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TOCA MADERA (1985年)
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TOCA MADERA
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解説 - TOCA MADERA
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-03-09 22:05:29)

前作『SALVESE DE PLASTICO』発表後にGコンビが脱退。その後任にヘスス・ディアズ(G)一人を加えた4人組で制作されている、'85年発表の3rdアルバム。
シングルG編成になったことで、作風が多少なりともソフトな方向へ変化するかと思いきや、のっけからカマされる重厚なGリフが物語る通り、寧ろその音楽性は一層ハード&へヴィ路線に傾斜。DEEP PURPLE/RAINBOWテイストが後退した代わりに、JUDAS PRIESTを始めとする新世代(当時)バンドからの影響を全面に打ち出すようになった本編は、ビルドアップされたプロダクションと併せて、完全にHM路線へとシフト完了。実際、レコーディングがMEDITERRANEO STUDIOで行われていたり、メロイック・サイン掲げてジャケットに収まる老婆がロブ・ハルフォードのコスプレ姿だったりと、JUDAS PRIESTに対する憧憬は本作にどっかと根を下ろしていますよ。
相変わらず、大阪のオッサンばりのコテコテ感を醸し出すシンガーの熱唱と、シャープ且つ劇的に切り込むセンスフルなG、そしてタイトなリズム隊によりクリエイトされる楽曲は、ホットな疾走ナンバー②③、洗練も感じさせる哀愁のバラード⑤、勇まし気な⑥、重厚にして雄々しい⑧、バンドの演奏巧者ぶりを表すスリリングなインスト曲⑨…と、海外ではPANZERの最高傑作扱いされているのも納得のクオリティ。
初めて聴いた時は、思わずコブシが回ってしまう泣きが薄まった点に少々の物足りなさを覚えたりもしたものですが、今となっては些細なことだったなと。




2. 失恋船長 ★★★ (2016-03-18 14:33:01)

時代は1985年、その時代背景を巧みに取り込んだ意欲作。JP譲りのシャープな切れ味をそのままに情熱的な響きはお国柄の成せる技、随所で聴ける哀愁度の高いギターのフレーズなど、まさにこのバンドならではの味わいでしょう。オーソドックス極まりない作風に終始し個性不足は否めませんが、この時代ならではの実直な音楽性とスパニッシュな血が騒ぐ熱の籠ったプレイの数々は大いに惹きつけるものがあるでしょう。


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