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KHYMERA - 最近の発言
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Hold Your Ground

‘03年のデビューから、今年で活動20周年を迎えたFRONTIERS RECORDS発のメロディアスHRプロジェクトKHYMERAが’23年に発表した6thアルバム。
当初プロジェクトの仕切り役はダニエル・フローレスが担っていた筈ですが、いつの間にかその座はPINK CREAM 69のデニス・ワード(Vo)に交代。FRONTIERS関連でいえば、SUNSTORMもレーベルの意向により主役シンガーがジョー・リン・ターナーからロニー・ロメロにぬるっとチェンジしていて、それについてジョーが憤慨しているという記事をどこかで目にした覚えがあるなぁと。果たして「軒を貸したら母屋を取られた」状態の現在のダニエルの心情はいかばかりか?
…などと抜かしつつ、作品の出来さえ良けりゃ誰が制作に関わってるかはさして気にしない無責任リスナーの我が身的には、今作も内容には文句なし。つか、こと完成度に関しては本作は過去イチと言ってしまっても良いじゃなのでしょうか。アレッサンドロ・デル・ヴェッキオ、トミー・デナンダー、クリスチャン・フィール、ソレン・クロンクヴィスト、マイケル・パレス等々、「また君らかーい」ってなお馴染みの楽曲提供陣の仕事ぶりも相変わらず冴えまくり。捨て曲が見当たらないのは最早当然のこととして、アップテンポの曲調に乗せて哀愁のメロディが躍動する②、ヒット・ポテンシャル十分のドラマティックなバラード⑤、哀メロとハードネスが絶妙なバランスで配合された名曲⑧といった、年間ベスト・チューン・クラスの楽曲を複数収録しているのにも唸らされますよ。マンネリに陥るどころか、ここにきてプロジェクトの限界値を更に押し広げることに成功した感のある力作です。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-05-30 01:03:48)


Fight for Yesterday / The Greatest Wonder
澄んだ青空へと向かって舞い上がり、そのまま溶け込んでいくような
飛翔感と高揚感を伴ったコーラス・ワークが絶品。
爽快なメロハーのお手本のような出来栄えで、
アルバムでも1、2を争う名曲ではないでしょうか。

火薬バカ一代 ★★★ (2021-09-03 01:14:41)


The Greatest Wonder

数多のバンドやプロジェクトにミュージシャン/ソングライター/プロデューサーとして関与するスウェーデン出身のマルチ・アーティスト、ダニエル・リヴェラーニ(Key)が中心となって立ち上げたメロハー・プロジェクト、'07年発表の3rdアルバム。
本作以外に自分の手元にあるKHYMERAのカタログは1stアルバムのみで、そちらはKANSASのスティーヴ・ウォルシュとビル・グリア、TRILLIONのトム・グリフィン、MECCAのジョー・バナといった有名(あるいは通好みの)ミュージシャンを起用して、メロハーの隠れた名曲――例えばMR.BIGが映画『ネイビーシールズ』のサントラに提供した“STRIKE LIKE LIGHTNING”とか――をカヴァーする、一夜限りのお祭りプロジェクト感が強く漂う作品でしたが、アルバム・リリースを重ねるうちにどんどんバンド感が強化されていったようで、今作では参加メンバーが固定され、シンガーはPINK CREAM 69のデニス・ワードのみ、収録曲も書下ろしの新曲ばかりとなっています。
クオリティに関してもVEGAのマーティン兄弟が楽曲提供を行っているだけに高値安定。ドラマティックな序曲①に続き清涼なメロディが美しく澄み切った青空へ溶けていくような②の時点で多くのメロハー・マニアが本作の完成度を確信できるのではないかと。ことにアルバム表題曲でもあるバラード⑧、爽やかな高揚感を呼び起こす⑨、デニスの伸びやかな歌声がメロディの美しさを引き立たせる⑫、憂いを帯びてラストを締め括る⑬といった本編ハイライト級の逸品が連続するアルバム後半戦の楽曲充実度は特筆モノです。
KHYMERAの旧譜は今となっては入手困難な物が多いのですが、もし見かけたら一聴をお薦めする1枚ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2021-09-01 23:57:41)


