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THE BLACK FLUX (Usher-to-the-ETHER)
BE ELEVATOR / CARHEART (mokusatu)
BANDIT / CARHEART (mokusatu)
HUSTLER / CARHEART (mokusatu)
KENNEL CRASH RECOVERY / CARHEART (mokusatu)
IT'S ALL GONE WEIRD / CARHEART (mokusatu)
GUM MEET MOTHER / CARHEART (mokusatu)
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CARHEART / CARHEART (mokusatu)
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THE AGENT THAT SHAPES THE DESERT

2011年発表の3rd。
ラストの曲ではGarmがゲスト参加。

前作でアンサンブル志向をより強めた彼らですが、今作も前作同様の路線ですね。ムラサキ色の煙が物理法則に反して妙な対流を起こすようなバンドの絡みに脳みそを捏ね繰り回されながら、普通の人とは見てる世界がズレてる狂気の哲学者の独白めいたヴォーカルの演説に説き伏せられる、悪趣味が一周回って高尚に聴こえたり聴こえなかったりする(笑)、代替の効かない世界観を持ったアヴァンギャルドメタル。もう初っ端から「よくここまで気持ち悪くギターを掻き鳴らせるなぁ…」と変に感心(笑)。

ただ、随所で聴かれる、前述の気持ち悪い掻き鳴らしといい、調子っぱずれなアンサンブルが狂気の潮の満ち引きを表現するような展開だったり、幽霊に背中を撫でられる様なギターのフレーズを、背筋を這い上がる悪寒のようなベースが引き継いだり、耳に引っかかるポイントがより増えた印象。目印となるポイントが多い分、前作よりオリエンテーリングしやすいアルバム…ではあるんですが、掴み所が増えたのに決して本質は掴ませないような底意地の悪さは相変わらず。むしろミスディレクション的な意味で前作より性質が悪くなってる気も(笑)。聴いてると間違った方向に啓発されそう。

そういう訳で、期待通りの作風に満足できるアルバムでした。単純に、気持ち悪さがフックとなって耳に残るアンサンブルは、私にとっては聴いてるだけで楽しいんですよね。漫画「HUNTER×HUNTER」で、ポックルがネフェルピトーに脳みそを弄られてる場面がありましたが、あれを見て「気持ち良さそう…」と嫉妬したほどのド変態は、是非この作品を聴きましょう(笑)。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-07-06 23:23:32)


THE BLACK FLUX

2008年発表の2nd。
四階から転落し、数ヶ月にわたる昏睡状態が続いたというニュースで多くのブラック好きを心配させたCzralですが…これを聴く限りでは完全に復活したみたいですね。AURA NOIRでも新作を出したみたいだし、本当に良かったです…。

1stのスタイルを踏襲しつつ、ジャズ的アンサンブル志向を高めた音楽性は、VIRUSの新作でありながらVED BUENS ENDEの続編的と言えるかもしれません。VBEの抽象的かつ泥沼な雰囲気と、(VIRUSの)1stでの悪意に満ちたキッチュさを両立させた作風になっていると思います。淡いノイズを纏ったギターメロは立ち上る瘴気が、物理法則に反して昇るごとに濃くなるような気持ち悪さがあるし、ベースも妖しく蠢くだけでなく、時に場違いに明るめのメロを入れてきたりして素敵に気持ち悪いです(笑)。

このアルバムって、ヴォーカルは抑揚のないノーマル声が主体だし、ギターはトレモロリフはおろか刻みリフもごく僅かだし、ドラムがブラストするなんてもってのほかで、殆ど典型的なブラックのパーツが使われてないんですよね。音質もプリミティブとは言えないですし。それでもブラック的な薄気味悪いムードを醸し出しているのが、このアルバムの肝ではないでしょうか。
Czralのひねくれた感性が詰まった作品だと思います。

アンサンブル志向が強まったため、前作よりもフックは抑え目で取っ付きづらく感じる向きもあるかもしれませんが、その分瘴気・妖気の類は濃くなっているかと。不吉なムード作りではBLUT AUS NORDの傑作「MoRT」に肉薄する物があると思います。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-12-02 17:20:00)


BE ELEVATOR / CARHEART
終わりは9分の大作です。リフが本当に「エンジン吹かしてる感」があります。
後半VED BUENS ENDE...ぽいですけど、ホンマに恐いんで止めて下さい・・・。
エレベーターっていうのは、廃車工場のエレベ-ターなのかなあ・・・。

mokusatu ★★ (2006-10-11 02:49:58)


BANDIT / CARHEART
ふざけた雰囲気があります。スピード感というより蛇行運転みたい。
このアルバム歌詞が載ってないので、タイトルから何を物語っているのか判断出来ません。

mokusatu ★★ (2006-10-11 02:35:08)


HUSTLER / CARHEART
インストに近いアンビエント・ロックと言えますが・・・最早殺気に近い不穏さ。延々残響音が鳴ってるようなアンサンブルというか。
本当、死ぬほど恐い。タイトル全然関係ないw。

mokusatu ★★★ (2006-10-11 02:25:43)


KENNEL CRASH RECOVERY / CARHEART
このアルバム、ケンネル=車、犬=人間という皮肉もありえる、と聴いてて思い付いた。

mokusatu (2006-10-11 02:16:43)


