この曲を聴け!
今週のアルバム10選
MyPage

今週のアルバム10選

解説 - 今週のアルバム10選

→解説を作成・修正 
コメント



601. 失恋船長 (2018-04-24 12:06:21)

①Flotsam and Jetsam    『Dreams of Death』
パワフルな刻みに燃えます
無理なくモダンだし昔の雰囲気を壊していない
こういうスタイルに行き着いた姿が眩しく光ります

 
②Ten   『The Name of Rose』
リリース時は話題になりましたね
甘美なメロディにスパイスをきかせたハードなギター
メロディ派なら外せない気合の入った一枚
音質の緩さが悔やまれる
  

③SaberTiger    『Paragraph』
このアルバム何度聴いたことか
木下節はワタクシのDNAに深く刷り込まれましたよ
歌心溢れるギターに深く感銘を受けています
久保田陽子時代には敵わないが
初期の音源をまとめてコンピ作は多くのメロディ派の
心に寄り添っていくれましたよ

 
④Acid    『Acid』 
パンキッシュなスピードメタルの名盤
復活して欲しいね
ケイト嬢の野良猫スケ番シャウトがタマランわい
 
⑤Riot    『Born In America』 
男の哀愁漂うアメリカンロックの名盤
レット時代のライオットは味わい深いねぇ
好きな時代ですよ
You Burn In Meはレットだろうよ
 
⑥Damzell   『Ready To Attack』 
福岡が生んだ正統派パワーメタルバンド
リリース時は歌が下手クソだとバカにして全然聴かなかったが
90年代の後半から愛聴盤に今でもチョイチョイ手を出しますね
往年のバンドも復活を果たしています
彼らにも期待したいで
 
⑦Wishbone Ash    『Raw To The Bone』
ウィシュボーンアッシュ初体験だ今作
マーヴィン・スペンスの透明感のある
エモーショナルな歌声がたまらん
彼らのカタログでは異色のサウンドだけど
思い入れは強い

  
⑧X-ray   『Strike Back』
彼らにとってラストのスタジオアルバム
活動期間は短かったが全力で駆け抜けましたね
色んな意味で当時の国産シーンを思い返します
歌心のあるメロディックな本格派のバンドだった


⑨U.D.O.   『Mastercutor』
男泣きの哀愁
毎度おなじみのUDOサウンドに悶絶
勇壮かつ重厚な王道メタルサウンドに大いなる刺激を受けます
①は何度聞いても拳を振り上げずにはいられません
個人的には歴史に残るハイライトナンバー

  
⑩Tony Carey   『Some Tough City』
ほっと一息つきますよ
素直に鳴り響く温和なメロディ
歌モノロックマニアなら押さえておかないとね




602. 失恋船長 (2018-05-02 11:49:35)

①Houston    『Houston』 
AOR系の歌モノサウンド好きなは必聴でしょう
フックに富んだ哀愁のメロディ
心を浄化しますよ

②Warmachine  『Warrior's Soul』
UNITEDの古井義明がフロントマンを務めています
弾力のあるヘヴィグルーブと泣きの叙情性
懐かしい時代の匂いもするが古臭さに埋没しないフレッシュ感もある

③Ded Chaplin    『Rock The Nation』
二井原実先輩率いる馬鹿テク集団によるファンクロック
新鮮なサウンドなのに日本語詞がカッコ悪すぎた
藤村の変態的なスケール
菅沼の柔軟なドラムスタイルの凄味
フレットレスベースのエゲツなさ
この方向性でもう一枚作って欲しかったよ

④W.A.S.P.  『Golgotha』
毎度おなじみのブラッキー節が前回のアルバム
デジャブ感を口にしては楽しめませんよ
彼らの名盤を継承する総決算的アルバム
スリルのある展開に唸ります


⑤Midnight Sun    『Another World』 
のちの作品と比較すると散漫な印象が否めない1st
疾走ナンバーありAOR系のソフトロックありと
逆にバラエティに富んでいるといえる作品でもある
でもやっぱり中盤でダレるな
サウンドプロダクションが弱いのが気になるね
それでもヨナス・レインゴールドは稀代のメロディメイカーだ
ピート・サンドベリも癒しを運んでくるねぇ

⑥Deep Purple 『Slaves And Masters』
ジョー・リン・ターナーが参加
そのおかげでDPがRAINBOW化したと散々酷評されたアルバム
個人的には再結成DPが昔とはかなり違うバンドだった
あのイアン・ギランがフンフンフンとハーモニーをつけて唄っているんだからね
スープも麺も同じなのに看板が替わると人が入らない
先入観って怖いッス



⑦Andre Andersen 『Black On Black』
灼熱のヴォーカリスト
イアン・パリーが参加したソロアルバム第2弾
まんまロイヤル・ハントにイアンが参加したような作風
もう少しアクの強いギターがあれば最高だった

⑧V.A   『北斗の拳オリジナルソングス』 
楽しいなぁ
胸を焦がすエピソードを思い返し何度も楽しみます
I KILL THE FIGHT 孤独な戦いを♪ 俺は今叩く♪

⑨Loudness 『Early Singles』
80年代中期までのシングルを集めた企画もの
当時としてはODINの3曲がCD化されたのも嬉しかった
BAD NEWSが好きだったなぁ
GOTTA FIGHTも名曲でしょう
蜃気楼もエエね

⑩Galneryus   『Voices From The Past III』
ガルネリウス自体にはハマってないが
このカヴァーアルバムは凄い魅力的だ
演奏も素晴らしいが選曲も素晴らしい
Joshuaの名曲をカヴァーするなんて素敵過ぎだろうよ
完全にオリジナルを超えてきました
前任のヴォーカルが苦手だったので小野先生はベストですよ




603. 失恋船長 (2018-05-07 13:28:25)

①Dead Claw - Bombed and Blasted
Doomの藤田高志がプロデュースを務めた名古屋のスラッシュメタル
掴みどころのないクロスオーヴァーなスタンスが面白いです



②3 Inches Of Blood 『Long Live Heavy Metal』
若手の中では頭一つ抜けた存在ですかね
ドラマティックな構成力とパワフルさが絶妙だ
ハイテンションな歌い手の癖の強さも逆に個性です

  
③Stormwind    『Heaven Can Wait』
空手家トーマス・ウルフ率いるネオクラバンド
確かに亜流だが極めていた
トーマス・ヴォクストロームの歌声もバッチリとハマり
スケールの大きな世界観を演出していた
 
④W.A.S.P.   『The Crimson Idol』
バンドの代表作だしメタルシーンにとっても歴史に残る一枚
コンセプト作なのだが難解な要素は皆無
ドラマ性の高い展開は飽きさせない
何より曲そのものの魅力がハンパない
でも毎度おなじみのブラッキー節なんですけどね


  
⑤Destruction    『Eternal Devastation』 
個性的なサウンドで人気がありましたね
ドイツ三羽スラッシュ烏の一つ
今聞いてもオリジナルティに溢れていますよ


⑥Norden Light   『Shadows From The Wilderness』 
アルバム一枚で消えたが硬派な北欧メタルサウンドを楽しめます
シンガーのクリスター・メンツァーはSilver Mountainで歌っていました
この時代の北欧メタルはエエわ

 
⑦Subway    『Subway』
地下鉄あるいはファーストフード店という絶望的に
ダサいバンド名が損をしているジャーマンメロディックメタル
AVEXはBAREKNUCKLEからリリースの3rd
素晴らしい内容なのだが知名度が低い
AVEXも本気で売りこめよ~
メロディ派なら押さえて欲しい一品ですねぇ
これもジャーマンメタルの本流なんだけどなぁ


⑧Loudness   『Rock Shocks』
2004年に初期の楽曲をリメイクしたアルバム
その感触の違いに度肝を抜かれるでしょうね
紆余曲折を経てたどり着いた今の姿と比較して楽しんでいます


  
⑨Gary Moore   『Corridors of Power』
アイリッシュフレーバーとブルージーさ
エモーショナルなギター歌
この時代のゲイリーはやはり光っていますね
こういう音は心にストンと落ちてきます
落ち着くわぁ
  
⑩Westworld   『Westworld』
トニー・ハーネルとマーク・リールの二人が中心となった
ロックプロジェクトチーム
トニーの清涼感たっぷりのハイトーンが癒しの風を運びます
メントスだなぁ
いやフリスクかね
洒落たサウンドは今聞いても新鮮だねぇ




604. 失恋船長 (2018-05-14 13:34:05)

①Overkill    『Ironbound』
ゴッキゴキのバッキバキのスピードナンバーに首の疼きも止まらん
殺戮マシーンの如き無慈悲なる容赦のない攻撃性に唸りましたね
 
②Testament   『Dark Roots of Earth』
ミドル系のナンバーの多さがブルータリティを倍増
のっけから緩急をつけながらもテンポよく進む展開のカッコよさにチビリそうです

  
③Judas Priest    『Nostradamus』
威厳溢れるブリティシュ然としたメタルサウンドは王者の威厳たっぷり
時代的にもコンセプトアルバムが流行っていたしね
今聴いてもJPらしい魅力を思いっきり楽しめます
コクのあるドラマティックな展開に深く引き込まれますね
過去の焼き回しはうんざり
速い曲が多い少ないで善し悪しが決められた世も末です



④Rush    『Moving Pictures 』
バラエティに富んだ作風の一枚
後年多くのアーティストに影響を与えている事に気がつかされます
それでもラッシュらしい構築美が満載
ゲディ・リーのベースも凄味が増していますね 
 
⑤Killer 『Shock Waves』
ベルギーを代表するハイテンションスピードメタルバンド
ドーピングしたモーターヘッドだね
Mausoleum Recordsを代表するバンドでした



⑥Anthem   『Hunting Time』 
捨て曲なしの名盤とはこのことでしょうよ
叙情派ナンバーの⑦から福田洋也作曲のパンキッシュな⑧の流れは完璧だ
森川之雄は日本を代表するシンガーですね
 
⑦Loudness    『誕生前夜』
記念すべきデビュー作
雷鳴轟くアーミングに衝撃が走った経験を忘れられません
どんなにバタ臭い関西ジャパニーズメタルでも
この時代のラウドネスが一番好きだ

  
⑧Axe   『Twenty Years From Home 1977-1997』
数あるベストアルバムの中でも最高峰に位置する名盤
マニアを歓喜させたAXEの全曲新メンバーによるリ・レコーディング
名曲の数々が蘇りました
メロディ派ならマストなバンドですよ

 
⑨Joe Satriani    『What Happens Next』
しばらくは聴き続けますね
おじさんには丁度よいよ
心地よい時間を満喫ですよ
  
⑩Riot   『Sons Of Society』
音質の悪さが曲の良さを殺しているのが気になる
それでも多様性のあるRiotサウンドを楽しめますね
マイク・ディメオのエモーショナルな唄い方も板についてきました
この時代のRiotは人気薄ですが
冗談としか思えない最新作よりは攻めていますよ




605. 失恋船長 (2018-05-21 14:01:57)

①Britny Fox    『Bite Down Hard』  
ワイルドでハードなロックサウンドで勝負
曲調の幅も広いが基本はど真ん中のアメリカンロックだ
こういうストレートなサウンドは心地よいね

 
②Michael Lee Firkins   『Michael Lee Firkins』
当時としてはフインガーピッキングってのが新鮮だった
シュラプネルからのリリースだったが
カントリー調の洗練されたサウンドにも驚いた
ギタリスト必聴の一枚でしょう

  
③Judas Priest    『Defenders Of The Faith』
ヘヴィメタルの教科書
みんなこれからアイデアを頂いています
何度聞いても燃える
だからJPはメタゴットなのでしょう

④Atomic Rooster   『Death Walks Behind You』
妖艶なるハモンドオルガンの響き
異様なテンションの世界観が貫かれる暗黒様式
サバスとは違う方法論だが個性では一歩も引けを取っていない

  
⑤Kim Kyung Ho    『00:00:1998』
メタル界の至宝から
韓国のスーパースターになってしまったキム・ギョンホ
バラードが増えてはいるが
シャウト一発に痺れさせるメタリックな疾走ナンバー①は名曲だ
メタルシンガーしての魅力が詰まっている

  
⑥Kruiz   『Kruiz』
ロシアのベテランバンド
時代に即してスラッシーなサウンドで勝負
そこはかと漂うロシアンなメロディ
少々強引な展開もあるが個性が際立っている

  
⑦Loudness    『Disillusion』
ラウドネスのアルバムで最も聴いた一枚
渡米後は方向性を変えたが
ここにではブリティシュ然とした楽曲と日本人的エッセンスが見事に合致
ギラリと個性を放っていましたね
ジャパニーズメタルここにありでしょう
  
⑧Cannon   『Thunder And Lightning』
ジャーマンメロディックメタルの隠れた名盤
シンガーがイマイチ歌いきれていないが
洗練されたメジャーサウンドと生真面目なジャーマン硬派メタル
その二つが見事に両立している
1988年当時どうして日本で紹介されなかったんだろう
欧州的湿り気と洗練度はウケる要素も大だ
SINNERあたりが好きな人ならイケるでしょうね
  
⑨Riot   『Memorial』 
レット・フォレスター時代のライブ盤
所謂ブートですがサウンドボードからライン録音なので音質は良いです
レットの実力を知ることの出来る貴重な一枚
やはりラストに流れるWarriorを聴くと拳を振り上げずにはいられません
オフィシャルな形で出すべき名盤ですよ
大手の方は権利を買うべきです
 
⑩Erika   『In The Arms Of A Stranger』
メロディック!
ちょっぴりハードな甘く切ない北欧サウンドに胸キュン
耳を休めるのにピッタリの愛聴盤




606. 失恋船長 (2018-05-28 12:53:29)

①Torch 『Torch』
北欧のバンドですが出している音は
もっさりとした漢メタル
今の北欧のイメージとはだいぶ違いますが
メロディの質はやはり北欧風だ
奇妙な青塗女のどアップジャケも有名
剛毅なメタルマニアなら聞くべし
イモ臭いが大好物な一枚です
これが受け付けなくなったら
ワシはメタルを聞くのを辞めますよ

②Saint 『Time's End』
米国のジューダス・プリースト
シンガーの唄い回しまでそっくりだが下手だ
マニアには良く知られた存在です
垢ぬけないマイナー臭にクラクラしますが
ぼかぁ好きだなぁ



③Attentat Rock    『Strike』
脱力系のジャケットでお馴染の古参フレンチメタル
メジャー感とキレのあるメタルサウンドが同時に楽しめる名盤
知名度は低いが質の高い作品です
日本の評論家筋に受けなかったのが残念
1985年のリリース時に正統なフォローがなかったのが悔やまれる


④Steeler   『Undercover Animal』
正統派メタルの勇者アクセル・ルディ・ペルの名を世に知らしめたバンド
今作はいい意味で大衆性を取り込んだ作風へと舵を切った
それがアクセル脱退の要因なんだろうが
いずれにしても質の高い一枚だった
隠れた名盤だろう
ドイツのバンドらしい生真面目が音に表れている



⑤Damien    『Every Dog Has Its Day 』 
これも米国のジューダス・プリースト
渡米後の彼らの姿がダブりますよ
奇をてらわないアレンジとストレートな作風が好きですね



⑥Vowwow   『Mountain Top』 
バンド最後のアルバム。アメリカ進出を視野にいれた作風は
過去のリメイクなどもあり
やや統一感に欠けた印象もあるのだが
クオリティの高さは疑いようのない事実
これで終わりとは惜しいバンドすぎる
世界中で巻き起こるリバイバルブームに乗って欲しい


⑦Eliza    『Somethig like hot』
リメイクアルバムが好調のイライザ
こちは1987年リリースのアルバム
欧州風味とアメリカンテイストを巧みに融合
キレとノリの良い彼ららしいアルバムだ



⑧Tredegar   『Tredegar』
BUDGIEのギタリスト、トニーバージと
レイ・フィリップスらが中心となり結成されたバンドの1st。
まんまNWOBHMなサウンドだがリリース時期が悪かった
1986年にこの音は古すぎたかね
実力派シンガーのカール・センタンスもエエ仕事してます

  
⑨Marino   『Target』
板倉と鎌田の屈強なリズムプレイは関西の重戦車
華やかなルックスとテクニカルなギターで魅了する大谷令文は画になる男だった
レオさんも味のある歌い手だったよ
外れのないバンドだが今回は勢いのある1stをチョイスです

  
⑩Bitch   『Betsy』
ビッチ嬢が華麗なる路線変更
ビジュアルを変えてきましたね
根幹となる音楽性も洗練度が増し大衆性も上がった
でも売れなかったね
おおらかなヘヴィグルーブが心地よいアメリカンロックです




607. 失恋船長 (2018-06-04 14:45:27)

①Nozomu Wakai's DESTINIA    『Meta Souls』
豪華なラインナップに彩られた渾身の最新作
旬のシンガーであるロニー・ロメロの名前もあるし
話題になって欲しいね
国内だけに留まらない活動にも精を出して欲しいッス



②Impellitteri   『Grin And Bear It』
こういうインぺリテリも悪くない
ロブ・ロックの魅力的なメロが印象的だ
哀メロ系の『Ball and Chain』や
キャッチーだがパワーもある『Power of Love』など
耳を惹く名曲も多数収録されている
似たようなパターンのスピードソングよりは遥かに魅力的で
らしくはないが意欲的なアルバムだった
ソロぐらいおもいっきり弾けば良かったのにね


  
③Blindman    『Pain For The Pleasure』
日本を代表するエモーショナルロックの旗手
中村達也のソングライティング力に脱帽
シンガーの高谷はライブ映えするスター性もあった
玄人好みのバンドで終わって欲しくないねぇ
立ち位置を明確にして活動して欲しいね


④Black Sabbath   『Cross Purposes』
短命に終わったラインナップによるアルバム
トニー・マーティンは器用に唄いこなせる職人だった
サバスは何をやってもサバスだった

  
⑤Attakk    『Attakk』 
日本人ギタリストKUMAさんが
アメリカで結成したバンドのEP
ドッケンタイプの本格派のメタルサウンドを楽しめます
ワビサビのあるギターも耳を惹きますね

  
⑥Dario Mollo's Crossbones   『Rock The Cradle』
なかなか世に出れない名シンガーのカール・センタンス
ダリオ・モロは上手いシンガーと仕事をするのが上手い
古典的伝統芸能を引き継ぐ稀有なバンドだ
相変わらずダリオは地味だ
そこに彩りを与えるのがカールのエモーショナルヴォイス
売れて欲しいなぁ 
Krokusのアルバム『Round 13』でも唄っているが
あのときのバンドは眠たい事やってたなぁ
 
⑦Rick Parfitt    『Over and Out』
リック・パーフィット死去後にリリースされたソロアルバム
今の若い人には地味に聴こえるだろうが
ジャンル不問と言いたくなる良いメロディと
スタンダードなロックのもつパッショネイトがここにある
落ち着き払った余裕ある音に酔いしれたい
Long Distance Loveのような曲でも軽く聴かせないのが職人技だろう

  
⑧Doro   『Classic Diamonds』
大胆なシンフォアレンジを加えたカヴァーを含め
ドイツを代表するシンガーのドロ・ペッシュ姐さん
昨今の主流になりつつあるパヤパヤな歌声には辟易
もっとまともにやれる事をドロは明確に伝えてくれる


  
⑨U.D.O.   『Rev-Raptor』
多くのバンドがグランジという流行り病にかかり消えた
そんな中でもこのバンドは歯を食いしばりメタル道を極め続けた
昨今は大御所達が原点回帰という慢性的な病に魅入られた
終焉を迎えつつある一つの形
いつの時代もUDOはメタルに対して真摯だった
 

 
⑩Fandango   『Cadillac』
泥臭いロックな熱量とアーバンなエッセンスが丁度よい
ジョーの熱いフィーリングがある歌声も丁度よい
バンドラスト作の4枚目だが
デビュー作からいずれもハズレはなかった




608. 失恋船長 (2018-06-11 13:49:58)

①Axel Rudi Pell 『Knights Call』
究極の金太郎飴サウンド
様式美HM/HRの牙城を守るドイツの勇者
色々と聴きあっさっても最後に行き着くのはこの音になります

②Warlock 『Triumph & Agony』
メジャー級の柔らかい感触と同じくらい硬派スタイルを保持する
バランスという観点からもバンドの代表作だろう
ドロ姐さんはドイツメタルシーンの良心だろう

③Tyga Myra 『Deliverance』
剛毅なブリティシュメタル
1986年にこの音は受け付けなかったのか?
単にEbony Recordsがやる気なしだったのか?
熱いメタルスピリットがビンビンに伝わります
でも女子ウケはしないわな

④Sacred Rite 『Sacred Rite』
ホノルルのメロディックHM/HRバンド
彼らの名を一躍シーンに知らしめた名曲『Wings of Pegasus』は
ハリスよろしくなランニングベースもカッコいい疾走ナンバー
起承転結のある展開も含め多くのマニアのハートに火をつけるでしょう
ハワイ的な陽気さよりも
湿り気のある涼しげなメロディが印象的なバンドだ


⑤Metalucifer 『Heavy Metal Drill』
世界中のカルトメタルマニアに愛される国産メタルバンド
サウンドプロダクションの脆弱さをものともしない熱さがここにある
日本人でここまでNWOBHM臭さを出せるのも彼らくらい
狙って出来るもんじゃないからね
阿吽の呼吸から生み出させる哀愁のツインリードに好きやでぇ


⑥Fortress 『Fortress』
同名バンドが沢山ありますが
こちらはミズーリ州出身の正統派アメリカンメタル
歌い手がスティーブン・パーシーに似てますよ
豪快でキレのあるリズムなど初期RATTに通ずるものがあるでしょうね



⑦Motorhead 『No Remorse』
ブロンズ時代の音源に新曲を4曲追加
他にも貴重な音源を収録した資料的価値のあるアルバム
ちなみに新曲はレコーディングこそ
ワーゼルとフィル・キャンベルのクレジットになっている
Killed by DeathやSteal Your Faceは
ブラインアン・ロバートソン時代からライブで演奏してたらしい
そう聴かされると違う味がしてきます

⑧中村達也 『Turn On The Light』
Blindmanでメジャーデビューを果たした中村達也
このアルバムはインディーズ時代にリリースしたソロ
彼のメロセンスが爆発する
北欧風ともいえるメロディックサウンドが満載
メロディ派なら中村の非凡な才能に触れて欲しい

⑨Sabbrabells 『Sabbrabells』
国産メタルを語る上では外すことのできないレジャンダリーなバンド
高橋喜一さんの電撃復帰による一夜限りの再結成のニュース飛び出しました
これを機に是非とも再結成して欲しいですね
今作は幻のインディーズ盤
それがボートラ入りでCD化された時は本当に嬉しかった
サタニカルメタルに震えるゼッー!

⑩Intruder 『Dangerous Night』 
初期ボンジョヴィ風のメロディックメタル
堅実な仕事っぷりがたまらん
リリース時期が1997年だったのは痛かった
今なら見直してもらえるでしょう
メロディ派には強くススメたいねぇ




609. 失恋船長 (2018-06-18 13:42:57)

①Phenomena 『Inner Vision』
フェノメナプロジェクト第3弾
参加メンバーの小粒感は否めないが
クオリティは保証されている
キース・マレルの歌声もバッチリハマっている

②John Norum 『Total Control』
ゲイリー・ムーア風の攻撃的なギターと
北欧サウンドがガップリ四つ相撲で対峙
もう一回でいいから同路線のアルバムを作って欲しい


③Nazareth 『No Mean City』
ザラついた感触はアメリカンだが
英国的な情緒もある
日本ではウケない地味目のハードブギースタイルだが
ロックと言えばこれだろうといいたくなるサウンドだ


④Gillan 『Mr. Universe』
キレまくるギランのパフォーマンスに導かられるように
荒ぶるロックサウンドは最高にクールだ
好きなタイプのシンガーではないが
ブルース・デッキンソンを始め
多くのアーティストに影響を及ぼしているのは疑いのない事実です
迫力満点のアルバムですね

⑤The Gods 『Genesis』
Uriah Heepの前身バンドといえよう
ヘヴィでサイケなブリティシュロック
味わい深い一枚ですよ

⑥Graham Bonnet Band 『The Book』
まもなくリリースされる最新作が楽しみです
2016年に今作を引っ提げグラハムが完全復活を果たしました
もう70歳過ぎのおじいちゃんですが
声が枯れ果てるまでパワーヴォイスを轟かして欲しい


⑦Grave Digger 『Healed By Metal』
重量感たっぷりの武骨なメタルサウンドが信条のジャーマンメタル
この道を極めたバンドだけに説得力がハンパない
デジャブ感満載でも許せるのは彼らくらいなものだろう

⑧Crazy Lixx 『RUff Justice』
極上のアリーナロックが楽しめる
適度なハードさとエッジのたった音像
でも北欧ならではの透明感と糖度の高さが耳を惹きますね
コーラスワークも映えますね


⑨Don Barnes 『Ride The Storm』
38Specialのヴォーカル兼ギターのドン・バーンズのソロ
レコーディングは1989年に済ませていたがお蔵になっていた
2017年に世に出回る事に
熱きロックヴォーカルと極上のメロセンスが融合した名盤
オシャレ過ぎないハードな熱量が丁度よい
参加メンバーも豪華です
何故お蔵になったんだろう?


⑩Climb 『Take A Chance』 
ドラマーは巨人の助っ人外国人選手のウォーレン・クロマティ
彼が現役時代のオフにリリースしたグループの1st
色もの的な目で見られがちだが
AOR系のソフトロックが大好きな方なら聴く価値ありの逸品
かつては海外のマニアが血眼になって捜していた一品
最近再発されたらしいので手に入りやすいと思いますよ




610. めたる慶昭 (2018-06-20 22:08:31)

⑤に反応ヒクヒク。



611. 失恋船長 (2018-06-26 14:50:12)

①John Sykes  『Out of My Tree』
テクニックもさることながらフィーリングのあるギターが素晴らしい
攻撃的なプレイでさえもエモーショナル
豊かな感性がとめどなく溢れています
WHITESNAKEの成功が色んな意味で人生を変えたな


②Ray Kennedy 『Ray Kennedy』
AOR風のソフトロックですがレイの声は押しが強い
スーパーロックの悪夢のせいで過小評価されがちだが
素晴らしい歌い手でしょう
八神康子のパクリ騒動でも有名なデヴィット・フォスターらと
共作した『You Oughta Know By Now』など哀メロナンバーが多数収録
歌モノマニアなら大いに楽しめるでしょう



③L.A. Guns 『The Missing Peace』
トレイシー・ガンズとフィリップ・ルイスが恩讐を乗り越えて再タッグ
往年の空気をそのままに現代的にアップデートしたサウンド
オマージュも隠し味に質の高いアルバムを叩きつけてきた
聴きごたえのある一枚ですよ


④Lizzy Borden 『My Midnight Things』
久しぶりの最新作
日本盤も遅れてリリースされる予定
単なる懐古主義ではないスタンスがイイ
不甲斐ないビックネームとの違いを見せてくれたね



⑤Anthem   『Immortal』
再結成アンセムの集大成的なアルバム
坂本英三の魂を削る灼熱のシャウトに胸が焦がれます
隙のないアレンジと演奏力のえげつなさに笑いが止まらん
恐るべしアンセム


⑥MICHAEL SCHENKER FEST 『Resurrection』
歴代シンガーを集めて作り上げた渾身の一枚
お祭り感覚よりも地に足の付けたパフォーマンスに彩られている
これも聴きごたえのある一枚だ
レイ・ケネディを呼べとは言わないがリーフ・スンディンくらいは
呼んで欲しかったなぁ



⑦Dare 『Out of the silence』
素晴らしいフィーリングに彩られたメロディックHM/HRの名盤
ギターはTENでも活躍するヴィニー・バーンズ
メロディ派なら押さえて欲しいバンドですね
とめどなく溢れ出る哀愁のメロディの溺れます



⑧V.A   『Go To Eat (Metal Dom)』
ナイトギャラリー主催のコンピ作
西高東低と言われるメタルシーンを如実に物語る一枚
関西勢はクオリティが高い
外国人ギタリストがいたツインギター編成のハリー・スキュアリー
凝った演出が耳を惹くハロー
元祖ガールズメタルのバトルアックス
貫禄のテラ・ローザなど聴きどころも多い
CD化もしくはデジタル音源にならんかねぇ


⑨W.A.S.P. 『Babylon』
毎度お馴染のブラッキー節満載のメロディックかつ硬派な
メジャー感満載のアメリカンロック
デジャブ感も満載だしリズムパターンもお馴染すぎる
それでも聴かせるのがブラッキーの手腕だろう



⑩Metallica 『Hardwired…To Self Destruct 』 
古典的なスタイルとも接近を果たしたアルバム
野心と意欲に溢れた一枚だ
何をやってもメタリカたる魅力に包まれている




612. めたる慶昭 (2018-06-26 22:48:37)

⬆③は別にトレーシーでなくても、フィリップのボーカルさえ聴ければ幸せ😃💕なのさ。



613. 失恋船長 (2018-07-02 12:19:46)

①Helix   『Wild In The Streets』
豪快だけど洗練されたアリーナサウンド
でもエッジも立っているんだよなぁ
器用貧乏なバンドだったか
記録よりも記憶に残るタイプだな

②Two Are One 『A Question Of Time』
真面目な音ですね
流石はジャーマンな堅実で丁寧な仕事です
甘いサウンドですが押しの強さがジャーマン


③Michael Schinkel's Eternal Flame 『Smoke on the Mountain』
ゲストヴォーカルでヨラン・エドマンやマーク・ボールズも参加
バンド名やアルバムタイトルから音楽性も聞こえてきそうです
パープル、レインボー直系のネオクラ様式美サウンド
ドイツ人は真面目すぎる
そしてオマージュもやり過ぎだ(笑)
でもそこが魅力なんですよね


④UFO   『Misdemeanor』
80年代中期のUFOを支えた男
アトミック・トミーMことトミー・マクランドン
時代に即し派手な速弾きとメタリックなギタープレイは
存在感も十分にありカッコ良かった
バンドの名義の使用権などトラブルも抱えていたフィル・モグ
アルバムのセールスも成功とはいかず
トミーの若々しいギターが空しく鳴り響いてます


⑤Elixir 『The Son of Odin 』
NWOBHM特有の憂いのある沸騰型メタルサウンドがカッコいい
マイナー臭さは滲み出ているが
それでも引き寄せる要素は大だ
デビュー期が1986年とタイミングが悪かった


⑥Renegade 『Time to choose』
叙情味たっぷりの北欧サウンドに癒されます
涼やかメロディを浴び熱さをぶっ飛ばしたいです


⑦Ebny Eyes 『Hard Rock Renaissance』
咽びなく哀愁のツインリードに悶絶
コテコテの展開と濃度の濃さに胸やけするかも知れませんが
愛すべき哀愁の叙情派サウンドに号泣です
音質も良くないし歌も癖が強いので耐性がないと厳しいけどね


⑧Vendetta   『Brain damage』
ジャーマンスラッシュを代表する一枚でしょう
キレのある演奏と破壊力に魅了
拘りの展開もスラッシュサウンドの旨みを倍増
今の世代の方が評価されるんじゃないかな?



