僕は買ってから未だにしつこく聴き続けてます。 ①「The Glass Prison」は今年のNO.1候補の名曲。テクニカルでアグレッシブで本当にカッコいい。10分超えてるなんて思えません。 DISC2は通しで何度聴いても飽きないし素晴らしい。曲の流れ、メインとなるメロディの挟み方、バラード曲とのバランス、特に気に入ってるのは「VI. Solitary shell」からメジャーキーの明るいリフを持つ「VII. About to crash (reprise)」への流れ。何度聴いても興奮するのは僕だけでしょうか?(笑) ドリームシアターは僕の期待を裏切りませんでした。毎回趣向の違う傑作アルバムを作ってくれ、もう第2の「IMAGES AND WORDS」なんてもうええわ、という気持ちにさせてもらいました。
ディスク1はヘヴィで実験的な指向、2は前作を連想させるメロディアスな大作、ヘヴィの方が好きというファンとDTはやっぱりメロディアスだよなという両極端のファンを狙ったものと見られ、なかなか賢い。まずディスク1は『THE GLASS PRISON』以外は掴み所のない、平坦な出来でだれる。そのグラスプリズンはヘヴィで疾走感があってテクニカルで素晴らしい曲です。一方ディスク2は、私が期待していたもの。イントロの『OVER TURE』で失神。次々に荘厳さを伴ったメロディのフレーズが出てくるや、確かに映画のサントラである。『ABOUT TO CRUSH』は和やかなバラードといった感じ。後半のテーマメロに沿った泣きのギターソロは鳥肌が立った。『WAR IN SIDE MY HEAD』は一転して激しく、『THE TEST STUMP THEM ALL』はこの曲で一番激しい場面。この凄さは聴けばわかる、かなりのバンドアンサンブル能力が必要とされるだろう。和やかなジムノペティのようなフレーズで始まる『GOODNIGHT KISS』は後半から盛り上がってくる。ここでもテーマメロのソロが涙を誘う。そして特に気に入ったのが『SOLITARY SHELL』。アコギで始まるや否や、ポップなサビメロが…頭から離れられなくなる。そして『ABOUT TO CRUSH』あたりからがこの曲のハイライトだろう。特に後半~『LOSING TIME』の流れ、これは本当に感動せざるを得ない。前作のエンディングよりも素晴らしい仕上がりになっている。感動するという言葉に似合う曲だと私は思った。
ヘヴィなサウンドのDISC1と組曲「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」を収録したDISC2の2枚組。 自分の求めていたDREAM THEATER像はDISC2に詰まっている。 オープニングにふさわしい劇的な「OVERTURE」から感動的な「LOSING TIME/GRAND FINALE」まで、まるで物語のワンシーンが目の前に浮かぶようである。 スリリングな「THE TEST THAT STUMPED THEM ALL」の存在や、「OVERTURE」のフレーズも飛び出す「GOODNIGHT KISS」からアコースティック・ギター中心の美しい「SOLITARY SHELL」への流れなんて最高。 逆にDISC1を聴いた当初は、ここまでヘヴィなサウンドになることは予想しておらず、名盤「IMAGES AND WORDS」の爽快感に酔いしれた身としては正直とまどった。 しかし、何回か聴いて曲を理解するうちに考えが改まったのも事実で、「THE GLASS PRISON」のスリリングな展開はバンドの新境地を開くことに成功しているが、他の曲はちょっと退屈に感じた。 ただ、いつまでも「IMAGES AND WORDS」のころのサウンドにこだわっていても仕方ないわけで、そういう意味では本作のような挑戦的な姿勢は評価できる。 あとは良い曲を作ってくれさえすればそれでいい。
"The Glass Prison"は、メタルをお聴きになる方なら、一度は聴いておいて欲しい名曲です。今までのドリームシアターのイメージをぶっ壊した曲。次の"Blind Faith"も、長いが中々の曲。ディスク①はそのくらいかな…。どうも"The Glass Prison"の印象が強すぎるので。 タイトル曲"Six Degrees Of Inner Turbulence"が収録されているのがディスク②。メロディックでコンパクトなフレーズが多いので、METROPOLIS PT.2を一枚通して聴くよりも分かりやすいと思います。 "Six Degrees Of Inner Turbulence"の欠点である「疾走感がない」というのは、"The Glass Prison"でカバーしているし、多少実験的でも、やっていること自体はドリームシアター以外の何者でもない。 Best Tune "The Glass Prison" 買い度…90%
新機軸の模索と過去の楽曲のよさを全て詰め込んだような印象を受けます。IWの個々一曲へ力を注ぐ形式を導入したDisc1と、MP2のコンセプト性を重視したDisc2。両方の要素を一つの作品に表現できるだけの力を持っている彼らは、やはり超人というしかないでしょう。 更にこのアルバムの歌詞には現代社会の歪みや不条理を提示するスタイルを採用しており、次作「Train of thought」にも踏襲されている。曲的にも「Disappear」は今までのDTにはないある意味実験的な物と考えられます。こうした新機軸の模索を強調するかのように、去年の武道館ライブでは「Disappear」が演奏されました。あの展開で誰がこの曲をやると想像したでしょう? こうした意味の複雑さからか、あまりいい評価は受けていないようです。無理もありません。過去の作品を全て聴いてきた人でも、とっつきにくいでしょう。そういう私自身も、まだ把握しきれていません。個人的には、上に提示した二要素は全て出し切れていないと思っています。この形式のアルバムでこれ以上のものが出れば、それは間違いなくIWやMP2を超える至高のアルバムになると思います。
いいねぇ~♪ 何度聴いても毎回盛り上がる! 特にDisk2のラスト「Losing Time/Grand Finale」 ♪Absence of awareness~Wanting to escape ~Hope in the face of human distress~♪ あたりのラブリエの歌い回しは掛け値なしに最高潮。 自分達の過去成し遂げたものの踏襲は極力避け 常にパイオニアであリ続けようとする彼らの意志を強く感じます。