やはりと言うべきかなんと言うべきか、1人しか発言してませんね、まだ。(苦笑) 名盤と評される『WELCOME TO THE BALL』の次のアルバム。(その間にライヴ盤を挟む) 本作の曲作りの最中、リーダーであるジェフ・ソープの腕が病にかかりギターを握れなくなり活動が出来なくなるというハプニングがあってレコード契約を失ってしまったが、そのレコーディングまでに時間が空いた分、楽曲アレンジに力を入れたのではないかと思える作風になってます。多少METAL CHURCHの『HANGING ON THE BALANCE』と似てますね。"レコード契約を失う"とか"楽曲の幅が広がる"って辺りが。 疾走曲は少なめで本編全12曲中2曲、アップ・テンポの曲は1曲で『WELCOME TO THE BALL』のようなアルバムを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。 1曲目からヘヴィなグルーヴで攻めてきますが、あくまでもやはりメタルなんです。余りにもヘヴィだし、この攻撃性は紛れもなくメタルのそれ。それを多彩な楽曲アレンジで見事に聴かせてくれます。 そしてこれらの楽曲を見事に歌い上げるカール・アルバートの歌唱に最大級の賛辞を。どの曲でも素晴らしいんですが、SAVATAGEのギタリストだった故クリス・オリヴァに捧げた⑤THUNDER AND RAIN-PT.1での感情移入が激しい歌唱は余りに素晴らしく、逆に⑧SENSE OF SECURITYでは鬼神の如きメタル・シャウトを響かせ圧倒してきます。本当に素晴らしいヴォーカリスト"でした"。(現在進行形で言いたいところですが…) ギター・サウンドが若干篭り気味というか若干低音が聴き取り難いですが、それでもクソヘヴィなサウンドは健在、というか以前よりももっとヘヴィになってます。(ダウン・チューニングのせいもあるでしょうが)良い感じにラフなサウンドがカッコいいです。 個人的には『WELCOME TO THE BALL』よりも好きですね、これ。つーか、かなり好きです!まぁ、あまり人気がない作品だっていうことは納得できますけど。(苦笑)そりゃ、『WELCOME TO THE BALL』の方が好まれる作風だってことは充分わかります。このアルバムに関しては自分が少数派なのも承知してます。(笑)でも、出来れば聴いてもらいたいです。後回しでも良いんで。 ちなみに日本盤には名曲『HELLRAISER』と『THE CREST』のライヴ・ヴァージョンが収められています。サウンドが非常に生々しくて、この"完成されてなさ気なサウンド"がまさにこのバンドの音楽性にピッタリとハマッていてカッコいいです!
これまた素晴らしいメタル・アルバムです。曲の幅が広がっても、実力のあるバンドはやはり良いものをつくるという見本のような作品。 メタラァさんがMETAL CHURCHの『HANGING ON THE BALANCE』と比較していますが、確かに共通するものを感じます。ジャケのしょぼさとか、前作の評価が非常に高いこととか。 「THUNDER AND RAIN」だけでもおつりが来るほど感動できますが、アルバムのどこを聴いてもかっこいいし、疾走感は少なめでも熱さやメロディの質で満足させてくれます。 ボーナス・トラックのライヴも美味しい選曲でうれしい。
昔買った時はまあまあかな~という感じだったのですが、昨日 welcome to the balls を聞いて感動し、改めて本作を聞こうと思いました。当時は重さとかがわかっていなかったので、グランジとかも聞いた(もちろんもっとヘヴィなメタル、メタルコアも聞いた)後にどう本作を感じるか知りたくてAmazonで中古を買いました。 聴きこんだら、コメント載せますね。