IT'S ALL GONE WEIRD / CARHEART
序盤はVED BUENS ENDE...を想起します。対話するようなボーカルが乗る気味悪ーい世界。何か吐き気がしてきたw。
今改めて思いましたけど、このアルバム、ろくでもないものです。

mokusatu ★★ (2006-10-11 02:11:12)


GUM MEET MOTHER / CARHEART
リフもメロディもボーカルも展開も何もかも病んでます。最高ですとしか言いようがない。
終盤、執拗に裏拍取り続けるリフと幽霊ボーカルが恐い。

mokusatu ★★★ (2006-10-11 01:51:14)


ROAD / CARHEART
富士の樹海にでも迷い込んだのでしょうか。ギターの響きが気持ち悪過ぎる。
作曲に加わっているYusaf Parvezという人はVictonikですか。

mokusatu ★★ (2006-10-11 01:40:31)


QUEEN OF THE HI-ACE / CARHEART
このボーカルクレジットからしてGarmだと思うんですけど、違うかなあ。はっきり言って気味悪いですけど。
楽曲はカーチェイスの如き緊張感。女声コーラスが風を切る音に聴こえます。

mokusatu ★★ (2006-10-11 01:34:14)


CARHEART / CARHEART
1曲目から快走・爆走ですね。どれだけの車を追い抜いているのかというスピード感がスリリング。
ボーカルはスピード出し過ぎでラリってます。

mokusatu ★★ (2006-10-11 01:24:52)


CARHEART

ドライブするアルバムです。「ドライブ感あるアルバム」ではなく、アンサンブルが車という意味です。アルバム・タイトルの通りです。
「CARHEART」なんて言葉はないわけですけど、car=dogと考えると理解しやすい。おそらく、「ドライバーが犬」と考えても、「『走る』という点で犬も車も同じ」と捉えても、どちらでもいいのでしょう(曲名通り「DOGS WITH WHEELS」としてもよさげ)。
つまり、演奏者が犬(もしくは車)という事でいいと思います。ドラムがボディ、ベースがエンジン、ギターがタイヤ、もしくはドラムが筋肉、ベースが肺、ギターがアキレス腱。
舗装され、用意された道路ではなく、現代の道なき道を駆け抜けるパラノイア・ハード・ロック。ギターはCzral、ドラムはBEYOND DAWNの人、ゲスト・ボーカルにGarm(ULVER)、作詞・作曲協力に元DODHEIMSGARDのZweizz(Svein)。
バンド名はシンプルですけど、全く伊達ではありません。ワンワン!!

mokusatu ★★ (2006-10-11 00:55:00)


ROAD / CARHEART
ギターもベースも陰気なメロディを奏でていて、全然「Road」って雰囲気じゃないですね(笑)。むしろ滅亡した世界で高速道路の残骸の上を歩いているような破滅的な雰囲気の曲。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2006-09-29 18:55:15)


GUM MEET MOTHER / CARHEART
「ガァァム、ミィィィ、マァザァー!!(語尾上がる)」の何とも熱のこもった、明らかに裏返った叫び声が印象に残る曲。まるで何かのエンジンの駆動音みたい。でもそれよりも素晴らしいのはその間のパートのリフ。Carl-Michaelはドラムだけでなく、ギターのセンスも凄いんですね…。このパート曲中でもう一回くらい聴きたかった。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2006-09-29 18:52:29)


CARHEART / CARHEART
不穏な空気感を醸し出すギターの裏で鳴るベースが、メロディアスながらかなり不気味で好き者ならばうっとりする事請け合いな曲です。ラストギターが主導権を握るパートもかっこいいですが、音色のアクセントの付け方がやっぱり変。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2006-09-29 18:49:09)


CARHEART

2003年発表の1st。

メンバーが3人ともVED BUENS ENDEに関連している上、CzralことCarl-Michael自身もVBEとの音楽的関連を認めている通り、グニャグニャした音像の向こうに人影が見えるようなダークなアンサンブルで聴かせるところはVBEとも共通した音楽性ですね。VBEと比べるとブラック色は薄めで、代わりにロック色が強くもっとメリハリの効いた展開や音色を取り入れた音楽になっていると思います。

ただそのメリハリの付け方がことごとく変態的なため、ブラック色が薄くなったにも関わらず全体的に更に奇形度を増している印象。明らかに変態音楽の類だと思いますが、時折凄くかっこよくトリッキーなリフが飛び出したりするので、普段からブラックメタルのようなリフ主体の音楽を聴いている人や、アンサンブルの気持ち悪さを楽しめる人にはお勧めです。

Carl-Michaelのヴォーカルも相変わらず妖しい普通声で良い感じ。やっぱり彼はスラッシュ声よりもこっちの方が合ってると思います。それにしても、「CARHEART」のラストや「GUM MEET MOTHER」のサビ(?)の間のリフなんてそれだけ取って見ても充分かっこいいと思うんですが…。DODHEIMSGARDの3rdなんかもそうですが、こういう基本的なセンスの高さが無いとアヴァンギャルドな音楽は出来ないのかもしれませんね。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2006-09-29 18:46:00)