この曲を聴け!
ブート…ではなくコピー行為について
MyPage

ブート…ではなくコピー行為について
モバイル向きページ 
解説 - ブート…ではなくコピー行為について
→解説を作成・修正
コメント


Recent 20 Comments



1. 29 (2002-12-27 01:01:00)

たびたび29です。
先日のブート・海賊盤の話題の対象になっているのは、いわゆるライブを客席録音したライブ盤ですよね?
最近はあまりみないけど、以前は未CD化音源や廃盤になったCDを起こした海賊盤をよく見かけました。NWOBHMやLAメタル、初期北欧メタルなどに多かったんですけど、これがどれも法外な値段が付いてました。全世界的に廃盤・未CD化だったRIOTの「FIRE DOWN UNDER」なんて確か\7000くらいで買いました。その他にもOMENやMALICE、SPELLBOUNDなんかも結構な値段で買った記憶があります。これらもオフィシャルには存在しないものなので値段高くても我慢して買ってたんですが、廉価盤のコピー商品になると話は別です。
先日しばらくバンコクに行ってたんですが、かなりの数の“コピー屋"が幅を利かせてました。
これは音楽CDや映画DVDを驚くような低料金で15分くらいの待ち時間でコピーしてくれるんですが、これがかなりタイ国内では流通しちゃってるんですね。外国人相手の店も多いんですが、国内アーティスト等もこの横行で相当のダメージを受けたみたいです。そこでタイの音楽業界(レコード会社かな?)が一念発起して、音楽CDの大幅値下げに踏み切ったようです。海賊盤の格安さに値段で対抗するという賭けに出たわけですが、これが中々功を奏して客が戻ってきたらしいです。こういったコピー行為が横行すると、先にケインさんが書いていたようなことが起こりうるわけです。今の日本でこのようなコピー行為がどれだけ浸透しているかわかりませんが、Netで音源をダウンロードしまくっていることの方が確実にアーティストに打撃を与えていると思います。それもこれもCD1枚の値段が高いことから起きていることだと思いますけどね。これだけデフレになっているのにCDの値段は全く変わらないし…。変な特典をつけるんなら、その分値段を下げた方がよっぽど購入意欲があがるし、それによって市場も活性化するはずなんですけどね。苦言を呈するようですが、これはレコード業界が著作権という切り札の上に胡座をかいて企業努力を怠っているとしか思えません。
個人的にはCD収集癖もあり、所有することに喜びを見出しているので、Netからの音源はサンプルを試聴すること以外に使用したことがありません(というよりはそれ以上の意味を見出せないから)し、コピー商品も“ニセモノ"である以上は興味の対象外です。
なんか支離滅裂になってきましたが何が言いたかったかというと、チンケな海賊盤に目くじら立てるよりも、Netからの違法ダウンロードの方が遥かにアーティストにとって不愉快で迷惑なんじゃないか…と。それもこれも全ての原因はCDが高いからじゃないか…と。例えばCD1枚が\1000だったら(そんなで利益がでるのかどうかは別問題として)もっと気軽にCDを買えて、色んな違法行為は減るんじゃないかな~なんて思うわけです。
恐らく海賊盤を買わないような人でも音源DLはやったことありそうなので、あえて書いてみました。
長文にて失礼。




2. こ~いち (2002-12-27 01:38:00)

CDは高すぎると私も思いますね。
ダイソー(100円ショップ)では100円でクラッシックとかの著作権のない音源のCDを売ってますから。原材料・加工・パッケージ・流通費・利益込みで100円。しかもそんなに枚数出ていると思えないですし(スケールメリット小)。
これを考えると、今のCDの価格はとてもリーズナブルなものとは思えません。




3. ケイン (2002-12-27 14:17:00)

29さんこんにちわ。ご意見読ませてもらいました。アジアでのコピー業はおそろしく横行しているようですね。池袋とかの街中でJ-POPSを勝手にベスト版にしたやつを売ってたりしますから。確かにCDは高いかもしれません。牛丼が一気に価格破壊されている(ちょっと比較が乱暴ですが)のに、CD3000円は全く下がらず、値段よりも販促グッズや初回特典に力を入れてる感じですし。何で内容の音楽性ではなく、見た目のヴィジュアルグッズで売ろうとするのか?こういうところで日本の音楽が遅れていると言われても仕方ない気がします。
ネットでの音源DLはあまり知らなかったのですが、逮捕者が出たり、浜崎らavexのコピーガードCDを製作したり、いろいろ問題が起こっているようですね。CRYPTOPSYのようなマニアックなバンドまでDL出来るとか。ただひたすら時間がかかるらしく、この手間が無くなって、法整備されないままになってしまったら誰もCDを買わなくなってしまうのではないでしょうか?今年のJ-POPではミリオンは1~2枚程度らしいですし。
「CD価格設定」を見直すべき時代が来ているんでしょうか?



