Dead and drippingとかは確かディミニッシュスケールだったと思いますが、この曲の始めのリフは違いますよ。 上で言ってるナポリの云々というのはこのメロディをフリジアン的な捉え方ではなく、ナチュラルマイナースケールに一時的にナポリのⅥのコードトーンであるルートの半音上をメロディとして使っているのではないかと言うことです。 それに始めのピアノの部分は普通のマイナースケール(キーE)のメロディなので、やはりフリジアンではないと思います。 ちなみに僕がこのメロディに当てはまると思うコード進行はこうです。 ミシミシ(Em)ドレドシラソ(C)ファラドファ(Fここがナポリかな?)シドシラ(B) しかしこの曲は、というかデスメタル自体、ベースがギターと同じフレーズをオクターブ下で弾いちゃってるので、コード進行の突き止めようもないんですがね。 ここに書いた中に僕の思い違いで間違った部分もあるかと思いますが、そこはご容赦ください。
この曲の始めのリフはスケール的に見ればただのフリジアンなんだけど、個人的な解釈では、エオリアンにナポリのⅥのコードトーンを入れたものだと思っていて(この方がフリジアンと考えるよりもEm C F Bという綺麗なコード進行が出来る。多分この時のジョンはコード進行の知識もないだろうから、そんなことは考えてないだろうけど)、それがシンプルながらにとてつもなくかっこいいんだよな。 このアルバムの全てがこれのように調性のある曲であれば(無調であってももっと面白いメロディが詰まっていれば)僕にとっては名盤だったかもしれない。 僕は前から思っていたんだけど、Phobophileを好きな人ってのは結局、調性のあるメロディアスなものが好きってことだよね?
EmaciateとCold Hate,Warm Bloodという名曲が収録されていることで有名なアルバムだと思います。 確かに上記のニ曲はとてもクオリティが高く、即効性の高い曲だと言えます。 しかし、その他の曲は少し弱いと僕は感じています。 まだLoatheやFlame to The Surface、Faceless Unknownなどはキャッチーで聴きやすい曲に仕上がってますが、残りの3つは攻撃性は高く勢いはありますが、あまりに無機質でつかみどころのない曲だと思います。無機質であることが悪いかどうかは人それぞれだと思いますが。 で、僕の場合、このアルバムは少し聴きづらいので、お気に入りの作品とまではいきませんでした。この次の4thのAnd You'll Then Begの方が曲の質が高く、ボーカルのテンションが低いことを除いてはこの作品より優れていると感じました。 しかしこの作品はこの作品で独自の空気を持っているので、嫌いではないし、割と好きではありますが。