⑨中村達也 『Turn On The Light』
ミスターエモーショナル
稀代のメロディメイカー中村達也のソロアルバム
憂いのある哀愁美とロックなダイナミズムに焦がれますね
無類のメロディ派に進めたい珠玉の一枚だ



⑩Sabbrabells 『SAILING ON THE REVENGE 』
サブラベルズのメジャーデビュー作
オカルトテイストとシャープなL.A風も取り込んだ意欲作
旧来のイメージを壊さずに新たなる魅力を開拓した
十分個性的な音ですよ 




614. 失恋船長 (2018-07-09 15:47:30)

①Turbo   『Dorosłe dzieci』
ポーランドを代表するレジェンドメタルバンド
代表曲『Szalony Ikar』はメイデン印満載の名曲です
熱い血潮が燃え滾るぜ


②Rata Blanca 『El Libro Oculto』
アルゼンチンの至宝
様式美タイプのバンドです
1993年リリースの5曲入りのEPですが
古典的なスタンスからの脱却を図ろうとしてます
今まで以上にアグレッシブに迫っていますが
情熱的な歌声と叙情的なギターは健在


③Al Atkins 『Victim Of Changes』
英国の看板バンドJPのオリジナルシンガーとして知られるアル・アトキンスのソロ
アルバムタイトルからもプンプンとJP臭が匂ってきます
大半がJPがらみなのも興味を惹くでしょう
マニアならロブとの聞き比べも一興でしょうね



④Axxis   『Utopia』
ドイツを代表するメロディックHM/HRバンド
何故か日本では絶望的に人気がない
大げさな展開を導入したドラマティックな疾走ナンバーの高揚感は
相当高いしメロディセンスも日本人ウケするものだと思うが…
癖の強いシンガーのせいなのかね?
ソリッドでグルーヴィーなリズムと跳ねまくるキーボード
そして扇情的かつテクニカルなギターのパッショネイト
どれもが一級品でしょう


⑤Ostrogoth   『Ecstasy and Danger』
ベルギーの老舗HM/HRバンド
ジメジメとした湿度と攻撃性
初期JP+ACCEPT+SCORPIONSなサウンドが聴きどころ
マイナー臭をトロ火でじっくりと煮込んだ音色は
流行りものを追いかけるマニアは食あたりをおこすが
筋金入りのメタルマニアには孤独なグルメとして大いに楽しめるだろう

⑥Mystery Blue  『Mystery Blue』
フランスのメタルシーンの礎を支えたバンドの一つ
NWOBHMの影響をモロの受けた音楽性と高貴なムードにフランスを感じる
粗削り感も84年産らしいですね


⑦Aria 『Hero of Asphalt』
言わずと知れたロシアンメタルの皇帝
彼らの名を一躍シーンに轟かせた3枚目のアルバム
固有のクラシカルなフレーズと勇猛さが見事の合致
彼らの個性を確立した

⑧Kraken   『Kraken』
コロンビアを代表するレジェンダリーなバンド
南米と言えばデスやスラッシュが強いが
彼らはメイデンなどの影響を受けたストレートなサウンドで勝負
1987年リリースのアルバムですから
まだまだ麻薬カルテル王国時代ですね
劣悪な環境をモノともしない熱さがたまらん



⑨Drysill 『Welcome to the Show』
アイスランドのメタルと言えば真っ先に彼らを思い出します
知名度は低いが完成度の高い正統派のメタルサウンドは
多くのマニアのハートを掴むでしょう


⑩G.I.S.M 『Detestation』 
日本を代表するハードコアパンクメタルバンドの1st
海外にもファンの多い伝説のグループだ
ランディ内田のギタープレイも要チェックです




615. 失恋船長 (2018-07-16 11:57:53)

①Sacred Reich   『Ignorance』
これぞスラッシュメタルな一枚
ここ数年のリバイバルブームでピュアスラッシュに触れた方には
是非とも聞いて欲しいアルバム



②Black Sabbath 『TYR』
トニー・マーティン時代のサバスも魅力的です
北欧神話になぞられたコンセプト色の強い一枚
比類なき完成度に身震いさせられます



③ARTILLERY   『By Inheritance』
デンマークを代表するレジャンダリーなバンド
個性的なサウンドは大癖かもしれないが
一寸先も読ませないスリリングな展開が最高にクール
NEATからリリースされた2枚のアルバムも同様にカッコいい




④Universe Infinity   『Rock Is Alive』
幻の北欧メタルが復活です
扇情的で甘美なメロディは彼らの専売特許
ノスタルジーで終わって欲しくないですね




⑤Sabbrabells   『Dog Fight』
名曲『METAL SABER』収録の4曲入りのEP
ヘヴィバラードの『WATER NIGHT』が好きですねぇ
スリリングなインストパートがカッコいい『STOP THE MOTION』
ライト性も打ち出した表題曲など
一枚でバンドの魅力を堪能できます
最近はヘヴィロテで楽しんでますね


⑥Graham Bonnet Band   『MEANWHILE, BACK IN THE GARAGE』
精力的な活動を続けるグラハム・ボネット
彼の魅力を凝縮したバンドサウンドが楽しめる最新作
完全に復活しましたね



⑦Chastain 『Ruler of the Wasteland』
パワフルなレザー・レオーネの歌声と
これまたパワフルなメタルサウンドの相性は抜群だった
マイナーなままで終わったが
叙情派路線だが無機質さがまさにアメリカン
一本筋の通った硬派なスタイルはヘヴィメタルと呼ぶに相応しい



⑧Drive, She Said   『Drivin' Wheel』
安定感抜群のAOR系のハードサウンドに癒されます
ベタに敵う者なし


⑨Tour De Force 『World On Fire 』
日本人好みの叙情派メロディックHM/HRバンド
90年代中期にリリースのアルバムだが時代が悪かったね
でもメロディ派にとってはありがたいバンドでしょう


⑩Loudness 『Soldier Of Fortune』
個性は薄まったがアルバムの内容は優れたものだ
難しい問題ね
高崎のテクニカルなプレイはここに頂点を迎えている
マイクの歌もベストテイクでしょう 




616. 失恋船長 (2018-07-23 11:35:40)

①Sacrilege   『Behind the Realms of Madness』
パンキッシュなハードコアメタル
とにかくキレまくっている
アルバム毎に音楽性も変わっているのだが
ヤサグレメタルが大好きな方はこれが一番かも
紅一点のリンダ嬢もキレてるわ
でも完成度は『Within the Prophecy』の方が上でしょう


②Deathrow 『Raging Steel』
男どあほうスラッシュメタル
理論的な話は一先ず置いておいて
この破天荒さに身を任せましょう
雑誌の評価は低かったでー



③Liege Lord 『Master Control』
US産ならではの無機質さと叙情派路線のサウンドは完成度が高い
ブルース・ディッキンソン似の歌い回しのバッチリとハマっていますね
愛想は良くないが本当に完成度の高いヘヴィメタルな一枚だった


④Ken Hensley   『Blood On The Highway』
ケン・ヘンズレイの歴史を辿るコンセプトもあるソロアルバム
上手いシンガーを迎えたアイデアが一番
カヴァーデイルタイプのヨルン・ランデに
ヴォイスオブロックのグレン・ヒューズ
この二人の起用は特に意味のあるものだろう
ケンのイメージが強い曲をグレンが見事に歌いなおしています


⑤Hellen    『Talon of King』
関東を代表する様式美系のHM/HRバンド
安っぽい音質だが目指す方向性には共感を覚えます
口ずさめる歌メロも印象的ですね
ちなみにキーボードの高梨康治さんは
アニメ関連やアイドル系で今は荒稼ぎです
最新のげげげの鬼太郎にも顔出してんじゃん


⑥The Kids 『Hits Fra Kids』
TNTのシンガーになるダグ・イングブリットセンと
STAGE DOLLSのトルスティン・フランクネらが結成したバンド
80年代初期に活動も短命だった
ハード色は薄味でソフトなメロディックロック
フニャフニャのポップサウンドに萎えかけるが
やはりバラード系発揮される涼やかな叙情派サウンドに酔いしれます
北欧産はやっぱ違うわ

⑦Blacksmith 『Gipsy Queen』
名曲Gipsy Queenは北欧メタルファンなら必ずや気に入るでょう
ハモンドの音色に引っ張られ華麗に疾走します
冷淡だがキレ味するどい北欧メタルサウンドに唸りますね
もう少し丁寧に歌って欲しかった




⑧Parasite   『Parasite』
こちらはスウェーデンのマイナー北欧メタルバンド
甘くなり過ぎないハードテイストが懐かしいです
これぞ北欧な透明感とスイート感もそこそこに
音質のショボさもものともせずに攻めてきます
確実にNWOBHMの北欧版なんですよね
1985年にEPをリリースして消滅
北欧には隠れた名盤が多数ある
とくにシングルのみで消えたバンドなどを含めると事件である
再発してくれー



⑨Fortune 『Turning Point』
北欧はスウェーデンのハードポップバンドが1991年にリリースした1st
それにしても哀メロ系のバンドでFortuneって多すぎるわ
甘く切ない北欧サウンドに胸がキュンと締め付けられますよ
大げさな仕掛けはありませんしシンプルですが
逆にそこが懐かしく愛聴する最大の理由です
エッジに欠けた音なので好みは分かれるでしょうが
北欧マニアには強くススメたいですね


⑩Zero Zero 『Heroes Live Forever』
英国のバンドらしい憂い系のメロディックサウンド
適度なハードとクールさが黄金比を確立
これが日の目を浴びれずに埋もれていたのだから驚きです
知名度は絶望的に低いが哀メロ派は必聴のバンドですよ




617. めたる慶昭 (2018-07-23 22:22:52)

⬆④ですが、失恋船長さんには悪いですが、ケンちゃんファンとしてはグレンもヨルンもぶっちゃけ邪魔なんですね。ケンの曲にはバイロンかロートンかケン自身の声が似つかわしいなあ。



618. 失恋船長 (2018-07-30 11:41:01)

①Life Line   『You Better Believe It』
スウェーデンの男性一人と女性二人のシンガーが歌う
斬新さが魅力のハードポップバンド
軽やかなメロディの上にハードなギターと
麗しの男女混成ヴォーカルが見事に乗っかります
シングルだけで消えたのが惜しまれるバンドだった
ちなみにここで歌うオルレ・ジンマーマンは
Dreamhunterのギタリストとして活躍します


②Grand Vision 『Honor and Glory』
ヨーロッパ路線を継承する北欧サウンドが魅力
シングル一枚で消えた為に知名度は薄いが堅実なサウンドは色あせません
ベースとドラムはのちにPole Positionに参加



③God Bless 『Semut Hitam』
インドネシアを代表するベテランバンド
一括りに出来ない拡散傾向の音楽性だが
ハードサウンドが好きな人にもうける楽曲も収録
パープル風味満点の疾走ナンバーなどカッコいい


④kirka   『The spell 』
フィンランドでは知らない人はいないと言われるベテランシンガーのソロ
80年代中期に後期RAINBOW路線のアルバムをリリースした
彼の全ては知らないが今作は叙情派マニアにはうけるでしょう
情熱的な歌声とクールなメロディアスサウンドの相性は抜群でした



⑤Stone Edge 『Gypsy Of The Edge』
シリアスなドラマ性が緊張感を生み出す国産メタルバンドの1st
歌い手の実力不足感は否めないが
個性的なサウンドは魅力的だった


⑥Riot 『The Brethren Of The Long House』
悪徳マネージャーの拝金主義なデモ音源を製品化するという
鬼の所業により名盤がダメにされた一番顕著な例だろう
定番なサウンドでもRIOTたる個性が光っている
これが最新作との一番の違いでしょうね
猛パワーメタルと哀愁のメロディ
硬軟交えた楽曲はどれも光り輝いていた



⑦Axe 『Offering』
しなやかに躍動するハードサウンドと
フック満載な哀愁のメロディ
どのアルバムも完成度の高いものでした


⑧紫   『Purplessence』
世界一ディープパープルしている国産バンド
城間兄弟はいないが
JJが参加しているので不安なし
歌えるドラマーの宮永もいるしね
古典だし定番だが比類なき完成度に身震いさせられる
浮ついてないなぁ


⑨Bad Loser 『UTTER INDIFFERENCE』
エッジは欠けているが安定感抜群の哀メロサウンドは
メロディ派のマニアなら確実に満足出来る質の高さを保持
デジタル配信してくんないかなぁ
多くの人に知って欲しいバンドです

⑩Witchfynde 『Give 'Em Hell』
シッケシケの地下室サウンドに咽びます
これぞNWOBHMだなぁ




619. 失恋船長 (2018-08-06 14:45:15)

①UNITED   『Absurdity』
初代シンガーのNAOさんまでお亡くなりに
ユナイテッドは死なず
歩みを止めずに活動を続けてくれてよかった

②樋口宗孝 『破戒凱旋録』
ラウドネスとは一味違うヘヴィメタルサウンドを披露
多彩なゲスト参加も良かった
山本恭司との共演
山田信人の衝撃的なデビュー
ナルチョのベース
JJは上手かった
今聞いても楽しめる要素も大きいなぁ
片山圭司も懐かしい

③Annihilator 『Carnival Diablos』
ラウドネスとの国内ツアーは忘れられんなぁ
ダブルヘッドライナーは良いアイデアだった
ラウドネスが目当てだったが出来は彼らの方が良かった
メカニカルなアナイアレイターサウンドに刺激を受けますね



④Cry Wolf   『Cry Wolf』
日本国内で先行デビューしたアメリカのバンド
爽快感のあるアメリカンロックは刺激は薄いが
安定感のあるブランド力を発揮していた
キメ手の欠けると言われるがエエバンドでしたよ
青空の下で大音量で聞きたくなりますよ



⑤Rock Candy 『Sucker For A Pretty Face』
パワーポップなんて言われていましたね
優等生なPOINSONと言ったところかな
弾ける微炭酸ロックは真夏の清涼剤になりますよぉ

⑥Anthem 『Eternal Warrior』
灼熱のシンガー坂本英三の歌声が熱い
ヘヴィでメタリック
そして魂を焦がす熱き情熱が迸るメロディ
アンセムメタルを極めた一枚だろう

⑦Church of Misery 『And Then There Were None... 』
ブラックサバスの精神性を引き継ぐドゥームロック
倦怠感を煽る投げやりなヘヴィーグルーブのドロドロ感がタマラン
ゆっくりと沈殿していく理性
情念渦巻くサウンドは別世界へと誘います


⑧Saber Tiger   『Invasion』
念願のヨーロッパツアーも成功したようで良かったです
ベテランバンドの次なる活動に期待したいですね
でも久保田陽子時代が好きだなぁ
このアルバムはリリース当時
アホみたいに聞いたねぇ
メロディックメタルに飢えていたんでね

⑨Мастер 『Мастер』
英語ではMasterと表記されるロシアのバンド
癖のあるメロディこそロシアンメタルの醍醐味
高い演奏力とアレンジは他の先進国にも負けていませんよ


⑩220 Volt 『Power Games』
むせ返るマイナー臭
NWOBHMからの影響もたっぷりな初期北欧メタル
洗練される前の北欧サウンドは大好物です




620. 失恋船長 (2018-08-20 15:37:28)

①Bad Sister   『Heartbreaker』
ドイツ産ハードポップバンド
浮ついた印象のない生真面目さにドイツを感じます
欧州的な湿り気とメジャー感が絶妙
この堅い声質のペトラ・デゲローの存在感もドイツ的なんだろう


②Jaime Kyle 『The Passionate Kind』
乾いた大地に爽快感と潤いを与えるソフトな歌声が魅力
ジャケに映るヴィジュアルも声のイメージにピッタリでしたね
売れてやるぞ感が強いが
アメリカ産は実力がないとデビュー出来ないので安心して聴いてられる
彼女は曲も書くしギターにもクレジットされる頑張り屋さんなんですよ


③Sue Saad And The Next 『Sue Saad And The Next』
紅一点の女性シンガー
スー・サアドがなんともいえない
コケティシュな歌声が魅力
蓮っ葉なロックシンガーと言えばそれまでなんだが
シンプルなロックサウンドには良くあう声だと思う
もっとパワーがあった方がよいんだけどね
当時は国内盤のLPもリリース
邦題は全然関係ない『赤い標的』だったはず
山口百恵のドラマシリーズみたい


④Alyson Avenue   『Presence Of Mind』
北欧はスウェーデン産のハードポップバンド
マニアなら魅惑のオーロラサウンドに魅了されるでしょう
キラキラしすぎない作りこみも悪くない
ここで歌うアネット・ブライカートは
アネット・オルゾンの名でNightwishに加入した実力者です
エエ歌と曲とギターにうっとり



⑤Fiona 『Squeeze』
ソロ形式からバンドスタイルへと移行
レコード会社もゲフィンに変わり心機一転でした
サウンドのグッと締り好転したのだが
一枚のみで終了
ボー・ヒルと離婚したしなぁ
色々姉さんもあったんでしょう
ドラマーはMegadethなどで叩いていたジミー・デグラッソ


⑥Allison 『One』
ジャネット・ラ・ローズは曲に合わせて器用に歌いますね
バラードからダンサンブルなロックまでなんでもありです
スイス産のハードポップバンドなんで適度に潤っています


⑦Witness 『Witness』
ニール・ショーンが2曲提供
他にもトム・ケリーやマイケル・ボルトンの名前が
デビー・ギブソンの女性らしい凛とした佇まいを感じさせる
確かなパフォーマンスも魅力だった
キーボードの使い方も邪魔にならない絶妙感
なぜ売れなかった分からないが
良く出来たメロディックなロックバンドだった
1988年当時は女性シンガーというだけで下に見られていたもんなぁ
偏見の産物なのかねぇ
ニール・ショーンは勿論ですがブラッド・ギルスも客演しています


⑧Aina   『Living In A Boy's World』
ノルウェーの実力派女性シンガー
メロディもさることながらコーラスワークなど北欧だね
少々軽めのビートが気になるが
これも1988年の音なんだよなぁ
シンプルで軽やかなロックサウンドは口当たりが良いですなぁ


⑨Lisa Hartman 『Letterock』
カントリー系の女性シンガーとしてデビュー
女優業もこなしたリサ・ハートマンの3枚目
乾いたアメリカンロックの中で
彼女の声は瑞々しい朝露のようです
80年代だから絶妙なバランス感覚で攻めているのが丁度よい
アーシーすぎないからね
1987年にリリースされた次のアルバムも凄く良かったなぁ
あっちの方が洗練されたAOR風のサウンドになっていますからね
今回は気分でこちら


⑩Alexa 『Alexa』
アレクサ嬢のパワフルなハスキーヴォイスがカッコいい
ポール・サブーが前面バックアップ
作曲にジョー・リン・ターナーのクレジットもあります
彼女の歌をメインに置いたアリーナ風のハードロックサウンド
重すぎず軽くならないバランス感覚が絶妙だ
今じゃアレクサと言えば
押し売り感がハンパないCMでお馴染のアレだもんなぁ




621. 失恋船長 (2018-08-27 17:46:04)

①Guardian Angels   『Every Piece Of You』
北欧はスウェーデン産のハードポップバンド
80年代にシングル4枚をリリースして消えました
CD-Rによるコレクターズアイテム有名
オフィシャルな形で世に出して欲しいね
軽やかで甘い北欧ハードポップサウンドに癒されますよ



②SHA-BOOM 『R.O.C.K.』
スウェーデンのポップロックバンドの1st
甘くて軽いわ
サンプリングもやり過ぎだ
腹立つぐらい軽いのだが
夏場には向いてるんだよなぁ
調子悪い時は聴けません
そんくらいバブリーです
でも夏に向いてんだよなぁ



③Return 『Attitudes』
甘いわ
北欧の風が吹いています
軽やかなキーボードの音色に時代を感じます
ノルウェーならでは叙情派オーロラサウンドに
胸キュンですね


④Blue Tears   『Blue Tears』
優等生なアメリカンロック
爽快感と弾けるポップロックサウンドは
喉越しスッキリの微炭酸だ
夏だなぁ



⑤Stan Meissner 『Undertow』
カナダ人シンガーソングライター
歌モノマニアなら押さえて欲しいですね
嫌みのない温かみのある歌声は
メロディックな産業ロックに良く似合う



⑥Tim Feehan 『Full Contact』
こちらもカナダ人
その筋では有名な歌い手です
売れ線ソフトロックと揶揄されますが
質の高さは折り紙つきの一級品
多彩なゲスト参加も華を添えてくれますよ
歌モノマニアなら押さえて欲しいアーティスト




⑦Noiseworks 『Noiseworks』
オーストラリアのハードポップバンド
デジャブ感もあるが上手く料理していますね
大陸的な大らかさとメロディアス加減が絶妙


⑧The Babys   『Union Jacks』
ジョン・ウエイトとジョナサン・ケインにリッキー・フィリップスらがいたバンド
期待を裏切らないメロディック路線ですよ
軽めのミックスだけど
情熱と涼やかさが同居しているサウンドはカッコいい
十分ロックを感じさせてくれますよ
キース・オルセンはエエ仕事をするわ


⑨Kirka 『The Spell』
フィンランドの国民的なシンガー
80年代の中期にリリースした2枚は
叙情派HM/HR路線だった
このアルバムは87年リリース
後期RAINBOW路線を支持するメロディ派なら大満足でしょう
日本で知名度が低いだけで有名なミュージシャン
今でもチョイチョイ手を出す名盤です


⑩Babyface   『Babyface』
ボビー・バースにエドガー・ライリーらが在籍
AXEの前身バンドと捉えて良いだろう
この時代はポップな味付けのサザンロック風味といったところか?
AXEマニアなら押さえて欲しいね
メロセンスには通ずるものがありますよ




622. めたる慶昭 (2018-08-27 23:12:48)

⬆えっ、ジョナサン ケインってThe Babys出身ですか?
あのJourney のキーボードで知られる彼ですよね。
流石失恋船長さん、知識が深くて広いですね、勉強になりました。




623. 失恋船長 (2018-09-03 14:56:38)

①Dancer   『Violent Emotion』
トニーのハイトーンが評価を分けるでしょうね
情緒のあるメロディが耳を引く正統派HM/HRバンドのフルレンス
単体でのCD化が望まれる一品ですね
国産メロディックメタルを代表するバンドでしたからね



②Earthshaker 『be grateful』
The course of Lifeの初回限定版についてきた
アコースティックアレンジのセルフカヴァーや
ライブ音源に新曲まで収録した一枚
おまけにしては豪華すぎるぞと思いましたね
枯れた味わいのマーシーの声も悪くない
“22時”や“すべて忘れても”チープトラブルとか予想外で良かった
ちなみにDVDもついた3枚組だったのだが
DVDはL.A GUNSとのツアー
フィル・ルイスが参加した映像も見れますよ
シェイカーファンにとっては思い出深いBORN TO BE WILDです


③Blasdead 『Another Dimension』
パワフルかつメロディックなサウンドは実にカッコ良かった
真っ当にヘヴィメタルをやっているバンドは意外と少ないからね
ハロウィーン的なアプローチもあるが
あそこまで子供っぽくないので純粋に楽しめる
熱を帯びた男気MAXの鋼鉄魂に身震いしますね
歌い手がハイトーン系じゃないのも良かった
たまに聴きたくなるジャンルですよ

④No More Pain   『Progress』
攻撃的なリフとリズムが重心低く突進していきます
国産重戦車スラッシャー
破壊力満点の爆音サウンドに唸ります
フルアルバムが聴きたかったなぁ


⑤鉄かぶと 『KATANA』
古典的なメタルと今風のメタルを融合させている
オキナワンメタルの進化系
中々商業ベースの活動に乗れませんが頑張ってほしいねぇ


⑥Saving Hbel 『Miss America』
ギリギリのところでオシャレメタルに転んでいません
その南部譲りの埃っぽいロックサウンドと
オシャレさ加減が絶妙にブレンドされている
骨太な今風ハードロックサウンドも勉強になりますよ

⑦Exodus 『The Ballad Of Leonard And Charles』
残虐で獰猛なスラッシュサウンドは不滅です
今の時代を拒んだイメージがあるアルバム
その精神性に激しく共感しますね
古くて新しいサウンドは参加メンバーを考えれば
当然の出来栄えだろう

⑧Brazen Abbot   『My Resurrection』
ブルガリアの鬼才ニコロ・コッツェフ率いるプロジェクトチーム
古典的なHM/HRファンなら押さえておきたいバンドですね
何を聴かせたいか明確なヴィジョンがあるバンドは強い


⑨The Storm 『Sweet Surrender』
VENUS & MARSも楽曲提供しています
ソフトな叙情派歌モノロックを愛する方ならドンピシャですよ
女性シンガーもエエわ

⑩Zar 『Live Your Live Forever』
表立った活動が少ないため過小評価されがちな
稀代の名シンガー我らがジョン・ロートンが見事に歌い上げています
トミー・クラウスを中心とした丁寧な作りの
メロディックHM/HRはどれも高水準だった
それにしてもジョンの歌いっぷりに惚れぼれするね




624. 失恋船長 (2018-09-10 11:58:46)

①Aria   『Generator Of Evil』
ロシアの皇帝アーリアが1998年にリリースしたアルバム
まさに時代錯誤も甚だしい正統派サウンドに焦がれます
ホントにお世話になりましたよ
90年の中ごろから東欧圏のバンドに救われたなぁ
ある意味感謝していますね
グランジブームのおかげでホントに好きなものを探す旅に出れたので


②Primal Fear 『Metal Is Forever』
ドが付くほどにど真ん中のヘヴィメタルをやっていますたね
ラルフ・シーパースも凄いスクリームシャウトをかましていますね
2004年にこの音を叩きつける気概に頭が下がる
古臭いだけじゃない旬をパッケージしているのも見逃せない
男臭い哀愁美をまき散らす姿も頼もしい


③GALACTICA PHANTOM 『GONE WITH THE HURRICANE』
熱さマックスのパワーヴォイス
テクニカルなギター
日本人による日本人好みのパワーメタルが炸裂しています
アッツアツのコッテコテだけどソコが一番の魅力だ


④Ground Zero   『Etherealize』
浜松が生んだ荒ぶる国産スラッシャー
トリオ時代やSKULL THRASH ZONEに参加していたとはイメージが違います
スラッシュ以外のルーツが見え隠れしていますね


⑤Rata Blanca 『La llave de la puerta secreta』
アルゼンチンの至宝
南米のRAINBOWと呼ばれたラタブランカ
ここではネオクラギターも搭載と時代に則したスタイルを研磨
その情熱的なエナジーが炸裂するクラシカルサウンドに胸が熱くなります
もっと認知されるべきバンドだと思う


⑥浜田麻里l 『Romantic Night~炎の誓い』
今回も樋口宗孝プロジェクトが前面バックアップ
メタリックなサウンドに絡むハイトーンが実に魅力的だ
硬軟交えた楽曲もベタだが噛み合っている


⑦Vanize 『Bootlicker』
唄うはウド・ダークシュナイダーの実弟ピーター
あまりのクリソツぶりに聞き分けるのも困難でしょう
プロデュースはステファン・カウフマンですから
もうACCEPTやU.D.O直系のジャーマンメタルです
それをソックリさんが歌うのでパロディ臭もでちゃうんですがクオリティは高い
個人的にはステファン繋がりなのか
アウトレイジのCall Of The Hunterをカヴァーしてくれたのが嬉しい


⑧Outside Edge   『More Edge』
英国産のメロディックHM/HRバンド
少々歌い手の粗めの歌唱がメロディック路線とあっていないが
その筋のマニアなら間違いなく満足してもらえるクオリティは保持
哀愁に満ちたメロディと爽快感を同時に味わえる優等生でしたよ


⑨Bow Wow 『Hard Dog』
再びハード路線にカムバックした意欲作
火傷するほどに熱きロックスピリットが燃え盛っています


⑩Daida Laida 『Dreamer's Train』
ベテラン組と若手による国産バンド
白田一秀も久しぶりに復活
相変わらずNoBさんは歌が上手い
古くて新しいツボを抑えたバンドだ




625. 失恋船長 (2018-09-17 11:11:12)

①U.D.O.   『Man And Machine』
2002年でもウドは我々の期待を裏切らなかった
ミックスなどには多少なりとも影響を及ぼしているが
徹頭徹尾貫かれるガチンコメタルに震えます


②U.D.O. 『Faceless World』
メロウさも加味させた鋼鉄ウド節満載
華麗なギタープレイに魅了
こういう路線のまた聴きたいなぁ
Heart Of Goldのソロはめっちゃ練習したでぇ


③U.D.O. 『Thunderball』
オープニングからキレまくっています
まさにサンダーボールなアグレッションを有するアルバムでしたね
ACCEPT不在の悲しみを何時もウドが埋めてくれました


④Nazareth   『Play'n' The Game』
日本では地獄の鬼も反吐出る所業と言われるほど
人気のない伝説のハードブギーバンド
アクセル・ローズが真似たと公言するくらい影響をうけた
ダン・マッカファーティーの塩っ辛いオッサン声も
バッチリハマる激シブヴィンテージサウンドは
時代を超越した魅力がある
SAXONなんか好きな人にも薦めたいね


⑤Silver Back 『Uncultivated Land』
北海道を代表する激烈ヘヴィメタルバンド
荒涼としたメロディには北国の出身の魅力が溢れている
ドスを効かせ唄う伊熊誠は凄いシンガーだった
長らく続く現在のトリオ編成もエゲツナイ


⑥Impellitteri   『Pedal To The Metal』
インペリテリのカタログの中では1.2を争う評判の悪さ
でもどこを切ってもインぺリテリなんですよね
Screaming Symphony的な自らの亜流よりも
断然支持できる新しいアイデアがあったのだが
らしくないとのことでケチョンケチョンでしたね
10月に新作をリリースするインぺリテリ
そろそろ決定打になるアルバムを出して欲しい


⑦Guild Of Ages 『Rise』
伝説のアメリカンメロディックロックが復活
AXEのボビーバースの力を借りてデビューを果たした彼ら
17年ぶりの新作も疑いようのない自分たちの流儀を貫いていました
今まで以上にギターも前に出ていますね
スリルはないが抜群の安定感とノスタルジーを擽るサウンドにキュンとなったね


⑧April Wine   『The Nature of the Beast』
名曲Sign of the Gypsy Queen収録のアルバム
80年代の幕開けにアジャストした作風も聴きやすさを誘発
彼らの代表作かと思います
何故か日本では人気がありません?
当時の評論家の目に止まらなかったのかな??
残念じゃ~


⑨Soundtrack 『The Wraith』
お騒がせ男チャーリー・シーン主演の仇討カーアクション映画
邦題は『処刑ライダー』
劇中でも結構な頻度で音楽が流れるのだが
ノリの良いバランスのとれたサウンドトラックだ


⑩Tokyo Blade   『Genghis Khan Killers』
伝説のNWOBHMバンドの前身時代のデモ音源を一まとめにしたベスト
資料価値の高いマニア泣かせの逸品です




626. 失恋船長 (2018-09-24 11:14:19)

①Nitro   『O.F.R.』
変則ギターを駆使する変態ギタリスト
マイケル・アンジェロのバンド
彼のギターも凄かったが
超音波ヴォーカルの癖の強さはそれらを凌駕するものだった
ある意味ネタ的な扱いを受けるバンドとしても知られる


②Nazareth 『Tattooed on My Brain』
看板シンガーのダン・マッカファーティーが病気の為に脱退
バンドは歩みを止めることなく動き続ける
後任はこの世界で有名な繋ぎの名人カール・センタンス
そろそろカールにも栄光を掴んで欲しいね
デモや穴埋めばかりじゃ可哀そうだもん
個性派の後釜を豊かな表現力を駆使して見事にやってのけたね


③Alcatrazz 『Disturbing The Peace』
なんだかんだいってアルカトラスのアルバムで一番聴いたのがこっち
ヴァイの才気に溢れたギターは今聞いても新鮮だ
バンドとしての一体感もあるしね
そしてグラハムにはこれくらいのライトさが必要なのかもしれない
そしてこっちのラインナップの方が復活する可能性もあるので是非実現して欲しい

④Coroner   『Punishment for Decadence』
スイスが生んだインテレクチュアルスラッシュバンド
その創造性豊かな演奏技術と対比する禍々しい咆哮は
後にシーンを席巻する北欧デスメタル勢に多大なる影響を与えたでしょう
その唯一無二の個性を堪能して欲しいですね


⑤Ostrogoth 『Ecstasy and Danger』
荒ぶるベルギー産ヘヴィメタル
80年代のベルギーシーンを支えた名バンドです
全然違うけどベクトルは日本で気を吐いていたLoudnessなどに
通ずる垢ぬけないけど熱量の高いサウンドを聴かせている


⑥Roadhouse   『Roadhouse』
デプレパードのギタリストとして知られるピート・ウィリスらが結成したバンド
売れるにつれちょっとデフレパードやりすぎてんなぁと
バブリー臭と言うか優等生すぎると思った方にはコチラの方がシックリくるかも
フォロワーというよりは分家ですからね
大阪王将みたいなもんですよ
したがって質の高さは保証付きメロディ派なら迷わずゲットですね

⑦Aces High 『Ten 'N Out』
バンド名だけで手を出してしまった北欧のバンド
メイデン印はなくラフなハードサウンドを聴かせているが
このメロディはアメリカでもイギリスでもない北欧産です
そこそこにワイルドでエッジも立っているが
マイルドにデコレーションしたサウンドは丁度いい
とにかく丁度いいハードさがある

⑧Krokus   『Big Rocks』
リメイクも含めロックのスタンダードなナンバーをカヴァーした企画もの
朝日のあたる家はドンスバリでハマっている
内田裕也もこれくらい迫力があればロックの神様と呼べるのにね
キャラだけじゃムリだよなぁ


⑨Axel Rudi Pell 『Black Moon Pyramid』
ドイツが生んだ様式美メタルの勇者アクセル・ルディ・ペル
お約束ソングだけではないジェフ・スコット・ソートが歌うをハマるパターンの
曲も用意したりとマンネリ感を打破しようとした意欲作
近年のアルバムにはない覇気があるね


⑩Loudness 『HURRICANE EYES 30th ANNIVERSARY Limited Edition』
未発表曲など収録の5枚組
「JEALOUSY」は驚かなかったが「LOVE TOYS」は
マイク・ヴェセーラと作ったと思っていました
SAXONのオープニングを務めていたロンドン公演の
未発表ライブ音源が最大の聴きどころ
生々しいオーディエンス録音なのに上手い
流石はラウドネスな演奏に脱帽です
ギター&ドラムソロを捻じ込む我の強さがたまらん




627. 失恋船長 (2018-09-24 11:54:03)

『終戦の影響もあったな』10選 

①ブラジルから来た少年(1978)
ナチスの残党がヒトラーのクローンを生み出すスケールの大きな話。
日本ではグレゴリー・ペックとローレンス・オリヴィエのお爺ちゃん二人がメインの為
また、人間のクローン精製などタブー的な要素もあり劇場未公開となった
大スターグレゴリー・ペックでも力及ばずなのかな?
荒唐無稽な話だがスリルのある展開は飽きることなく最後まで一気に見ることができる。
そしてやはりかつてはNGだった(TVの放送やVTではカットされた)ラストシーンの不気味さなど
今見ても十分に通用するストーリーが良かった。
グレゴリー・ペック迫真のカタカナジャーマンイングリッシュはちょいと笑える。

②オデッサファイル(1974)
元々は片山圭司のソロアルバムと同タイトルに惹かれてみたのがきっかけ。
若いころの不純な動機ゆえに予備知識もなく見たときの大当たり感に驚いた。
ナチスの残党が計画した恐ろしい作戦。自らの危機を顧みずに、それを暴く新聞記者。
強引さはあれど、スリルたっぷりに描いているね。
こういうの見ると戦争は当事者がいなくならない限り終わらないんだなぁ。
いや永遠に消えない爪跡を残すんだな。


③マラソンマン(1976)
タイトルからは想像もつかないミステリー。
主演はダスティ・ホフマン。
ナチの残党の話なのだが有名な拷問シーンに嫌悪感たるやね。
スリリングな展開に拍車を掛ける名シーンでしょう。
何度見ても麻酔なしで、専用器具を見せつけてからの歯を痛めつける
あのシーンはダメだ。本気でアカンやつだ。


④灼熱の魂(2010)
双子の兄妹が母の遺言に従い自分たちの父親と兄を探し手紙を渡す話。
感動の対面映画ではなく母の半生と自分たちのルーツをたどる物語。
タイトル通りヒリヒリと焼けつく焦燥感、そしてその悲劇的な運命を優しく包むことで
より衝撃の真実が鋭く突き刺さってくる。
最後に向かって胸が苦しくなるので何度も見る気分にはなれないが、
レバノンの内戦、宗教問題、民族紛争等など、目を背けられない事実があるのかも知れない。


⑤独立機関銃隊未だ射撃中(1963)
トーチカと言う密室を舞台にした反戦映画
三橋達也や佐藤充が熱演。
ドンパチ楽しい昔の戦争映画とは一線を画す内容。
いかに日本が無謀な戦いを強いられてきたかを垣間見る事が出来る。
死守という言葉の、本当の意味を知りました。



⑥偽証(1995)
クリストファー・リーブ主演のサスペンス映画。
ある事件の逮捕劇の際に銃弾を浴びて負傷。その傷のせいで車いす生活を送る事になった警察官。
その逮捕劇に実の弟が応援に来るはずなのに彼は訪れない。真実は兄嫁との不倫だった。
復讐を果たした主人公、しかし二人の死に疑問を抱いた殺人課の刑事が真実を暴こうとするサスペンス。
残念ながら未DVD化の為に目にする機会も少ないだろうが隠れた名作である。
この映画の後、実際に車いす生活を余儀なくされたクリストファー・リーブの姿が重なる事でも話題だった。


⑦殺人の告白(2012)
韓国サスペンス。派手なアクションとアッと驚く謎ときが面白い。
しかし息詰まる犯人とのやり取りまでは良かったが、ラストに向けてクド過ぎると感じるのが難点。
それでも初見で見た時は面白かった。韓国の復讐劇映画はクオリティが高い。
ちなみに日本でもリメイクされたがスケールダウン感はハンパなかった。
日本における韓国映画のリメイクは止めた方が良い。
怪しい彼女も韓国版の足元にも及ばないぞ、サニーも駄作になるだろう。

⑧アウトレイジ 最終章
北野武によるヤクザシリーズの最終作。
武さんの映画の良さはストーリーに破綻が無い事が一番。
※監禁されているのに手錠をピンとかで簡単に外すとかね。
※犯人が銃を突き付けたままスラスラと誰も知らない真実を冥途の土産と言わんばかりに語るやつね。
ハリウッド映画とはマ逆のベクトルを放っているがスッと見せてくれるテンポが素晴らしい。
武さんの映画は日本のアカデミーには絶対にノミネートされない、それが一番面白い理由でもある。
日本映画界に属さずに唾を吐き続けて海外で賛辞を贈られた名匠。
ちなみに黒沢明監督も同じ境遇でした、恐るべき権威主義の芸能界。

⑨悪魔が来りて笛を吹く(1979)
西田敏行が金田一耕助役を務めた問題作。
演技力云々では見た目をフォロー出来ない最たる例だろう。
どっから見てもハマちゃんだし個人的には池中源太80キロである。
ハンぺラ!ナンコウさんよー!ミクにヤコによーと叫んでる姿が常によぎる(笑)
原作もかなり強引だが映画は端折っている為に全てが弱い。
帝銀事件をモチーフにした複線の弱さ、密室殺人の謎解き、
悪魔が来りて笛を吹くの由来など、全然回収出来ていない破綻したストーリーが問題だ。
でも金田一シリーズに流れる情緒が大好きな為に何度も見たくなる。
最近NHKBSで原作に近い形でのドラマを見た事により再度映画版を見直した。

⑩みな殺しの霊歌(1968)
和製チャールズ・ブロンソンでお馴染みの佐藤充主演の復讐劇。
うぶな少年がブルーフィルムを見て喜んでいる女性達に弄ばれ、傷ついた心を癒せずに死を選ぶ。
今なら誰からも共感されないストーリーでしょう。性には大らかな国民性だが貞操観念は強かった。
R指定はおろか脚本的にNGな映画だが、パヤパヤした女子高生映画の何百倍も人生に役立つものがある。
昔の日本は攻める事が許されたんだな。

長期休暇中に見たDVDです
大人になったのでスターウォーズとかは苦手です
だってさ惑星を一撃で破壊する巨大な兵器を作るテクノロジーがあるのに
歩兵戦がアナログ過ぎる
ジェダイが超能力でレーザー銃を剣で反撃するは
まぁその設定に乗っかるよ
仕方ないからね
でもさぁハン・ソロもかわすからね
宇宙船がゴリゴリ飛ぶ銀河系の話でしょ
百発百中で命中するレーザー銃を真っ先に作るわ
ハン・ソロの宇宙船なんて加速したりするだろよ
精度の低い殺傷能力の恐ろしく低いレーザー銃なんて
必要無いから設定に無理がある
子供ながらにダース・ベイダー父さんにはガッカリしたよ
最近気合い入れて全部見直したので尚更です
ローグワンの方が良かった
新シリーズのグダグダ感はハンパなかった
白いスーツの兵隊さんがいきなり剥き出しになったのは(笑)




628. 失恋船長 (2018-10-01 13:11:04)

①Jerusalem   『Rock'n Power』
のちにテラローザのギタリストとして活動する
鈴木広美や兄カツでお馴染のベーシスト関勝美らがいたバンドのシングル
期待を煽るイントロもさざ波ヴィヴラードでお茶を濁す
歌が始まった途端にズッこける
これが国産バンドあるあるなのが空しい
ソロでは俄然光る鈴木のプレイが耳を弾く
哀愁系の国産メタルです