4. ギターの国から2002.遺言 (2002-12-27 15:16:00)

まさに旬の話題ですね。今日の朝日新聞の一面トップにもこれ絡みのニュースが載っていますし。
確かに今のCDの値段は高いですね。僕は基本的にHR/HMのCDしか買いませんが、たまに日本のミュージシャンのCDを買おうと思っても「CDは2500円」に慣れている僕には3000円は高くて買う気になれません。だから日本のは結局友達か誰かが持っているので借りてダビングしちゃいます。
日本のCDの値段が不変なのは音楽業界の「再販システム」にあるようです。
ヨーロッパや北米のCDショップに行って見ると店によってCDの値段が違うんです。だから購買者は少しでも安く買うためにお店を選びます。
しかし日本は再販システムがありそれが出来ないわけです。
その再販システムとは本や雑誌、新聞にも適用されていることなのですがつまりこういうことです。
音楽会社はCDを売るためにレコード店に販売を委託するわけですが、価格設定を音楽会社がやる見返りに売れ残ったCDは引き取る、というものです。
確かにCDショップはたくさんCDを仕入れて結局あまり売れずに余ってしまったら損失が出ますね。しかしこの場合は販売元の音楽会社が残ったCDを引き取ってくれるのでCDショップは安心出来るわけです。
しかしここでCDショップが店独自の値段でCDを売ってしまうと一定の利益が音楽会社のほうに還元されないわけですから価格設定があるわけです。
言ってみれば「売れ残ったCDは引き取ってあげるから価格はこっちで決めさせてくれ。それで売れた分の利益の何%かは必ず戻してくれ。」というものです。
これでは音楽会社もCDショップも競争が生まれにくいのです。だからCD本体とは別の部分、つまり特典やプレゼントなどの方法で差別化を図っていくしかないのです。
これが全てではないとは思いますがCDの値段が下がらないのはこういう理由があるようです。しかしこのシステムは一見すればきちんとしたもののように思えますが、少し考えると音楽会社・CDショップ間の「安心」システムのように思えてなりません。価格を音楽会社が固定してしまっているために今になってDLやコピーの問題が出てきて騒いでいるのです。
まあ何はともあれこれからCDの値段が下がることはあっても上がることは間違いなくないでしょう。消費者側からすれば実に良いことです。HR/HMリスナーは基本的にCDをたくさん買う人が多いでしょうから。




5. ひょうすべ (2002-12-28 01:22:00)

ギターの国から2002.遺言さんの追加です。(長文失礼)
国内盤のCDの値段が高いのは、そのCDの流通方式と再販制度です。
まず、流通方式ですが、大きく分けると2つ、代行店と特約店です。
代行店とは、いわゆる問屋のことで、CD製作会社とCDショップの間に立っています。
特約店とは、大手CDショップのことで、CD製作会社と直取引をしています。
ではなぜ、特約店は問屋を通さないのに定価で売るのでしょう?
それができない理由は“再販制度"です。定価以外の金額で売ると違法なのです。(実際に売っている所もありますが)
国内盤のCDの裏側を見てください。そこには、□で囲まれた日付とその後ろに“再(日付)"が書いてあります。□で囲まれた日付が発売日、再の後ろに書かれた日付が、“その期間までこの定価で売ること"を義務付けています。
再販制度とは、簡単にいえば、日本全国同じ価格でCDが買えることです。例え山の上であっても、観光地であっても、ホテルの中でも同じ金額です。
また再販制度では、ギターの国から2002.遺言さんの書かれた通り、ある一定期間の返品を認めています。つまり、仕入れたものをある一定期間内に返品すれば、CDショップの損害は0円です。もし再販制度がなくなれば、CDショップの自由価格ですので、CDの価格は安くなるでしょう。しかしCDショップの品揃えは100%悪くなります。なぜならCDショップ内のすべての商品が“買取り商品"になるからです。
また、CD製作会社も、CDショップが買い取ってくれる可能性の低いCDは、製作しなくなります。もし製作したとしても、今の値段より高くなることは確実です。(HM/HRはアブナイかも?!)
実際にアメリカの現状をみると、日本の2倍の人口に対し、発売アーティストの数が日本の1/3だそうです。
しかし、この再販制度も悪い点は、再販制度にカコつけてCD製作会社が横並びの価格でいることです。再販制度は独占禁止法の例外事項のため、カルテルが適用されないのです。
では代行店の場合はどうでしょう。
まず、事実からですが、CD製作会社の90%以上が首都圏にあるという事です。
代行店がなくなればすべて各CD製作会社との直取引となります。
例えばヴァンヘイレンのCDを店に注文に行っても「うちはワーナーと取引がないんで取り寄せできない」と言われる可能性もあります。
また、上記事実からお判りのように、製作会社から製品を、東京のショップに送るのと、沖縄のショップに送るのでは、輸送コストに差がでます。ますます地方のCDショップは品揃えが悪くなります。代行店を通せば、各製作会社の製品をまとめて地方に送り、輸送料を各社で分担(運賃協力金)しますので、輸送コストが大幅に削減できるというメリットもあります。
デメリットは勿論、問屋を通すことで、本体価格が高くなるという事です。
このような理由でCDは安くならないのです。
実際にCD製作会社の人に聞いたのですが、広告宣伝費等にもよりますが、アルバムは3万枚以上売れないと元がとれないそうです。
私もCDは安くなった方がうれしいです。しかし、こと洋楽はここ20年値段が変わっていない事実もあります。しかたがないのかな~。



