B誌のレビューにもあった通り、マークのGに関してはこちらの方が魅力的なメロディを奏でている。トニーのVoも相変わらず伸びやかで素晴らしい。アップテンポで明るい曲調の“When I come home"、美しいバラードナンバー“Look to see"、サバスのカバー“Neon knights"等いい出来の楽曲が結構収録されている。がしかし最大の疑問、「このバンドはどういった音楽性を追求したいのか?」の答えが僕にはこの作品から聴こえてこない。TNTでもなく、RIOTでもなくWESTWORLDでなければならない2人が求める音楽性が僕にはわからない。ここを明確にしないとバンドとしての魅力がファンにアピールできないと思います。作品の出来としては2002年に聴いた新作の中では中の中といった印象が強く残るのもそのせいかも知れません。