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LED ZEPPELIN

>教えてください。どこが凄いの?

ZEPのすごさは、Purpleのようなアイコニックなものじゃないんだ。

例えばRock and Rollの、一聴した感じでは単純に聞こえるジョンジーのベースも、
実はあのノリ、具体的にいえば音を出すタイミングというべきかな、
あれを再現できるベーシストはそうはいないんだよ。
個々人の個性の問題とかじゃなく、あのノリ、俗にいう「タイム感」というやつは、
上手いというだけで出せるシロモノじゃあないんだ。

またしばしばいわれているボンゾについては、
わかりやすい例を挙げるならばRainbowでドラマーを勤めたボブ・ロンディネリ、彼が近いタイプだよ。
オンタイム(譜面どおりちょうどぴったりの位置)よりはやや後ろにズラしたような叩き方で、
なおかつ重苦しいような音を好んで出すタイプのドラマーなんだ。
彼はZEPの中でもっとも上述したような「後ノリ」が顕著なプレイヤーだね。

ペイジのギターの巧拙については、時代が時代だからもういいっこなしだ。
彼は、ソロフレーズがそのまま教則になりかねないような、とてもキャッチで堂に入ったフレーズを作る。
現代じゃもうあっちこっちで使われてしまっているけど、要するにペイジはパイオニアさ。
ブルースからの引用もそう。彼だからこそあれだけかっこよく、なおかつそれをスタンダードに出来た。

ただ、ソングライティングのみじゃなく、ペイジもまたすばらしい「ノリ」、タイム感の持ち主なんだ。
ヘタクソっていうのは何回弾いても同じようにヘタクソなやつのことをいう。
ペイジは、何回弾いても同じようには弾かない。
そういう点が、彼はすごく魅力的なプレイヤーなんだよ。

パープル、ツェッペリン、サバス、いずれのバンドも今あるハード・サウンドの始祖といっていい、
本質的にはお互いに決して混ざらない偉大な存在だよ。
もっともっと聴きこんでいけば、必ず良さがわかってくる。
そしてその良さが比較できるようなものじゃないってことも。

ただ、ま、「ZEPがわからないやつはロックを聴く資格がない」なんて言葉は、
ペイジやリッチー、オジーあたりが聞いたら鼻で笑うだろうね。
「ロックをやるにも聴くにも資格なんか必要あったのか?」って。
きっとそういうことを言う彼らは、ZEPを偏愛するあまりそうなったのさ。
そんな奴らは放っておいて、一緒にRockを楽しもうよ。

以上、70年代を偏愛するプロの端くれより。

プロの端くれ ★★★ (2013-07-29 05:09:37)


MR. BIG - What If...

Mr.BIGにせよRATTにせよ、2010年の復活作でやっと「現代の音」を手に入れたような気がする。流行りの音楽性って意味ではなくて。懐古趣味でも流行にすり寄るのでもなく、やっとこさ健全な形で前に進めるようになったと言うか。ケヴィン・シャーリー、グッジョブ。
本作が、日本御用達バンドからもう一度ワールドワイドに認められるバンドになれるきっかけになれば、こんなに素晴らしいことはない。そのポテンシャルがある一枚。

GB ★★ (2010-12-17 19:08:02)