1976年5月3日、Columbia Recordsよりリリースされた4thアルバム。
初期Aerosmithの代表作の一つとして知られ、Guns N' RosesやMetallicaといった多くのへヴィメタル/ハードロック系のアーティストたちに多大な影響を与えた。
シングルカットされた"Back in the Saddle"と"Last Child"は、Billboard Hot 100でTop 40に入り込み、アルバムはアメリカ国内だけで400万枚のセールスを記録した。
Recorded:February–March 1976 at Wherehouse and The Record Plant
Producer:Aerosmith and Jack Douglas
3. 190 ★★ (2001-04-30 21:15:00)
まさに『大傑作』と言って良い“芸術作品"だね。「アルバムとはこういうものだ!」という事を教えてくれる名盤です!
余分なぜい肉がなく、実にスマートで、バランスのとれた作品になっている。・・・また、ジャケットデザインの方も、実にスッキリしていて高価な感じが伝わってくるぞ!
「maipapa」さんと全く同じで、ホント「ジャケの宝石のイメージ通り、珠玉のロック・アルバム」だと思う。
1~3曲目はもう最高!! オープニング曲「Back In The Saddle」の“強烈"なインパクトで始まり、続くは、個性豊かな“名曲"「Last Child」、そこからサイレンのような音で連結してくるイカした疾走ロックナンバー「Rats In The Cellar」と、息をもつかせない展開が続く!
何がスゴイって・・・、通常は1曲目にくるはずの疾走タイプが3曲目に追いやられているという所。・・・そのへんの部分も、この作品の充実ぶりを物語っている。
「Rats In The Cellar」を1曲目に持ってくるのと「Back In The Saddle」を1曲目に持ってくるのとでは、かなりアルバムの印象が違ってくる。・・・インパクト効果などから考えてみると分かるように、絶妙な曲順だと言えます。
「バランス」を最重視するならば「インパクト」という部分は多少削がれがちになる。逆に「インパクト」を最重視するならば「バランス」は少し崩れる・・・。だが、こういう曲順にする事で、その重要な相互関係を最大限に保つ事が出来ている・・・ように思える。
まぁ~・・・そのような細かい事を抜きに考えてみても、やはり「Back In The Saddle」が一番オープニングにふさわしく最適なナンバーだと言う事は、誰もが納得せざるを得ないのでは? ・・・インパクトのある曲なのに微妙に派手さを抑えた作りが何ともニクイ!・・・次はどんな曲が来るんだろう?といった期待感さえ漂わせる。・・・いや~でも、まさに圧巻でしたね。
5曲目からは、ビートを効かしたポップな「Sick As A Dog」、その後にはへヴィでカッコイイ「Nobody's Fault」が連結してくる・・・。
続くは、この作品では一番エアロらしい「Get The Lead Out」。その後の軽快なポップロックンロールチューン「Lick And A Promise」などもなかなかだ。
そして閉めには、不器用ながらも味わい深い哀愁バラード「Home Tonight」と、バラエティー豊かな作品に仕上がっている。
また、重く絡み付いてくる「Combination」では、ひと息つかせてくれます。・・・この味のある4曲目の存在がある事で、そのすばらしい曲達がさらに引き立っている。
A面B面式のLP時代の作品を、(曲順もそのままで)ひとつのCDにしてもこれだけのバランスを保っていると言う事は、どれだけ完成度が高かったかという事が分かります。・・・とにかく、余計なもんが一切無いってのが実にスッキリするね!
エアロのみならず、ロック史上にも名を残す必聴の名盤なので、是非じっくり聴いてほしい1枚だ。
4. demmy ★★ (2001-05-01 01:47:00)
9. うにぶ ★★ (2003-02-01 00:15:00)
このアルバムの曲は本当に重くて、耳に突き刺さります。遅い曲でもルーズな感触はなく、緊張感が漲っているのでダレることもない、筋の通った100%のロック。アルバムタイトルにも彼らの自信のほどが窺えるというもの。ジャケットのアートワークも、シンプルで無駄がなく、色褪せないロックというアルバムの内容にぴったり合っています。
この洗練よりも荒々しさを追求した音づくりは、パンクやグランジに与えた影響も大きいんじゃないかと思います。少なくともここで聴けるヘヴィでハードな音は、大半のパンク、グランジ(もう死語かな)、今どきのヘヴィ・ロックに負けていない。もちろん今のハード・ロック、80年代LAメタルや様式美メタルにも決して負けていません。
「古臭いロックなんてかったるい」と思ってる人にこそ聴いてほしい音ですね。大体90年代以降のアメリカを中心にしたメインストリームのロックって、80年代に育った連中が70年代の音を新鮮に感じてやってみたという感じが強いわけで、恐らく今の若い人にはかえって新鮮なはず。
な~んて偉そうに言ってみましたが、私も若造で音楽を本格的に聴き始めたのが90年代半ばからなんですけどね(^^;
13. GEORGE ★★ (2003-10-07 22:55:00)
なるほど70年代のAEROってこうだったのか。
メジャー感たっぷりの曲もいいけど、こういうちょっと不良っぽいのもいいなあ。
…洋楽に飢えていた当時を思い出すなあ。
ちなみに私は初っ端のBACK IN THE SADDLEでノックアウトされました。
14. 3割2分5厘 ★★ (2003-10-23 21:05:00)
このアルバムはそんな作品の代表格。
後にガンズが受け継ぐ事になる、「危険な香り」。
こんな音楽聞いてはいけないんじゃないか、でもゾクゾクするほどかっこいい、聴いたら病み付きになる、
そんなドラッグや酒と同じ類のハイな気分を味わせてくれる名盤。
どの曲がいいというより、これ1枚でもはや無敵のロックアルバムなのです!
15. STORMBRINGER ★★ (2003-12-24 11:59:00)
だいたい捨て曲というものが俺には見当たりません!
有名なのは「BACK IN THE SADDLE」「LAST CHILD」「HOME TONIGHT」くらいだけど、「RATS IN THE CELLER」なんかは長らくライヴのオープニングナンバーとして定着してた名曲だし、「SICK AS A DOG」「LICK AND A PROMISE」あたりも最高!
復活後のゴージャスさが好きな人には物足りないかもしれないが、これは超名盤ですよ!
17. 酒とバラの日々 ★★ (2004-02-05 15:11:00)
エアロスミス随一の名盤と評されることも多いですが、最近のアルバムからさかのぼるように彼らを聴いていくとピンと来ない人も多いかもしれません。
ゲフィン時代のような超ポップなメロディーもゴージャスなプロダクションもないので…
19. T-MIRAGE ★★ (2004-05-08 18:36:00)
食費を2日分ケチってでも買った方がいいですよ。
22. ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-08-06 04:46:00)
上の方々も仰るとおり、曲単位ではなくアルバムの構成や流れ、勢いの凄さがあります。
80年代以降のちょっと売れ線狙いのアルバムのように砂糖や味醂で味付けしたものとは違い、食材そのものを煮立て、味が十分に染み出したところに適量の塩と淡口を小さじ一杯入れて出来上がり!!!というようなシンプルさが良い。味見ナシ!!!。感覚だけが頼り。これぞロックだ。
この頃の土臭いエアロの魅力をご堪能あれ!!!。