②Flying Vision 『Dreamy Night』
元祖ガールズメタルと言えば彼女たちを真っ先に思い出す
正式な音源はシングルのみかな?
あとはライブやコンピだもんね
岡村淳子のクールなソロがカッコいい愛メロ系のB面が好きですね
A面は女の子出し過ぎの狙い過ぎである
デンジャークルーが悪いな

③Murbas 『I've Got the Fire』
最後までムルバスのままでデビューすることは出来なかった
関東のシーンを代表するバンド
方向性が固まっていなかったのも理由なのかも知れない
人脈的には興味のあるメンツが籍を置いていた事でも有名
L.AでいうところのLONDONみたいなバンドなんだろう

④Dementia   『Dementia』
沢田泰司もRAYの名で在籍していた国産スピードメタルバンド
唄うはハウリングブルの社長でお馴染の小杉氏
ギターはUNITEDのハリー先輩です
そう思って聴くと味がグッと染みてきます
このときはそんなにスピード命じゃなかったんだな

⑤Magnesium 『Time Tells No Lies』
日本のバンドとは思えない泣きのシッケシケのNWOBHMサウンドだ
サクリファイスやサバトのドラムとして知られる舘真二によるプロジェクトなのかな?
彼がほぼ一人でやりきっています


⑥Terra Rosa   『The Endless Basis』
オリジナルはマンドレイクレコードからリリース
キングから歌と一部パートを録り直したメジャー盤もある
様式美愛溢れる渾身の力作
既に脱退していたが足立祐二の曲も多く
デビュー作なのに隙のない名盤中の名盤に仕上がっている
したがって今作を全カタログNo.1に上げるファンも多い
個人的にはインディース盤の方が思い入れが強い
ギターは三宅庸介

⑦Lazy 『宇宙船地球号』
今聴いても十分に通じる魅力がある
アイドル的な色は残っているが
これから国内においてメタルの産声が上がったと
言っても過言ではないだろう
高崎晃のギターは図抜けていた

⑧Lawshed   『Let Us Not Talk Falsely』
メタリカの成功をウケて日本でもスラッシャーが多くデビューを果たしました
彼らは第二世代になるんでしょうね
若さゆえの粗さを味方につける事が出来れば成功したと思う


⑨子供バンド 『Kodomo Band Rock』
カッコいい部分とものすごくダサい部分も持ち合わせているバンドだった
個人的に苦手なジャンルなのだが
8年に一回くらい聞きたくなる周期が訪れる
メジャー流通の苦悩とロックミュージシャンとしての矜持
譲れないものがお互いあったんだろう

⑩松本孝弘 『Thousand Wave』
当時は次のギターヒーローと目されていた
セッションワークで鍛えた技と精神
オリジナルティを研磨した野心をギラつかせるプレイ
見せ場の多いインストモノでしたね
このアルバムを聴くたびに地獄の沙汰も金次第
いつもこの言葉を思い出します
1988年にリリースしたソロアルバムには
金では買えないミュージシャンとしての誇りがあった




629. 失恋船長 (2018-10-08 14:30:45)

①NoB   『Nob 1st』
メイクアップのシンガー山田信夫のソロアルバム
彼の情感豊かな歌声を中心とした歌モノロックアルバム
グランプリよりもコチラの方が徹底した路線なので楽しめる
リリースは94年
こういうスタイルの音楽多かったなぁ

②Groove Master 『...And the day will begin』
Vo前田敏仁
Bクレイジークールジョー
Key高浜祐輔
主役のGは藤本泰司による短命に終わったロックグループ
折角のメンツが揃っても洒落た打ち込みもののファンクロックっぽいJ-Rock
何を聞けばよいのかな雰囲気が大
宝の持ち腐れ感は半端なかったぞ
ダンサーのリメイクも有り

③斉藤さおり 『Love' Less』
デビューはアイドル
そこから本格派のシンガーへと路線変更
実力派のミュージシャンを従え
しっとりと歌い上げています
哀メロハードポップ系がイケる方なら楽しめる要素も大

④杉本誘里   『DYNAMYTE』
彼女もデビューは一色ゆかりと言う名のアイドルだった
プロデューサーに織田哲郎を迎え
ギターは野心に燃えるメタルギターバリバリの松本考弘
当時としてはハードに迫る本格派のサウンドで勝負を掛けていた
今ならもっと評価されると思うなぁ

⑤早川めぐみ 『ホットレディー』
作品を重ねる度にポップなっていった
でもその方が彼女の歌声に負担が掛らずに済んだ
綺麗な女性を無理やりロックシンガーに仕立てた悲劇
わしは今でも2枚目のアルバムに載っていたプロフが忘れられん
両想いより片思いがイイってなんじゃそりゃ(笑)
地獄だろ(笑)
そんな事を思い出しながら丁度よい方向性の今作を聴きます
一人気を吐くギターは松本孝弘


⑥下村成二郎   『バラードをもう一度』
ブリザード脱退後にリリースしたソロアルバム
力まずリラックスしたムードで歌謡曲を歌っています
オッサンくさい路線だったなぁ
どの層を狙っていたのだろう
昼ドラのタイアップソングもあった記憶がある

⑦Marcy 『夜をぶっとばせ!』
西田昌史がマーシー名義で出したソロ
クソダサいアルバムタイトルにぶっ飛ばされましたが
アニメのタイアップソングとして
これまたHIPS名義の曲なんです
ちなみにHIPSは寺田恵子とのロックデュオです
ややこしいアルバムだなぁ
そして浮かれた中途半端なアルバムになりました

⑧川島だりあ   『Don’t Look Back』
Feel So Badのシンガーとして有名でしょう
元はクラリオンガールだけにヴィジュアルもととのっていた実力派
女性はなんか一つ乗せないと認めれもらえないんだなぁ
ハスキー系の歌声は実力も十分
いかにもZAIN RECORDSな作風でした
西田昌史の元奥さんだったなぁ

⑨森下玲可 『ZERO』
西田知美名義でデビュー
事務所移籍に伴い芸名を名乗る
カメリアダイアモンドのタイアップソングに抜擢
哀愁の歌謡ハードポップと透明感のある声はフィットしている


⑩須藤あきら 『UNITED STATE OF MIND』
エリック・マーティンがプロデュースを担当
L.Aでエリックの人脈を駆使してレコーディング
素直なチョイハード目のロック




630. 失恋船長 (2018-10-15 13:06:05)

①Lovebites   『Battle Against Damnation』
オジサンを喜ばせる術を持つバンドですね
オールドスクールよりの曲も悪くないが出来過ぎ感がね
所謂X-Japan以降の国産メタル臭が少ないのも好印象
日本よりも海外でウケているのが最大の強みだろう
なんといっても日本ではいまだに洋楽至上主義だからなぁ(洋楽と邦楽という分け方がナンセンス)


②Pat Travers Band 『Live! Go for What You Know』
今じゃすっかりブルースおじさんになったパットだが
このときは熱きロッカーだった
日本ではどういうわけはゲイリームーアばかり取り上げられるが
彼も同じくらい崇められる存在なんだがギターマニアにしか知られていないのが残念
共演しているパット・スロールの小綺麗さとうってかわった
ゴリ押し感がトラヴァースの味なんだよな
ギターのトーンも独特で真似したくなる
歌も上手い


③DIO 『Lock Up The Wolves』
若いギタリストを迎えた意欲作
名手イェンス・ヨハンソンがいたのに全然目立たない
その方向性が90年代を意識したものなのだろう
ローワンとディオで作り上げた次のアルバム用の未発表曲が存在する
出し惜しみしないで聴かせて欲しいね


④Europe   『Wings Of Tomorrow』
彼らのカタログの中で一番好きなのが2nd
北欧メロディックメタルの権化のような作風が大好きです
ハードさとマイルドさのバランスが丁度よい
インストナンバー「Aphasia」が何気に効いてるよね

⑤U.D.O. 『Steelfactory』
揺るぎなきメタルスピリット
今年リリースされたベテラン組による精鋭を欠いた
過去の焼き回しサウンドとは明らかに現役感が違う
彼らの場合はずっと同じことを脇見をせずに貫いてるからね
ドラムはウドの息子です


⑥Nordic Union   『Nordic Union』
エリク・モーテンソンの曲をロニー・アトキンスが歌う
そんな贅沢な話が実現した北欧同盟によるデビュー作
2枚目の出るのだから単なる企画ものでは片付けられませんね
哀愁を帯びたメロディとハードな質感を残したアレンジは両者の特性を見事に生かしている
走って走って60分みたいな作風が好きな人にはウケないが(歌謡曲のように弾けて60分もムリ)
メロディ派なら大いに楽しんでもらえるでしょう
堅実な作りには一日の長を感じますね


⑦Saber Tiger 『Obscure Diversity』
東欧ツアーも終えた北の狂獣による最新作
サウンドメイクは現代的な要素もあるが
前作の流れを踏襲した作風に安堵
久保田陽子時代に肉薄するメロディアスな面が強調されている
メカニカルさが気になった再始動時とは明らかに違いますね
この路線なら欧州を視野に入れた活動への足がかりになるのでは
メンバーの年齢を考えると時間は長くないと思います
吉報を楽しみにしています
個人的にはキメキメのフレーズがもっと欲しいけどね
それもヨーロッパ基準なのかね?
それにしてもここにきて新しい魅力を出してくるとはね
恐れ入りました


⑧Stan Meissner   『Dangerous Games』
カナダ人のシンガーソングライター
スタン・マイスナーのソロアルバム第一弾
洒落たAOR風のソフトロックなのだが
大陸的でおおらかなグルーブと哀愁味のあるメロディにはカナダ産のブランド力を感じます
日本においての知名度は低いが
歌モノ好きなら楽しめるでしょうね


⑨Dare 『Calm Before The Storm』
ダーレン・ワートン率いる叙情派バンドの3枚目
オープニングのイントロで聴けるアイオミ風ギターも懐かしいです
それにしてもメロセンスの素晴らしさにタメ息が漏れます
哀愁だわ
しっとりと心を濡らしていきます


⑩Statetrooper 『Statetrooper』
ゲイリー・バーテンは良いメロディを書ける
しかし歌は下手クソだ
その両極端を楽しめるメロディ派泣かせの一枚




631. 失恋船長 (2018-10-22 16:14:55)

①窒息   『 World of Confusion』
凄いバンド名だなぁ
中国産スラッシュメタル
ゴリゴリの回転するリフワーク
咆哮するヴォーカル
アタッキーなヘヴィグルーブとすべてが国際基準
メロディも癖がないから耳馴染みが良い


②Violet Janine 『Between Red and Blue』
オーディション番組の出演がきっかけでチャンスを掴んだ女性シンガーを中心としたスウェーデンのバンド
80年代テイスト満載のメロディックロックは癖がない
そのかわり味は薄めだが身体には良さそうだ
トニーマーティンがゲスト参加で素晴らしい歌声を披露しています

③Nazareth 『Close Enough for Rock 'n' Roll』
4つの物語を一曲にした7分を超えるオープニングナンバーに驚いた
まるでBON JOVIのRunnawayの原曲のようですよね
ロックと言う言葉があまりにも広義的に使われ
すっかり形骸化した今だからこそ見直して欲しいバンド
今作では新しい事に果敢に挑戦しています


④ADX   『Non Serviam』
フランスを代表するレジェンドメタルバンド
屈強なリフワークと突進するリズム
男臭さとヒロイズムに溢れるメタルサウンドは
十分に日本でもうける要素はあると思うのだが
高貴な評論家の口に合わず黙殺
マイナーメタル愛好家にしか愛されない現状
残念だなぁ


⑤Graham Bonnet Band   『MEANWHILE,BACK IN THE GARAGE』
ここにきてこれだけの曲を用意出来るんだからね
衰え知らずは歌声だけにあらず
カウントダウンに入っていると思いますが
余力を残すことなくグラハムには精力的に活動してもらいたい


⑥Saber Tiger 『Obscure Diversity』
しばらくは楽しめるな
酸いも甘いも噛みしめたベテランによる
捲土重来を果たす渾身の力作
下山もこれくらい肩の力が抜けた方が良い
ライブは凄いの知っているのでね

⑦Make-Up 『Born To Be Hard』
メロディアスなハードポップサウンドは今聴いても瑞々しい
オープニングの「Rainy Road」は名曲だ


⑧Joshua 『The Hand Is Quicker Than the Eye』
名曲「November Is Going Away」収録のデビュー作
ジョシュアの速弾きをフィーチャーした作風だが
上記のバラードが抜きんでた仕上がりで他の曲が霞んでいます
ここでイマイチ頼りない歌を披露しているスティーブン・フォンテーヌは
バーニー・ショウの前にURIAH HEEPで歌っていました

⑨Kreator   『Flag Of Hate』
3曲入りのEP
傍若無人な恐れ知らずのジャーマンスラッシュサウンドに
首筋の疼きも止まりません
この時代ならではのパワーが漲っている


⑩Iron Butterfly   『IN- A-GADDA-DA-VIDA』
アメリカのロック市場に燦然の輝く名盤中の名盤
日本の評論家の口にあわず今では誰も知らないバンドになってしまった
サイケなアートロックと当時は呼ばれていました
雑誌ではグランジ勢は初期サバスの影響を受けたとキャンペーンしてましたが
確実にこのバンドやブルーチアーの方がアメリカ人に影響を与えている
ただ日本での知名度が低いだけだ
こちらの知識がなければ騙されるところだと何時も思います
初期サバスも間違ってはいないが大正解ではない




632. 失恋船長 (2018-10-29 14:44:54)

「AVEXってHM/HRにも手をだしたんですねぱ」10選

①Von Groove   『Von Groove』
AEVXはBareknuckleが一番最初にリリースしたのが
カナダのバンドによる1stの再発
ウソのような話だがカタログ番号的にはそうなる
かつてALFAレコードのBrunetteから1993年に出ているので当時は随分と驚いた
ちなみに今作は2曲追加されているのがポイント
同時期に2ndも抱き合わせでリリースされた
ロックなグルーブと洗練されたフックのある哀愁のメロディ
どれも一級品の名盤である



②PAUL SHORTINO 『Tack on Track 』
国内盤の名義はこうだがポール・ショーティーノと
ジェフ・ノースラップが組んだプロジェクト
彼の熱を帯びたハスキーヴォイスが爽快感のあるメロディを歌い上げます
カーマイン・アピスやジェイムス・コタックも参加
嫌みのない作風はポールの泥臭さをいい意味で消し去っている
そしてポールの個性的な声は独自のカラーで染め上げている
これも力作だ


③Saxon 『Unleash The Beast』
従来の魅力をビルドアップさせた力作
疾走感が戻ったと好意的に評価されたアルバム
でも雑誌ではイマイチだった記憶がある
このようなBareknuckleの名に相応しい
アグレッシブなサウンドも提供していた
懐の深いレーベルだった


④Arcara   『A Matter of Time 』
PROPHETのシンガーだったラッセル・アルカラのソロバンド
渋いバンドを世に送り出したねぇ
ハードさは少ないがソフトでメロウなタイプの楽曲が多数収録
ベタだけど良いです
落ち着いた大人の時間を楽しめますね
LOST IN TIMEとか好きやったなぁ

⑤Stef Burns 『Swamp Tea』
Huey Lewis & The Newsやアリス・クーパーにY&T
などのバンドでギタリストして活躍したバーンズのソロ
オールインスト作による味のあるブルージーなギターを堪能できます
ジミー・デグラッソやスティーブ・スミスに
ディーン・カストロノヴァなどが客演しています
浮ついたレーベルじゃなかったよなぁ

⑥屍忌蛇   『Stand Proud! ~ALL For Heavy Metal』
このレーベルの偉業の一つはこれだよね
元気のない国産メタルシーンへ一筋の光明でしたよ
数々の名曲の中で異色だが
Longing/Loveのメタルヴァージョンは素晴らしいアイデアでした
店頭に無料で配布してあったカセットテープ今でもあるもんね


⑦Volcano 『Violent』
今なお名盤として語り継がれる一枚
フレドリック・ノルドストルムがミックスを手掛けたのも話題に
泣きの叙情性を極限まで高めたアグレッシブなメタルサウンドは
ヴォルケイノの名に相応しい音楽性です


⑧The Works   『From Out Of Nowhere』
オリジナルは1989年リリースのカナダのバンド
メロディアスでオシャレなサウンドは時代を感じさせるがメロディ派の間では隠れた逸品として知られる一枚
1999年に晴れて国内盤が世に出た事は後ろ向きな出来事ではなかった


⑨38 Special 『Resolution』
一般的なサザンロックとはチョイと味の違うバンド
AOR風味のサウンドと南部の感性
絶妙な交わりが耳を惹きますね


⑩Dakota 『The Last Standing Man』
HM/HR系が氷河期を迎えた時代にAVEXはよくぞやってくれました
ダコタのような幻のバンドが復活
それを国内盤でリリースするとは目が高いと思いますね
しっかりとしたサポートをメディアと共に組めたら
大きなレーベルに育ちシーンを支えていたと思います
今でいうところのイタリアのFrontiersみたいな存在になっていたと思う
惜しいレーベルだったなぁ
このメロディアスなサウンドを聴く度に思い返します




633. 失恋船長 (2018-11-05 12:00:22)

①Krokus   『One Vice At A Time』
リリース時の日本ではケチョンケチョンにけなされたアルバム
AC/DCすぎるのと下品な歌詞がインテリ評論家の逆鱗に触れた
こんなもん青年淑女にきかせるなってか?
ロックのド真ん中を闊歩する恐竜サウンド
こういうのをダイナソーって言うんじゃないのかね?
シンプルなビートから生み出されるグルーブ
味のあるギターの旨み
染みいるヴィンテージサウンドに身体が火照り出す



②Hellhound 『THE OATH OF ALLEGIANCE TO THE KINGS OF HEAVY METAL 』
日本が世界に胸を張れるピュアメタルバンド
○○の亜流だ
それが悪口ではなく褒め言葉になるバンド
徹頭徹尾貫かれるメタル愛に共感出来ますね
過度なものが好まれる今の時代だからこそ
見直されるメタルの基本を楽しめる一枚
新しさなんて必要なし!!
あっ!今作ではピアノ入りのバラードやってたわ


③KUNI 『Looking For Action』
唄うはジェフ・スコット・ソート
ドッケンのような本格派のメロディックサウンドが楽しめる
キャッチーな表題曲はバンドのアイコンとなる名曲だ
速さだけではないセンスのあるフレーズも魅力のクニのギター
日本人による世界基準の一枚です

④Deep Purple   『The Battle Rages On』
全体に覇気のない精鋭を欠いたアルバムなのだが
何故か聴きたくなるのが最大のポイント
やはりリッチー特有の外し方がいいんだよね
ジョー・リン・ターナーで聴きたかったなぁ


⑤MC5 『Kick Out The Jams』
デトロイトで結成された元祖ガレージファンクロック
マザーファッカーの絶叫で始まるオープニングに度肝抜かれた
感情剥き出しの生々しいサウンド
グルーヴィーだがソリッドなリズム
ツインギターの硬質感などメタル勢に多大なる影響を及ぼしたろう
なぜか日本では人気薄
こんだけインパクト大なアフロヘアーのシンガーがいるのにね
当時の傾向はヴィジュアルが良くないと紹介されないんだな
日本で最も過小評価されている伝説のロックグループ
KISSよりも断然コチラの方がメタルしているからね
パンクロッカーにも影響を与えた元祖○○的存在のバンドである

⑥Gary John Barden   『Love & War』
ゲイリー・バーテンのソロアルバム第3弾
無理して力まないゲイリーの歌声はいい意味で
枯れた味わいが増し聴かせてくれる
特にバラード「In Love And War」のような曲では
馬脚を現す寸前で上手く仕上げている


⑦聖飢魔II 『メフィストフェレスの肖像』
叙情派HM/HRサウンドが楽しめる名盤
最後まで自分たちのファンしか増やせなかったバンド
時代が違えばもっと海外でウケたバンドだろう
それほどまでの0点騒動が足を引っ張った
そして自分たちがメタルと呼ばれたくない発言もマイナスであろう


⑧Anthrax   『Armed And Dangerous』
のちにラップメタルやるバンドになるとは夢にも思わなったよ
彼らのルーツがどこにあるのかを知ることができるEP
ニール・タービンが歌うシングルも追加収録されたね


⑨Precious Metal 『Right Here, Right Now』
US産ガールズメタルバンドが1985年にリリースした1st
やらされている感が漂う香ばしいジャケに苦笑いが…ね
ポール・サブーがプロデュースを担当
弾けるポップセンスとメロディ
そして明るめのハードサウンドは絶妙なところを突いている
ジャケのイメージ通りに仕上げていますね

⑩End All 『HOP THRASH JUMP』
自らお気楽癒し系健康優良スラッシュ・メタル・バンドと呼ぶ
それはアルバムジャケから現れているが
ストレートにぶっ放すだけじゃない器用さもある
陽気で楽しいスラッシュサウンドは飲めや歌えやを誘発する刺激がある




634. めたる慶昭 (2018-11-06 23:10:29)

⬆今回は①と⑥に同意と感謝です。
特に①ですな。
ファンの私が言うのも何ですが、サウンドというより歌詞の内容で非常に取り上げづらいアルバムなんですよ。
(以前、思い切り開き直ってコメントしましたがね)




635. 失恋船長 (2018-11-12 12:22:35)

①Die From Sorrow 『Lord Of The Alien Seas』
中国産のメロデスとの事だがあそこまでシンガーが叫んでいない
むしろメロパワ風味のスラッシュサウンドと呼んだ方が良い
あのWOAのMetal Battleで優勝したバンド
今後も注目が高まるバンドでしょう
ちなみにメロデスに疎いのでパクリ倒していても全く気が付きません
そう思えるくらい質が高いサウンドで魅了
リードギターのメロセンスの高さに唸ります

②Jag Panzer 『The Deviant Chord』
本格的にドイツを活動拠点したUS産パワーメタルの勇者
今時はやらない愚直なまでのスタイルにマニアならずとも燃えるものがあります
今回はスピードナンバーも増えたのでライトリスナーにもウケそうだ



③Motorjesus 『Deathrider』
古くて新しいヘヴィロックバンド
ドイツ産なんでキッチリしてますよ
男臭い歌声と屈強なサウンドを今風にミックスしました


④Doro   『Powerful Passionate Favorites』
カヴァー曲やバージョン違いなどを収録した企画もの
オープニングはレミー・キルスターとデュエットしていますよ
それが泣かせるヘヴィバラードなんで余計にグッとくるよね


⑤Uriah Heep 『Living The Draem』
懐かしいハモンドオルガンの響き
古典的なロックサウンドを堪能できます
ジェフ・スコット・ソートも歌詞を提供
この路線ならジェフの方があっている
いっそ唄ってもらえば良かったのにね

⑥Running Wild   『Rapid Foray』
ドイツが生んだ海賊メタルバンド
海に生きる不器用な男の生きざまが剛毅なサウンドに乗っている
永遠に変わることのない究極のマンネリズム
一度は触れて欲しいサウンドですね

⑦Volcano 『Darker Than Black』
近年のハイペースな活動に驚かされます
合間にカヴァーアルバムもあったからね
枯渇しないメロセンスに脱帽
安定感のあるブランド力は強い
新しいアイデアもしっかり取り込んでいるも流石


⑧Heaven   『Where Angels Fear To Tread』
1983年にリリースされたアルバム
国内盤のタイトルは『暴力教室』
帯タタキの文言が眩しい
「オーストラリアから飛び出した校内暴力的ヘヴィメタルグループの登場!」
なんじゃそりゃである(笑)失笑もののタイトルに脱力しますが
出している音はホンマもんのロックサウンド
①ではディオ校長がコブシを回しながらバックコーラスを務めます


⑨Bewarp 『Funk'd Rapt'd Trash'd』
92年に全開のパーティーロックで勝負
ホーンセクションも取り込んで明るく弾けています
しかしギターはかなりのテクニシャンだ
本当にこの路線でデビューしたかったのかな?

⑩Glenn Hughes 『Feel Disc2』
リマスター仕様の再発盤
そのディスク2が豪華
寄せ集めだが貴重なライブテイクが聴ける
ブルースアルバムで歌った『So Much Love To Give』とかね
魂を震わすエモーショナルヴォイスに酔いしれます
このやり方ずるいよな
もってるけどボートラ目当てに買ってまうもん




636. 失恋船長 (2018-11-19 11:04:47)

「AVEXってHM/HRにも手をだしたんですねパート2」10選

①Affair   『Face To Face』
ドイツのメロディックHM/HRバンド
ギターのボビー・アルトヴェーターがプロデュースに
作曲とすべての実権を握るプロジェクト
ここで歌うのがCrossfireにOstrogoth等のベルギー産パワーメタルバンドのシンガーを務めたピーター・ディ・ウィント


②Zeelion 『Zeelion』
ネオクラ系から様式美メタルにポップロックまでと
バラエティに富んだ楽曲が収録
北欧産なので甘美なエッセンスも抽出できる一品
堅実な作りは日本人好みです
リリース時は日本のみの発売でした
ちなみにキーボードの名前がMats Olssonで
マッツ・オラウソンと勘違いした人が続出した事でも有名です


③Charade 『Charade』
マイケル・ボーマンとエンジェル・シェライファーの
二人によるロックプロジェクト
こちらも日本限定の商品でしたね
スリルはないが安定感のある一品
メロディ派なら安心して手を出せるでしょう


④Hard Rain   『Hard Rain』
惜しまれつつ解散したMAGNUMの主要メンバー
ボブ・カトレイ&トニー・クラーキンが再タッグを組んだバンド
解散前に作ってた音源などもあり
新しさも十分に取り込んだ期待通りの作風になっている


⑤Bernie Marsden 『Look at Me Now』
オリジナルは1979年リリース
それをAVXEが再発させたとはね
Whitesnake人脈などを含め豪華ゲストが華を添える一枚
その名前だけでも楽しめるでしょう
アダルトなムードに包まれた名品です
派手なものが好みな人はキツイかな

⑥柴田直人   『STAND PROUD! II』
現状唯一のソロアルバム
このシリーズは聴きごたえがある
柴田直人のサジェスチョン力が遺憾なく発揮された適材適所ぶりに目を細めますね


⑦Dave Meniketti 『On The Blue Side』
Y&Tのギタリストによるブルースアルバム
カヴァーもあるが見事に自己流に染め上げている
アルバムタイトルに込められた作風は味わい深い


⑧Locomotive Breath   『Train Of Events』
北欧のOVERDRIVEのギタリスト
ヤン・スタークスが立ち上げたバンド
歌い手も無駄に力まず素直に唄っている
ちなみにシンガーはA.C.Tで歌っている人ですよ


⑨CROWN OF THORNS 『Lost Cathedral』
アメリカのバンドなのに欧州風味を強めてきた
素直に耳に届くメロディ
ここぞという場面で聴けるギターのねちっこさが
アフリカ系アメリカ人だからなのか
無難な作りですが安定感も質も高い



⑩Jimi Jamison's SURVIVOR 『Empires』
これも大きな仕事でしょう
2000年を目前にやってくれたんですが
BAREKNUCKLEはあえなく閉鎖
ジム・ピートリックやフランク・サリバンも楽曲提供
そういう事なんでサバイバー名義も許してください
お前が名乗るなという気持ちは痛いほど分かるわなぁ
歌もうまいしサウンドもハード
そして大衆的なメロセンスも十分に付与している
流石でしたね




637. めたる慶昭 (2018-11-19 22:14:36)

⬆⑧本当だ、今CD棚を確認したら、エイベックスでした。



638. 失恋船長 (2018-11-26 14:01:27)

①Glenn Hughes   『Addiction DISC2』
リマスター再発に収録の未発表テイク
オランダでのライブが楽しめる
ホワイトスネイクのパープルリメイクの何倍もグレンの方が素晴らしい


②Doogie White 『AS YET UNTITLED』
ドゥギー・ホワイトのソロアルバム
古典的なロックサウンドを中心とした作風
リッチーの影響下にあるスタイルを模倣することで
ファンを喜ばしたいのだろう
インギー風はやらんかったのね
オールドファンにはたまらんクラシックロック


③Praying Mantis 『A Cry For The New World』
叙情派NWOBHMバンドが完全復活を印象付けた名盤中の名盤
透明感のあるメロディライン
温かみのあるコーラスワーク
泣かせる哀愁のツインリード
負け組の集合体と言われようが問題無
メロディ派ならマストな一枚です

④黒麒麟 『金陵祭』
中国産フォークメロデス
遂に中国の音楽シーンはここまで欧米化しているんだな
国土も大きいし資本力も強まった今
あの国は音楽シーンをもビックビジネス化しているんだろう
コンセプト色を打ち出した一代抒情詩
多彩な弦楽器も使いアジアンな色彩を強めている
ここまでやりきったアッパレ感が凄い
そして不気味なサウンドだった
おーこわ(ガリガリガリクソン)


⑤High Power 『Les Violons de Satan』
フランスを代表するヘヴィメタルバンドが1986年にリリースした2nd
鋭角的なリフワークが急転直下で刻まれる疾走ナンバーの数々
NWOBHMに触発されたサウンドを継承するスタイル
これを聴かずに何を聴く
リリース時どうして日本では無視されたんだろう


⑥Maverick 『Big Red』
豪快爽快ハードに躍動するロックサウンドに燃えます
古典的だが古さに埋没しないセンスが光っています
熱量の高い本格的なアメリカンサウンドですがアイルランド出身です
ケイン・ロバーツにヤコブ・サミュエルもゲスト参加
売れて欲しいねぇ

⑦Riverge 『Rebirth of Skull』
ベテラン関西スラッシャー待望の1st
激烈なるエキストリームサウンドに首の疼きもとまりません
鋼鉄リフワークから繰り出される無機質なサウンド
超ド級を誇るヘヴィグルーブの突破力に吹き飛ばされます
性急なビートとスリリングな展開を司る
二本のアックスマンに燃えるものがありますよ



⑧Riot 『Sons of Society』
イマイチ評価の低いアルバム
音質のショボさもあるのだが
世間が認めないのはてっきりThundersteel風の曲もあり
過去をこすってきたからかと思ったら最新作の絶賛を見て違うと思った
音質は良くなくともパワフルなRiot節から
メロウなハードサウンドまで多岐にわたって活動していた
バンドの集大成のような作風である
Rock CityにNight Braker風味もあるかなね




⑨Omen 『Battle Cry』
US産パワーメタルの代表格
マイナーなジャンルゆえに認知度も低いでしょうが
軽やかな連中がメインストリームを駆け抜ける前は
この手のバンドがシーンを支えていた
NWOBHMに対抗する勢力だったんだろう


⑩Madison 『Diamond Mistress』
北欧メタルを代表するバンドのデビュー作
洗練される前の北欧シーンを知らしめる重要な一枚
ギラギラとした野心に満ち溢れている




639. 失恋船長 (2018-12-03 12:49:14)

①Blindman   『To the Light』
ヴォーカルが変わろうとも音楽性に変化なし
懐かしいオルガンが鳴り響くメロディアスHM/HRサウンドは健在だ


②Helix   『Walkin' The Razor's Edge』
豪快なロックンロールにチョイ足しの哀愁
よく計算されたサウンドだと思います
なんで日本では売れんかったんだろう?
メンバー全員オッサンだからか?

