デビュー・アルバムがなかなか好評だったスイス出身のバンドによる'94年発表の2nd。 本作も前作の延長線上にある骨太のハード・ロックを聴かせてくれる。 やはり秀逸なのはスティーヴ・リーのソウルフルかつパワフルな歌唱で、乱暴な言い方をすれば彼の歌を聴くだけでも価値のあるアルバムだと思う。 ドライブ感に満ちた「HIGHER」、ワウを駆使したギターが個性的な「MOUNTAIN MAMA」、メタリックな疾走曲「HERE COMES THE HEAT」、ヘヴィなリフが心地よい「SHE GOES DOWN」、BEATLESの名曲をハードにアレンジした「COME TOGETHER」、典型的な疾走ハード・ロック曲「OPEN FIRE」、温かなメロディのバラード「I'M ON MY WAY」等、聴き所は多い。
いやいや、彼らのファンはみんな「Come together」はGotthardヴァージョンが最高と信じているでしょう。 それに、トーキングモジュレーターを使ったギターで最高の曲は?と訊かれれば、Bon Joviの「Living on a player」やPeter Framptonの「Show me the way」でなくこのアルバム収録の「Mountain mama」と私は答えます。 でも一番好きな曲はこれもカヴァーの「I'm a travellin'man」なのでありんす。