メタルを聴いていて良かったと心から思えた一曲。 イントロでのAmy Correiaによる導入の詞"King of those who know, into the pure abode"のメロディが、曲全体を通じて繰り返し変奏されます。 中盤のギターソロが終わると、アルバム1曲目"Nunc Fluens"冒頭の語りが挟まれ、その後はメインコーラスに続いてエンディングに向けて怒涛の展開(ギターパートを自分で弾いてみるときはこの部分でいちばん気合いが入ります)。 駆け抜けるように第二のギターソロが入り、最後のボーカルパートではメインメロディで"King of those who know"と締め、完全なクリーンギターによるアウトロへ。このエンディングの流れはあまりに滑らかで、もはや自然の芸術を眺めているかのようです。天衣無縫という言葉はこういうときに使えるんだなあと。 実はアルバムの締めとしては次のトラック"Nunc Stans"が残っているものの、実質この曲でアルバムの主題はほぼ回収したと言えるかもしれません。それほど完璧な構成。できればアルバムを通して聴く中でこの曲にも触れてみてほしいです。