Khymera

イタリアのプログレHMバンドEMPTY TREMORのKey奏者ダニエレ・リヴェラーニが、自身が主導したロック・オペラ・プロジェクトを通じて親交を深めたKANSASのスティーヴ・ウォルシュをシンガーに起用して、FRONTIERS RECORDSのバックアップの下、マイク・スラマーをプロデューサーに、ジョー・ヴァナ(MECCA)、トム・グリフィン(TRILLION)、ビリー・グリアー(STREETS)らをゲストに迎えて立ち上げたプロジェクトが、'03年に発表した1stアルバム。
ジョルジオ・モロダー、ジム・ピートリック、デヴィッド・フォスター、マーク・スピロ、ロビン&ジュディスのランドール母娘等、作曲陣も実力者が顔を揃えていますが、書下ろしの楽曲は殆どなく、本編は他アーティストに提供された既発メロディック・ロック・チューンの再録が中心。「カヴァー・アルバム」とも言える内容…と聞くと「ちぇっ、なんでぇ」と思われる方もいらっしゃるでしょうし、実際プロジェクトとしての真価は次作以降に譲りますが、それでもチョイスされているのがMR. BIGが映画『ネイビー・シールズ』のサントラに提供していたHRチューン②③、哀愁のヴァースからポップなサビへと盛り上がっていくメロディ展開が素晴らしい⑤、次々に表情を変えるメリハリの効いた曲展開が印象的な⑨、HARDLINEの名盤『DOBLE ECLIPSE』(’91年)収録の感動的な名曲として知られる⑪等々、いずれ劣らぬ逸品揃いな上、それをオリジナル・シンガー達にも負けないエモさでスティーヴ・ウォルシュが歌い上げてくれているわけですから、これで文句付けたらバチが当たるってぇもんですよ。
本作の好評を切っ掛けにKHYMERAが継続的プロジェクトとして始動することとなったのも得心する、ダニエレのセンスの良さが存分に発揮された1枚。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-02-08 00:27:06)


The Greatest Wonder

ジャケットの雰囲気と帯に書かれた言葉にひかれて1stから3rdまで購入して聞いたが、1stと2ndは、わたしにとってはプログレ色が強く気に入らなかった。(既に、オークションで売り払った) しかし、本作は名盤と言っていいほど、メロディアスでキャッチーな良曲がそろっている。北欧系の透明感のある曲が好きな方なら気に入ること間違いなし。BLANC FACESあたりと張り合えるほどの出来映えである。1st、2ndをもう一度しっかり聞いてみたくなり、手放したことが悔やまれる。

★★ (2010-05-20 22:24:00)


The Greatest Wonder

ダニエレ率いるキメラの3作目であるが、ほとんどの曲をマーティン兄弟が書いている。
そのマーティン兄弟は素晴らしいソングライターで、キメラの他、ハウス・オブ・ロード
などにも楽曲を提供している。ダニエレは1stのみギターを弾いているが、この作品で
ギターを弾いているのは、なんと14歳の天才ギターリスト。若干テクニックは甘いもの
の、メロディアスな落ち着いたギターを弾いている。実際はダニエレにギターを担当して
欲しかったのが本音かな。彼は前作からキーボードを担当している。

ジョージベラス ★★ (2010-03-18 09:51:00)


The Greatest Wonder

前情報皆無の状態で聴きましたが、Keyがさりげなく前に出ていてかなり自分好みの音でした。
普通に聴くとBON JOVIやDEF LEPPARDあたりに哀愁度を更に増した感じで、最近の洋楽ロックバンドの中に一緒に混ぜても浮かないと思います。
WORK OF ARTなんかもそうだけど、インパクト重視でメロディが疎かにされがちな今の時代に、こういったメロディを大事にするバンドが健在なことが何より嬉しい。

MACHINE HEART ★★ (2009-10-04 12:12:00)


Khymera

これは2003年リリースの1stである。正式メンバーがカンサスのスティーヴ・ウォルシュとダニエレの2人のみで、ボーカルとドラム以外のパートをダニエレがすべて演奏している。ほとんど企画物と考えていいだろう。セカンド以降はバンド体系を取るが・・・
内容はカンサスのようなメロディアスなハードロックで、産業ロック寄りである。サバイバーが好きならマストだろう。

ジョージべラス ★★ (2009-07-26 05:38:00)