③Assassin   『Interstellar Experienc』
アサシンと言うバンド名は沢山ありますが
こちらはドクサレジャーマンスラッシャーの2nd
色んなものがはみ出しまくる爆裂感がたまらん
整合性など糞喰らえ
とても良識のあるメタルファンにはススメられないが
逆に雑誌の評価など糞喰らえなヤサグレスラッシャーには
強くススメたい一品です
売れる気ないもんな
好きな事をおもいっきりやる
そんな破天荒さが大好きです


④Blue Oyster Cult   『CLUB NINJA』
クソダサいアルバムタイトルが損している快作
その魅力はオープニングから炸裂
軽めの手触りだがバラエティに富んだ内容は聴きごたえがある



⑥Pretty Maides 『Spooked』
90年代後期にリリースしたアルバム
カヴァーソングが想像以上にヒットとしてしまい逆に苦労した
そのイメージを払拭すようようなポップだが勢いのあるアルバム
トミー・ハンセンのおかげでハロウィーンぽさもある
角の取れたマイルドな音色も狙いなんだろう
どこかヨソいきな音に聴こえる
時代性もあるが「Please Don't Leave Me」ショックも引きずっている
収録曲が多く中盤から明らかに失速するのも難点



⑦Clif Magness 『Solo』
プロデューサーとして成功を収めたクリフ・マグネスの1stソロ
歌心溢れるAOR調のロックサウンドはどれも一級品
歌モノは勿論だがサバイバーなどイケるマニアなら
聴いて損はしないでしょう


⑧本城未紗子 『TRIGGER』
オープニングは「The House of the Rising Sun」で幕開け
誰だ唄わせたのは?
4枚目のアルバムは癖のない作風になりましたが
彼女にはこの方が合っている
これでも大苦戦してますがね


⑨Destruction 『Sentence Of Death』
世界一ガンベルトの似合う男たち
ジャーマンスラッシャーの記念すべきデビュー作
まだまだ改善の余地はあるが熱気に包まれている


⑩Shah   『Beware』
テイチクからも国内盤のリリースがあった
伝説のロシアンスラッシャー
まだみぬ帝国のメタルサウンドは実に質の高いものだった
今もってロシアの音楽は広く認知されることはありませんが
ロシアは国を挙げて清浄化に努めてほしい
中国に負けず劣らずのコピー天国だもん
ありとあらゆるバンドのアンオフィシャル音源の宝庫だ




640. 失恋船長 (2018-12-10 14:53:58)

①Merciless Attack   『Back to Violence』
イタリア産ヤングスラッシャー
猪突猛進型の爆裂サウンドに仰け反ります


②Chastain 『For Those Who Dare』
US産パワーメタルの勇者
チャステインのギターは独自性があって魅力だった
この徹頭徹尾パワフルなメタルサウンドを牽引していたのが
もう一人の看板レザー・レオーネのメタリックヴォイスだろう
マイナーメタルの帝王のまま終わってほしくないねぇ

③Sentinel Beast 『Depths Of Death』
US産パワーメタルの裏番長
アルバム一枚で消えた為に知名度は低いが
アグレッシブなスピード/パワーメタルはマニアにはたまらんでしょう
金の掛った流行りもんもイイが
ルーツ探しの旅に出たい若者にこそ聴いてほしい
ヘヴィメタルの底力を体感してもらいたいですね


④Autograph   『Missing Pieces』
90年代後半に突如リリースされた80年代のデモ集
キチンとした形で聴きたいと思わせる佳曲が満載
これはこれでありだなぁ


⑤Torino 『Customized』
音だけ聴けば英国のバンドとは思えないでしょう
洗練された癒しのAOR系ソフトロック
嫌味のなさも逆に個性です
バブリーなアメリカの風が吹いていたんだねぇ

⑥Frontline 『Heroes』
ドイツ産メロディックロックバンド
○○風だが上手く作っている
職人肌のドイツ人は拘りが凄いね
日本人なら共感できるでしょう


⑦Massive 『Full Throttle』
豪快・爽快・ノリノリのロックンロールを楽しめる
骨太な男根ロックがたまらん
でも洗練されているんだよね
それが今風なんだなぁ
禿げる前の藤巻潤みたいな男臭さがあればなお良い


⑧Sodom 『In the Sign of Evil』
ヴェノム直系とも言える速くて汚らしいサウンドが楽しめる
ここまで徹底していると逆に清々しい気分になるね


⑨Madison 『Best In Show』
甘美なメロディが華麗に舞う
シャープな切れ味を持ち合わせた北欧メタルの名盤
Europeの初期2枚とSilver Mountainらと肩を並ばせる歴史的にも重要なアルバム


⑩Glenn Hughes 『Resonate』
グルヴィーなヘヴィロックアルバム
艶のあるグレンの歌声は絶品だ
ライブではDPの曲を中心としたツアーも行うグレン
一度クラシックヴァージョンのDPカヴァー集を出して欲しいね
格の違いを見せつけて欲しい
それほどここで聴ける歌は素晴らしい
久しぶりのロックフィールドに帰還したソロだ




641. 失恋船長 (2018-12-17 15:55:28)

①Marge Litch 『Fantasien』
国産シンフォニックプログレHM/HRバンド
コッテコテのサウンドは好きものにはたまらん求心力がある
日本人らしい期待を裏切らない展開も流石だ
しかし部外者には厳しい音でもある
特に歌のお姉さん的な中川純子さんの歌唱スタイルは好みを分ける
良くも悪くもドメスティックなバンドだ

②Journey   『Frontiers』
極上のメロディックロックが楽しめる名盤
お気楽な能天気さではない職人気質なサウンドが素晴らしい
歌モノ系のバイブルのような一枚ですね
聴き込むほどにアレンジの妙に唸らされる

③Iron Maiden   『Seventh Son of a Seventh Son』
8曲入りとスリムに仕上げた為とにかく無駄がない名盤
90年代に向けて一つの区切りと付けた印象だ
ブルースはメロディに乗せて朗々と歌ったかと思えば
イアン・ギラン直伝のシャウティングを交えて外す
素晴らしい喉を披露してくれた
ソングライティングチームも均整がとれている
今聞いてのゾクゾクとさせられるオープニングのイントロなど
個人的には一番聴いたメイデンのアルバムかもしれない

④Saint   『Too Late For Living』
パッと聴いたらジューダスプリーストのデモ音源だと思うだろう
時代的にはPOINT OF辺りのね
それほどロブ・ハルフォードが憑依する歌が聴ける
一応はクリスチャンメタルだが
音だけ聴けば完全にJPタイプのアメリカンメタルだ
カッコいいなぁ90年代は世話になったよ

⑤Saxon   『Denim and Leather』
彼らの代表的アルバムと言えばこれを上げるファンも多いだろう
ここ数年は武骨なパワーメタル風味が多すぎる
この時代のようなバランス感覚を取り戻して欲しい
もう歳だし時間も限られている
大味なB級アクション映画はキツイよ
スティーブン・セガールから更に格下のドルフ・ラングレンだもん
Princess of the Nightはクールやでぇ
  
⑥Tank    『Filth Hounds of Hades』
ヤサグレ哀愁パンクメタル
HOUNOR & BLOODも素晴らしいのだが
この路線も捨てがたい魅力に溢れている



⑦Satan    『Suspended Sentence』
あっちいったりこっちいったりと
どっちつかずな活動で混乱していた時期にリリースされたアルバム
バンド名がけしからんと宗教団体から訴えられたり大変だったんだろう
パワフルだが暗黒様式もまとったサウンドは
バンド名に恥じない新たなる魅力を醸し出している
派手になったが軽めのミックスもあり深みがない
残念じゃ


⑧GumoManiacs    『Priest Of Lucifer X』
ジャーマンスラッシャーによる記念すべき1st
シンガーが歌い込むタイプなのが嬉しい
妖しげなメロディが華麗に舞う暗黒様式とアグレッションさが絶妙
摩擦ではない流麗なギタープレイも耳を惹く
スピーディーな楽曲が好きな人にはウケるだろう


⑨Dee Snider    『For the Love of Metal』
なんだかんだで愛聴する一枚
今風のモダンさも完備しているのだが
徹頭徹尾貫かれるのはメタル愛のみ
アルバムタイトルが示す通りですね
2018年は眩しい一年だったなぁ
守りに入った大御所の代わりにベテラン達が
捲土重来を告げる復活の狼煙を上げてきたねぇ

⑩U.D.O   『One Heart One Soul』
男気MAX哀愁の正統派HM/HRサウンドにブレなし
安心安定の優良ブランドです
この音を出せるバンド他にいないもんね
ACCEPTよりもACCEPTらしい
モノマネじゃないウドがいるからじゃない
出ている音がそう思わせているのが凄い
そして両バンドが全盛期を凌ぐ作品を出してくるのが凄い




642. 火薬バカ一代 (2018-12-31 09:23:28)

1.UNITED『ABSURDITY』
2.URIAH HEEP『LIVING THE DREAM』
3.TREAT『TUNGUSKA』
4.SATAN『CRUEL MAGIC』
5.JONO『LIFE』
6.UNIVERSE『ROCK IS ALIVE』
7.GRAHAM BONNET BAND『MEAN WHILE BACK IN THE GARAGE』
8.FM『ATOMIC GENERATION』
9.HALESTORM『VICIOUS』
10.GIOELI-CASTRONOVO『SET THE WORLD ON FIRE』

良いお年を。




643. 正直者 (2018-12-31 09:44:21)

2018年BEST

1.PRAYING MANTIS 『GRAVITY』
2.JOE SATRIANI 『WHAT HAPPENS NEXT』
3.GRAHAM BONNET BAN『MEAN WHILE BACK IN THE GARAGE』
4.HALESTORM『VICIOUS』
5.POWERWOLF 『THE SACRAMENT OF SIN』
6.SABBRABELLS『COMPLETE BOX』
7.NORDIC UNION『SECOND COMING』
8.MICHAEL SCHENKER FEST『RESURRECTION』
9.RUMAHOY『THE TRIUMPH OF PIRACY』
10.ROGER DALTREY『AS LONG AS I HAVE YOU 』




644. 正直者 (2018-12-31 10:06:36)

2018年WORST

1.RIOT 『ARMOR OF LIGHT 』
THUNDERSTEEL〜THE PRIVILEGE OF POWERを意識した究極の駄作。ワードレコードからの袖の下でもない限り絶賛するコメントなど寄せられない。腰ぬけ編集部のレビューなど何の価値もない。過去曲のパート2みたいなリフが目に付く歴史に名を残すクソ盤


2.JUDAS PRIEST 『FIREPOWER』
音楽は名前で聴くもんじゃない。全米が泣いたと言えば映画館に足を運ぶのか?JUDAS PRIESTの名前抜きで絶賛されるのかね?
パフォーマンスの衰えはいいよ。カッスカスのアイデアしか出ないのなら新作を作らないでくれ。晩節を汚すなよ。


3.SAXON『THUNDERBOLT』
The Inner Sanctum以降はつまらないアルバムを連発している。ついつい名前に釣られ買っちゃうけど、そろそろ期待に答えて欲しいね。とりあえず次からはSpotifyで済ませるわ。


4.LOUDNESS『RISE TO GLORY -8118-』
悪くないんだよ。全然良いんだよ。でも期待しちゃんだんだよね。こっちが勝手に盛り上がりすぎた。久しぶりの原点回帰だもの。
ちょっと地味すぎたね。内容は悪くない。俺の期待値が高すぎただけだから。


5.BULLET FOR MY VALENTINE 『GRAVITY』
現代のブリティッシュ・メタルを背負って立つってみたいな?ことをさぁ~書いてたからさぁ~
これがメタルならサッチモスもメタルだろ。リンキン・パークやフーバスタンクかよ。バカにするなよ。




645. 失恋船長 (2018-12-31 16:52:43)

2018年ベスト
※順不同


①JOE SATRIANI - 『What Happens Next』
18年リリースの新譜の中では一番聴いたのが
教授のアルバムかも知れない
ベースのみで参加のグレン・ヒューズも目玉
ロックインストアルバムの歴史的な名盤が誕生した


②VOLCANO -『Irregular』
ハイペースでアルバムをリリースする屍忌蛇
各メンバーのリクエストによるカヴァー集
そのおかげで新鮮味のある選曲が面白さを倍増させた


③AXEL RUDI PELL -『Knights Call』
最後の様式美メタルマスター
究極のマンネリズムメタルの醍醐味を堪能
継続は力なりです


④DEE SNIDER -『For the Love of Metal』
ベテランによる起死回生の一撃
懐古主義で終わらない現代的なヘヴィロックからのエッセンスも注入
ディーの声も衰えていないからガップリ四つで受け止めている
カッコええわ

⑤Ария(ARIA) -『Проклятье морей』
4年ぶりの新作は王道路線へ回帰
レーベルもワールドワイドな展開を進めており
今後の活動も目が離せません
まだ見ぬロシアンメタルの皇帝
日本の地を踏んで欲しいねぇ

⑥Evil Invaders -『Feed Me Violence』
期待のベルギー産ヤングスピードメタル軍団
キレまくるスラッシーさだけじゃない懐の深さを魅せた意欲作だった


⑦Valkyrie -『Valkyrie Rising』
古き良きオールドスラッシュ風味がたまらん
しかしこのバンドがフルアルバムを出すとは
世の中なにが起こるか分からんね


⑧Don Airey -『One Of A Kind』
威厳溢れるクラシックメタルが堪能できる
古さに埋没しない洗練されたアイデアも躍動
ドンの音楽遍歴を余すことなく披露した


⑨U.D.O. -『Steel Factory』
ヘヴィメタルの中のヘヴィメタル
多くのベテラン組が精鋭を欠いた作品をリリースした中で
唯一金看板を守った快作を作ったのがウドだった
安定安心のブランド力を見事に発揮した


⑩HELL FREEZES OVER -『Speed Metal Assault』
国内から活きいい若手が現れました
Speed Metal Assaultな音楽性もたまらん
フルアルバムに期待大



SABER TIGERやLOUDNESSなどのベテラン組による欧州基準のアルバムをリリースして世界進出を果たしている
2019年はANTHEMの躍進に期待したい




646. てかぷりお (2019-01-04 00:55:14)

HELL FREEZES OVER -『Speed Metal Assault』
illya -『Microcosmos』
JUDAS PRIEST-『Firepower』
REVENGER - 『Black Rider EP』
RIOT - 『Armor Of Light』
SAXON - 『Thunderbolt』

去年は随分新譜聴く量が減ってしまった気がするけど、よく聴いたかなと思われる6枚。
JUDAS PRIESTの来日ライヴ終わってからは、ほぼJUDAS PRIESTの旧譜漬の日々。




647. 失恋船長 (2019-01-07 09:09:01)

①Earthsaker   『Live In Budohkan』
2010年に紙ジャケのCD2枚組による完全盤が出ました
音質も以前のものよりも生々しいものになり
国内メタル系アーティスト初の武道館公演へと
登りつめた勢いがパッケージされている名ライブ盤
初期のベスト的なアルバムとして重宝するでしょう


②Loudness 『8186LIVE』
飛ぶ鳥を落とす勢いで海外での知名度も上げた
国産メタルのパイオニア
今なお世界中のメタルキッズを虜にする彼ら
選曲に偏りはあるが勢いに満ち溢れている


③Anthem 『Last Anthem』
本当はやりたくなかったラストライブ
柴田直人はリハーサルにもほとんど顔を出さなかったと言われる
そう聴かされると
この荒々しいライブの演奏に納得がいった
商品化に関しては柴田直人が関わっていない
また柴田直人が許可を出さなかったとの噂もあり
ライブVTの発売は大幅に遅れたとのこと
ワタクシも先にお金を入金していたので
VTが届くか冷や冷やしたのを覚えています


④Axel Rudi Pell   『Magic Moments (25th Anniversary Special Show)』
彼のアルバムに参加したメンバーがせい揃い
STEELERから始まり最後は名バンドのカヴァー大会まで
アクセルの歴史がギュッと詰まっています
DISC3のカヴァー大会に参加した
メンバーの豪華さに食指も動きますよ
選曲も熱いね

⑤Terra Rosa   『Live …‘Final Class Day』
生々しい完全実況盤と言われるラストライブアルバム
鹿鳴館とバナナホールのライブから抜粋されている
選曲はベストと言える内容だろう
火の消えたバンドのライブは難しい

⑥Rainbow 『LIVE IN BIRMINGHAM 2016』
修正なしの生音源と言われるライブ盤
70歳を超えたリッチーの今が聴ける
枯れすぎたお爺ちゃんなギターでも随所にリッチー節を確認できる
これを嘆き悲しむのか
奇跡と喜べるのかが評価を分けるのでしょう
ロニー・ロメロとイェンス・ヨハンソンに感謝です


⑦VA 『GRAND METAL LIVE』
1984年に大阪城野外音楽堂で行われたライヴ
国内でも本格的なメタルフェスが行われていましたね
今聞いても熱いライブだと思うなぁ
かつては2枚バラで売っていましたが今は1枚もので売られています
当日オープニングはAROUGEだったのですが
どういうわけか音源として残っていません
橘高さんのギターも山田さんの歌も安定感あったけどなぁ


⑧Aria   『Hero of Asphalt: 20 Years』
2008年リリースのライブ音源
ロシアの皇帝による貫禄のライブを堪能
日本に来日する可能性も低いだけに
貴重な音源です


⑨Dirkschneider 『Back to the Roots』
ウドがダークシュナイダー名義でリリースした
ACCEPTの曲だけを行うライブの実況中継盤
手直しをしていないと思わせる生々しいレアサウンドを楽しめる
二人のギターチームもウルフのコピーで終わっていないのも良かった
それにしても名曲は色褪せんねぇ

⑩Motorhead 『No Sleep 'til Hammersmith』
初期の荒くれサウンドを楽しめる決定版
ベストアルバムとしての魅力もある
彼らは典型的なライブバンドだ
その魅力はスタジオ盤の何倍も熱く燃え上がっている




648. 失恋船長 (2019-01-14 12:34:59)

①Omen 『Feketeben』
Pokplgepのシンガージョゼフ・カラパチェによる新バンド
ハンガリーを代表するメタルバンドの一つ
剛直なパワーメタルと東欧的なメロディが癖になる
垢ぬけないのが逆に魅力的


②Metal Lady    『Metal Lady』
ハンガリーのメタルクィーン
イローナ・ヴァイロがシンガーと務めるプロジェクト
勇猛果敢なメタルサウンドを引っ提げ登場
バックを支えるのはハンガリーメタルシーンの重鎮


③Wellington    『Szabadon』
剛毅なスタイルがハンガリアンなんだと思ったら
キーボードを生かした哀メロ系のバンド
しかも唄うのがOssianのエンドレ・パクシ
ハンガリーのウド・ダークシュナイダーがメロディックメタルってね
声の硬さがハンパない
メタリックなサウンドに絡む軽やかなキーボード
ありそうでないスタイルだが消化不良気味かもしれない


④Demonlord   『Hellforged』
ハンガリー産のメロディックパワーメタルバンド
歌詞は英語です
垢ぬけない東欧的な臭いがあまりしないのも一般受けしそうです
大げさでシンガロングさせる展開はジャーマンメタルに通ずる魅力がある


⑤Missio   『1』
アルバムタイトルがファーストだから1と名付けたセンスが笑える
アルバム一枚で消えた為に知名度は低いのだが
東欧的な陰りのあるメロディと洗練されたメジャー感が同時に顔を出す優れた逸品


⑥Wolf Spider    『Hue of Evil』
ポーランド産のスラッシュメタル
英詩なのだが単純な単語が並ぶ恥ずかしい奴が多い
しかし出している音は鋭利で殺傷力の高いサウンド
お国柄とも言える癖のあるメロディと拘りの展開もカッコいい
ダークでミステリアスな空気感も独特のものがある
なんともいえない血生臭さが漂っている


⑦Fatum    『MANIA SZYBKOśCI』 
ポーランドを代表する叙情派HM/HRバンドの1st
日本にいると情報は入ってきませんが
哀愁のメロディに弱いマニアならグッとくるメロセンスを有する有望株でした


⑧CETI    『Czarna roza』
Turboのフロントマンとしてポーランドのメタルシーンを牽引してきた
グジェゴルズ・クプチク率いる正統派HM/HRバンドの1st
ダークテイストと陰りのあるメロディ
キーボードも使いながらパワフルさに手加減はしない
これぞポーランドメタルの代表作だろう


⑨Chainsaw    『Electric Wizards』
ポーランドメタルの第2世代による正統派HM/HRバンドの1st
ザクザクと刻まれるリフと東欧的な陰りのあるメロディ
独特の空気感はあるが古臭くはない
絶妙なところを突いてきた


⑩Hammer   『Terror』
ポーランド産スラッシャーの3rd
癖のあるメロディが切れ込んでくる独特のサウンドは個性的
荒削りな面もあるが力任せではない
スリルを煽る大胆な構成力は魅力的
リリースは91年だがスラッシュメタルの様式を守る姿勢は好感が持てる




649. 失恋船長 (2019-01-22 14:14:42)

①Vicious Rumors - 『Soldiers of the Night』
Vicious Rumorsの1stで歌うのはゲーリーST.ピエール
彼はマーティー・フリードマン率いるHawaiiでも唄っていました
ジェフ・ソープの相棒はヴィニー・ムーア
贅沢な編成のデビュー作も名盤ですよ


②Treat - 『Muscle In Motion』
マッツ・レヴィンがいた時代のトリートのデモ音源
ブートなんですが
これを聴けば1992年リリースのアルバムが
いかにレコード会社の意向があったか分かります
グルーヴィーだがマイルドな北欧テイストが満載だ
インギーのアルバムに参加で話題を集めたマッツ
今はCandlemassで歌っています


③Blizard - 『Blizard of Wizard』
看板ギタリストの失踪?により
再結成もままならない忘れ去られた美系国産バンド
ある意味元祖ヴィジュアル系とも言える容姿端麗の本格派だった
若井望が代役を務め再結成するのがベストだろう
中途半端な印象が強いバンドだったが
ブリティッシュテイストとライトな要素を両立させた今作がベスト


④Girlschool - 『Running Wild』
バンドの顔だったケリー・ジョンソンが脱退
その穴を埋めたのがクリス・ボナッツィとジャッキー・ボディミード
ジャッキーはキーボードもイケる為に音楽性の幅を広げるバンドとマッチ
でも誰も期待をしていない叙情派路線にセールスは惨敗
アルバム一枚でジャッキーは消える事になる
わざわざ彼女たちがやる路線じゃないが
サウンドのクオリティは低くない


⑤Damn the Machine - 『Damn the Machine』
メガデスを抜けたクリス・ポーランドが新たに立ち上げたバンド
プログレテイストの強いサウンドは
メガデスと違う顔を見せてくれた


⑥White Tiger - 『White Tiger 』
KISSに一瞬だけ籍を置いていたマークSTジョン
怪我のせいでチャンスを掴みきれなかった不運の男
ここでは派手なギタープレイで実力の見せつけている


⑦J.R. Blackmore - 『Still Holding On』
偉大なる父の血をひくユルゲン・ブラックモア
唄うはマイケル・ボーマン
メロディ派なら満足出来るクオリティ
ギタープレイも血脈を引き継ぐ名演ですよ


⑧Warrion - 『Awakening the Hydra』
シンガポール人ギタリストRon Ravi Warrionのバンド
ここで歌うのは我らがマイク・ヴェセーラ
ラウドネス脱退後はイマイチな印象が強い
日本で話題になったのもアニメタルUSAだもんなぁ
ライブがイマイチだから仕方ないかぁ
最後に一花咲かせてほしい
スクリーミングシャウターだねぇ

⑨Loudness - 『Engine』
マイク・ヴェセーラの後任として参加したEZOの山田雅樹
ある意味スーパーグループになったラウドネスなのだが
インド時代なので今日の評価がイマイチ低い
しかも今は歌を捨てた為に過去の人だ
リリース時は手も出さなかった音楽性
今聴けばオリジナルメンバーで作った原点回帰風作品よりも
斬新で聴くべき点が多きサイケデリックヘヴィロックだ
山田雅樹には復活して欲しいなぁ

⑩Ape - 『Human Greed』
アルバムのジャケットがメンバー全員全裸で股間を手で隠すのみという
珍品で知られるマティアス・ディートが仕事をした最後のバンド
類人猿ってバンド名だもんねぇ
ウドがUDO解散&引退宣言したもんねぇ
そしてACCEPTに復帰
そりゃ現役を退き弁護士に鞍替えしたマティアスの気持ちも分かります
歴史に名を残す惜しい逸材だった




650. 失恋船長 (2019-01-28 12:48:54)

「All Fired Up!ポニーキャニオンには世話になったぞ」10選

①Red Fun   『Red Fun』
ジャケットが象の後ろ姿ってのは印象に残りましたね
ギターはキー・マルセロ
なんで弾ける器用な男でした
1993年リリースですから時流に乗ったブルージーな奴です
そこにファンキーさも加わる古典的なロックです



②Hellion 『The Black Book』
元祖美系女性シンガーの一人
アン・ボイレンがシンガーを務めるUS産の正統派メタルバンド
黒光りするミステリアスなサウンドは個性的だった
DIOから様式美色を抜いたようなバンドと言えよう
国内盤は1年遅れでしたが
こういうアングラ界に手を出す日本の企業に感謝
今では考えられない発掘作業でしょうね



③Angelica 『Walkin' In Faith』
カナダのメロディアスHM/HRバンドの2nd
国内盤は2年遅れの1992年にリリース
テクニカルなギタープレイもフィーチャーした日本受けするサウンドだった
カナダなんで浮ついていない作り込みは聴きごたえがあります
グランジ/オルタナブームに対して
各レコード会社は日本向けのバンドを輩出した時期でもある
後にビックインジャパンと呼ばれるムーブメントの底支えだろう
このバンドのギタリストのソロを出したりと
All Fired Up!イチオシのバンドだったなぁ
1stではロブ・ロックがゲストでリードヴォーカルを担当してますよぉ


④Grim Reaper   『Fear No Evil』
悪名高きEbony Recordsから1985年にリリースされた2nd
それを1993年に世界初のCD化にて再発
当時の国内ではこのような世界初のCD化というのが結構あった
1stと合わせて世界中のマニアを歓喜させた再発盤
ポニーキャニオンAll Fired Up!シリーズ偉業の一つですね


⑤Sarcofago 『The Laws Of Scourge / Rotting』
ブラジル産スラッシュの2ndに1989年リリースのEPをカップリングしてリリース
当時としてはブラジル産スラッシュはかなり貴重な紹介だった
有名バンド以外も取り上げる
ポニーキャニオンAll Fired Up!の懐の深さを感じさせる一枚
ブラッケンドなデスメタルサウンド
血生臭い恐怖感を煽っています

⑥Legs Diamond   『The Wish』
70年代から活動するベテランUS産ハードロッカー
渋いッスそして安定感がある
タイムリーな音楽性とは言えないが
時代にアジャストしてきた感もあり玄人好みの味わいがある

⑦Narita 『Life』
有名なのはブライアン・リッチが歌う1stだろう
ここではトニー・リュプケに変わっている
時代的に音楽性の幅を広げてきた
それでもバラードなどはデンマーク産と言える叙情的なサウンドにグッとくるだろう


⑧Wraith   『Riot』
リリ-スは1996年オリジナルは93年
もはや絶滅危惧種だった英国産による普通のヘヴィメタル
時代が悪かったが
こういうバンドをサポートしたレーベルは偉い


⑨Bitch 『A Rose By Any Other Name』
メタルブレイドから1989年にヒッソリとリリースされたEP
ビッチ・ベッツイ嬢がメインのバンドなのにインストもあったりと
完全に寄せ集めの企画ものだろう
彼女も既にBetsy名義で路線変更済みだった
こういうマニア泣かせをリリースした経緯に興味が尽きないねぇ
国内盤出したって売れるわけないじゃん
そんなAll Fired Up!の度量の深さに感銘を覚える

⑩Hallows Eve 『Monument』
US産スピードメタルバンドもフォローしていたAll Fired Up!
メタルブレイドのバンドをかなり国内盤としてリリースしていますね
カルト的な人気を誇るバンドを手掛けた実績は今なお色褪せる事はありません
こういうバンドをフォローしてこそのレコード会社でしょうよ




651. 名無し (2019-02-02 21:42:28)

ヒット性有るのに知られていないアルバム
Realto by Realto
Imaginary fool by Bob Welch
Ellies suitscase by Barely Pink
Spot by Planets
Hello by Family Of Free Love
Heart and soul by T'pau
グラスゴーより愛をこめて by Deacon Blue
アメリカンドリームを探して by Tazmanian Devils
夜の眩暈 by Sniff & The Tears
扉 by Jeremy Days


652. 失恋船長 (2019-02-04 16:38:04)

①Annihilator 『Bag Of Tricks』
未発表曲やデモ音源などを一まとめにした企画もの
一般的な評価は寄せ集めだろうが
思いのほか楽しめる一枚
入門編とまではいかないが初期の彼らを知る上では押さえるべきアルバムだ


②Tamas   『The Dreamlake』
ハンガリのネオクラ系ギタリスト
タマス・スズカースがタマス名義でリリースしたアルバム
透明感のある甘美なメロディが耳を弾きます
そこにネオクラタッチのギターもありと
絶妙な空気感が癖にあるサウンドでした


③Blindside Blues Band    『Blindside Blues Band』
名は体を表すなブルースロックバンド
燻銀のブルースロックに酔いしれます
リズム隊がジェフ・マーティン&グレック・チェイソンというのがプチ話題に


④Elektradrive   『...over the Space』
デビュー作はゴリゴリの硬派HM/HRでした
イタリア産だけに知名度がイマイチだがマニアならグッとくるでしょうね
2枚目以降はメインストリームよりの軽めのサウンドに転向


⑤Vic Vergeat   『Down To The Bone』
鮮烈なるフライングVの邦題でお馴染のスイス人ギタリストのソロ
ご機嫌なロックサウンドを聴かせてくれます
スイスってこの手のサウンドが多いよね
国民性なのかなぁ?
  
⑥Pax    『Dark Rose』
南米はペルーの元祖サイケでハードなガレージロックバンド
ブンブンと唸りを上げるファズまみれのサウンドの陶酔感たるや
原始的なロックサウンドのカッコよさを詰め込んでいるねぇ


⑦Return    『To The Top』 
北欧らしいスウィートで軽やかなメロディが踊るハードポップ
甘口だけどメロディ派なら大いに楽しめる一品


⑧Damascus    『Cold Horizon』
幻のNWOBHMバンドDamascusのレア音源を一まとめにした一品
湿度もたっぷりと含んだ哀愁のメロディ
攻撃性よりも叙情性が強いサウンドが魅力でした


⑨Crash    『Crash』
ミカエル・アラードソンが在籍していたバンド
ポップでキャッチーなサウンドが売りです


⑩Bert Heerink   『Into The Romaunt』
VandenbergやPictureのシンガーで知られるバート・ヒーリンクのソロ
全曲カヴァーです
でも英語じゃなくてオランダ語で歌っているのが新鮮
セルフリメイクもありの歌モノアルバムです




653. 失恋船長 (2019-02-13 11:33:41)

①Outrage 『BLACK CLOUDS』
まだまだ荒削りだが風格がある
英国テイストを消化した本格派のバンドだった
これがデビュー作なんだから末恐ろしいと思いましたね


②Outrage   『BLIND TO REALITY』
攻撃性のみならずスピード感も上がった2枚目
それ以上に耳を捉えるのが工夫を凝らした構成力
スローテンポな曲も強力だ


③Outrage   『THE GREAT BLUE』
スラッシーさも全開
日本のメタリカと呼ばれてもそん色ないレベルへとステップアップ
ワンマンライブでは自らがメタリッカーみたいな名前で
オープニングを務めた事もありましたね
楽曲は悪くないがレコーディング環境が良くない
音もズレている
完成度の高いバンドなのに残念である
関係者の愛情不足を感じますね

④Outrage   『THE FINAL DAY』
メリハリが効いていますねぇ
キャッチーも取り込んだ表題曲など最高傑作でしょう
ドイツに渡り本格的に挑んだレコーディング
すべてにおいてレベルアップした彼らの姿は逞しい限りだった
国内の枠を超えて活躍できると信じて疑いませんでしたがね…

⑤Outrage   『CAUSE FOR PAUSE』
橋本直樹のいないトリオ時代のアルバム
豪放磊落な原始的ロックサウンドに震える
これはこれでありだがアウトレイジの名前でやるべきだったかは微妙だ
この時代のライブをみたけど阿部洋介が別人のように肥えていたなぁ
  
⑥Outrage    『OUTRAGE』
THE FINAL DAYの次にリリースされてそうなアルバム
時代が時代なら間違いなくそうなったであろうと思える
充実した楽曲とバンドサウンドは
橋本直樹の復帰を祝う快作に仕上がった

⑦Outrage    『GENESIS I』
ベタな選曲によるカヴァーなしの企画もの
未発表曲はバージョン違いもあり楽しめる
御意見無用は激ハマりの好カヴァー
ファンなら一度は聴いて欲しい

⑧Salem    『REASON FOR EXISTENCE』
英国でも高い評価を受けた国産メタルバンドの1st
レーベル元のハウリングブルと揉めて解散してしまった為に
カルトバンド的な存在になってしまった
ダークなサウンドと相まってカルトな空気感もそうさせたのかもしれない
個人的には今も愛してやまないバンドである
揉めたから再発もないだろうなぁ涙
三上さんお願いますよぉ~


⑨G.A.T.E.S.    『Devastation』
モーターヘッドが初期ラウドネスの曲をカヴァーしているみたいだ
粗暴なパンキッシュさと整合感も上手く合わさり
パンクメタルと呼ぶに相応しいスタイルへと昇華している

⑩Evil   『Rites of Evil』
国産若手ブラックメタル
暴虐性溢れるスプラッターサウンドが面白い
でも日本人なんで大味なホラームービーにはならない
どこか土着的なオカルティックさに日本を感じます
刺激的な日本語詞も耳に残りますよ




654. 失恋船長 (2019-02-18 15:35:23)

①Vanadium 『A Race with the Devil』
元祖イタリアンメタル
ハモンドオルガンも噛ました
歯応えのあるサウンドは何度聞いても心地よい

②Anthem   『Anthem』
本格的な世界デビューが決まった国産メタルの雄
残された時間はけして多くはない
悔いの残さぬよう最後の大勝負に出て欲しい
坂本英三も復活して欲しいなぁ


③Loudness   『Devil Soldier』
イイ意味での大阪テイストと英国サウンドが融合
やはり渡米前のラウドネスには猛烈な個性がある


④Judas Priest   『Sad Wings Of Destiny』
これぞブリティッシュロック
むせ返る英国臭にクラクラします
この音は基本だなぁ

⑤Impellitteri   『Victim Of The System』
5曲入りのEP
曲調もバランス良く収まっている
インペリテリはこれくらいが丁度良いのかもね
  
⑥Giuffria    『Silk and Steel』
質の高いポップロック
フックに富んだメロディと仕掛けの多いキーボード
ドラマ性を随所に高める展開は聴きごたえ十分


⑦Jagged Edge    『Fuel For Your Soul』
メロディアス系だが男っぽい本格派のバンドだった
派手さはないが堅実なスタイル故に
飽きがこない優れた名盤だ


⑧Hallows Eve    『Tales of Terror』
アメリカンアングラスラッシュメタル
マイナーな存在故にあまり知られていませんが
ガチンコのスラッシュマニアから愛されています
この無愛想な無頼感がたまらん

⑨Forbidden    『Twisted Into Form』
この刻み方が気持ちがいい
大味にならないタイトさとパワフルさ
タイトな演奏力はバンド最大の武器だ

⑩Sword   『Metalized』
カナダ産の正統派HM/HR
遊び心なしのガチガチのサウンドは気合が漲っている
これぞヘヴィメタルな魅力が詰まった名盤だ




655. 失恋船長 (2019-02-25 08:57:13)

①Intruder   『Dangerous Nights』
好きなアルバムだなぁ
BON JOVIの1stに参加したギターのジョン・カラクと
ショットガンシンフォニーのメンバーが合体
初期BON JOVIにも通ずる楽曲は質も高く
メロディ派ならマストな一枚でしょう
1998年リリースだから時期が悪かった
今ならもっと高い評価をウケたろう


②Fortune   『Fortune』
ありきたりのバンド名の為に複数存在しているのがややこしい
しかもメロディ派のバンドが多いときた
こちらはL.Aのフォーチュン
1985年リリースのアルバムだが
かつては世界中のマニアが探し回る名盤中の名盤
2011年のリイシュー盤が最後の再発
しかし2018年にようやくダウンロード音源が世に出回り世界中のマニアを歓喜させた
メロディ派は勿論だが歌モノを愛する方もマストバイな一枚

③Wild Rose   『Hit N' Run』
ギリシャのAOR系の歌モノバンド
キーボードを前に出しつつもエッジを損なわない絶妙なアレンジが心地よい
キラキラと輝く歌モノサウンドは80年代の空気感を纏いマニアを泣かせる
ベタだがクオリティの高さは折り紙つき
昨今の風潮だと女性軽視と叩かれるセクシーなジャケも懐かし空気を運んでくる


④T'BELL   『Replay』
嫌みのない洗練された叙情派ポップロックサウンドが楽しめる名盤
少々優等生すぎるのだがクオリティの高さは疑いようがない
アリーナ風味満点の大衆性と甘美なメロディは北欧的か

⑤Wild Ride   『Tension & Desire』
ZEROコーポレーションから国内盤も出ているオランダ産のメロディックロック
哀愁美を纏ったポップでキャッチーな楽曲が満載
それでありながらもビターなハードさも効いており心地の良いロックな勢いがある
  
⑥Houston    『II』
極上のポップロックが楽しみたいマニアに強くススメたい一品
少々軽めのサウンドプロダクションだが
歌を聴かせるアレンジに終始しており
全編シングルカットされる勢いの楽曲は端麗なキレもあり聴きやすい
絶妙なデジャブ感も親しみやすさを倍増させている

⑦Pride Of Lions    『Immortal』
Frontiers Recordsとジム・ピートリックが組めばハズレなんて考えられないよ
珠玉のメロディアスロックサウンドに唸らされます
職人技が冴えわたっているね


⑧T.N.T    『Tell No Tales』
バンドの名前を一躍世に知らしめた出世作
北欧らしい甘美なメロディと大衆性を帯びた楽曲はどれも魅力的
透明感を倍増させたトニー・ハーネルの存在感も大きい
このアルバムはハードさもあるので良く聴いた一枚だ


⑨Venus & Mars    『Grand Trine』
甘く切ないハードポップサウンドが目白押し
女性二人のロックデュオ
チョイハスキーな歌声が楽曲に彩りと深みを与えます
メロディが良くとも歌がダメではもたない音楽性だからねぇ


⑩浜田麻里   『Rainbow Dreams』
硬軟のバランス感覚に優れた一枚
彼女の柔軟な歌声も魅力的だ
生々しい等身大の魅力が堪能できる
アーティストとして一皮むけた印象を受けた




656. 失恋船長 (2019-03-05 18:47:02)

①Crowley   『Whisper of the Evil』
名古屋が生んだサタニカルメタルバンド
今年に入りCD化のアナウンスもあった6曲入りのEP
次は新曲のフルアルバムをお願いしますよ

②Christ   『Easy to Ride』
ワイルドでスリージーなアメリカンロックが信条の日本のバンド
雰囲気モノの良く出来た奴だ
当時はブームになりつつあったもんね
ドラムは二井原実の実弟
ニ井原教仁さんです


③Astlla   『Brain? No', No'! Know!?』
確か関西のバンドだが様式美メタルの総本山
ウリ川本率いるMandrake Rootからデビューを果たしたバンドのEP
コンセプトの定まらないヴィジュアル系剥き出しの
ド派手すぎるルックスとクソダサいアルバムタイトルが足を引っ張った
出している音は日本人らしいメロディックでキャッチーなハードサウンドだった
見たとのギャップが仇となったろう
ヴィジュアル系ファンにとっては本格的すぎた
シンガーも実力あるんだけどな


④Mell Rose   『Slight Difference』
さざ波ヴィブラードの女性シンガーにげんなり
出している音は日本人好みの叙情派様式美サウンド
演歌チックな哀愁も日本ならでは
もうちょいバッキングで大活躍するキーボードのボリューム上げてもいいんじゃないの?
4年に一回は聴きたくなるね
歌が全てです
ちなみにシンガーのKAORU嬢はD'ERLANGERの初代シンガーです
メジャーデビューしたらあんな風に変わるとも夢にも思わなかった


⑤Sniper    『Open the Attack』
デビューアルバムが全編ライブという今では考えられない手法をとっています
この焼けつくほどに熱いパフォーマンスは何時でも聴き手を鼓舞するでしょう
のちにMARINOのメンバーを加えヨーロッパツアーも敢行
アルバムも早い段階で欧州で売っていた
名実ともに当時は人気を博していたインディーズバンドである
いかなる形でも良いのでメジャー流通させてほしい名盤
マスターテープがないのかな?
アナログの板起しでもいいんじゃないの?


⑥Breeze Least    『Breeze Least』
国産様式美メタルを愛するマニアなら知らない人はいないでしょう
ペシャンのペシャンの音だけど綺麗なお城が完全に広がるあの世界です
歌い手もショボイけどね
ギターの山内氏は今どこで何をやっているんだろう



⑦CRY-MAX   『CRY-MAX』
今は亡きNight Galleryからリリースされた4曲入りのEP
日本人的なメロディセンスとロックなノリが独特のスタイルとなっていた
様式美系がロックを演奏していると言えば良いのだろう
そのなんとも形容しがたいサウンドが魅力でしたが
ハマらないと全然ダメである
ヴォーカルとギターはブームに乗っかりGilles de Raisというヴィジュアル系で再スタート
メジャーデビューも果たしていたはずである



⑧福村高志 『Turn the Table』
RAJASなどで活躍したドラマーのソロ
4曲入りで彼が歌っています
ゲストも彼に所縁のあるメンツが揃いバックアップ
歌心を溢れる楽曲が中心で面白い
でも何故本人が唄ったんだろう?


