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THE SIGN OF LIFE
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解説 - THE SIGN OF LIFE
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2014-01-03 23:54:17)

TOUCHのマーク・マンゴールド(Key)、ZEBRAのランディ・ジャクソン(G)、STRANGEWAYSのテリー・ブロック(Vo)、KANSASのビリー・グリア(B)、BLACK SABBATHのボブ・ロンディネリ(Ds)ら、メロディ愛好家の食指をそそる面子によって結成されたスーパーグループ(・・・スーパー?)が、'02年に発表したデビュー作。
この顔触れゆえ、ベテランらしい落ち着き漂うAOR/産業ロック作品を勝手に予想していたのですが、色鮮やかに楽曲を飾り立てるマークのKeyワーク、それに立体的に構築されたボーカル・ハーモニーが華麗に舞う本作のサウンドは、TOUCHにも通底するアメリカン・プログレ・ハードのシルエットを程よくドラマティックに描き出しています。
特に、名曲が惜しみなく連打される本編前半のクオリティには目を瞠るものがあって、歌えるメンバーが揃っている強みを十二分に活かし切った、重厚なコーラス・ワークが絶品のOPナンバー①と、哀愁のボーカル・メロディと流麗なKeyの調べ、背景に埋没しない存在感を主張するメロディアスなGとが「ザ・プログレ・ハード」な世界を創出する④、それにテリー・ブロックのエモーショナルな熱唱が胸焦がすバラード⑤は、アルバムの白眉と言うべき逸品です。
面子の豪華さと、作品の質とが見事に合致した充実作。




2. 失恋船長 ★★★ (2020-07-14 13:54:50)

懐かしい名前ランディ・ジャクソンを筆頭に、その世界では知られた有名人、マーク・マンゴールド、テリー・ブロック、ビリー・グリア、そしてボビーロンディネリという実力派が揃った、スーパーロックグループのデビュー作。

このメンツならと勝手にAOR調のメロディアスロックをやるんだろうと高を括っていたら、いい意味で完全に裏切られました。アメリカンプログレ畑が揃っているだけに、そんな甘い予想を覆し、ここで披露するのはドラマ性を有したロック抒情詩。立ち位置を明確にしながらを互いを高め意識し合うことで生まれる緊張感。そこから立ち昇る影は、ミート風のオペラロックから、カンサスに歌モノ路線のピンク・フロイドまでと多彩を極めている。

昔の名前で出ていますな懐古趣味を出したりすることのない現役感溢れる音楽性の持つフレッシュな感性に大いなる刺激を受けました。名のあるベテランが、守りの入らずに攻めの姿勢に転じたことで生まれた、このメロディアスプログレハード路線。極めたもんが辿り着ける抜群の守備範囲の広さ、そのおかげで多方面から追っかけてきたファンを満足させるクオリティとなった。今聴いても十分に通ずる音楽性であろう。



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