'88年発表。若手HR/HMバンド隆盛の時代だったんで、ベテランには辛い時期だったかも。「BONJOVIを意識した作風」等と言う口の悪い人もいた。④“Media Overkill"でトーキングモジュレータ(リッチーサンボラがLivin' On A Prayerでやってるやつ)を使ったから?ちゃんとアルバム全体聴いたのかな~。前作「LOVE AT FIRST STING」のほうが明るいしポップだし、コアなファンの非難の的になりそうだが、結果的にアメリカで売れちゃったから余り攻撃されずに済んでいるような気がする。 私的には「超」の付くお勧め盤です(ウリ時代に固執してる人は除く)。 「LOVE AT ~」のポップ性+「BLACKOUT」のHM性+初期の湿り気・暗さも少々といった感じで、かなりオイシイと思うんだけど。楽曲も粒よりだし。
初めて聴いたSCORPIONSのアルバムです。蠍女のジャケットに惹かれ購入しました。 とにかくもうクラウス・マイネの歌声は素晴らしいの一言。 このアルバムあんまし売れなかったみたいですけど、前作の「LOVE AT FIRST STING」よりも私は好きです。捨て曲なんてありません(個人的に)、哀愁漂うメロディアスソングの数々…ああもう…蠍の毒にやられてこれ以上は…
購入当時はよく聴きました。メロディーの良い佳曲は有りました、Passion Rule The Gameとか、Rythm Of Loveとかね。でもBlackout~Love At First Sting~World Wide Liveと、有る意味大きな山をバンドが越えた感があったので、これらのCD程は入れ込まなかった気がします。本作以前2~3作の持ち味が分かり易いように、アレンジをMetal者以外にも優しくしたのかなと言う気はしました。エッジのある曲は有るのですけど。また、本作からディーターの元を離れたんでしたっけ。 持ち味はそのまま、アレンジでちょっと冒険、そんな一枚な気がしました。
当時、『Black Out』や『Love At First Sting 』みたいな新作を求めていた私は、この アルバムを聞き終えた後、喜びもあったが充実した満足感がなかった。 しかし聞き込んで行くうちにハードロックを越えた得体の知れない物悲しいスコーピオンズ ロックサウンドでお気に入りのアルバムとなった。 ドラマティックで哀愁感じるツインギターのイントロ!中間ソロ前の盛り上りのサビ!泣き のボーカル!ミディアムテンポが心地いい重低音の『Don't Stop At The Top』。 物悲しい『Rhythm Of Love』。 泣きのアルペジオ、悲しく歌っているようなギターリフ、ドラマテックな盛り上りをみせ、 これまたクラウスの訴えるような歌唱力を感じる『Passion Rules The Game』。 スコーピオンズらしくない?ジェイク・E・リー在席のオジーやラットを彷彿とさせる 軽快なロックンロールがまたいい『We Let It Rock…You Let It Roll』。 疾走感溢れる慌しいスピードチューン『Love On The Run』。 お約束?のバラード『Believe In Love』。 どの曲を取り上げても、やっぱりスコーピオンズである。
このアルバムは過去の2枚の成功にのっとた延長戦.少し音がゴージャスになってる。バラードも増えた。一言で言えば商業的になった。マティアスのギターソロがややわかりにくいタイプのものが増えた、クラウスが欠陥切れそうにして歌う曲が減ったことが、このアルバムの沸騰度を押さえているように思う。まずまずの良いアルバム。そのようななかでWe Let It Rock…You Let It Rollは例外。