⑨Hard Gear   『INFINITIVAL ABILITY』
正式音源として初めて世に出した4曲入りのEP
田中"Machine"康治と渡辺徹は元サーベルタイガー
ドラムの水野泰宏は現在のサーベルタイガーで叩いています
音質はイマイチだが
マシーンさんのテクニカルなギターと
渡辺の長刀ストロングヴォイスはインパクト大だ
メロディアスでアグレッシブなサウンドが好きな人なら大いに楽しめるでしょう


⑩Fatima Hill   『VALHALLA Remaster edition』
日本を代表する暗黒様式美HM/HRバンドの1st
リマスターでも低音の迫力不足は解消されていないが
光沢のある艶めかしいサウンドは一聴の価値ありだ




657. 失恋船長 (2019-03-12 15:42:23)

①Tobruk 『Wild on the Run』
プロデューサーはランス・クイン
英国産だが狙っているのはボンジョヴィの1st
ワタクシのようにボンちゃんの1stが一番好きだと思うマニアなら
迷わずゲットできる哀愁のハードサウンドを楽しめますよ
洗練されすぎてないのがエエのです

②Triumph   『Headed For Nowhere』
日本では何故か人気のないカナダの技巧派集団
歌を聴かせつつも軟弱にならないアレンジとメタルな質感に唸ります
高音域を駆使する歌声も素晴らしいが
スティーブ・モーズとバチバチのバトルを広げる
リック・エメットのギターも要チェック
高い音楽性は流行り廃りに左右されない高尚な美学が息づいている

③Stormbringer   『Stormbringer』
MAUSOLEUMレーベルから世に出た血液型パープルなバンド
柔らかいポップセンスもあるが叙情派様式美路線を継承している
ラストにゲイリー・ムーアのパリの散歩道そっくりのインストを収録している

④Alien   『Shiftin' Gear』
曲単位は素晴らしいが
ハードさに欠ける為にアルバムを通して聴くとダレるのが残念
北欧ならではの甘美なメロディに酔いしれたいマニアなら
大いに楽しめるでしょうね
レーベルに殺されたバンドだったなぁ


⑤Lion   『Dangerous Attraction』
日本では人気のあったバンド
80年代はこういうバンドがチラホラいた
自国の文化と照らし合わせた音楽性を支持するのは間違いではない
派手さに欠けるが堅実なサウンドは大人が聴いても恥ずかしくない
IQの高さそうはハードサウンドだった

  
⑥Mad Max    『Rollin' Thunder』
このメロセンスは欧州のものだよなぁ
メロディアスだが甘口にさせない
歯応えのある演奏がカッコよかった
今聞いても十分に求心力のあるスタイルだと思う



⑦SHOW-YA    『Aurora』
迷いの吹っ切れた歌謡メタル路線
これぞ彼女たちの進むべき道なのだろう
どの曲もカラオケで歌ってもらえそうなクオリティを保持している


⑧陰陽座    『覇道明王』
久しぶりに初期の頃に通ずるメタル路線に戻ってきた
あまりにもJ-POP臭が染みついた為に
ハードさを強めるとファンに嫌われる可能性がある
和楽器バンドが出てきたんで部が悪いだろう
もう少し前に戻ってきて欲しかったなぁ
そう思わせる陰陽座流儀に則った快作である

⑨Casbah    『Reach Out』
自分たちのキャリアの集大成のようなアルバム
今の時代を見据えたベテランの一撃です
鍛錬を怠らずミュージックシーンと対峙していた賜物でしょう
これもカスバと楽しみました

⑩Brainfever   『Face To Face』
荒ぶるジャーマンスピードメタル
剛毅に打ち鳴らされる真っすぐさが魅力
今なをクサレマニアを歓喜させる名盤だ




658. 失恋船長 (2019-03-18 15:08:16)

①Vengeance   『Take It Or Leave It』
オランダ産の本格派のHM/HRバンド
メタリックな質感とメジャー感を上手く混ぜ合わせていた
ヴァイオリンを使ったりアイデアも一級品でしたね


②Demolition Hammer   『Epidemic of Violence』
アグレッシブなゴリゴリのスラッシュメタルが楽しめる
ダイナミックなリズムも緩急が効いていてカッコいい
咆哮型のシンガーもハマっているわ
ニューヨーカーなんでイモ臭くないんだよね
そういうセンスもいいんだよなぁ
92年リリースじゃなければもっと認められた作品です



③Testament   『The New Order』
異なるタイプのギタリストが互いを高め合っている
アレックスばかりに注目が集まるが
エリックの中近東風のフレーズを用いるアイデアなど
両者のしのぎを削りバトルも聴きどころ
豪放磊落とも言えるチャックの歌はスラッシュ第2世代の中では頭一つ抜けた存在へと押し上げている


④Blessed Death   『Destined For Extinction』
ロブ”ワッコ”ハンターをプロデューサーに迎えています
剛毅に打ち鳴らされるヘヴィサウンド
砂埃を上げながら突進してくる激重スピード/スラッシュサウンドにうねるぜ



⑤Uncle Slam   『Will Work For Food』
キャッチーで勢いのあるスラッシュサウンドが楽しめる
コーラスワークも実に気持ちのいいものだ
ZEPのカヴァーをやっていますよ

  
⑥Glenn Hughes    『L.A. Blues Authority Volume 2』
グレン・ヒューズの現役復帰を印象つけるようなアルバムだった
起死回生とまではいかないが酒とドラックに溺れたグレン
辛酸なめ尽くす苦労を重ねた男が歌うブルースが悪いわけがない
地味なアルバムだがグレンのソウルフルな歌声を堪能できよう


⑦Rainbow    『Stranger In Us All』
1995年に突如リリースされたアルバム
しかし時代が悪くアメリカでは圏外の不人気ぶり
これ以降はルネッサンスの世界へと旅立つリッチー
売れなくともリッチーの看板に傷をつける内容ではなかった
リリース当時はアホみたいに聴いたね
Ariel好きなだぁ


⑧Soul Kitchen    『Soul Kitchen』
1992年にリリースされたアルバム。
L.A界隈を中心に活動していたのですが
BACK TO 70’なサウンドなんですよ
時代の移り変わりの早さに驚きますね
渋めのブルースロックを基本としているが
ソウルキッチンというバンド名通りの
ソウルフルかつファンキーなグルーブも飛び出す
オーセンティックなロックバンドだった



⑨Amaze Me    『Amaze Me』
スウェーデン産のメロディアスHM/HRプロジェクトの1st
瑞々しいメロディラインとハードなギターは今でも十分通用する代物
ボーカルハーモニーも重ね方が素敵
哀メロ派ならグッとくるでしょうね


⑩Phantom Blue   『Phantom Blue』
艶っぽいヴィジュアルとは裏腹な硬派なサウンドが魅力だった
媚を売らないガールズバンド
今なら普通に受け止められるだろうが
当時は厳しい環境だった




659. 名無し (2019-03-21 21:27:47)

売れたと思うアルバムベスト一気に20
All light still by Lilly Alen
The final countdown by Europe
神話 by MSG
白蛇の紋章 by Whitesnake
奔馬の如く by Bob Segar
Heaven and hell by Black Sabbath
今宵その夜 by Neil Young
紫の炎 by Deep Purple
蒼ざめたハイウェイ by Cheap Trick
Permission to land by The Darkness
石と薔薇 by Stonerozes
Painkiller by Judas Priest
ジェラルドの汚れなき世界 by Jethro Tull
The pleasure principle by Gary Newman
The dreaming by Kate Bush
Once bitten by Greatwhite
K by Kula Shaker
Operation mindcrime by Queensrhyche
罪と罰 by Ozzy Ozbourne
Morning growly by Oasis


660. 失恋船長 (2019-03-25 16:00:33)

①Halloween 『Don't Metal With Evil』
US産のアングラ正統派HM/HRバンドの1st
英国的な様式とパワフルかつスピーディーなサウンドは
グラム的な妖しさとラフなパワーが共存
アングラ臭漂うシアトリカルなステージも魅力だった
ドイツの有名バンドとスペルが一文字違いなんで
混同しそうだから日本では紹介されないだろうなぁ


②Dio   『Dream Evil』
セールス的には惨敗だったが
新加入のグレイグはリッチー風のギターと派手なプレイも織り交ぜ
ディオの相棒を勤め上げている
時代的に地味目のサウンドに仕上がったのがセールスに結びつかなかったのだろ
伝統的なスタイルと当時としてはモダンな感性が見事に融合している
なんだかんだでトータルバランスにも優れた一枚と言えよう

③Wizard   『Odin』
完全のハロウィンのフォロワーだろう
ヒロイズム溢れる楽曲と小気味よく駆け抜ける展開
一曲一曲は勇壮なメロディに鼓舞するものがあるのだが
アルバム単位で聴くと飽きてしまうのが難点
究極のワンパターンバンド
その金太郎飴ぶりにマニアも折れた剣に寄りかかり膝をつかせます
それでも手を出すのが真のメタルウォーリアーなんだろう
ワタクシはスライムに苦戦する見習いですよ

④Skull Fist   『Too Late For Living』
国内盤はSPIRITUAL BEASTからリリース
雑誌ではどう扱われているのかは知らないが
こちらが真のHM/HRを継承する若手バンドの代表格
アヴェンジなんちゃらとかブレットなんとかはオシャレなロックバンド
メタルと言う名のもとではEnforserやコッチの方が上の扱いである
売り上げや知名度に関係なくメイデンやプリーストを格下にしないのと同じです
今回は間口を広げメロディとキャッネスさも増量したな


⑤Nazareth   『Rampant』
英国ロックの代表格
大陸的なグルーブと英国風味満点のハードブギー
骨太なギターを駆使したサウンドはどれもが心地よい
変に手を加えないストレートな姿勢も清い
個人的にロックと言えば真っ先に思い出す音でありバンドだ

  
⑥Loudness    『Samsara Flight』
初期の3枚に絞りセルフリメイクした一枚
個人的にはオリジナルアルバムを散々聴きこんだので
思い入れは薄いが原点回帰を告げるのに相応しい作風だった
とくに二井原実が昔よりもレンジの広い歌声で新鮮な風を送っている
モダンアレンジのベスト『Rock Shock』はなんだったの?
次はODINあたりのリメイクが聴きたいなぁ



⑦Magnum    『Goodnight L.A』
多くのファンをふて寝させた迷盤と呼ばれる一品
昔からのファンにとっては複雑な思いを抱かせる路線変更だった
でもボブ・カトレイの歌声は何を唄っても湿っているし威厳があるね
ポップサイドを強化したアルバム
時代の流れで出た作風だが歌モノロックを愛する方なら聴いても損はさせない
流石のハイクオリティな一品です
ボブ・カトレイの声って素敵やん


⑧Cloven Hoof    『Dominator』
世に出るのが遅すぎたNWOBHMスタイルのサウンドが魅力の2nd
時代は1988年だからターゲットが狭すぎたと言えよう
今の方が確実に高い評価を受けるNWOBHMのDNAを受け継いだ彼ら
多くのマニアに聴いて欲しい
③なんて悶絶級のブリティッシュな奴です


⑨Claymorean    『Sounds from a Dying World』
セルビアのエピカルなパワーメタルサウンドが信条のバンド
ラストに収録されたCloven Hoofのカヴァー
Astral Riderが浮かない楽曲が魅力ですね
パワーリフと湿り気のあるメロディ
嫌いになれないサウンドだねぇ

⑩Saber Tiger   『Project One』
ガチムチのタイトなサウンドは
やや情緒に欠けるのだが御大木下の叙情的なギターは健在
リズム隊は同郷の柴田直人と本間大嗣
シンガーは意外や意外のロン・キールです
木下には大物がサポートするべきであろう




661. 失恋船長 (2019-04-02 12:13:58)

①Motley Crue 『Too Fast For Love』
なんだかんだで一番思い入れの強いアルバム
荒削りだが退廃的なムードが漂うロックサウンドは
思春期真っ只中の少年には衝撃的だった
ヴィンスが歌う甘口なメロも魅力的

②Triumph   『Allied Forces』
高い技術と幅広い音楽性に支えられた正統派HM/HRバンド
個性的なツインヴォーカルも魅力
何故か日本では人気がないバンドの代表格である



③Pat Travers Band   『Crash And Burn』
ブルースロッカー我らがパットのヒットアルバム
ビルボードチャート20位にランクイン彼の代表作に推す人も多い
男臭い歌声と熱気の籠った渋めのギターがたまらん
相棒はパット・スロール


④Lucifer's Friend   『Mean Machine』
唄ウマシンガーのジョン・ロートンの美声が堪能できる決定版
渋めのロックに良く映える声だよ
地元の仲間とクラブツアーに明け暮れるロートン
本腰を入れたバンド活動を期待したいものです
やっぱり金髪のヅラかぶってんの気にしてんのかな?


⑤Graham Bonnet   『Line Up』
豪華メンバーが参加したロック色の強いソロ作
I'm a Loverのスーパーニヒリズム感が好きだなぇ
オープニングのNight Gamesはキャリアの中でも重要な一曲
他にもラス・バラードの曲があったりとバラエティに富んだ内容でした

  
⑥UFO    『No Place to Run』
マイケルの代役稼業が有名すぎるポール・チャップマン
その為にどうも過小評価されている
時代としてはモダンでメタリックな要素を上手く持ち込んだチャップマンの貢献度は大きい


⑦Gillan    『Mr. Universe』 
ニューウェーブにパンクロックの台頭
英国におけるロック冬の時代を独り気を吐き活躍した男が
イラン・ギランだった
今ではすっかり声も出ず衰えまくりだが
最後の最後までシャウティングスタイルを変えない
ロックシンガーの中のロックシンガーだ

⑧Scorpions    『Blackout』
ウリ・ロートでは絶対に出来なかった作風
キレのある快活なメタルアルバム
アルバム単位で聴いても苦にならない
コンパクトさと楽曲の充実度が素晴らしい
バブリーに浮かれまくらない80年代を代表する一枚だ


⑨Whitesnake    『Ready an' Willing』
アメリカでの成功がすっかりイメージを変えてしまった
個人的にはホワイトスネイクと言えばこの時代を思い出す
ブルージーだが親しみやすさもあった
そしてどこか陰気臭いのも英国的で好き
カヴァーデイルも色気がある

⑩Ozzy Osbourne   『Speak Of The Devil』
色んな意味で貴重な音源
ブラット・ギルスがギターを弾くライブアルバム
しかも全曲ブラックサバス
ロニー・ジェイムス・ディオが歌うサバスへの強烈な嫌味だ
歌の上手さはロニーだが魔術的なイメージを増幅させるのはオジーなんだろう
ブラッドも頑張っているなぁ




662. 失恋船長 (2019-04-05 18:33:01)

『連休を利用してみたいB級映画80年代編』10選

①エクスターミネーター
一応はベトナム帰還兵の苦悩がテーマになってる
仲間をリンチされた事をきっかけに復讐の処刑人になる主人公
いまでも生きたままミンチマシーンの刑は忘れられない


②スキャナーズ
超能力バトルのSF映画
スキャンって走査するって意味なんですね
最後のバーンのシーンは永久に忘れられない


③ビヨンド
ルチオ・フルチ監督のイタリアンホラー
グロいシーンも多くストーリー性もあり
両面から恐怖を楽しめる一品
日本では劇場未公開の為にイマイチ認知度が低いが
我々B級ホラーを愛する者からするとマストな一品です

④デモンズ
最近ではコンプライアンスの関係も有り
あまりお目にかかれないイタリアンスプラッター映画
悪霊に取りつかれたゾンビ的な人間の変わり果てた形相も怖いッス
沢山シリーズが出ていますが関連性があるのは②までらしい


⑤ヒドゥン
カイル・マクラクラン主演のSF映画
同時期に同じような刑事もののSFであるロボ・コップより
コチラの方が独創性も高く一線級のクオリティがあり当時としては話題性も高かった


⑥ブロブ/宇宙からの不明物体
ドロドロウネウネのSF映画
スライム系なヤツですね
今見ればチープかもしれませんが
当時は結構なインパクトのあるシーンが多かった


⑦死霊の罠
小野みゆきが主演を務めたジャパニーズホラー
往年の名AV女優小林ひとみが裸演技を披露するのも話題に
そういう要員でのキャスティングなんでしょうけどね
当時としては海外の作品にも劣らない本格的なホラーとして
マニア筋に愛されていましたね
目をそむけたくなるスプラッターシーンも多く
眼球のシーンは忘れられん

⑧ハウリング
今では簡単にCG処理だろうが
当時はSFXを駆使したメイキャップで勝負
狼男の変身シーンは週末の洋画劇場などで目にして興奮したものだ
狼男アメリカンも捨てがないが
思い入れでコチラをチョイス

⑨クリープショー
個人的には元祖オムニバス形式のホラーと心に刻まれています
嫌な気分になる5話ですね
嫉妬深い男の残虐な行為の③やゴキブリちゃんの⑤など忘れられん
①のお父さんも強烈やったなぁ

⑩バーニング
少年時代にこの映画が昼間放送されていました
鍵っ子だったんでドキドキしながら見た事を今も忘れられん
今でもハサミを見るとボートのシーンを思い出すなぁ
王道のホラーパターンも満載なヤツです




663. 失恋船長 (2019-04-08 18:08:35)

①Anthem 『Nucleus』
全編英詩に変更したリメイクベスト
オリジナルを聴きまくった身としては
そうなんども繰り返し聴くアルバムではないが
単純にベストアルバムとしても美味しい
でも森川復帰は10年遅かった
高齢の割にあのパワーで唄うのは凄いけど
限界のあるスタイルでもある



②44Magnum   『Prisoner』
未発表曲を正式な形にした
初期の楽曲だけに往年の空気が漂う
シンプルな演奏だけど広瀬のギターは美味しいプレイがある
熟成された古典ロックだ


③Volcano   『Leviathan』
残虐性の高いサウンドと叙情メロディの融合
キレまくりのヴォルケイのサウンドに身震いされます
NOVは日本屈指のメタルシンガーだ



④JUNKO   『So Deep』
現在は国会議員として活躍する三原順子が
JUNKO名義でリリースしたハードロックアルバム
今聞いても歌心を大切にしたサウンドが詰まった名盤だ
ソングライター陣の充実も魅力的
JUNKOを支えるバックも熱い



⑤LAWSHED   『Let Us Not Talk Falsely』
国産スラッシャーのデビュー作
スラッシュ第2世代の有望株と目されたが
ハウリングブル期待の若手だった

  
⑥Passion Rose    『Big Deal』
日本人らしい本格派のハードサウンドは魅力的だった
全てにおいて日本人な唄が評価を分けるだろう
ノリの良いドライブ感とキメの細やかさ
情緒のあるメロディは日本人特有のセンス
側はキャデラックなのにエンジンは軽4だった
残念だ
今でもチョイチョイ聴きますよ


⑦SHOW-YA    『Aurora』 
唄えるロックは健在
今まで以上に幅広い楽曲を収録した意欲作
多くのファンを飲み込んだサウンドは清々しい


⑧影山ヒロノブ & Broadway    『聖闘士星矢Hits 3』
影山ヒロノブが唄うコンセプトアルバムだ
アニメソング的な域は出ていないが
それでも聴かせる魅力がある
聖闘士星矢に興味がなくても十分楽しめる
バックメンバーも熱い


⑨Eliza    『Battle Field』
初期の音源をセルフリメイク
シンガーは変わったが往年の空気を壊していない
早くオリジナルアルバムを聴かせて欲しいねぇ


⑩人間椅子   『怪談 そして死とエロス』
なんだかんだで吹っ切れた印象が強い
昔ほどパロディ臭が減ったのも魅力度をアップ
キャラもさることながら引用も度が過ぎる場面があったのでね
ドロドロ系は影は潜めたが勢いが凄い




664. めたる慶昭 (2019-04-08 22:47:13)

好きなバンドだけどこれは残念だなってアルバム10選
①「Raging silence」by Uriah Heep
②「A」by Jethro Tull
③「Down to earh」by Ozzy Ozbourne
④「Ram it down」by Judas Priest
⑤「React」by The Fixx
⑥「Seventh」by Black Sabbath
⑦「Wake up to the real world」by Pretty Maids
⑧「Miqrors」by Blue Oyster Cult
⑨「Be aware of Scorpions」by MSG
⑩「Be here now」by Oasis




665. 失恋船長 (2019-04-15 12:41:04)

①Van Halen 『1984』
誰もが認めるスーパーロックアルバム
特にJUMPのキーボードは有名すぎるだろう
健康優良児なアメリカンロックの決定版



②KISS   『Animalize』
悲運のギタリストと呼ばれるマーク・セント・ジョンの参加アルバム
デスモンド・チャイルドが今作でも楽曲提供
オープニングから快活なロックナンバーが炸裂
ポップでキャッチーで勢いのあるKISS印満載のアルバムだ


③Stryper   『Soldiers Under Command』
工事現場ストライプが印象的だったなぁ
美麗で伸びやかなマイケル・スウィートの歌声
叙情的でキレのあるタイトルトラックのカッコよさ
美しいハーモニーを生かしたバラード
硬軟入り混じった楽曲は今聞いての新鮮である
メロディアスメタルの最高峰に位置する名盤中の名盤

④Flatbacker   『戦争』
刺激的な歌詞と鋭角的なリフワーク
パンクからメタルまで幅広い音楽性を飲みこんだ
唯一無二のサウンドは今聞いても個性的だ
日本を代表する名盤である
そして最も再結成して欲しいバンドだ

⑤Lizzy Borden   『Love You To Pieces』
リジーのハイトーンが炸裂する正統派メタル
アメリカンな感性とヨーロピアン調が喧嘩することなく溶け合っている
その個性的な感性を余すことなく抽出したのが今作
力技な面もあるがデビュー作なんで多めに見てね
今聞いても燃えるものがあるなぁ


  
⑥Tyran Pace    『Long Live Metal』
初めて聴いたときはロブ・ハルフォードが唄っていると錯覚しましたよ
JPのデモ音源と言われても疑わないが
コーラスの入り方は違うのでね
ストレートなメタルサウンドは清い
究極のフォロワーバンドだろう


⑦Grim Reaper    『See You In Hell』 
ストレートな作風はこれぞメタルと言いたくなる様式に彩られている
コーラスワークも絶妙でライブ映えする魅力に富んでいる
このバランス感覚が多くのメタルファンに支持された
音質は良くないがメタルスピリットに溢れた名盤

⑧Slayer    『Hell Awaits』
今の若い人は全く信じないだろがデビュー当時の彼らは日本において異端だった
スレイヤーはやり過ぎで聴くのはちょっというメタルファンは多かった
のちに雑誌のフォローも受け評価も変わったが
当時は随分と肩身の狭い思いをしましたよ
リフリフリフの嵐は古典的なメタルからの影響も大
異なるバックボーンをもつ二人のギタリストの感性が前作以上に融合している
力技炸裂の拘りの展開と禍々しくも苛烈なスピード感は唯一無二の存在感だった

⑨Accept    『Metal Heart』
多くのバンドに影響を及ぼした彼らの代表的アルバム
売り上げとクオリティの高さは関係ないと言わしめる名盤
欧州パワーメタルを語る上では外せませんね
ウルフ・ホフマンのギターセンスに脱帽
彼は稀代のメロディメイカーだ
今聞いてもエリーゼの為にを導入したソロにゾクゾクさせられる

⑩Iron Maiden   『Live After Death』
初期の代表曲を網羅した名盤中の名盤ライブ作
しり上がりにパフォーマンスが良くなる
リアルな姿をパッケージしている臨場感がたまらん
これぞライブアルバムだと断言したくなる一枚




666. 失恋船長 (2019-04-22 16:02:57)

①Guns N' Roses 『GN'R LIES』
彼らのルーツを垣間見れる企画ものアルバム
当時の勢いをそのまま感じられる
作り込み過ぎないラフさも逆にカッコいい



②Vicious Rumors   『Digital Dictator』
伝統的な様式を守るUS産パワーメタルの決定版
メロディアスだがメタリックさは一ミリも損なわない
ドラマティックなヘヴィメタルサウンドを堪能できる
カール・アルバートの歌いっぷりも堂に入ったものだ


③Yngwie J. Malmsteen    『Trilogy』
ミックスこそマイルドな音に仕上げられたが
メロディの質は今作が一番北欧だ
ギターも冴えまくっている
アメリカンマーケットを意識してコンパクト纏めたのも好印象
マーク・ボールズの美声にうっとりですよ

④Anthem   『Bound to Break』
ヘヴィメタルを聴くきっかけはラウドネスだったが
人生を決められたのはアンセムの今作
表題曲のカッコよさにチビリ掛けた
電気が走るって体験を本気でさせてもらった
ワタクシの求めるメタルの理想形の一つがこれだったんだろう


⑤Death Angel   『The Ultra-Violence

アルバムタイトルに偽りなしのスピーディかつヴァイオレントな一枚
危うさもあるがドラマ性の高い展開は十分スリリング
これぞスラッシュな魅力がある

  
⑥TT Quick    『Metal Of Honor』
唄うはマーク・トーニロ
サウンドもダイナミックでゴツゴツとした手触りが男臭さを誘発
アクセプトのUS盤と呼べるバンドだった
ギターはデイブ・ディピエトロです

⑦Laaz Rockit    『Know Your Enemy』 
このアルバムで一気にベイエリア風のスラッシュスタイルへと加速
クランチーなリフワークは当時としては新鮮だった
小技を聴かせつつもマッチョで破壊力のある楽曲は
スラッシュシーンの隆盛を支える存在としては実に大きいバンドでしたね

⑧E・Z・O    『E・Z・O』
ラウドネスに続き本格的に全米デビューを果たした国産メタル
一度の日本でライブを行われなかったのは残念だが
フラットバッカー同様
再結成して欲しいバンド第1位である
少々イメージが変わりすぎたけど音楽性は高いものだった


⑨Great White    『Once Bitten』
渋いアルバムである
めちゃくちゃ味わい深い
哀愁に満ちたメロディが目に染みます
大人の魅力満載のRock Meなんて
おっさんになればなるほど身に染みる
シャープな1stとブルージーなアダルト路線の2nd
その両方を上手くミックスしてきた


⑩Dokken   『Beast From the East』
バンド終末期に日本で行われたライブを収録
バランスの悪いアルバムだが
それが解散理由なんだと分かる
明らかにジョージ・リンチが顔を出し過ぎている
そしてドン・ドッケンは声が出ていない
ミック・ブラウンのドラムも不安定
それでも凄いを思えるパートが多々あり
このバンドらしい曲の良さも感じられる貴重なライブ盤だ




667. めたる慶昭 (2019-04-27 22:41:36)

色っぽいアルバムカバー10選
Symphony of sin by Eden's Curse
The devine conspiracy by Epica
Cocked and roaded by LA Guns
Transendence by Crimson Growly
Hooked by Greatwhite
炎の衝撃 by Strapps
Hot cakes by The Darkness
堕ちた天使 by Uriah Heep
炎の世界 by Be- Bop Deluxe
愛のかたち by Kate Bush




668. めたる慶昭 (2019-04-28 08:28:17)

特別企画平成30年間のアルバム30選(メタル編)
①Flesh evidence by Rory Gallahger
②Bag of bones by Europe
③Wake the sleeper by Uriah Heep
④Sault by Wuthering Hights
⑤獅子の咆哮 by Lionsheart
⑥In the middest of beauty by MSG
⑦Forevermore by Whitesnake
⑧Curse of the hidden mirror by Blue Oyster Cult
⑨Sin decade by Pretty Maids
⑩Blood Celemony by Blood Celemony
以下
Medicin man by Blackfoot
Kentucky by Black Stone Cherry
TYR by Black Sabbath
The skull collectors by Hibria
Funk O metal curpet ride by Electric Boys
Pleague house puppet show by Twilightning
Everything glows by D.A.D
Pinewood smile by The Darkness
Nothing's changed by Joe Lynn Turner
Nostradams by Judas Priest
TAAB 2 by Jethro Tull's Ian Anderson
北欧コルピひとり旅 by Kolpikrarni
Human zoo by Gotthard
The last dance by Ken Hensley
Rock the block by Krokus
Chyco city by Greatwhite
Mandillion by Gathering
No more tears by Ozzy Ozbourne
Hollywood vampire by LA Guns
Design your universe by Epica
綴りの間違いには突っ込まないでください(笑)




669. めたる慶昭 (2019-04-28 09:57:31)

特別企画平成30年間のアルバム30選(オルタナ編)
①Lights and sounds by Yellowcard
②Don't believe the truth by Oasis
③Now I'm a cowboy by The Autures
④Scarlet and other stories by All About Eve
⑤Realto by Realto
⑥Butcher and butterfly by Queen Adreana
⑦Pilglims progless by Kula Shaker
⑧Invitation by Thirteen Senses
⑨Cirkus head by Jeremy Days
⑩Everything last winter by Fields
以下
Ink by Fixx
Passhonoire by Black Box Recorder
Float by Flogging Morry
Ellie's suites case by Bearly Pink
Oyster by Heather Nova
The promise by T'pau
Fine lines by My Vitlioul
Wonderful by Madness
Making dens by Mystery Jets
Under grounds by Sniff And The Tears
The hipstars by Deacon Blue
Let's do this again next week by Deaf School
The worry by Little Mothers
5 scores & 7 years ago by Reliant K
All right still by Lilly Alen
Goodmorning Aztran by Los Lobos
An eye for the mainchance by Rozetta Stone
Deliverllance by Quiet Drive
黄金の午後 by The Church




670. めたる慶昭 (2019-04-29 17:53:51)

ヒープ関連アルバム10選
①Diary of a madman by Ozzy Ozbourne
(リー カースレイク参加)
②Little big band by Kief Hartley Band
(ゲイリー セイン参加)
③Grandprix by Grandprix
(バーニー ショウ、フィル ランゾン参加)
④誇り高き言霊 by Ken Hensley
(ケンのソロアルバム)
⑤Dark matter by Jhon Slowman
(ジョン スローマンのソロアルバム)
⑥Take no prisoners by David Byron
(デビッド バイロンのソロアルバム)
⑦On the rocks by Byron Band
(デビッド バイロンのバンド)
⑧革命と反乱 by Blackfoot
(ケン ヘンズレイ参加)
⑨Rough Diamond by Rough Diamond
(デビッド バイロン参加)
⑩Genesis by The Gods
(ケン ヘンズレイ、リー カースレイク参加)




671. めたる慶昭 (2019-04-30 08:42:10)

タル関連10選
①Acoustical driven by Uriah Heep
(イアン アンダーソンがゲスト参加)
②Turkey by Wild Turkey
(グレン コーニック参加)
③Train of events by Locomotive Breath
(バンド名がタルの曲名に由来)
④Stage left by Martin Barre
(マーティン バレのソロアルバム)
⑤Jewel in the clown by Fairport Convention
(デイブ ペグ在籍)
⑥Big towne 2061 by Paris
(グレン コーニック参加)
⑦A classic case by Dee Parmer
(デビッド パーマーが改名してタルの曲をカバー)
⑧Carmen by Carmen
(ジョン グラスコック在籍)
⑨Genesis by The Gods
(ジョン グラスコック在籍)
⑩Ruppies dance by Ian Anderson
(イアン アンダーソンのソロアルバム)




672. 失恋船長 (2019-05-08 00:20:01)

①Argument Soul 『Reviving the Truth』
テクニカルでパワフルな国産メタルバンド
ライブも強力だと評判を集めた
神谷のハイトーンも強烈
一部の海外のマニアも認める期待の若手だった


②Damzell    『War Song』
福岡が生んだ剛直重金属軍団
NWOBHM万歳バッキバキのメタルサウンドは迫力も十分
今なら認知してもらえるんじゃないかねぇ
再発してくんないかなぁ


③Kruberablinka    『Kruberablinka』
元テラローザの赤尾と鈴木の再タッグ
皆の期待に答える叙情派サウンドの悶絶
期待を裏切らない展開に涙が出ましたよ
待ってましたぁ

④Yuhkinen   『Far Beyond the Seven Seas』
アルハンブラやガルネリウスなどで活躍するキーボードプレイヤーのソロ
唄うはアークストームで共演している佐々井康雄
ネオクラプログレパワーメタルサウンドは強烈だ

⑤Burny Project   『Grass Wall Ain't Dead Yet』
スナイパーのギタリスト日下部バーニー正則のソロアルバム
スリリングなプレイは勿論だが
バンド編成に拘ったサウンドは聴きごたえタップリだ
バーニーの歌心溢れるエモーショナルなギターも火を噴くハードプレイも
どれもが超一流である


⑥Earthshaker    『The Story Goes On』
キーボードの永川敏郎も復帰して祝う35周年記念アルバム
西田昌史も上手く唄っているわ
広義的なスタイルを嫌みなく取り込める稀有なバンド
もっともJ-Rock映えするバンドだ

⑦Metalucifer    『Heavy Metal Bulldozer』 
大手メディアに取り上げられない為に一部のマニアを除いてほとんど知られていないが
海外のフェスにもゴリゴリ参加している
日本を代表するメタルバンドの一つである事に間違いない
アングラメタルシーンの王者
そろそろ日の当たる世界に出てきても良いのでは?
国産NWOBHMサウンドはカッコいいぞー
ニール田中氏が映り込むジャケがネタになるのかなぁ?

