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WRITTEN IN WATERS (1995年)
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WRITTEN IN WATERS
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解説 - WRITTEN IN WATERS
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-10-06 19:47:00)

95年発表の1st。解散しちゃったみたいだから、最初で最後のアルバムになるみたいです。
2003年、ジャケ違いで再発されました。

音楽性は…ポストブラックもしくはアヴァンギャルドブラックになるのかな?ギターのザラザラした音質や時折入るリフの音色はブラックと共通する物ですが、ヴォーカルは基本的に普通声だし、ミディアムテンポ主体だし、どこかARCTURUSの2ndに通じるアヴァンギャルドで妖しく知的な雰囲気が感じられます。とはいっても、ARCTURUSの2ndと違い、ファストパートは声もデスヴォイスに変わり、まさしくブラックと言った感じになりますが。

このアルバムでの一番の聴き所は、やはりULVERにも在籍するSkollのベースですね。
彼のおかげで曲のうねうねした感じが5割くらい増してると思います。音も大きくミックスされていて、フレーズが聴き取りやすいのもポイント。個人的に一番以外だったのは、AURA NOIRではAggressorと名乗るCarlのヴォーカル。AURA NOIRではいかにもスラッシュ好きなんだろうなぁ…というヴォーカルだったのに、この作品ではめっちゃ妖しげで、何処か物憂げな感じの中音域での歌唱をメインに使ってます。AURA NOIRの時とは、まるで別人ですね…

とりあえずULVERやARCTURUS、DODHEIMSGARDなど、ブラックを基調に実験的な方向に行った人たちの音楽性に共感する人には、かなりお勧めの作品です。




2. mokusatu ★★ (2006-05-06 01:43:00)

当時のノルウェーブラックメタル界のタレント達で結成されたバンド、もしくはプロジェクト。メンバーはDODHEIMSGARDやAURA NOIR他様々なバンドに関わっているCarl-Michael(Vo&Dr)、DODHEIMSGARDのVicotnik(G&デス声)、ULVERのSkoll(B)の3人編成。
メンバーからして当然、ブラックメタルを期待して聴き始めるが、聞こえてくる音はミドルテンポ中心の、不気味な3ピースアンサンブルと気だるい歌唱が延々続く内容で、ブラックどころかゴシックでもなく、メタルというのも首を捻るような、アヴァンギャルドとかプログレッシブとしか表しようのない、アンビエント・メタルもしくはブラック・ジャズ・メタルだ。音像をカテゴライズするのは非常に難しい。
最初は印象を言葉にする事も出来なかった。ブラックメタルのような暴力性はほぼないし、メロディックでもなく、歌が上手いわけではないし、でも気味の悪さだけは徹底されていて、「不思議で謎めいたアルバム」という事で一旦結論を出してしまった。
だが、歌詞を読むと突如、印象が鮮明になる。
正確に訳したわけではないが、歌詞の印象は、後悔や失望や居直りや諦めが繰り返される悪夢的幻惑の世界で、歌詞を読みながら聴いていくと、孤独と絶望の泥沼に沈みこんで抜け出せなくなる。覇気のない歌も、引き攣るギターも、蠢くベースも全て、生きれば生きるほど醜く汚れていながら、救われる気もない人間の病的な暗黒を描写しているようで、それが約60分揺るぎなく続くわけである・・・。
ゴシックでもドゥームでもなく、ブラックメタルの病から生まれた輝かしい奇形児。
再発輸入盤ジャケットのゾンビの群れは、紛れもなく、私達の姿であろう。



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