スウェーデンの技巧派プログレッシヴ・メタルバンドの1stアルバム。 Dream Theater直系と言える技巧を駆使した近代プログレ・メタルに、 北欧のバンドらしい洗練された煌びやかさが加わった、非常にクールな印象。 Johan Reinholdz(Gtr)のセンスの良い印象的なリフやフレーズは耳を引くし、 Martin Hedin(Key)とのユニゾンもいい緊張感があり、 演奏陣のハイレベルで安定したテクニカルプレイは何の申し分ない。 が、ヴォーカルパートはいらない。後から強引にねじ込んだ感じがする。 Lawrence Mackrory(Vo)の雑な歌いまわしも癪に障るし。 中途半端にメロディラインを付けるくらいなら、インストアルバムにした方が断然良かった。 深遠さはなく、スリリングなテクニカルプレイを堪能できる非常に聞きやすいアルバム。 ただ、トータルタイムが44分という短さからか、若干物足りなさを感じる。