⑧Negarobo    『Emergency』
国産スラッシュの中でもトップクラスのクオリティを有する名盤
破壊力満点のスラッシュサウンドに身震いさせられます
このまま埋もれさせるのは惜しいバンドだなぁ
ドラムは鈴木アンパン政行
空港でみかけアンパンさんと声を掛けたら
物凄く睨みかえされた
一般人がアンパンと声を掛けるのはNGなんだろう
それでもサーベルタイガーの時も見ましたよと
声を掛け直したら手を挙げて答えてくれた
ちなみにラウドネスの山下さんはめちゃくちゃ気さくな人やったで~


⑨Hard Gear    『Episode of Realism』
サーベルタイガーのDNAを継いだ道産子メタル
デモ音源をCD化したある意味ベスト的なアルバム
Final Crisisなどストレートな疾走ナンバーは
多くのメタルファンを取り込む魅力がある



⑩Saber Tiger   『Invasion』
叙情派国産メタルバンドの1st
フルアルバムを出すのに時間が掛ったよなぁ
久保田陽子は女性だった為に
コアなメタルファンの間で彼女の評判が悪かった
今の女性シンガーブームを考えると信じられない話である
久保田陽子は稀代のメロディメイカーだ
彼女の歌メロは本当に魅力的だった
こういうバンドでまた唄って欲しいなぁ




673. めたる慶昭 (2019-08-16 22:02:49)

えー15選になりますが、00年以降で好きなジャケットです。
TABB2 by Jethro Tull
If you think I'm crazy by Phil Lanzon
Salt by Wuthering Heights
All light stilj by Lilly Allen
Secret society by Europe
桃源郷 by Uriah Heep
異端審問 by Uriah Heep
Blood Celemony by Blood Celemony
Puzzle by Biffy Crylo
One way ticket to hell ・・・and back by The Darkness
Crazy kids never learn by Tiger Bombs
贖罪の化身 by Judas Priest
Human zoo by Gotthard
You and others by Vega 4
Lift a sail by Yellowcard




674. 失恋船長 (2019-09-13 20:33:38)

『思い出の国産メタル100選その①』


①加瀬竜哉『SISTER LEESA』
おおげさではなく天才マルチプレイヤーと呼べる才人だった加瀬さん。後年はエンジニアとして活動していたが、へヴィメタル冬の時代にリリースした今作は、時代が時代ならインディーズ止まりなんてありえないクオリティがあった。
コンポーズ力も高いが、灼熱のヴォーカリスト、坂本英三を起用したチョイスやパフォーマンスのサジェスチョン力など、本当に優れた目をもっていたと思います。
加瀬さんはギター、キーボード、ベースを担当。ドラムはブリザードの村上が、一部ベースにMASAKIが参加。このチョイスも素晴らしいよね。歌心を大切にした楽曲は、正統性の強いものからアメリカンなものまで多彩なサウンドを用意。特にオープニングの『THE SINNER OF LOVE』は国産メタルの金字塔だと思っている。個人的いは坂本の完全復活を印象付けた事でも思い出深い。

②WOLF    『SOME ASPECTS OF THE MOMENT』
国産様式美系バンドのフルアルバム。リリースは1991年。時期も時期だけにひっそりとリリースされた感がある。デビュー期にBURRN!誌の広瀬さんが深くかかわっていた事でも有名なバンド。
歌心を大切にしたコテコテ感のそこそこのジャパニーズメタルサウンドは実に魅力的だった。
スリリングな黒木のソロも目玉。独特のメロセンスを発揮した稀代の名シンガー松本龍以のパフォーマンスは、国内のシーンでは頭一つ抜きんでていた。

③Concerto Moon『Fragments Of The Moon』
国産メタルはおろか、正統派メタル冬の時代に彗星の如くシーンに登場したバンドの1st。
リーダー島紀史のスーパープレイに目がいきがちだが、シンガー尾崎の歌メロも実に魅力的であり、
その卓越したパフォーマンスはライブでもレコーディング同様遜色なく聴かせてくれた。
ただ、同時に尾崎は国内レベルのシンガーである事を露呈する事でもあったのだが、それでもベースの三谷脱退までは頻繁にライブに足を運んだバンド。なんだかんだ言っても尾崎時代が一番好きだ。

④BAD LOSER『BAD LOSER』
ギターが寺石浩樹から鈴木広美に変更してリリースされたEP。Hurry Scuaryの南の温かみのある歌声の素晴らしさ。腕利きのギタリストが加わる事により、日本人の琴線に触れまくる叙情派ハード&キャッチネスサウンドは、一段上のステージへと登りつめた。4曲では物足りないと激しく思いましたね。

⑤Volfeed『Majesty』
国産様式美メタルの美点を詰め込んでいたスタイルが魅力のバンド。
その半面、個性は激薄だったが、Terra Rosa解散後のシーンにとっては救世主でしたよ。
リリースは1995年、極寒の時代にピュアなサウンドはオアシスのようだった。今でも懐かしい思い出です。


⑥EARTHSHAKER『FUGITIVE』
名曲MORE収録のアルバム。日本人ならではのメロディラインを駆使することで多くのファンに切り込んだバンド。
個人的には叙情的なメロディと歌謡テイストが絶妙な『22時』は何度聞いてもグッとくる。
ラストに収録された表題曲の泣かせも毎度唸らされる。ドラマ性の高いバラード調の『LOVE DESTINY』も、このバンドならではの味わいだ。マーシーの情念たっぷりの節回しに泣かされた。
ライブで鍛え抜かれた叩き上げのバンド。ステージは常に熱かったのも懐かしい思い出。
この路線を極め続けて欲しかったなぁ。

⑦松川RAN敏也『BURNING』
BLIZARDのギタリストRUNこと松川敏也のソロアルバム。
ランディ・ローズに捧げるというサブタイトルも懐かしいというかスベリ気味なのも思い出。
そして謎のシンガー、ミスター・クレイジータイガーもスベリ倒しだった。
リリース時は、完全に無視していたが、88年にCD化された今作を聴きノックアウト。
無理無理のキーでハイトーンを唄わされていると感じていが、ミスター・クレイジータイガーの歌声はBLIZARDの下村よりも遥かに魅力的だった。
東京X-RAYや、あのBLACKHOLEの曲まで収録された力作(RIO氏の貢献度も大きい?)
唄が強化された事により松川のギターワークは更なる魅力が深まった。まさにランディ・ローズに捧げるに相応しい。だからこそ、いまだに一度も再発がないことが悔やまれる。
一説には、ミスター・クレイジータイガーこと、今や国民的認知度を誇るシンガーが、版権を買い再発を許さないと言う都市伝説がある。もしそれが本当なら残念で仕方がない。
彼の唄は、荒削りだが、十分に魅力的だ。よう聴いたアルバムですよ。


⑧SABER TIGER『PARAGRAPH』
初期の音源を一まとめにしてCD化したアルバム。このバンドは、こういう音源集が多い。
メロディメイカーとして天賦の才を持ち合わせる御大木下のギターは既に確立。
その壮絶な泣かせ方に胸が焦がれます。日本人ならではの情念とメロディラインが炸裂するバンドの代表曲MABOROSHIは国産メタルの金字塔ですよ。
疾走ナンバーで聴ける、雄大な大地を駆け抜ける叙情的なメロディの数々、でもコテコテにならないのがこのバンドの魅力。スケールの大きいサウンドなのに、四畳半一間のフォークソング的な歌詞がマイナスでしょうね。それでも初期の代表曲が詰まった名盤だと断言しておきたい。


⑨HELLEN『TALON OF KING』
色んな意味で日本を感じさせるバンド。アナログ盤の板起しとはいえCD化された時は本当に嬉しかった。
華麗なキーボードもドラマを演出。清水保光のギターワークも洗練されたものだった。速いだけではない聴かせ方の上手さに耳が持って行かれます。流麗だよなぁ。
今作はボートラ入りの7曲。フルアルバムを出した実績がない。このまま埋もれるのかねバンドも清水さんも…表題曲はSHOW-YAがカヴァーしたことでも有名ですね。


⑩Crowley『Whisper of the Evil』
名古屋が生んだ伝説のサタニカルメタルバンドのEP。
インディーズ故のペらい音質からくる迫力不足は否めないが、それを差し引いても妖しげな魔力を纏った叙情的なフレーズが耳にこびりついて離れなった。
唄も説得力が高く、国産メタルにありがちなマイナスポイントを払拭と、青春時代を彩る一枚です。




675. 失恋船長 (2019-09-16 21:08:41)

『思い出の国産メタル100選その②』


①本城未沙子『13TH』
LOUDNESSのメンバーが完全バックアップ。高崎のフラッシーなギターワークが堪能できる一枚。
主役たる彼女のキャラが確立してきたのも印象的。カヴァー曲が多い1stもインパクトが大きいのだが完成度でこちらに軍配。
それにしてもバックの演奏は冴えに冴えわたっている。


②LAZY    『宇宙船地球号』
アイドルから一転、本格派のHRサウンドへと変貌を遂げる。
元々やりたかったスタイルに戻っただけなのだが、質の高さに舌を巻きますね。
まだまだ制約はあったのだろうが、高崎の火を吹くギターにぶっ飛びますよ。
それにメンバーもアイドルとは思えない巧者が揃っている。
LAZYを聴く度に思うのは、いつからまともに演奏出来なくともバンドと呼ばれる時代が始まったのだろう?
80年代のバブルかね?まだ10代なのに凄いメンバーだった。

③VOLCANO『VIOLENT』
屍忌蛇とNOVがタッグと組んだ。これだけでも興奮するのだが、その期待値を遥かに超えてきた。
メタリックなのに泣かせまくるギターワーク。
その情熱が迸る泣かせのギターは、むせ返るほどに叙情的だ。ブラストビートよろしくの獰猛さ、剛直デスラッシュなスタイルも屍忌蛇の魅力。モダンさもあるが、やはり一筋縄ではいかない展開とメロディの練り具合に唸らされた。
類似性などものともしない力技も魅力。

④CASBAH『Reach Out』
勿論、初期の音源の方が有名だしシーンに与えたインパクトは大きい。また個人的にもダビングして貰ったデモや、シングルにEPを良く聴いていたのだが、2015年にリリースされた今作にはぶっ飛ばされた。とにかく全然、大人しくなっていない。コアでダイハードなのに血の通ったオーガニックサウンドに体中が否応なしに振い立たされる。
原始的なロックのダイナミズムが共鳴しているのか、とにかく凄いアルバムだ。紆余曲折を経て辿りついた境地、全てを超えてきたジャンル不問の一枚。羽鳥の衰え知らずの咆哮、挑発的なリフワークの殺傷力。恐れ慄きました。


⑤野獣『地獄の叫び / FROM THE BLACK WORLD』
野獣と書いて”のけもの”と呼ばせるセンスに赤面。しかし出している音は日本人らしいキメの細やかさが冴えわたる英国寄りの叙情派ハードサウンド。
そこに70年代的な四畳半一間のフォークソング的歌詞が絡み、やっぱり塩っ辛いなぁと思うのですが、79年代にこの音をリリースした実績は大きい。



⑥BOW WOW『WARNING FROM STARDUST』
B時代最後のスタジオアルバム。レディングフェスティバルでの伝説。ハノイロックスとの英国ツアー。そんな前後に起こったイベントを鑑みても、バンドは脂が乗り切っていた。
荒々しくも重厚なハードサウンドを堪能できる。
こういうロックは大好きではないのだが、影響は確実に受けている。


⑦KUNI『MASQUE』
単身渡米し、そこで培った人脈を経てアルバムを作り上げた覆面レフティ・スナイパーことKUNI。
豪華ゲスト参加の1stは、やや寄せ集め感が強いのだが、
それでもガチッとハマった時のスケールの大きさに唸ります。カル・スワンが参加した叙情派ナンバーは名曲。



⑧ANTHEM『GYPSY WAYS』
アンセムがいなければ、ここまでヘヴィメタルにのめり込んでいたのかと思う。このバンドのカタログ全てに影響を多大に受けているのだが、思春期のワタクシにとっては、今作のもつ影響度は計り知れない。
名曲①に電撃を受けるほどの衝撃を覚えた。
オブリガードをかました福田洋也のギターソロは完ぺきである。ホントに泣けたよ。
ヘヴィでダークな⑩もメチャクチャカッコいい。
森川でなければ成立しないと思わせる曲が多いのも印象的。
②の世界観も胸が焦がれる。甘く切ないハードサウンドにグッとくるよねぇ。


⑨SNIPER『QUICK & DEAD』
迸る熱情が激しくウネリを上げている。
ライブで叩き上げた演奏力の高さ。インディーズ止まりの為に認知度が上がり切らなかったのだが、単独でヨーロッパに出向きツアー行うなど、精力的な活動で知られる。特に今作はオランダのレーベルからもリリースされている。
エモーショナルな日下部のギターワークの凄味。北尾の唄も国内レベルだが、これが味わい深いものだった。
彼の魂を込めたパフォーマンスがバンドの顔として君臨しているのは間違いない。いまだに未CD化なのも残念。デジタルでも良いから再発して欲しいなぁ。


⑩44 MAGNUM『DANGER』
色んな意味で国産メタルの象徴のようなバンドだった。
ロックの持つ荒々しいさとキャッチネスさ。
少年少女にも伝わるストレートな歌詞。
色褪せる事のないバンドの代表曲が多数収録されている。




676. 失恋船長 (2019-09-23 19:44:55)

『思い出の国産メタル100選その③』


①聖飢魔Ⅱ『メフィストフェレスの肖像』
久しぶりにダミアン浜田の楽曲が収録されたアルバム。
ある意味、バンドとしての原点回帰とも言える意欲作。
聖飢魔Ⅱとはなんなのかを雄弁に物語っている。
ルーク篁とエース清水のツインギターコンビは国内最高峰と言えるだろう。
閣下の独特のハイトーンも魅力を増している。
制約のある中でもリズム隊は聴かせ方が上手かった。
リリースは1996年、正統派冬の時代にメジャーからリリースされた最強のヘヴィメタルアルバムだ。

②人間椅子『踊る一寸法師』
メジャーからドロップアウト後にリリースされた一枚。
制約のない中で作られたのか、彼らの魅力が凝縮されている。
狂喜乱舞する津軽弁の響き、日本文学に根差した歌詞。
70年代のハードロックやプログレから影響を受けたサウンド。どれもが猛烈な個性を光らせている。癖の強さも全カタログ№1だろう。

③LOUDNESS『8186 LIVE』
脂の乗り切ったバンドの高水準のライブを堪能できる名盤。性質上選曲的に偏ってはいるが、このバンドの代表曲が網羅。本当によく聴いた一枚だ。
スピードのエンディング長すぎるって(笑)
山下のベースソロ好きやったわ。ROCK SHOCKに燃える。
GERALDINEのライブも貴重ですよ。

④OUTRAGE『THE FINAL DAY』
ステファン・カウフマンをプロデュースに迎えドイツでもレコーディングが行なわれた一枚。
とにかく気合が入りまくっている。キャッチーさと激烈さが同居。彼らのルーツが濃密に抽出されているのも印象的。
①は何度聴いたか分からん。若い頃はキラーチューンだった。

⑤FATIMA HILL『VALHALLA』
日本を代表する暗黒様式美系HM/HRバンドの1st。
自主制作ゆえの音質の脆弱さ、方々で指摘される低音部の迫力不足など、メタル系としては致命傷を負っているのだが、そんなマイナス要素を払拭する濃密な世界観。神秘的な世界をキーワードに初期オジー時代に通ずるような叙情性と美意識、そしてサバスティカルなダークサイドの両面を見事に描き切っている。
今の時代、全く流行らない様式美系メタルだが、ワタクシの根幹となる世界観がここには存在している。
最近は、聴かなくなったが、このバンドの事を心にずっと止め置いているは間違いない。



⑥SABBRABELLS『DOG FIGHT』
この4曲入りは本当に良く聴いた。いまでも良く聴く一枚だ。名曲METAL SABERに始まり、泣かせのヘヴィブルースWATER NIGHTなど名曲が収録。BOXでの紙ジャケ再発に驚いたが、是非とも単体で復活させて欲しいね。


⑦FLATBACKER『戦争-アクシデント-』
ねじくれた飯田のギターワーク。高橋太郎のパンキッシュなアイデア。個性剥き出しの雅樹の歌声。器用なドラマーの本間。四人の個性がぶつかり合い、同じ方向を向くことで到達した唯一無二のサウンド。
日本はもとより、世界でも十分に通ずるクオリティを有する、歴史に名を残す名盤中の名盤。
スラッシーかつハードコアなメタルサウンドは今なを刺激的だ。


⑧MAKE-UP『HOWLING WILL』
歌心を大切にした瑞々しいメロセンスのアレンジが素晴らしい。山田信人の熱を帯びた歌声も強力に武器だった。
やや日本的な面は強めかもしれないが、それを補うだけの実力とセンスを持ち合わせていた稀有なバンド。
日本のメジャーシーンにおいては、純粋にロックを極める事が出来ないだけに、彼らのような器用なのバンドは辛かった。


⑨VOWWOW『BEAT OF METAL MOTION』
BからVへと生まれ変わった山本恭司率いるバンドの1st。
専任ヴォーカル人見元基の登場はシーンに絶大なインパクトを及ぼした。
この豊かな声量と表現力の高さは、今なお国内最高と言っても過言ではないだろう。
また、この時点で楽曲も確立。山本と厚見のバトルもスリリング極まりないものが多く、今聴いても興奮させる。
日本語詞はあるのだがバタ臭くないのも魅力的だった。


⑩EARTHSHAKER『EARTHSHAKER』
伊藤政則氏のバックアップを受けてデビューした1st。
派手さはないものの堅実なプレイは安定感抜群。
若さあふれるエネルギッシュさもあるが完成度の高いデビュー作だった。
今なお色褪せない名曲も多く、代表作に推す人も多いだろう。唄えるハードロックの先駆者は今だに現役であるのも素晴らしい。




677. 失恋船長 (2019-09-30 21:19:15)

『思い出の国産メタル100選その④』


①X-RAY『STRIKE BACK』
シーンを短期に駆け抜けたバンドの代表作。良い意味で大衆性を帯びているが、ロックなスタンスをキープしているがカッコいい。
先人たちの美味しいアイデアを再構築するのが上手いバンドだった。音楽性の幅を広げつつも、エッジを損なわなかったのは奇跡的と言えるだろう。湯浅のギターも良く練られている。レコード会社の思惑と彼らの理想が合致したのかな?

②陰陽座『鳳翼麟瞳』
妖怪メタルのイメージにピッタリのアルバム。
メジャー配給ということで、こなれているがメタルな面がしっかりと残っている。このバランス感覚が強みだ。
思慮深いメタルな世界観と面妖なる魑魅魍魎の世界。
それを艶のある男女ツインボーカルが彩りを添えるのだから、個性的という面から見ても日本でしか成し得ない音楽性であろう。安直な和を取り込んだ洋装でないのが凄いのだ。

③人間椅子『黄金の夜明け』
彼らのカタログの中でも最も音楽性が絞れた一枚。
英国的プログレ&ハードロックからの影響を巧みに取り込み、自分たちの世界観に投影。一歩間違えればパロディになるような模倣すらも、こうあるべきと思わせるアレンジセンスと、本気度に唸らされる。



④CHURCH OF MISERY『Master of Brutality』
日本が世界に誇れるサイケでドゥーミーなヘヴィロックバンドのEP。
シリアルキラーを題材にしたアイデアが賢い。
この深く沈みこむトリップミュージックにピッタリと言えよう。個人的にもシリアルキラー系の書物を愛読していただけに、共感する世界観だったのも大きいのだ。
アルバムジャケを飾るジョン・ゲイシーは本物のクソ野郎だ。

⑤早川めぐみ『SECRET POLICE-秘密警察-』
アメリカンポリスコスプレでほほ笑む彼女に首ったけ。
その麗しのルックスに股間を熱くさせた思春期のワタクシなのだが、それ以上にハードなサウンドのカッコよさに海綿体に集まった血が逆流と、色んな意味で刺激的なサウンドだった。
彼女の唄について言及してはいけない。
山本恭司、北島健二、松本考弘とギターヒーローもバックアップ。聴きどころの多い演奏に耳を集中させるべきでしょう。



⑥UNITED『BEAST DOMINATES』
リリース時は狂ったように聴いたEP。
日本語詞からの脱却&メンバーの変更もズバリとハマり、バンドのスケールが大きく変貌。彼らの歴史はここから始まったと言えよう。
リリースは1986年、ギターは原 "MARCHAN" 正樹、ドラムは滝沢 "JOURNEY TETSU" 哲夫。ちなみに横山はEXCITER YOKOと名乗っていたな(笑)


⑦BLAZE『BLAZE』
大阪の古典HM/HRバンドの1st。海外のマニアからも注目された逸材なのだが、知名度は低い。
ブリティッシュテイスト満載、哀愁のメロディとオーソドックスなハードサウンドは無くしてはならない永久保存な魅力に溢れていた。
音の持つ説得力の高さ、言い訳無用のカッコよさに痺れますね。
欧米人にな出せない日本ならではの繊細さ、それがハードサウンドの中に息づいている。そのワビサビのある哀切感に個性を見出しますね。


⑧DAMZELL『WAR SONGS』
ツインギター編成によりアンサンブルも強化、表現力の高まり重厚かつパワフルなメタルサウンドは益々強度を増していった。NWOBHMにも通ずる攻撃性と厳つさも魅力。
リリース当初は、線の細い金切りヴォイスがダメでバカにしていたが、今となっては、これしか出来ない不器用さが大好きだ。メタル特有のドラマ性、そのコテコテ感に胸焼けするが大好きなサウンドである。

⑨ANTHEM『BOUND TO BRAKE』
個人的にはヘヴィメタルの理想郷と言えるバンド。
今作がアンセム初体験だったのだが、その衝撃度は計り知れないものだった。
本当に表題曲を聴き、あまりのカッコよさにチビリ掛けた。
ギターソロに悶絶、暴れまくりたい衝動に駆られた。
全てにおいて起承転結のある展開、ヘヴィメタルのドラマ性とカタルシスの解放。比類なき名盤中の名盤。

当時、周りから日本のメタルなんて聴くなと釘を刺され、なんなら嘲笑されたくらいだ。
でも今作を知り腹を決めた事を今で覚えている。ワタクシの真のメタルライフを始めたきっかけはこれ。
国籍で音楽を聴く奴など一ミリも信用できませんね。


⑩LOUDNESS『撃剣霊化』
英語ヴァージョンの方が洗練されているが、思い入れで日本語ヴァージョンに軍配。
ブリティッシュ然とした欧州よりの音楽性、テクニカルさも益々磨きがかかり、バンドとして脂が乗りまくっていた。
後世の及ぼした影響は計り知れない。そして海外進出への後押しとなった世界的名盤の一つ。
CRAZY DOCTORのギターソロにぶっ飛ばされた。
ライブでの定番曲も多し。




678. 失恋船長 (2019-10-07 21:28:31)

『思い出の国産メタル100選その⑤』


①樋口宗孝『破壊凱旋録 -DESTRUCTION-』
ラウドネスのスタードラマー樋口宗孝のソロアルバム第一弾。彼の活きのいいドラミングをフィーチャーしつつも、豪華ゲストを際立たせるアレンジとバランスに感嘆。
山本恭司と樋口の共演ってのに興奮を覚えますね。
MAKE-UPの前身と言える樋口宗孝プロジェクトの存在意義も大きい。メタルバラードの金字塔④は名曲です。

②BLINDMAN『Being Human』
稀代のメロディメイカー中村達也率いる叙情派HM/HRバンドの2枚目。
中村のエモーショナルナギターに導かれ弾ける骨太なハードサウンドのカッコよさたるや。エッジが聴いているのにメロウさも完備と、一音一音に込められた渾身のプレイに激しく感情を揺さぶられます。
高谷アニー学の唄があるからこそ、エモーショナルサウンドがさらに光り出したのもポイントだ。


③44MAGNUM『STILL ALIVE』
音楽性が変わってしまった為にお蔵入りしてしまった。
本当はACTORの次に出る予定だったHM/HR時代のデモ音源集。
解散後にリリースされた為に、未消化の音源もそのまま収録されている。
完成品ではないので、批評するのはフェアではないのだろうが、もしこのアルバムは正式にリリースされていれば、44マグナムの評価も変わっていたろう。彼ららしい多様性のある一本筋の通った硬派な一枚だった。


④HURRY SCUARY『BRAKE IT UP』
タイアップも兼ねてメジャーリリースされた1st。
中間英明の表現力豊かなプレイに注目も集まるが、
リーダー南安秀の温かみのある唄声とパワフルなリズムプレイも耳を惹きます。
アルバム一枚で終わった為に、大物になり切れなかったが、伸びやかな歌声を生かした叙情派HM/HRサウンドは、ギターヒーロー中間の存在感と相まって、世界基準のサウンドへと昇華していた。

⑤MAVERICK『Unfolds the Way』
北海道を代表するヘヴィメタルウォーリアーの3曲入りCD-R。これと2ndデモは良く聴いた思い出深い一枚。
伝統的メタルと甘美なメロディの絡みは臭さも少ない独特のスタイルを築いていた。
観衆を煽る激しいステージングも話題に。メジャーデビューを果たした時はちょいと驚いたが、話題にならなかったのが残念。

⑥SILVERBACK『Native』
プログレッシブな展開と剛直なハードサウンドの融合。
ともすればパンキッシュと呼べるような場面もあるのに、豊かなドラマ性を感じさせる雄大なアイデアに唸らされます。
激しさの中にある刹那な響き。高い演奏力が結実した唯一無二の個性豊かなサウンド。
伊熊の野太い歌声もバンドサウンド後押しとフロントマンの重責を果たしている。
現在のトリオ編成も進化を遂げた素晴らしいサウンドを披露している。


⑦Precious『Singles Collection』
梶山章の名前を世に知らしめたシングル曲をまとめた企画モノ。特に①②はテラローザの岡垣と堀江が参加して話題に。
フルアルバムも素晴らしい内容だが、個人的なインパクトとしては①が一番だった。
日本のバンドあるあるの唄の弱さに悩まされた梶山。
そして彼本来のプレイではないと言われるプレシャス時代。
そんな自他共に認める逸話があっても、この時代のプレイも光り輝いていた。そして多くのギタリストに影響を及ぼしているのは間違いない。


⑧TERRA ROSA『THE ENDLESS BASIS』
メジャー盤とインディーズ盤があることでも知られる関西様式美メタルバンドの1st。
このバンドの代表曲が詰まった名盤中の名盤。
RAINBOWよりもRAINBOWしていたバンドとマニアから呼ばれ、国産様式美系バンドの権化ともいえる濃密な世界観を演出していた。
このバンド最大の問題点はメンバーチェンジの多さ。
レコーディングの度にギタリストが変わり、前任者のプレイをなぞると言うのは、問題だろうね。
赤尾和重女史のパワフルヴォイスとメロセンスは、様式美マニアの希望の星だった。


⑨ANTHEM『Tightrope』
福田洋也のカラーが一番出ていると言われる2枚目のアルバム。そのおかげで方向性は絞れているのにバラエティ豊かに聴こえる。その半面未消化に感じる場面もあるのだが、そんな事を差し引いても凄いパワーを内包したアルバムだった。
レコーディングもライブ感があって凄まじい。
思春期の少年は①を聴き、首がもげんばかりに頭を振っていましたよ。

⑩魔女卵『魔女卵』
4曲入りのEPのみで消えてしまった幻のバンド。
群像青春映画?ともタイアップされた事でも有名ですね。
いまだに未CD化ですが、是非とも正式な形でもう一度世に出て欲しいなぁ。
芝居掛った①はバンドとテーマソングに相応しい妖しさがある。エッジのたったギターが耳を惹くポップな②、メロディックに走る③、関西ブルースの流れを組むバラード④とどれもが耳馴染み良くスッと入ってくる。
関西メタルを語る上では外せないバンドだった。
MIZZYこと田中みずえさんは現在、何をやっているだろう?




679. 失恋船長 (2019-10-14 21:03:50)

『思い出の国産メタル100選その⑥』


①MARINO『TARGET』
関西の重戦車と呼ばれた硬派なメタルバンド。ブリブリと唸るベース、タイトな板倉のパワーヒッティング、そしてストラトの魔術師と呼ばれた大谷の変化自在のギター、全てが世界レベルの演者が集結していた。
ハードの迫るのは勿論だが、泣かせの一級品の大谷の存在感は本当に凄かった。おチャラらけた要素がないのも好感が持てるバンドだった。インギーの前座も懐かしいなぁ。
吉田レオ隆の唄も味があって大好きだった。名曲INPACTは永遠に聴き続けるであろう。

②凱旋MARCH『闘魂行進曲』
BRAVE BOMBERから凱旋マーチへと変貌を遂げた。軍歌メタルバンドのEP。
その濃厚な世界観に、思わず噴き出す人もいるでしょう。
軟弱と書いて、うすっぺら、とかね。
シンガー齋藤正寿は本当にパワフルで唄が上手い。ライブでも、その実力に疑問など一切抱かせなかった。
漢メタルの代表作。フルアルバムは、楽曲の構成がコテコテ過ぎる為に肩が凝る、まずはミニアルバムで耐性をつけてから挑んで欲しい。日本男児の生きざまを唄い後世に伝える。魂のおくりびと、齋藤正寿は唯一無二の存在だ。


③LOUDNESS『The Birthday Eve-誕生前夜-』
人生で一番聴いたアルバムかも知れない。とにかくメタル初心者だった時代に聴きまくった。
エアーギターから、本物に持ち替えた時も真っ先にカヴァーしたのが①のリフだったもんね。そしてライトハンドにタッピングと、高崎晃は師匠ですよ。
メタルシーンに多大なる影響を及ぼしているバンドのデビュー作。今なお色褪せる事のない金字塔です。
上手いメンバーが奇跡的に揃ったのも世界へ羽ばけた要因だろう。

④ANTHEM『HUNTING TIME』
アンセムというバンドがいかに英国的かを知ることが出来るでしょう。CD時代なのに収録曲を厳選したことにより視聴感が抜群に良い。そのおかげで何度もリピートしたくなる。
坂本英三から森川へと進んだバンドは、それまでの音楽性を総括したような鋭い内容になった。
そして、このアルバムを完成出来たのは森川の唄があってこそ、獣性を帯びたストロングヴォイスは、歌心に溢れている。

⑤WILD FLAG『WILD FLAG』
VOWWOW解散後に山本恭司が結成したバンド。怪獣兄弟と呼んでいた満園兄弟のリズムプレイは、バンドの推進力となっている。音楽性は荒々しいB時代を思わせるものだったのも印象的。ライブでの凄味をパッケージ出来ていなかったのは残念。本当にライブはバンド名に負けない野性味あふれるものだった。

⑥SABER TIGER『BRAIN DRAIN』
魂の唄い人、下山武徳の登場はシーンにとって衝撃的だった。色々悪口を言う人がいるのだが、彼ほど、ライブでしっかりと唄える人は稀である。
下山を手に入れた事で北の狂獣は益々牙が研ぎ澄まされた。
バンド名に恥じない獰猛なヘヴィサウンドに対峙できる歌い手の加入は、このバンドを真のメタルバンドへと押し上げただろう。
バカで上等だと唄う下山は本当にカッコよかった。


⑦EZO『EZO』
FLATBACKERからEZOへと姿を変えジーン・シモンズの助力をへて全米デビューを果たしたバンドのデビュー作。
かつての姿とは違うが、このバンドならではの異形は残っている。山田雅樹のスクリーミングヴォイスは強烈だったし、飯田のギターは、やはりひねくれていた。
彼らの全米デビューにワクワクしましたよ。


⑧EBONY EYES『Hard Rock Renaissance』
今聴いてもドラムの音が可哀そうだ。迫力不足の低音にイライラするのだが、このコッテコテの濃厚な様式美ワールドに持って行かれます。
田中&金谷のツインリードも日本人好みのセンスを爆発。
やりすぎ感が逆にカッコいいと思わせてくれた。
欠点よりも愛でる部分を聴ける我が身の器用さを呪うこともあるのだが(だから散財してしまう)、
今でも年に一度は無性に聴きたくなる一枚である。

⑨JURASSIC JADE『誰かが殺した日々NEVER FORGET THOSE DAYS』
ジャケットを飾るHIZUMI女史の怖さに子供が見たら夜泣きするわを笑ってしまいましたが、出している音はそれ以上に狂気に彩られたダイハードなスラッシュメタルだった。
ただ突っ走るだけではない構成力も高まり、このバンドの個性がより明確にものとなった。
初期から現在への過渡期となる貴重な一枚だろう。

⑩ELIZA『SOMETHING LIKE HOT』
ヨーロピアン調の哀愁美とライトなアメリカンさが同居。
ノリの良いナンバーも多く収録され視聴感の満足度は高い。
青春時代、皆にバカにされながらも良く聴いた思い出深い一枚。ヘタウマボーカル伊藤竜五も今となっては大好きだ。
ドライブ感を押し上げるドラミングも好きですね。




680. 失恋船長 (2019-10-21 18:51:22)

『思い出の国産メタル100選その⑦』


①ANTHEM『NO SMOKE WITHOUT FIRE』
福田洋也ラスト作。プロデューサーもクリスからトニー・タヴァナーに変更され、さらにロンドン録音された一枚。
アンセム初のシングル曲もあったりと試行錯誤していた。
今作の思い出は作品云々よりもプロデューサーの変更の件である。
アンセムのレコーディングスケジュールにクリスが合わずにトニーになったという噂もあるのだが、当のクリスは、JPの復活作となった『PAINKILLER』のプロデュースを担当。
一躍時の人となる。そして国内のリリースはアンセムと同時期だったといのも皮肉だ。


②SACRIFICE『TEARS』
NWOBHMの流れを組むダークでミステリアスなムードに包まれた剛毅なパワー/スラッシュメタルバンドの3枚目。
少々癖の強いドスを聴かせた咆哮に評価も分かれそうだが、日本人らしいワビサビのある扇情的なソロなど胸を焦がすパートが多い。言い訳無用のヘヴィネスサウンド。この気合の漲りように身震いさせられる。


③SHELLSHOCK『Protest and Resistance 』
直線的なカラーの1stや前衛的なスタイルを繰り出した、今聴いても新鮮な3rdの間に挟まれている為に、イマイチ地味だと言われることもある2枚目のフルアルバム。
個人的には色んな意味で音楽性を拡散させつつもスラッシュという枠組みにはめ込んできた今作も彼らの豊かな音楽性を語る上では外す事の出来ない一枚と愛聴しています。
ツインボーカル体制も新鮮だったし、この摩擦度の高いリフワークはキリキリと切れ込んでいる。
再結成後も守りに入らず攻めの姿勢を崩さないのも彼ららしい。


④OUTRAGE『BLACK CLOUDS』
国内のスラッシュシーンを語る上では外せないバンドの1st。後の作品と比較すれば完成度は劣るがシーンに与えた影響は計り知れない。日本からメタリカへの回答と紹介されたのは有名な話だ。
橋本直樹のパフォーマンスは日本人離れしたものだった。
阿部洋介のギターワークの重厚でメタリックだが叙情味もある。弾け飛ぶヘヴィグルーブを打ち鳴らすリズム隊も超クール。
①②の流れに身震いしますね。③はFlower Travellin' Bandのカヴァー。そして④で昇天しますね。


⑤SABER TIGER『TIMYSTERY』
久保田陽子時代三部作のラスト。彼女の存在がバンドを各段にスケールアップさせていた。
この歌声とメロディセンスがあったから、久保田時代は優れたものになったはずである。
勿論、国内屈指のツインギターコンビ、木下&田中の存在感も同様なのだが、久保田の唄メロは凄かった。
当時、このアルバムの評価は必ずしもファンベースで高いものでなかったと言われている。理由は女性シンガーではダメだ、メタルは男だと言う意見が多かったと聴き、言葉を失いましたね。いまじゃ信じられないどうけど、久保田の登場は早かったと言うことなのだろう。


⑥SABBRABELLS『SABBRABELLS』
国産サタニカルバンドの自主製作盤。超絶レアもので、ダビングしたヘロヘロのテープしかもっていなかったので、2008年にボートラ入りで再発された時は小躍りして喜んだものです。国産メタルシーンに及ぼした影響は計り知れない。個性剥き出しのサウンドは、今なお色褪せません。
おどろおどろしさだけではないツインギターが暴れる疾走ナンバーもカッコよかったなぁ。


⑦X-RAY『摩天~HARD SECTION』
10代でデビューを果たしたスーパーギタリスト湯浅晋。
彼の扇情的なプレイの数々に恋い焦がれましたが、藤本のハイトーンの切れがあり、ここで聴ける英国寄りの叙情派ハードサウンドの絡みは上々だ。
藤本の歌声はJ-POPファンが聴いても嫌味を感じさせないクリアーさがあり、メタル系を以外の人からもウケたと言われる。


⑧VOWWOW『Ⅲ』
世界に名だたるテクニカル集団へと発展したV時代のVOWWOW。日本人離れした人見のパフォーマンスも益々磨きがかかり、海外の有名アクトと比べても遜色はないのが、このバンドの強みだった。新しいギタープレイを捻じ込みつつも、山本の武器は、エモーショナルさに尽きる。ロックなエナジーから情感たっぷりの泣きの世界まで自在に操る天賦の才に脱帽。BからVへ、外野の雑音を封じ込めた比類なき完成度。あらゆる音楽性を飲み込み進化したサウンドにスキなど見当たらない。今もって日本が世界に誇れる歴史的な名盤だ。


⑨SHOW-YA『Outerlimits』
商業ベースの活動が基準な為に、常に中途半端な印象を与えた彼女たち。今作は唄えるハードサウンドと呼べる充実度と方向性が絞れた為に、視聴感は悪くない。
プリンセスプリンセスと共にガールズバンドブームをけん引したのだが、どう見ての質が違うの不思議な気持ちだった。
限界LOVERSと私は嵐のヒットが大きかったのだろう?
どっちが先だったのかな?