6. KUZU (2002-12-28 02:35:00)

遺言さんやひょうすべさんのお話は、現在の日本のCDの価格システムについて、かなり判りやすく、参考になります。
20年間値段がそのまま、というのは、諸物価や平均賃金がCD発売開始当時より上昇していることを勘案すれば、相対的に安くはなっている、と思います。でもまた、もしかしたら更に急激に、値段が下がる可能性が、有るように思います。
今までは、レーベルが、「音」の価値を、「CD」というモノに変換して、我々に販売していたと思います。また、当初「CD」の音の複製はせいぜい、カセット(かDAT)で、複製には必ず大きな劣化を伴っていたのです。
ところが今は、自宅で、いくらでも「CD」が作れる環境が整いました。CD-Rメディアというモノは、30円/枚を下回るモノまで有ります。当然、「CD」というモノの価値は、地に落ちた訳です。店で3000円払わなくてはならないモノが、自宅で30円プラスαで手に入る訳なので。
CDというモノに音の価値を代行させる時代は、終わりつつある、と思います。音の値段を、音そのものと(CDメディア、電子データでも無い)引き替えにする、そんな時代が、来るかも知れません。以前の朝日新聞の記事では、「メディアで金を取る時代は終わった。興行で金を取れない音が消える」という論評まで飛び出してきました。
では、過渡期である今、我々が合法的に、出来るだけ安く、CDを買う方法は??
とりあえず僕の場合、音の価値の変遷や可能性を全く理解していない、今の旧態然とした日本の流通システムを通った国内盤CDは、まず余程のことがない限り、買いません。遺言さんが上で紹介されている、北米や欧州の場合と同じく、今はnet上からShopを選ぶことが出来ます。これだと、バーゲン品を除けば、今だと1500円/枚から手に入ります。また、欧州盤の場合、日本国内から欧州へ発注すると、欧州の消費税が購入代金にかからないメリットがあります。
アルバム単位から曲単位への、消費者の動向も有るようです。音楽配信も、まだメディアとして電子データを利用していますが、これも有る意味過渡期的な方法と思います。今後の通信インフラの整備状況と、データの質や著作権保護策によっては、問屋等の中間マージンが発生せず、音そのものに近い形での音の流通が可能かも知れません。
で、コピー行為ですが...やはり縋ってしまう事があります。僕はやはり、アルバム単位で楽しみたいのです。CD1枚辺り、幾らぐらいが、「コピーでなくてやっぱCD原盤」なのでしょうね? 一人一人の経済状況や、1ヶ月に何枚くらいCDを聴くかのバランスなんでしょうね多分。僕だったら、1枚辺り1000円位だと、「よーし全部原盤揃えるぞ!」な金額かも知れません。




7. こ~いち (2002-12-28 23:19:00)

今のCDの価格が、「再販制度」という仕組みの中、精一杯の企業努力を行った上での価格というのなら私も納得します。どーもそう思えないんですよね。
20年間値段が変わらないと言っても、娯楽の少なかった昔ならいざ知らず、日本人一人当たりの音楽に払ってもいいという金額は年々減少していると私は推測します。そういう意味でレコード会社が儲からないのは必然的だと思います。そういう構造的なことがわかってないレコード会社は今後、売れないアーティストはどんどん切っていくんじゃないでしょうか。オイシイ「再販制度」は維持しつつ。




8. HARRY (2003-12-23 03:56:00)

一年前の話題で議論が出尽くした感があり、皆さんの意見に感心しているんですが、興味がある内容なので、すこしだけ。
来日したアーティストが珍しいアルバムを日本で喜んで買っていくという記事を雑誌等でよく見掛けるように、日本という国は世界でも飛び抜けて多くのカタログがリリースされています。ひょうすべさんの仰るとおりアメリカの約三倍です。日本でしか作品をリリースできないアーティストがいるのも、もとを辿れば再販売価格維持制度が関わっているでしょう。
CDの価格は明らかに高く、レコード会社の企業努力が足りないというのは全く同感ですが、再販制度(その他要因)によって多くのカタログの中から選ぶ事が出来るという恩恵を受けている日本人は幸せであると思います。現在日本でもカタログ数が減少中ではありますが、以上がコピー商品が横行していて、CDの価格は低いが選択肢の少ない国(中国)に住んだことがある実感です。
ちなみに私も所謂ブートは未知の音源として重宝しますが、コピー商品やオフィシャル音源のネット配布には、コレクションとしての価値は全く見出せません。



発言
→発言を修正・非表示 | 移動
→問題発言を非表示