⑩LOUDNESS『SOLDIER OF FORTUNE』
二井原実先輩のクビに驚いたが、マイク・ヴェセーラの加入にも驚いた。ホンマもんの外国人の加入である。
話題性もありレーベルも動き日本のTV番組にも登場したラインナップ。高崎は態度が悪かったぞ(笑)。
レコーディングでは好調も生ではイマイチだったマイク。
お金をかけた割にセールス的に国内でも惨敗だった新生ラウドネス。
結局は彼らも日本のバンドという立ち位置だったんだろう。
よくよく考えると日本語ヴァージョンのアルバム出していたもんなぁ。
当時の最高峰のテクニックを詰め込んだ高崎のプレイの数々は今聴いても戦慄である。
ポール・ギルバートは欧州スタイルを捨てMR.BIGへと向かった。皮肉なものを感じる。ヨーロピアン調とアメリカンロックの融合。でもこの音は古臭すぎた。ミックスもしょぼいぞ。
でも渡米後のラウドネスを総括するような内容は傑作としか言いようがない。個人的に愛聴する名盤である。




681. 失恋船長 (2019-10-28 13:39:21)

『思い出の国産メタル100選その⑧』


①ANTHEM『BLACK EMPIRE』
再始動後のアンセムがいかに充実しているかを物語る傑作。
叙情的かつメロディアスだがロックの持つ躍動感とハードネスさが手抜きなしのガチンコ勝負。とにかく洗練されているのにメタリックなダイハードサウンドを両立させている。
ここで唄う坂本英三のパフォーマンスも、根強くある森川待望論を吹き飛ばす圧巻の歌声を披露。
多様性を含んだ音楽性を引っ提げ、アンセムは今作を機に確実に新たなるステージへと登りつめた。



②EARTHSHAKER『Pretty Good』
軟弱な音楽性になり下がったアースシェイカー。
その凋落ぶりは言葉に出来ないが、確か聖飢魔Ⅱがアメリカでライブをやった時にオープニングを務めたが、商品となったのは聖飢魔Ⅱだけだった記憶がある。
そんな状況下の中で原点回帰とは言わないがハードサウンドを取り戻そうと動き出した今作。
唄えるハードサウンドは健在、プロデュースにTOTOのジェフ・ポーカロを迎えアメリカンかつダイナミックなリズムを引っ提げ、復活の狼煙を上げた。
個人的にはノリがよくシンプルかつキャッチーなリフワークが耳を惹く③が好きだ


③EXCURIVER『In Hard Time』
日本人らしいキメの細やかな情緒のあるサウンドが好きだ。
演奏も堅実であり、無理やり感がないのも好印象。
少々ダーティーな声質の歌い手は、歌唱スタイルと合ってはいないが、やはりしっかりと唄おうという姿勢を示し好感が持てる。でも音楽性的に雰囲気重視の歌では場が持たない。
国産バンドが抱える問題点を露呈した形となったが、泣かせのメロディアスギターが出てきたら文句も出ません。
この手の叙情派路線に目がないのでね。



④二井原実『ONE』
ラウドネス脱退後、直ぐに動き出した二井原実先輩。
かれのバックボーンたるファンキーなサウンドやソウルフルな唄い回しを生かしたナチュラルなロックサウンドを披露。
歌モノが中心だけにハードなものを求めたマニアを落胆させたらしいのだが、メタルシンガーとしての呪縛から解放された自然に近い唄い回しは魅力的だった。
アメリカ時代の豪華ゲストも見逃せませんが作品に影響を残したかは不明。ライブでは中間英明も参加していましたね。
このアルバムを土台にデットチャップリンがあると思っている。


⑤JEWEL『JEWEL1』
関東のメタルシーンを支えたバンドのフルアルバム。
1とタイトルは付けられたが2は出なかった。
ギターの本間清司はヴィジュアル系に転身して成功。
腕のあるプレイヤーがどんな形でもよいから世に出れた事を喜ぶべきであろう。それでなくとも狭いシーンなんだからね、夢だけでは飯は食えないよ。そんな現実を思い知らせてくれたバンドでもある。
日本人的な情緒のあるメロディと哀愁美、臭くならないには関東のバンドだからか、勢いのあるハードな楽曲は聞きごたえ十分、大森の無理目のハイトーンが噛み合っていないと感じるが、それでも愛聴した一枚だ。

⑥MASTERMIND『The Way I Go』
ポニーキャニオンからリリースしたメジャー第一弾にて通産2枚目のアルバム。
歪んだ癖のあるハイトーンとパワフルかつクラシカルなサウンドは日本人好みのスタイル。臭さに走ることなく絶妙なさじ加減でパワーメタルマニアにメロディアススピードメタルマニアも喜ばせるサウンドであった。
海外のアクトのオープニングを務めるなど、期待をされていたがメンバーはオッサン臭かった。
当時は何度かライブに参戦させてもらいましたよ。
強力なツインギターだったなぁ。



⑦Nozomu Wakai's Destinia『Requiem for a Scream』
ロブ・ロックをゲストに迎えリリースされた若井望のバンド。ルックス的にも整っている若井がガチンコのメタルをやってくれるのが嬉しい。
お金の為にヴィジュアル系に進めば良いのにね。
そんな侍スピリットと洗練されたネオクラ風味のサウンドは、国内レベルを超える仕上がり。ロブ・ロックにとっても光り輝ける場所を提供して貰えたと自負できるだろう。
速さだけではないメロセンス、アレンジ力の高さなど、若井は稀代のギタリストであることを知らしめた名盤である。


⑧SABER TIGER『SABER TIGER』
下山武徳という牙を手に入れた事により北の狂獣は本領を発揮できた。ライブでもレコーディング同様、獰猛なパフォーマンスで魅了。本当に素晴らしい歌い手だった。
ある意味、最盛期を迎えたバンドは敵無に見えた。
当時は狂ったように聴いた一枚。頻繁にライブにも行かせてもらいました。それだけに思い入れは強い。


⑨SHE-JA『Stand Proud! All For Heavy Metal』
ヘヴィメタル極寒の時代にAVEXから突如リリースされた
慟哭のギタリスト屍忌蛇のソロというのか、かれが影響を受けたアーティストのカヴァーを中心としたコンピ作。
やはり個人的にはほぼ、アンセムのメンツが揃うなど、参加メンバーの充実度と屍忌蛇のプレイアヴィリティの興奮されっぱなし、素晴らしい作品を世に送り出してくれました。
これも小室にあゆのおかげならワタクシはお歳暮を贈りたい気分ですよ。
当時は良く聴いたアルバムですよ。一枚の作品に坂本英三に森川之雄、二井原実がいるんですよ。長い付き合いになるNOVも参加、小野正利先生もいる、興奮するわ。
それにしても森川ボネットは凄すぎるぞ。


⑩SOLITUDE『Virtual Image』
表現力に幅が出た杉内の咆哮。NWOBHMスタイルを継承するピュアなメタルサウンドには一点の曇りもありません。
2000年という厳しい時代に叩きつけた普遍のヘヴィメタルサウンドとその意義に胸が熱くなります。
こういう音を生涯愛し続けるだろう。男泣きの哀愁美と鋼鉄サウンドの目指す高み、我々も同じステージを見据えていますよ。メタルと呼ばれる音楽のあるべき姿に、何か行動をしなければと突き動かされずにはいられません。




682. 失恋船長 (2019-11-04 17:21:40)

『思い出の国産メタル100選その⑨』


①TERRA ROSA『PRIMAL』
貴重なデモ音源をCD化。希少価値の高いデモの製品化に興奮が止まりません。名曲①が復活したことに涙ですよ。
名曲『火の中に影』の元ネタも収録されていたりと興味が尽きない。また名手、島のギタープレイも聴けるし、各歴代ギタリストとの聴き比べも楽しめる。ドラマーも田野だしね。
メンバーチェンジの多いバンドだけに楽しみ方は楽曲以外にもありますよ。



②UNITED『HUMAN ZOO』
国内最強のスラッシュアルバムと言えるほど破壊力を持っている。タイプの異なる二人のギタリストが切磋琢磨している姿もエゲツナイほど興奮させる。
とにかく良く聴いた一枚だ。拡散傾向にあったスラッシュシーンの中にあって素早く対応してきたの印象が強いが、的外れにならないセンスが凄い。
古井の唄が弱いと言われがちだが、個人的には愛して止まないシンガーだ。



③5X『HUMAN TARGET』
ジョージ吾妻やカルメン・マキらが在籍した元祖スーパーグループ。80年代初頭のハードシーンを牽引していたのは間違いない。


④AROUGE『AROUGE暴虐の貴公子』
橘高文彦の名前を世に知らしめたバンドのデビュー作。
10代の若者にマント姿のコスプレは悪いアイデアではないのだが、戦隊ヒーロー感が出過ぎてしまった。
音は本格的なスタイルを披露している。それだけにちょっと残念だが、一枚のアルバムで解散したのはもっと残念だった。
後年幻の2枚目を含んだ再発盤が出た時は本当に嬉しかったし、しみじみ良かったなぁとメンバーの親族ばりに思った。



⑤BLIZARD『暗黒の聖書-BLIZARD OF WIZARD-』
英国寄りのサウンドとジャーニーのメンバーからの楽曲提供もあったりと、デビュー当時から拡散傾向の音楽性だった。でもジャーニーからの提供って凄い期待値だよね。
絵になるメンバーが揃う美系の本格派のグループ。そのせいで最後まで方向性が定まらずに試行錯誤していたように感じる。下村の無理目のハイトーンも懐かしい。
構築美溢れる叙情派ギタリストの松川敏也の存在感の強さにワクワクさせられる。

⑥STEFFANIE『HIDEWAY』
日系人女性シンガー、ステファニー・レイコ・ボジャースのソロアルバム。名のあるバックメンバーを従えガチンコのHM/HRサンドを披露。その伸びやかな歌声はハードサウンドに一歩も譲らない逞しいものだった。
モデル上がりなんて色眼鏡など木端微塵に吹き飛ばす圧巻のパフォーマンス。ハズキルーペもぶっ壊れるな。後年、寺田恵子の後任としてSHOW-YAに参加。代表曲を英詩に変更して唄っていたな。


⑦人間椅子『頽廃芸術展』
ヘヴィメタル冬の時代にリリースされたフルアルバム。それだけに思い入れは強い。彼らの持つシニカルな世界観が破綻することなく機能。
バラエティに富んだ楽曲も曲順良く収録され視聴感の高さは随一だ。この作品以降、しばらくは和嶋の捻くれたポップソングなどが収録されたアルバムが出るため、統一感に欠けたものが増える。それだけに、今作は、そんなフラストレーションとは無縁の人間椅子サウンドを楽しめる。もう少しヘヴィで深みのあるミックスであれば、なお良かったのだが、彼らのファンベースを考えるといたしかたないのだが、ロックなんでね、歯応えが欲しいわなぁ。それでも、このバラエティ豊かな楽曲は、全てが個の魅力を存分に発散している。


⑧聖飢魔II『LIVING LEGEND』
解散を公表した後にリリースした最後のオリジナルアルバム。それだけに話題性は大きい。その前にリリースされたベスト盤との繋がりもある正統性の強い音楽性は、彼らの集大成と呼ぶべき傑作へと仕上がっている。これ一枚で終わるのが惜しいと思わせる内容だったが、これが最後だから、出し惜しみのないアイデアの結晶とも取れるのだろう。もし彼らが0点という批評を喰らっていなければ、どういうミュージシャン人生を歩んでいたのか、ふと頭ももたげたのが印象的だった。
初期の楽曲をセルフリメイクした傑作のベスト盤『1999 BLACK LIST』と併せて聴いてもらいたいね。


⑨DANCER『Dancer Memorial』
藤本泰司率いる叙情派バンドの音源を一まとめにして2枚組としてリリースされたアルバム。限定生産の為に中々手に入らないが、藤本が沢田泰司のD.T.Rに参加した際には、便乗商法丸出しのBest of Taiji Fujimotoのタイトルで12曲入りと曲数を減らし再発された事がある。
アメリカンな陽性サウンドからバラードにハードなナンバーまでとバラエティに富んだ楽曲を収録。アンセムで鍛えたトニーのハイトーンと藤本のギターワーク、そしてタイトなスケジュールながらも、パワフルなプレイを披露したリズム隊。ポテンシャルを秘めたグループだった。インディーズでも人気を博していたが突如解散。知名度を上げきれなかったのが、今の現状を示しているだろう。


⑩ANTHEM『BURNING OATH』
レーベルも移籍、新体制の中で気合漲る一枚をシーンに叩きつけてきた不動のヘヴィメタルバンド。ドラマーの本間の離脱のニュースもあったが、ピンチを見事とに乗り切っている。
哀愁美溢れる硬派メタルサウンドを継承するアンセム。今作も揺るぎない安定のブランドだが、個人的には、アルバム一発目の視聴中に、森川之雄の声で聴きたいなぁと、シンプルに思ったのが印象的だった。それゆえに、坂本英三の脱退劇に、驚きはあったが、遂に実現したかという気持ちの方が強かった。適切な表現ではないが、個人的には正夢でしたね。
ここで聴ける坂本英三の哀愁たっぷりの唄い回し、ギリギリのところで踏ん張る熱唱に胸打たれます。かれは間違いなくアンセムを支えた灼熱のヴォーカリストとして後世に名を残したことも揺るぎない事実である。この功績は認められるべきだ。




683. 失恋船長 (2019-11-11 20:51:33)

『思い出の国産メタル100選その⑩』


①ANTHEM『Engraved』
森川復帰後2枚目のアルバム。完全復活を印象付けた森川之雄のストロングヴォイス。その獣性を帯びつつも艶やかな歌声は唯一無二の個性を放っていた。
自らが築き上げたアンセム節。類型的な面も感じるが、今作は清水の曲を多く取り入れることでマンネリ打破を遂げてる。類似性と言っても高次元での再構築。付け焼刃やアイデア不足からくる、確信犯的なやり口とは無縁だ。
ここいらで外部からの血を取り入れるのもありだろう。



②DUEL『DEATH WISH』
男の哀愁を纏ったパワフルサウンドが信条のバンド。そのハードボイルド路線のサウンドはTANKに通ずるものがあるでしょう。チャールズ・ブロンソンに捧げると言うサブタイトルに胸が焦がれますが、それに負けない充実ぶりに目を見張りますね。男ならこの世界観に共感出来るでしょう。


③NEGAROBO『EMERGENCY』
北の大地から現れた殺戮スラッシュマシーン軍団。殺傷力抜群のリフと全てを飲み込むパワーリズム。その豪胆極まりないアグレッションと、切れ味鋭いスラッシュサウンドは、カリスマ性すら漂わせていた。フルアルバムが今作のみで終わった為に、認知度も低く再発もないだけに知る人ぞ知る存在になってしまったが、ドラマーの鈴木はラウドネスに参加したので、今ならもっと評価されるバンドとなるであろう。1997年というリリース時期に泣かされたとも言える。



④MOONSTRUCK『MOONSTRUCK』
ジャパニーズ様式美メタルの権化たるテラローザからの影響も著しい大阪のバンド。似て非なるものを作り出す才に日本人は秀でていると個人的には思うのだが、このバンドなど、その最たる例であろう。活動時期が90年代の為に、辛酸なめ尽くす形となったが、この手のバンドを応援するマニアは全国にいるはずなので、今なら、もっと評価される部分は多いはずだ。
YOU TUBEの影響は計り知れない。日本がダメでも世界がある。EPと手売り感のあるデモCD-Rだけで終わるバンドではないと思っているのでね。



⑤MEPHISTOPHELES『METAL ON METAL』
メジャーデビューに最も近いバンドと言われつつも解散の道を選んだ彼らが突如復活。梅原のもう一つのプロジェクト、ERASERHEADの曲と抱き合わせでのリリースとなっているが、なんら違和感や遜色のない同系列のサウンドを披露。これぞメフィストフェレスと言いたくなるような勢いに満ちた、ヘヴィメタルサウンドを轟かせてくれた。ゲストで清水昭男やガーゴイルのメンバーが参加、話題性もありました。


⑥MAZERAN『MAZERAN』
関西出身の彼らが、知らないうちに日米英の混合バンドになっていた。プロデュースに白田一秀を迎え、日本的な解釈を交えた本格派のハードサウンドを披露。粗さもあるが、ガチッとハマった時に感じさせるスケールの大きさが好きだった。シンガーはジェフ・スコット・ソートがいたパンサーで唄っていたのも、個人的にはテンションアップ材料だった。


⑦FASTKILL『INFERNAL THRASHING HOLOCAUST』
2004年にリリースされた1st。無駄を省いたコンパクトな楽曲は、とにかく勢いに満ち溢れている。スラッシュ由来の攻撃性とスピード感、ハイピッチなヴォーカルと全てのテンションが高い。その清いまでの裏切りのない謹製スラッシュサウンドを奏でる新人が日本から出てきた事が何よりも嬉しい出来事だった。日本には根強く残る海外志向。何をやっても海の向こうのバンドは凄いいうバイアスが掛った輩は無視して、世界に向けて精力的に発信して欲しい。このポテンシャルを埋もらせるは惜しい。

⑧HARD GEAR『INFINITIVAL ABILITY』
元サーベルタイガーの田中康治と渡辺徹らが中心となりバンド結成。サーベルとの類似性も高い、キメまくり高度な演奏とフックに富んだメロディ。田中のソングライティング力の高さを思いっきり堪能できる。スケールの大きいバンドサウンドを引っ提げ精力的に活動していたらしいが、竹内聡と青柳慎一郎、礒田良雄は下山と合流。なんだかついていないバンドだった印象が強い。ドラムは水野泰宏を発掘したのは、このバンドですよ。本当にサーベルタイガーファミリー感が強いバンドです。


⑨Jill's Project 『Last Contract』
岡垣正志の様式美プロジェクトなのだが、元はパチンコ関連の楽曲制作がスタートだと言うのだから驚きだ。知らないうちにパチンコライターに転職していたアニカツこと関勝美がキーパーソンなのだが、参加メンバーがエグイ。スナイパー、テラローザ、ウルフ、ハリースキュアリーなどの歴戦の兵が顔を揃える形となった。この豪華ラインナップが繰り広げる様式美ワールドの充実ぶりに驚きましたね。パチンコ関連という色眼鏡で見ていた自分が恥ずかしい。スキのない完璧なアルバムだった。このアルバム以降はゲーム関連のメタルアレンジで金を稼いでいるようですね。これが国内のメタルシーンの現状かと思うと胸が痛くなります。


⑩KRUBERABLINKA『KAIZU』
テラローザの赤尾和重が本腰を入れて動かしたバンドの2枚目。相棒はテラローザの鈴木広美。両者が表現してくれたのはテラローザに通ずる古典HM/HRサウンドを披露。メロディアスかつテクニカルな鈴木のギター、そして老獪なテクニックを駆使して唄い上げる艶やかな唄、これぞ様式美メタルの醍醐味と言える味わいがある。なんと言っても若々しい感性と勢いを完全に取り戻してる現役感たっぷりの音色に驚いた。古さに埋没しないフレッシュ感を導入させているのも凄い。これぞ現代まで脈々と連なる様式美メタルの血脈なんだろう。




684. 失恋船長 (2019-11-25 22:34:42)

『思い出の北欧メタル100選その①』


①MADISON『Best in Show』
青臭さの残るデビュー作から比較すると洗練度も増してきた。ただその分、まとまり過ぎたとの印象を与えるのだが、聴き手の趣味嗜好にもよるのでしょう。
個人的には、まだまだ粗さの残る北欧クリスタルサウンドが放つ眩い輝き、寒々しい夜空には満点の星空が広がっているように感じる。
マディソンならではの魅力が満載だ。是非とも再結成して欲しいバンドである。アルバム2枚で終わったなんて悲しすぎるよ。

②SILVER MOUNTAIN『Roses & Champagne』
オープニングからあまーいと叫ばずにはいられません。北欧ならではの甘美でメロウ、そしてロマンティック、その花園サウンドにクラクラします。
初期のアグレッシブなパープルスタイルも素晴らしいが、この路線も大いに支持したい。

③HAEVY LOAD『Stronger Than Evil 』
地図を見ればスウェーデンが英国からのムーブメントの影響を受けないわけがないでしょうね。NWOBHMを通した北欧スタイル。攻撃的だが、北欧ならではのクリアーなサウンド。
この空気感がこのバンドの魅力。日本ではイモ臭いバンドの代表格扱いで終わっている感があるが、ムサ苦しいジャーマン勢とはチョイと違う、ある意味、リアルヴァイキングメタルというのはこういうのを言うんじゃないかと思わせる、気骨で荒々しいメタルサウンドを堪能できる。でも北欧なので透明度が高いと言うのが面白い。




④ALIEN『ALIEN/US MIX』
このアルバムのオリジナルはジム・ジヘッドが唄うヴァージョンが存在するのだが、最初に聴いたのがワールドワイド盤のピート・サンドベリが唄う方だったので思い入れが強い。両者とも唄の巧さに問題はないが、ジムの方が北欧色の強い楽曲が多く、正直、ワールドワイド盤からカットされた曲など強烈だった。北欧メタルと言えば、という世界観を具現化した一枚。まずはこれから聴いて欲しいね。



⑤UNIVERSE『UNIVERSE』
オープニングナンバーのカッコ良さに悶絶です。メタリックなリフがカッコいい疾走ナンバーへと繋がる展開に早くも昇天と、マイナー臭さはあれど、北欧ブランドと言えばこれでしょうと断言したくなるような魅力が満載。これ一枚で解散した為に幻のバンドと言われ、認知度も上がることはなかったが、こういう日蔭のバンドに光を照らし再考される機会を与えて欲しいね。何度聴いても①にメタルのカタルシスを感じますよね。


⑥BLACKSMITH『Gipsy Queen』
華麗に舞う北欧クラシカル風味満点のオープニングナンバー、先人たちの影響を飲み込み研磨したクリスタルサウンドの眩い光。唄はヘタだし強引さも目立つが、これから大成する可能性を秘めたバンドだったが、これ一枚で80年代の歴史に幕を閉じてしまう短命なバンドだった。近年ボートラ入りで復活した時は家族のような気分で喜んだね。
世界中のマニアにとっては待望の一枚だったはずだ。



⑦220VOLT『POWER GAMES 』
まだまだ洗練されてはいないが、北欧らしい凍てついたダイアモンドダストサウンドを披露。ホットなメタルサウンドなのにクールというのは実に面白い。同じ火傷でも凍傷なんだろうねぇ。この野暮ったさもハマれば癖になりますよ。名盤EYE TO EYEはメタルという観点から批評すれば、贅肉を削ぎ落しオシャレになりすぎた。このバンドの入門編はあちらだろうが、ガチンコ北欧サウンドを愛する方なら、こちらも大いに楽しめますよ。


⑧Pretty Maids『Future World』
パワーメタル色の強かったデビュー作から早くも脱却。洗練度の増した北欧スタイルを踏襲。この音楽性を推し進めるような形でバンドは動き出すのだが、ワールドワイドな成功を掴むための路線変更というところだろう。プロデュースにエディ・クレイマーを招聘。グラハム・ボネットがコーラスで参加と話題性もあった。


⑨Midnight sun『Metal Machine』
シンガーをピート・サンドベリからヤコブ・サミュエルに交代してリリースされたラストアルバム。北欧らしい甘美なメロディとサイバーチックな世界観を活かしたキレのあるシャープなメタルサウンドとの融合。流石はヨナス・レインゴールドといった歌心を生かしたメロディックメタルサウンドに悶絶です。個人的には大好物な一枚だ。甘いのにメタルしている。やりたくでも出来るものではない、北欧の血がそうさせるのだろう。コンパクトな楽曲のでもマグナス・カールソンのギターは光っている。
この音は世に出るのが少し早かったのかも知れない。


⑩Europe『Wings of tomorrow』
北欧メタルと言われ真っ先に思い出されるのが、このアルバム。甘美でスウィートなのにメタリックさも加味させた今作は、彼らの代表作と言えるだろう。青臭いデビュー作から一気にメジャー感を増してきた。そんな中でもハードなスクリームオブアンガーなどは一際異彩を放っている。ジョン・ノーラムのギターもクレイジーぶりが顔を覗かせているのも印象的。硬軟交えたバランス感覚に秀でた一枚。彼らのカタログの中でも一番好きなアルバム。




685. 失恋船長 (2019-12-02 17:35:17)

『思い出の北欧メタル100選その②』


①TAROT『The Spell of Iron』
フィンランドのメタルシーンを語る上では外すここの出来ないバンドのデビュー作。まだまだ青臭さは残っているものの、先人たちの影響を包み隠さずに再構築して熱演する様にヘヴィメタルに対する猛烈な愛を感じますね。暗黒様式を身にまとった叙情派メロディアスサウンド。トニー・マーティン時代のサバスの暗黒面を濃くしたようなサウンドが魅力だ。



②John Norum『Total Control』
ヨラン・エドマンがゲストで3曲リードを担当。ジョンのソロなのだから問題はないが、
ジョンには是非ともヨランと本気で、この当時の音楽性を突き詰めたアルバムを一枚出して欲しい。
熱いエナジーが迸るギタークレイジーぶりも微笑ましいです。
フックのあるメロディとハードなギター、ロックの持つ豪胆さと北欧ならではの繊細さ、両面から楽しめる傑作だ。



③Glory『Danger In This Game』
叙情的なメロディとキラキラとしたオーロラサウンドを奏でるTHE北欧スタイルのバンドのデビュー作。
歌い手がイマイチ唄いきれていない面はあれど、ギター巧者のヤン・グランウィックのプレイは鮮烈なるインパクトを残しています。
キーボードの使い方も上手くマニアのツボをつきましたね。
個人的には北欧と言えば真っ先に思い出されるバンドの一つだ。
リリース当時も良く聴いたが、今の方がグッとくるんだよなぁ。

④Yngwie J. Malmsteen『Trilogy』
アメリカ市場を狙った為に楽曲はコンパクト。音質もマイルドなものになったが、
メロディの質感はネオクラ一直線の高品質。まさに水晶の如きと比喩されたクリスタルメロディを堪能できる。
マーク・ボールズのハイトーンも今作を名盤の域に押し上げる事に成功。
世界中のネオクラ様式美の素晴らしさを広める形となった。
インギーも事故前の超絶プレイを轟かせている。そしてインギーは楽曲中心でも素晴らしい曲を書けると証明した。


⑤Stormwind『Rising Symphony』
今作で唄うは超が付くほどの実力派シンガーとして知られるトーマス・ヴィクスとローム。
冴えわたるネオクラサウンドにはピッタリの逸材だ。
今作がラストになるのは残念だが、最終作にて最高傑作を世に送り出した。
緊張感溢れるネオクラサウンドには上手い唄が必要だ。
主役たる空手家のギタリストは今なにをやっているんだろう?

⑥kirka『THE SPELL』
フィンランドを代表する国民的シンガーのHM/HRよりの音楽をやっていた時代のソロ。
後期RAINBOWあたりに通ずる大衆性と普遍的なメロディ、そこに流れるロックなエナジー。
硬軟のバランスが整う優れた歌モノアルバム。


⑦Erika『Cold Winter Night』
インギーの奥さんとして知られる女性シンガーのソロアルバム。
大げさな展開の曲を聴くと大映ドラマを見せられている気分になるが、
北欧らしいクリアーなサウンドとメロディを思いっきり堪能できるハードポップの名盤。
彼女の歌声も透明感があり、また弾けるようなポップスをしっりと唄上げている。

⑧FORTUNE『MAKING GOLD』
2ndアルバムで大コケしたが、デビュー作である1stはメロディ派にとっては名盤中の名盤となっている。
青臭いベニー・スドペリの唄もイマイチだったりすのだが
叙情的なメロディがキュンキュンと泣かせまくるのがポイント


⑨Snake Charmer『Smoke And Mirrors』
シルバーマウンテンのベースだった、パー・スタディンが新たに立ち上げたバンドの1st。
唄うはミスターAORと呼ばれるピート・サンドベリ。彼の切ないハスキー系のハイトーンが映える甘美な哀メロナンバーが目白押し。
派手さはないが堅実な作りがビンビンと耳に響きます。甘いだけじゃないハードさもあったりと、北欧の美点が詰まっていますね。




⑩King Diamond『FATAL PORTRAIT』
Mercyful Fateが分裂。あの恐ろしい世界観はキングが引き継いだ。漆黒の闇から堕天使が降臨。
禍々しくも美しい闇の世界へ誘う暗黒様式美サウンドの誕生。その濃密な世界観はキングのファルセットヴォイスのおかげで不気味さもアップ。
唯一無二の音楽性を作り出している。




686. 失恋船長 (2019-12-09 18:20:51)

『思い出の北欧メタル100選その③』


①Masquerade『Masquerade』
大衆性を纏った北欧サウンドが売りのバンド。聴き進めると少々似通った曲が多くダレるという評判も多かったが、先人たちからの影響を隠さない
王道スタイルは、いい意味で前向きに捉える事が出来るだろう。
クリアーなハイトーン、派手に弾くリードギター、キラキラ系のキーボードと、ワイルドなリズムプレイとツボをしっかりと押さえている。
ZEROコーポレーションだったなぁ。

②E.F. Band『Last Laugh Is on You』
1981年にリリースされたデビュー作。この時はトリオ編成だった。荒々しいサウンドはNWOBHMからの影響も大。
でもメロディの質など、粗めの音像の中でも北欧的だなぁと感じるのがポイント。そして紫色の血が流れているのが北欧なんだろう。
後に専任シンガーにオランダ人や英国人を迎え、早くからワールドワイドな展開を狙うバンドだった


③Mercyful Fate『Melissa』
キング・ダイアモンド氏の奇怪なファルセットに最初は面喰いましたね。でもそれ以上に引き寄せられたのは
背徳感マックスのダークファンタジーサウンドの凄味。無駄のない演出力に舌を巻くのだが
安直な発想で怖がらせようとかではない知的好奇心を満たしてくれる音。それでありながらもメタルという部分をないがしろにしない
押し引きの巧さに唸らされる。ヘヴィメタルというジャンルを代表する名盤中の名盤。


④Yngwie J. Malmsteen『Facing The Animal』
多国籍群なんで北欧括りは微妙なのだが、主役たるインギーが久しぶりに楽曲重視の作風に取り込んだ名盤。
マッツのハスキーでパワフルな歌声もネオクラサウンドにマッチ。その唄いっぷりはライブでも遜色ないものだった。
特筆すべきは、ソロはあれだが、ギターソロ前後の構成が素晴らしい。ブアーッと弾いて終わりではいのが最高に良かった。
プロデュースにクリス・タンガリーディスがドラムに巨匠コージー・パウエルの参加も話題。

⑤Tone Norum『ONE OF A KIND』
日本一権威ある雑誌から兄の七光アルバムと評された、ジョン・ノーラムの妹のソロアルバム。
北欧テイスト満載のハードポップサウンドは、ダンサンブルなビートに乗り瑞々しく弾けている。
バックのメンバーやプロデュースにヨーロッパのメンバーが全面参加と力の入れように、少々やり過ぎでニヤけてしまいますが、
健康的なポップロックの持つ陽性な部分と、主役たる彼女の健気に頑張る姿が上手くリンクしているので、
色眼鏡なく楽しめるかと思いますよ。


⑥TALISMAN『TALISMAN』
まさに北欧クリスタルサウンドが炸裂する貴重な一枚。実力派シンガーのジェフ・スコット・ソートのザラついたハスキーヴォイスもマッチ。
デモではヨラン・エドマンが唄っていたりと、インギー人脈が多いのもポイント。それもそのはずでベースのマルセル・ヤコブが実権を握るバンドですからね。
クリアーかつメロディックな北欧印満載のサウンド。そこに黒っぽいフィーリングを持ち込んだのは大正解だ。



⑦TNT『Tell No Tales』
彼らのカタログの中ではもっともハードなスタイルをとっているアルバム。トニー・ハーネルの存在は唄声のみならず音楽性にも多大なる影響を及ぼしているだろう。
北欧的でありながらワールドワイドな成功を勝ち取れる柔軟さが最大の聴きどころ。美しいメロディですなぁ。


⑧Silver Mountain『Shakin' Brains』
音質も良くないし演奏もヘロヘロな面も気になるが、猛烈なマイナー臭から発散される叙情性に、これぞ北欧サウンドだと言いたくなる。
今の若い人の進めるのは勇気もいるのだが、このいなたさがたまらん。そして様式美万歳と言えるヨナス・ハンソンのギターに咽び泣きます


⑨Da Vinci『Da Vinci』
最近、奇跡の復活を果たした北欧ハードポップバンドのデビュー作。甘酸っぱいひと夏の恋を想起させる胸キュン哀メロナンバーに悶絶。
爽やかな微炭酸ロックも北欧印満載と、多種多様なタイプでおもてなし。しかしZEROコーポレーションが紹介した時は既に実態がなかったのは痛かった。

⑩OZ『Fire In The Brain』
インディ系でありながらもアメリカのCombat Recordsからリリースされただけに我が国のマイナーマニアを狂喜乱舞された一枚。
そのパワフルに駆け抜けるメロディアスサウンドの持つ熱量は当時としてはハンパなかった。
勢いや粗さでけじゃない部分に目を向けているのもポイント。3分前後の曲が大半を占める構成も正解だった。




687. 失恋船長 (2019-12-17 13:40:44)

『思い出の北欧メタル100選その④』

①CANDLEMASS『NIGHTFALL』
ブラックサバスとレインボーの融合を騒がれた
叙情派暗黒系バンドの2枚目
メサイア・マコーリンの加入によりドラマ性がアップされたのも話題になった。
漆黒の美学を追求する男、リーフ・エドリングの名を世に知ら知れまたアルバムとしても知られていますね。

②Skagarack『Hungry For A Game』
北欧のジャーニーと呼ばれたトーベン・シュミット率いるバンドの2枚目。
洗練度も上がりワールドワイドな作風に打って出ているが
北欧的なエッセンスが嫌味なく溶け込み独自性をアピールしている。トーベンの歌も癖がなく万人向けだ。
でもそこが一番の欠点となる個性不足に繋がるのが難点なんですけどね。


③Renegade『Time To Choose』
美しいボーカルハーモニーを武器に繰り広げられるメロディアスサウンド。
CD時代の悪い癖で詰め込み過ぎた為に、中だるみもあるのですが、それでも聴かせてくれるのが今作の肝。
これぞとハマった時の破壊力のインパクトは相当なもんだった。なんだかんだで世話になったなぁ。
北欧系のハードサウンドは瑞々しく潤っているんだよねぇ。そこがたまらなく好きです。

④Yngwie J. Malmsteen『Eclipse』
北欧人脈で固めた渾身の一枚。
ジョー・リン・ターナーがいなくても出来るんだという
インギーのやる気と野心が漲っている。
ヨランの無理目のハイトーンも北欧感を倍増させているぞ。
もっと自由にうたわせてやれよと思わせるのもインギー印だ。


⑤Nightwish『Wishmaster』
新しいタイプのシンガーを据えた事により大きなムーブメントを作り上げた。こういうアイデアもあったのかと驚きましたね。狂おしいまでに劇的なドラマ性を生み出したキーボードと、ロックの可能性を広げた歌唱スタイル。
独自性を強く感じさせる事に成功しました。


⑥Reingold『Universe』
北欧のロックシーンを代表する稀代のメロディメイカー、ヨナス・レインゴールドのソロプロジェクト。
ここで唄うはミスター北欧ヴォイスのヨラン・エドマン。彼のソウルフルな唄い回しもバッチリとハマりシンガーとしても魅力は開眼させている。鍵盤楽器を前面に出しているが、装飾過多にならないのが凄い。重厚なアンサンブルを武器に、明確に聴かせたいものを聴かせているのが最大の聴きどころだ。襟を正して聴きたくなる一枚ですね。

⑦JACKAL『RISE』
リリース時の裏情報などもあり、バンドとしては望まない形のアルバムらしいのだが、イイ意味での粗さが何ともいえない味わいを残し、これはこれで大アリだ。
とにかくハマった時のスケールの大きさは、このバンドのポテンシャルの高さを雄弁に物語っているぞ。


⑧Mikael Erlandson『THE 1』
ゼロコーポレーションからリリースされた歌モノアルバムの名盤。チョイハスキーなミカエルの歌声が泣かせまくりますね。扇情的なメロディにキュンキュンですよ。自分自身の音楽性を幅を広げてくれた一枚でしたね。


⑨Talk Of The Town『Talk Of The Town』
唄うはトーマス・ヴィクストローム。嫌みのない歌声を披露していますが、青さも漂いますかね。
キーボードを前に出しつつもハードエッジさも残したアレンジに北欧の風を感じます。
哀切のある透明感溢れるメロディ、エエっすねぇ。

⑩CLOCKWISE『NOSTALGIA』
フォーチュンで彗星の如くメロディックメタルシーンに登場したベニー・ストベリ。彼が中心となり立ち上げた新たなる北欧メロディックメタルバンドのデビュー作。とにかく扇情的なメロディの数々に胸が締め付けられます。
これぞ北欧サウンド、これぞメロディックメタルのオンパレードに泣かされましたね。
次のアルバムもリリースされるのですが、フォーチン同様やらかした感が強く、消えてしまったのが残念でした。
歴史は繰り返すってトホホだよ。ベニーは良いメロディメイカーでしたよ。




688. 火薬バカ一代 (2019-12-30 02:33:18)

2019年の10枚

1.LUCIFER’S FRIEND『BLACK MOON』
2.OVERKILL『THE WINGS OF WAR』
3.TONY MILES『BEYOND THE LAW』
4.MYRATH『SHEHILI』
5.GRAND MAGUS『WOLF GOD』
6.XENTRIX『BURY THE PAIN』
7.BLACK SWEET『THE LIGHTS』
8.ROB MORATTI『RENAISSANCE』
9.FORTUNE『Ⅱ』
10.HIDDEN『ENBALM』

上位2枚以外は順位なんてあってないようなものです。
そもそも、買ったはいいけどまともに聴けていないアルバムが山ほどあるのに10枚選ぶことになんの意味があるのか…とか思わなくもないのですが。
よいお年を。




689. 失恋船長 (2019-12-30 19:12:50)

『2019年間ベスト』

※順不同

そもそも選べるほど、新譜を聴いていないと言うか定額制サービスの功罪は、購入していないのでリリース時の記憶が全くない。こぼれているものもあるだろうが、パッと思いついたもので選出です。



①THE MAN『Ultimate Formation』
ANTHEMのメンバーを中心とした企画モノバンド。往年の名曲を奇をてらうことなくど真ん中で受け止めたカヴァー集。
とにかく柴田直人のルーツたるメタルバンドを中心とした選曲に燃えるものがある。
是非このメンツで第二弾、第三弾へと向かって欲しい。まだまだやって欲しい曲は山ほどあるぞ。


②人間椅子『新青年』
満を持してのアルバムタイトルからも読み取れるように、脂の乗り切ったバンドによる最新作。You Tubeの影響もあり海外でもチョイとした話題になりつつある。その影響もあるのか、やたらと人間椅子を昔から知っているぜ、俺はずっとファンだったと言う、ラグビーW杯よりもタチの悪い、インチキ臭い奴が増えたのが印象的だ。
それだけ話題性を集めた証拠なんだろうが、チョイと笑える。
今の彼らの充実度、揺ぎ無きバンドコンセプト。それらを完全に体感出来る仕様になっている。

③TANITH『In Another Time』
ラス・ティッピンズを担ぎ出し本格的なサウンドで勝負を掛けている。古くて新しい正統派スタイル。
アメリカ産なのに英国しているのは、このバンドが目指している方向性なんだろう。
実に面白い仕上がりですね。


④RIOT CITY『Burn the Night』
若き野郎どもによる古典メタルの再構築。勢いに満ち溢れた楽曲はどれもが懐かしい空気に溢れている。
これを土台に次なるステージへと駆け抜けて欲しい。パワー、スピード、メロディの三拍子が揃ったサウンドは基本ですよ。


⑤DIAMOND HEAD『The Coffin Train』
伝説のNWOBHMバンド。単なる懐古主義ではない現在の魅力をリアルに伝える事が出来た力作。
枯れる事のない味わい深いセンスと、古き良き時代を想起させる素直な音は新旧にファンに訴求するだけの説得力がある。


⑥JESUS『Le Dernier Slow』
厳密には最新作ではないのだが、幻のデモ音源をデジタルリマスターにより復活。そして新録も含め貴重な音源が世に出たのが何よりも嬉しかった。ようやく日本でも、この手の作品に光を照らされた事が本当に嬉しい。
足立祐二のギタープレイは鮮烈だった。


⑦Fand Me『Angels in Blue』
ダニエル・フローレスとロバート・ラブランクらが中心となり結成されたグループの3枚目。期待を裏切らない売れ線路線全開のメロディアスロックの爽快感たるやね。メロディの大洪水、少々エッジ不足のため、個人的に物足りなさもあったりするのだが、お約束感満載のサウンドはマニアならずとも満足させるだけの、フックのある展開がテンコ盛りだ。


⑧ALICE IN HELL『Thousand People Sword Kill』
バンドメンバーが自らのルーツと向き合った古典ダイハードサウンドが満載。
懐かしさと斬新さを融合させた再構築サウンドの醍醐味を味わえる力作だ。これが日本人の専売特許なのかもしれないね。


⑨DUel『Raging Soldier』
関西の荒くれ暴走ロック集団は死なず。過去のリメイクを含めた内容だけに新譜とは言い難いのだが、NWOBHMに通ずる硬質感とTANK譲りの哀愁路線、とにかく男臭さと哀愁美が目にしみるほど充満している。これぞへヴィメタルの醍醐味だと言えるサウンドが、俺たちはこれしかやりたくないという一途なるメタル愛に胸が焦がれます。


⑩FORTUNE『Ⅱ』
ノスタルジーも満載ですが、それ以上に現役感をアピールしてきた。今後もコンスタントに作品をリリースして欲しい。
想い出の復活劇では、物足りなさすぎるぞ。この手のバンドはそれが多いだけに、期待したいねぇ。




690. 失恋船長 (2020-01-14 21:21:11)

『思い出の北欧メタル100選その⑤』


①Thomas Vikstrom『if i could fly』
海に浮かぶ石の塊に上半身裸の男がギターを片手に腰を下ろしている、インスタ映えしないジャケが大損しているな。
1993年リリースのどんなジャンルを歌いこなす稀代の名シンガーなのにイマイチ認知されない
トーマス・ヴィクストロームのソロアルバム。歌がメインのサウンドだが、その嫌味のない洗練された哀メロの数々に
胸がキュンキュンと締め付けられるでしょう。時代が時代なら一発ヒット曲も出そうなクオリティだった。

②Da Vinci『Back In Business』
国内盤はZEROコーポレーションよりリリース。その時は既に実態はないバンドだったんですけどね。
弾けるポップセンスと甘く切ないメロディが嫌味なく飛び込んできます。
一時期は本当にお世話になったレーベルであり、ジャンルだったなぁ。



③Tone Norum『THIS TIME...』
ジョン・ノーラムの妹という後光がデビューの後押しとなったのは間違いないだろうが、彼女も威光に頼らずに頑張っている。
オープニングナンバーでは我らがインギーも客演と前作以上に気合が入っています。
デュエットナンバーにカヴァーもあり楽曲もバラエティに富んでおり、北欧ハードポップマニアなら十分い楽しめますよ。
今での年2,3回は通して聴いていますね。


④Tindrum『Drums Of War』
元TNTのドラマーだったディーゼル・ダウルが結成したバンドの1st。綺麗な女性シンガーも超音波ヴォイスが少々ウザ目だが、存在感が際立っているので許せる。爽快感たっぷりの微炭酸サウンドにピッタリのビジュアルかもしれない。
浮かれたメンバーショットなど見ると時代を感じるが、このサウンドは大好物だ。
アルバム自体は本国で成功を収めるも、女性シンガーが結婚を機に引退とかぬかした為に、バンドは元TNTのD.Dダイナマイトに協力を仰ぐも、あまりの悪声にこちらはビックリした。いろんな意味で1stがピークだよ。でも2枚目のアルバムのええぞ。


⑤Yngwie J. Malmsteen『Alchemy』
今となっては、この辺りがアルバムを通して楽しめる作風だろう。マーク・ボールズの良さを生かしていない、俺様感もマニアには逆に頼もしく映るが、個人的には頼むぜインギーと言いたくなる。それでも首根っこを掴んで文句を言わせない力が漲っているのは確かだった。そういう意味で思い入れがある。

⑥King Diamond『Abigail』
日本ではフォロワーを多く生み出したとは言い難いが、欧州においてキング・ダイアモンドの名を不動にしたアルバム。
彼の奇怪なファルセットヴォイスと、暗黒面をフィーチャーした様式美サウンドは唯一無二の個性をむき出しにド迫力で飲み込んでくる。怖いのに美しい、その理性を蹂躙する背徳感に弄ばれるようです。今聞いてもBGMになりえない毒気を放っている。


⑦Europe『EUROPE』
北欧メタルを日本に広く知らしめたバンド。ある意味、イメージを植え付けすぎたと個人的には思っている。
数曲、飛びぬけた曲がある為にインパクト大だが、割と雑な作りの曲も多かったりと若さに溢れている。
その青臭さは、ジョーイ・テンペストの歌声に代表されるのだが、それでも後のヒットがフロッグだとは思わない実力を感じる
2枚目のアルバムが一番好きだが、初めて聴いたインパクトではこちらに譲る。スラッシュ小僧も楽しめましたんでね。

⑧Torben Schmidt『A BIT ON THE SIDE』
SKAGARACKのシンガー、トーベン・シュミットのソロアルバム。アメリカンな要素もあるのだが、メロディセンスは北欧ならではのフックに富んだものばかり、彼の曲作りの上手さも手伝い絶妙な匙加減を加えている。
北欧ものは、ヒンヤリと冷たく甘口だと敬遠している方でも楽しめる、泥臭さもあったりしてエエ塩梅でしょうね。
今年は久しぶりのソロを出すトーベンさん。期待していますよ。

⑨TAROT『TO LIVE FOREVER』
専任キーボードを加入させ、音楽性を広げてきた彼らの出世作。3枚目は勝負のアルバムと個人的に思っているが、彼らは勝負に勝った。サバスティカルな暗黒面を北欧風様式美でまとめ上げたメロディックメタルの屈強な響き。
そのヘヴィな音圧をヒンヤリとした空間美で仕上げたのは秀逸なアイデアだったといえよう。個性が高まってきたのも見逃せませんね。


⑩FATE『A MATTER OF ATTITUDE』
キング・ダイアモンドと袖を分けたハンク・シャーマン。彼が目指したのはメジャーシーンのど真ん中を駆け抜けるようなハードポップサウンドだった。最初聴いたときは、こんなんありかよぉと思いましたが、このメジャーな感覚は凄い。
北欧らしい煌びやかさ、嫌味なく弾けるポップセンス、ツボを押さえた演奏力、全てが一級品です。




691. 失恋船長 (2020-01-27 21:13:37)

『思い出の北欧メタル100選その⑥』


①Yngwie J. Malmsteen『Rising Force』
彗星の如くシーンに現れた稀代のギタリスト。ソロとしての始動第一弾。
とにかく自らのスタイルを濃密に打ち出している。
バンドとしてバランス感覚はどうなのかと思う面はあるのだが、
そんな事はお構いなしの俺様ぶりに飲み込まれる。
一つのジャンルを生み出したオリジネーターの覚醒を見届けられたのは大きな出来事だった。

②Bad Habit『After Hours』
キラキラとしたキーボード。躍動するハードなリズム。エッジの効かせたギター。
いろんな意味でTHE北欧ハードポップサウンドの極みでした。
甘く切ないメロディと哀愁、そしてメジャー感全開の大衆性が嫌味なく共存している。


③ABSTRAKT ALGEBRA『ABSTRAKT ALGEBRA 』
キャンドルマス解散後にレイフ・エドリングが立ち上げたバンド。
暗黒面をフィーチャーしつつも。ヒンヤリとしたメロディが耳を惹く更生。
そしてガッツィーな歌声と、面白い組み合わせが功を奏してオリジナルティの高いサウンドが仕上がった。
しかし短命に終わったために認知度が上がらなかったのが残念。
キャンドルマスよりもテンポアップした印象も強かっただけに、ドゥーム系以外のファンにも受け入れられたはずである。

④Glory Bells『Century Rendezvous』
NWOBHMの影響もにじみ出ているしJP仕込みの鋼鉄スタイルを研磨している。
親父声もなんのその、火花散る熱を帯びたメタルサウンドと迸る疾走ビートにグイグイと引っ張られるでしょう。
イモ臭いは最大の誉め言葉ですよ。


⑤JONAH QUIZZ 『ANTHOLOGY 1980-1982 』
NWOBHMの影響を受けまくった北欧産スピードメタルバンド
正式な音源を残すことなく消えてしまったのだが
湿り気ったぷりの叙情派サウンドと攻撃性が見事に合致
歌詞がスウェーデン語の為にマニアック度は強い目
そこがまたグッとくるポイントですけどね
泣かせの叙情派ナンバーがビシャンビシャンに濡れまくっています



⑥Snake Charmer『Backyard Boogaloo』
1998年リリースの2枚目
時代に抗うかのような叙情味溢れる北欧サウンドが満載
甘さとメジャー感も満載のポップフィーリングに悶絶
古さを排除したモダンなアプローチも成功しています
パー・スタディンの曲作りの上手さがポイント
ヨラン・エドマンの歌も堂に入ったもの
ドラムとキーボードはヨハンソン兄弟が参加
ギターは実力派のベニー・ヤンソン

⑦STREET TALK『Collaboration』
北欧のジャーニーと呼ばれたバンド
国内盤はAVEXのベアナックルからです
瑞々しいメロディと躍動感
ハードでポップなサウンドは本格的な様相
その筋のマニアなら大満足の一枚でしょうね
ヨラン・エドマンも気持ちよさそうに歌っています


⑧USER『User of a common name』
男女混合の4人組によるハードポップバンド
とにかく元気で明るくなれるポジティブが空気が満載
そこにフック満載の哀愁系のメロディが
チョコチョコと琴線に触れるのだからたまりませんよ


⑨RANGER『KNIGHTS OF DARKNESS 』
フィンランドの若き正統派ヘヴィメタル野郎ども。
昨今のメタルバンドとは一線を画すオールドスクールに根差した本気のサウンドを披露
売れる売れないの商業主義とは違うピュアな精神性が音に宿っている
とにかくスピード狂のメタルマニアなら手に取るべきであろう
フルアルバムもいいが、初めて聴いたEPのインパクトは忘れがたいものである


⑩Solitaire 『Rising to the Challenge』
フィンランドのスピードメタルバンドの1st。90年代から活動していたが
ようやく2002年にアルバムをリリースできた。
この時代には珍しいスピード重視のメタルサウンドに驚嘆、
しかも北欧的なニュアンスを感じさせない無機質な音色から弾き出される無頼漢に
これまた驚かされた。




692. 失恋船長 (2020-02-03 13:15:56)

『思い出の北欧メタル100選その⑦』前半


①F.K.U. 『Metal Moshing Mad』
スウェーデン産のスラッシュメタル。オリジナルは1999年リリースだが
2007年に再発されたアルバムのジャケットが面白い。
ホラー映画の主要キャラクターが勢揃いに笑えた。
そのコンセプトを生かした曲を作っているらしいが、血生臭いサウンドではない
北欧というよりはベイエリアと言えるクランチーさが気持ちよい。
こういう音を2000年を目前にして出していたバンドがあったことが嬉しいよね。


②Blind Orphans『Blind Leading The Blind』
北欧産のプログレ叙情派ハードサウンドを奏でる幻のバンド
泣かせのメロディとロマン溢れる場面展開
胸を締め付ける美旋律と甘口ばかりじゃないでハードさも完備しているのが凄い
良く歌うギターとクラシカルなアレンジも絶妙に絡み合い
至高のメロディックサウンドを奏でている

③SPEEDTRAP『Powerdose』
フィンランド産の暴走スピードHM/HRバンドの1st
基本は前掛かり気味のスピードメタルなのだが
リフ・ソロ・リズムと工夫を凝らしており
視聴感の満足度は相当に高い

④RIFF RAFF 『ROBOT STUD』
NWOBHMの影響も大なフィンランドのバンド
どこかいなたいラフなロックサウンドと哀愁美が程よくマッチ
荒さの中にある儚さに惹かれますね
塩っ辛いおっさん声も懐かしいわ


⑤SIX FEET UNDER『SIX FEET UNDER』
スウェーデンのディープパープルなどと呼ばれたバンド
あそこまで本格的ともいえないが
バラエティの豊かな楽曲の多さはいい意味での守備範囲の広さを感じさせ
単なるマイナーバンドでは終わらない可能性を秘めていたと思います
このバンドに出会ったことで北欧のアングラシーンを探求しようと思いました
そういう意味ではもっとも罪深いバンドです




693. 失恋船長 (2020-02-03 18:14:53)

『思い出の北欧メタル100選その⑦』後半


⑥AXEWITCH 『The Lord Of Flies』
NWOBHM仕込みの強直サウンドが売りのスウェーデンのバンド
とにかく懐かしい空気が満載だ。
売れる音ではないが、この不愛想な空気がたまらなく好きですね


⑦Baltimoore『There's No Danger On The Roof』
名曲My Blue Moonが収録されている北欧ハードポップバンドの1st。
フックに富んだロマン溢れる哀愁のメロディの数々、メロディ派ならマストな一枚と言えるでしょう
ギターも自己主張を怠っていないのがハードサウンドファンにとってはありがたい


⑧Spellbound『Rockin Reckless』
ラフでワイルドさも加味させた北欧スタイルは実に垢抜けていた。
耳なじみの良さと適度なハードエッジ、メジャー感も程々に小慣れてた印象が強い。
絶妙なところを突いたサウンドだった。

⑨GEISHA 『Phantasmagoria』
1987年にリリースされた、おそらく1st。
出オチ感満載のバンド名にジャケットを前に購買意欲を削がれるのだが、
意外としっかりとしたハードサウンドを披露している。
適度にハードでアメリカンなマイルドさ、もっとクサレを期待していただけに
期待を裏切られた感はあるのだが(笑)
裏ジャケに映るメンバーを見て、表ジャケの絵に描かれている真ん中の奴が
実写でいたことに笑ってしまった。
それを確認するためだけでも手に取って欲しい。


⑩Keen Hue『Ogre King』
エボニー傘下Criminal Response Recordsからリリースされた1st
北欧産の色気のないマイナーバンド。
しかし、その力強さと北欧らしい冷気を帯びたメロディ大好きですねぇ。
このイモ臭さに鼻腔も擽られますなぁ。
クラウス・マイネを意識した歌声、時折ハモるツインリード、ギラリと光る瞬間にグッときますよ。
今作のリリースは1985年。二枚目を1993年にリリース、国内盤も出た実績あり、音楽性も洗練されたものに変更。
適切な成長と呼べる代物なんだが、個人的には、このマイナー臭とあやしい演奏の今作が好きだ。
そして2019年にAOR HEAVENから復活作をリリースするとは夢にも思わなんだ。




694. 失恋船長 (2020-02-25 15:47:43)

『思い出の北欧メタル100選その⑧』前半

①CRASHDIET『The Unattractive Revolution 』
蘇れ80年代型のグラムロックという音楽性を引っ提げ話題を呼んだ。
個性は薄めなれど、安物の拝借バンドではないのでノスタルジー以外に目を向けて楽しめる。
今のテクノロジーで蘇った王道スタイル。良いものは廃れることなく残ることを証明した。


②LYNX 『Caught in the Trap』
紫色の血が騒ぎだす北欧メタルサウンドにグッと惹き寄せられます。イモ臭さも最大の誉め言葉。
NWOBHMからの影響も取り込み攻撃性を失っていないのも魅力。甘さに逃げないメロディも印象的。
どっしりと構えたミドルナンバーなどDIO風味もあるぞ。

③M.ill.ion 『No 1.』
甘く切ない北欧サウンドを堪能できるデビュー作。その胸を締め付ける刹那なメロディにマニアなら悶絶でしょう。
リリース時が1992年ですからね、多少は時代背景も盛り込んではいるが、基本となる路線は北欧ハードポップマニアが喜ぶ奴ですよ。フック満載の哀メロナンバーの数々に心が洗われますよ。


④Mindless Sinner 『Turn On the Power』
NWOBHMの洗礼も受けたスウェーデンのスピードメタル系バンドのデビュー作。2020年に新作を出していて驚いた。
どこか涼やかなメロディに北欧風味を感じるが、力強いヘヴィサウンドが全てをねじ伏せます。完成度云々やレコーディング環境の厳しさなど、ものともしない若さ溢れるプレイに惹き寄せられます。上手い下手でジャッジしてはいけないインパクトがある。でも最大のインパクトは、ガスマスク姿の女性が映り込むジャケだろう。どんなコンセプトで、あの構図になったのが興味が尽きない。


⑤Glory『2 Forgive is 2 Forget』
前作からメジャー感を推し進めブルージー要素も加味。それでも本質的な北欧メロデックスタイルに変わりはなく、ギタリストもテクニカルかつトリッキーなフレーズで魅了。よりワールドワイド志向に進んだ。
こうなると歌い手のパフォーマンスに不満も出るのだが、そこは指向の問題でしょうかね。全編名曲とは言わないが、表題曲のバランス感覚の良さや、ポップフィーリング満載のLove Never Lastsなど北欧ならではの旨味を感じずにはいられない。なんだかんだ言いながら、今でも年に数回手を出す癒しのハードサウンドです。




695. 失恋船長 (2020-03-02 13:11:52)

『思い出の北欧メタル100選その⑧』後半


⑥Silver Mountain『Universe』
哀愁を帯びたクラシカルメロディ、これぞ北欧スタイルと呼びたくなる局地的な音楽性に悶絶。
まさにフーガロックとはこういうバンドを指すのだろう。ヨナスのギターが華麗に舞い踊り蜂のように刺す。彼の存在なくして語れない。1stも良いが音質も含め完成度はこちらに軍配。頭2曲が放つインパクトに今だに衝撃を受けますよ。


⑦Treat 『Dreamhunter』
ワールドワイドな成功を獲得するべく試行錯誤した力作。アメリカンな要素も増えているが、これぞ北欧な凍てつくメロディも健在。ポジティブな空気に包まれた甘く切ない叙情派ハードポップサウンドの完成度は勝負の3枚目だけにスキはない。


③Wizz 『Crazy Games』
空間を切り裂くギターとキーボードのバトルも好戦的な高揚感を演出。攻撃的なナンバーもあるが、押し引きを得たバランス感覚も北欧ならではの味わいか、アルバム一枚で消えた為に知名度は低いのだが、個性薄めのシンガーがいようとも、紫色の虹が架かるパワフルサウンドにグッと惹き寄せられます。島国感情を擽る日本人好みの音を出していますよ。


④Torch 『Torch』
北欧の裏街道を走るNWOBHMの影響も大なパワフルサウンドを披露。しかしこの冷ややかな感触は北欧と言えるだろう。
まだ北欧ブランドが確立する前のスタイル故にムンムンとした男臭さが漂っている。攻撃的な楽曲とデッキンソンを意識した歌いまわしも、調子ぱずれになりがちだが、ガチっとハマった瞬間のパワーは本物。今なお愛すべき初期北欧メタルシーンの礎を支えていると言えよう。96年にKINGレコードから国内盤が出たときは驚きましたね。


⑤MOTHERLODE 『The Sanctuary』
伸びやかなハイトーンと北欧らしいクリアーなメロディが印象的。ノリの良いロックナンバーやバラードも盛り込みバラエティに富んでいる。それらを糖度も高めな北欧風味でまとめ上げたのがマニアの心を擽ります。




696. 失恋船長 (2020-03-10 14:28:29)

『思い出の北欧メタル100選その⑨』前半

①BEWARP『In Your Face』
ディック・ビワープ率いる北欧産グラムロックバンドの2枚目。今作で歌うのはMr.北欧ヴォイスでお馴染みのピート・サンドべり。軽快でど派手なノリノリのゴージャスロックは瑞々しく光り輝いています。これぞ北欧なメロディとVIVAアメリカンロックなハイブリットサウンドに懐かしさしかありませんが、今の若い人には逆に新鮮に聴こえるかもしれません。リリース時は1994年頃だったと思うので時代遅れ感は半端ないが、国内盤もリリースされていたので、この手の音楽を聴きたいマニアにはありがたいサウンドでしたね。それにしてもギターが派手派手に弾きまくっているなぁ。

②MIDNIGHT SUN 『Another World』
ピート・サンドべりがリードヴォーカルを務める北欧HM/HRバンドの1st。2枚目以降はネオクラスタイルに方向性を絞るが、今作はピートがメタリックな歌唱スタイルで挑む疾走ナンバーもあれば、お得意の甘いトーンを生かしたメロウな楽曲にシリアスなミドルナンバーなど、ピートの多彩な歌声を堪能できるバラエティに富んだ内容になっている。若干方向性に取っ散らかっている感も無きにしも非ずだが、CDに同封のノリで送ったTシャツプレゼンのハガキが見事、当選したので思い出が深い。ああいうの本当に当たるんだと実感した。なんせそういうの初めて送って当選したのでね。


③Lullacry 『BE MY GOD』
ゴシック調の甘美なメロディとヒリリとさせる焦燥感、このバンドならではのハード&ロマンティックなサウンドに魅了されました。女性シンガーのありかたも正解。幅広い層に受け入れられそうなハードテイストに唸ります。潤いを含みつつもザラついた感触にロックを感じますね。

④SINERGY 『Beware the Heavens』
アレキシ・ライホのサイドプロジェクト。シンガーを務めるのがアレキシの彼女である、キンバリー・ゴス。彼女のソフトな歌声を生かしたメロディアスハードサウンドは絶妙な硬質感で迫っており、メロディアスだがメタリックというバランス感覚に唸らされる。そしてアレキシの女性選びのセンスに唸らされた。おい嘘だろと、彼女を二度見三度見したマニアは多数いただろう。個人的にはメロデスのアレキシよりも、こちらを支持したいね。


⑤TAROT『Suffer Our Pleasures』
2003年リリースのアルバム。時代にアジャストしつつも北欧暗黒様式美サウンドは健在。個性を磨き自らのサウンドを誇示する雄々しい姿に、このバンドの生き様を見せられました。マルコ・ヒタエラには、こちらの活動にも力を入れて欲しいね。




697. 失恋船長 (2020-04-24 15:30:51)

『思い出の北欧メタル100選その⑨』前半

①Sarcofagus ‎『Cycle Of Life』
フィンランドのメタルシーンを語る上では外せないバンドのデビュー作。垢抜けないマイナーサウンドはNWOBHMからの影響も強め。EOROPEが北欧メタルの元祖などど、嘘をつく輩が多いので、こういうバンドが初期の頃にいたんだという事を若い人にこそ知ってもらいたい。
どこか北欧トラッドからの影響も持ち込み、独自性を高めているのも面白い。型にはまっていない分、独自性も高い。
甘口なメロディもクラシカルテイストも感じないリアル北欧HM/HRの歴史を知る上では重要なバンドです。

②Tyranex 『Death Roll』
吠えまくる女性シンガーのアジテーションヴォイス。でも女であることを隠せない可愛らしさも魅力。見た目は怖いけど。
緩急を司るリズムプレイも大胆にて緻密、そのダイナミックなプレイは耳を惹きますね。
何気にリードギターもバカみたいなスピード狂に陥ることなくメロディアスなフレーズも突っ込んでくるのが素晴らしい。スピード命の音楽性なのにスピード一辺倒に陥らないアイデアの勝ちでしょう。

③CRY OF DAWN 『CRY OF DAWN』
Mr.北欧ヴォイスでお馴染みのヨラン・エドマンのソロプロジェクトチーム。何を聴かせたいかも明確にしたサウンドは強い。
ヨランのエモーショナルな歌声に力点を置き多様な楽曲を用意することでターゲットを絞り込んでいる。甘いメロディもシリアスな楽曲も難なく歌いこなすヨランの歌声は、聴き込むほどに深みを感じさせる。北欧メロディアスロック、AOR風味満載の楽曲とヨランとの相性に疑いなどない。

④John Norum 『Face The Truth』
シンガーにグレン・ヒューズを迎えリリースされた2枚目のソロ。ゲスト、あのジョーイ・テンペストも参加して話題になりました。ジョーイが歌う広がりのあるポップソングはらしさ全開で良かった。ジョンの自分のルーツたるギターを弾き倒し魅力を遺憾なっく発揮。それはグレンとの共演によるところが大きい。完全復活を予感させたグレンのパフォーマンスも上々。特にタイトルトラックで聴ける火を噴くような熱きハードサウンドを歌うグレンは鮮烈な印象を残した。この二人の可能性を感じさせるも、まだまだパーソナルな問題を克服できないグレンのせいで、この組み合わせは早くも瓦解したのが残念。
是非とも、また共演して頂きたい組み合わせですね。ジョンも時代の波に飲まれイマイチ、ソロで成功できなかった。
今作を聴くと色んな当時の事を思い出しますね。そういう意味では忘れられない一枚です。


⑤Crystal Knight 『Crystal Knight 』
アルバム一枚で消えた為に認知度は恐ろしく低いが、憂いのある哀愁のメロディと、NWOBHMの影響も大な攻撃的サウンドを楽しめるレアアイテム。マイナーメタルマニア以外にも聴いてもらいたい味わい深い一枚です。




698. 失恋船長 (2020-04-24 16:17:32)

『麗しの女性メタルその①』

①早川めぐみ『SECRET POLICE 秘密警察』
女性メタルと言って真っ先に思い出すのは彼女。麗しのアメリカンポリスジャケに釘付けでした。ようこんなもんデビューさせたなという理性と、彼女のルックスに対する思いに心をかき乱されました。色んなポンコツメタルを聴き抗体が出来上がりまくった今では、余裕で聴けるが初めて聴いた時は、殺意すら覚えましたね。こんな歌を収録するからメタルは馬鹿にされるんだとね。くだらない偏見と、余計な予備知識を捨て去り楽しむのが一番。バックの演奏もそつがないし、楽曲も充実しまくっている。横須賀17エレジーはそらで歌えるぞ(笑)

②Bitch『A Rose By Any Other Name』
国内盤もリリースされた新曲を含む6曲入りのベスト盤EP。彼女のお披露目的な意味合いもあったんだろう。
合致溢れるヘヴィメタルと、彼女のパワフルな歌声の相性も抜群。無理目の厳つい衣装&ルックスに苦笑いもでるが、このバンドには結構世話になりましたね。思春期の思い出深い一枚。皆に隠れこっそりと聴いていたことを思い出す。
これを入り口にフルアルバムを聴いたが、少々画一的な歌い回しに辟易する場面もあったりと、実はこのサイズが丁度よかったりする。


③本城未沙子『魔女伝説 MESSIAH'S BLESSING 』
高崎晃プロデュース&ラウドネスのメンバーが完全バックアップの一枚。主役たる彼女の歌声はイマサンだが、名曲をラウドネスのメンバーがカヴァーする姿に大興奮。当時の彼らは頭二つは抜きんでていた。国内レベルでは語れない孤高の存在ですよ。
その雄姿をたっぷり楽しめる。


④FAST DRAW『Damia』
北海道を代表するメタルバンドのデモ。ここで歌いは稀代のメロディメイカー。久保田陽子さん。彼女の瑞々しい歌声と、スラッシーな攻撃的メタルソングとの相性も抜群。このあとプロビデンスからSABER TIGERへと流れるのだが、ここで聴ける久保田さんも大好きだ。この音源、キチンとした形で世に出して欲しい。国内メタルシーンを語る上では非常に意義のある、そして個性とクオリティを兼ね備えた名盤だからです。音質は良くないがバックを固める演者のプレイが熱い燃え滾っている。純度の濃さにヘヴィメタル魂がメラメラと火が付きますよ。

⑤ダンプ松本『極悪』
第二期女子プロブームを牽引した稀代の悪役レスラー、ダンプ松本のソロアルバム。彼女の壊滅的な歌声に、チョークスリーパーを喰らった気分だ。坂本龍一先生の寄稿したバラード、タケカワユキヒデのポップロック、44マグナムのメンバーが演奏&アレンジしたロックナンバーなどバラエティに富んでいるが、本気で聴くことを許さない反則技満載の迷盤中の名盤と断言したい。素顔は優しい女性だったと言われる彼女の人生。諸行無常ですなぁ。
メタルファンならDump the Heel で拳を突き上げろです。




699. 失恋船長 (2020-04-27 20:13:42)

『麗しの女性メタルその②』

①喜屋武マリーwith MEDUSA 『BURNING BLOOD』
沖縄を代表するロックシンガー喜屋武マリー、確かSHOW-YAのメンバーと一緒に北朝鮮でライブも行ったことがるハズである。米兵相手のクラブで鍛え抜かれた彼女の歌声は衰え知らず、バックのメンバーも彼女を盛り立てるように堅実なプレイで魅了。メジャー流通の為に、どうしてもバラードタイプの曲が多く収録されたり、低音に迫力のないミックス&高音を切る音作りには残念感を味わうが、ないものねだりのI WANT YOUでは仕方がないので、これはこれで大いに楽しみます。手枷足枷をはめてもダイナミックな演奏が伝わりますよ。ジャニス・ジョプリンのカヴァーもハマっています。

②Hysterica『Metalwar』
スウェーデン産の女戦士によるガチンコメタル。少々やり過ぎ感に苦笑いも出るが、男女平等が根ずく北欧ならではの硬派スタイルとも言えるかも知れません。パワフルでメロディアス、大衆性のある音楽性は清々しいほとメタル愛に溢れている。キャラのたった彼女たちに、悪役レスラー全員集合な空気も漂うが、それは彼女たちのアンセムともいうべきGirls Made of Heavy Metalからも溢れているぞ。女を売らないバンドってのはカッコいい。


③DORO『Forever Warriors, Forever United』
ヘヴィメタル界の女帝と呼んでも差し支えのない我らがドロ姐さん。2018年リリースの今作も剛直なメタル路線を貫いている。
愚直なまでに繰り広げられるメタル一代絵巻、多様性のあるサウンドも、彼女の不器用だがこれしかできない円熟味のハスキーヴォイスにグッと惹き寄せられます。特にオープニングのAll for Metalも聴き胸が熱くなりましたね。新たなるアンセムを引っ提げシーンを駆け抜ける、彼女の雄姿に敬礼あるのみ。


④Volfeed『Majesty』
関西様式美サウンドを継承するバンドの4曲入りEP。地に足の着いた山本朋子のパワフルな歌声は女性らしい優美さもあり、バンドサウンドを牽引。この声がなければ、ここまで滑らかで情緒のあるサウンドにならなかっただろう。リーダー古井善次の存在も大きい。95年という正統派メタル氷河期の時代に健闘していたバンドだった。


⑤Lady Beast『Lady Beast II』
US産のトラディショナルサウンドを継承するガチンコメタルバンドの1st。とにかく非の打ち所がない真っ当なスタイルを披露。これが2015年産なのかと、驚くのだが現代のテクノロジーとあるべき姿を両立させた古典メタルに嘘偽りはございません。
先人たちの影響も包み隠さずに展開する姿も逆に好感が持てますね。




700. 失恋船長 (2020-05-05 16:23:33)

『麗しの女性メタルその③』

①杉本誘里 - 『DYNAMYTE』
一色ゆかりという名でアイドル活動をしていた彼女が、本格派のロックシンガーへと転向。名前も変えリスタートしたのがコチラ。歌がなまじ上手かったために、ここでのパフォーマンスは上々なのだが、無理目に声を潰して歌わされているものもあり、もう少し慎重にと言いたくなる部分がある。しかし80年代当時を考えると、女性ロッカーをプロデュースする術がなかったと言えるだろう。ある意味、アイドル的な側面というのはあるし、どこか出オチ感のある色物的な要素もあった。
メタルに対する偏見も少なからず影響している。それだけに、本格的な楽曲の彼女の努力が報われていないのが残念だが、今聞いても十分に通用する音楽性を保持している。今やJ-ROCK界の大御所、松本孝弘の野心に満ち溢れたフラッシーなギターが堪能できる貴重なアルバムでもある。

②CURVED AIR 『live』
トラッド・フォーク路線の英国産プログレバンドのライブアルバム。ライブならではの荒々しい臨場感と代表曲が網羅されたベスト的な意味合いもあるライブ盤。その中でもソーニャ・クリスティーナのぶっ飛んだ歌い回しに驚く。スタジオとは違う、とにかく威嚇するような激しいパフォーマンスで魅了。これぞライブだよなぁと言いたい。歌いなおしたら、あのテイク使わんでしょ。70年代のバンドは名実ともに力が備わっているね。バックを固めるメンバーもえげつないぞ。

③橋本ミユキ 『one night angel』
44マグナムのバックアップを受けデビューを果たす。浜田麻里や本城未沙子、早川めぐみ等々の女性メタルアイドル的な売り出し方が乱発している中でのデビューだけに少々、食傷気味でした。
ポップでキャッチーなハードサウンドはカラフルな色彩美を放ち、多様性を網羅。その反面、コアなファンからは、敬遠されるアイドル歌謡路線。中途半端な印象は拭えないが、今となっては、こんなんもありましたとマニアにコッソリと教えたい一品。ポールの歌声が似合いそうなポップロックも多くあり、アレンジもハードな方に舵を切れば、44マグナムとして通用する佳曲もあり。のちに橋本ミユキ嬢は広瀬とTOPAZを結成、ビーイングよろしくなハードなギターとデジタルビートサウンドで再デビューを果たします。

④JURASSIC JADE - 『Gore』
今だ現役の古参スラッシャーによる1stフルアルバム。とにかく刺激的な歌詞が心にグサリと突き刺さる。そのささくれたった音楽性と唯一無二の個性は放つHIZUMIの存在感により、独自性をアピールすることに成功。今作を機に、このバンドの孤高性は高まった。国産スラッシュシーンを支えたマスターピースである。

⑤DeTENTE - 『Recognize No Authority』
女性ヴォーカルを擁するUS産スピードメタルバンドの1st。ヒステリックなシャウトに導かれるは、光沢のある艶めかしいコンクリートスタイルのスピードメタル。欧州的な湿り気のあるエッセンスも加わることで独自性をアピール。ドーン・クロスビーも喚きたてるだけではない唄があり、そこに妙な色気も漂っていたりと個性を表しづらいスタイルの中で異彩を放っている。NUメタル界では有名なプロデューサーとして成功するロス・ロビンソンがギターで参加。




→発言を修正/削除移動
→問題発言を削除