PRIESTファンと思われる方のHPを幾つか拝見してると、DISCOGRAPHYにこのアルバムが無かったり、HISTORYをみると「DEFENDERS~」の後がいきなり「PAINKILLER」だったり(苦笑)と「TURBO」と並んで扱いの悪いこと・・・(涙)。 ちゃんと聴いているのかね?せっかくPRIESTを知ったのに、このアルバム素通りしちゃ勿体無いよ。とても当時解散を視野に入れていたバンドとは思えないから。 当時MAIDENの「SEVENTH SON OF~」(←これまた評価低かった)と並んで愛聴してました。今思うとベテランHMバンドにとっては不遇の時代だったのかも。
'88年発表の11thアルバムです。前作や次作のように明確な方向性を示した作品に比べると、どうも中途半端な印象があり、あまり評判の高くないアルバムかも。しかしバラエティ豊かで、かつ一番普通にヘヴィ・メタルしてる作品なので、とっつきやすいと思います。実際これが一番好きという人もけっこういることだし。 JUDAS PRIEST風メタルの最大公約数みたいなアルバム。だからかえってJUDAS PRIESTらしくない。そういう点でなんとなくHALFORDの1stに通じるような感じも。個人的には薄味すぎてあまり面白味を感じられません…。ある意味最大の問題作かも。 1曲目「RAM IT DOWN」はスピード・メタル、ハイトーン・ヴォーカル、ツイン・リード・ギターのお手本のような曲。これが入ってるだけで必聴盤かな。 (2)「HEAVY METAL」は、ちょっとタイトル負けしています。悪くはないんですけどね。(10)「MONSTERS OF ROCK」もなんか外しちゃってる印象。 (5)「HARD AS IRON」はヘヴィな曲…と言いたいところですが、このアルバム、やけにクリアな音づくりがされていまして、音が滑らかすぎて迫力がないんですよね。ヴォーカルもギターもいやにクリーンで、そのため曲の魅力が半減してしまっている印象。ヘヴィな音楽においては音が良いのも考えものです。 (6)「BLOOD RED SKIES」は激泣きの曲ですが、やはりイントロが「THE HELLION」っぽいのがちょっと…。前作もですが、過去の曲と類似のフレーズが入ると気になります。そういうのが少ないバンドだけに。 (8)「JOHNNY B. GOODE」は、笑えますね~。このバンドがチャック・ベリー演るなんて。まあおまけみたいなものですけど。 文句ばかり言っちゃいましたが、無論このアルバムもハイ・クオリティのメタル・アルバムではあります。 ただリマスター盤のオフィシャル・コメントにある「ジューダスのアルバム中、最もハードでヘヴィー」という言葉は信じないで下さいね(笑)。次作以降の方がずっと激しいです。 リマスター盤ボーナスは「NIGHT COMES DOWN」(LIVE)と「BLOODSTONE」(LIVE)ですが、前者はロブの声がボロボロで厳しい出来。おまけにしても、もうちょっと……。
なぜか過小評価されてしまうこのアルバム、「TURBO」と「PAINKILLER」の「橋渡し的アルバム」みたいな評価しかされなかったりすることもしばしば。 確かに焦点の定まっていない気はするし、はっきりいってつならない曲(JUDASにしては)もある。 しかし!タイトル曲である「RAM IT DOWN」の存在により、このアルバムを駄作と呼ぶことはできないはずだ! のっけからのロブのハイ・トーン・シャウト、K.Kとグレンのギターの掛け合いも強烈で、スピード、パワー、メロディといったメタルの三要素を全て兼ね備えたこの名曲は、現時点における私のベスト・メタル・ソングである。 イントロのギター・ソロがかっこいい、ヘヴィな「HEAVY METAL」、ロブの透きとおった声が魅力的でややキャッチーな「LOVE ZONE」、ギター・ソロ前のロブのシャウトが素晴らしく、リフもかっこいい「COME AND GET IT」、明るさと激烈さを兼ね備えた名曲「HARD AS IRON」、デジタルな音作りが気になるものの、壮大で美しい「BLOOD RED SKIES」、ブリティッシュな「I'M A ROCKER」、ロックのスタンダード・ナンバーを破天荒にカヴァーした「JOHNNY B.GOODE」、ヘヴィで力強い「LOVE YOU TO DEATH」、ダークで引きずるような重さの「MONSTERS OF ROCK」といった他の収録曲も、アルバム後半がやや弱い気もするが平均点は軽くクリアしている。
88年発表の11th。 JUDASの刻んだ時代の流れを気にせず、これだけをスポット的に聴けば、なんでこれが批判させているのだろう?と思うのは素直な感想だと思う。 楽曲は全体を通してハイクオリティだし、“Hard As Iron"や“Blood Red Skies"等今でも印象に残っている名曲も収録されている。中身は充実している。 が、しかしこれって前作が“TORBO"であるため、モダン化に対する批判に対し、簡単に元に戻してファンのご機嫌取りをしたような印象を当時受けた為、精神的に弱気に映ってしまったところに悲劇がある。 誰もが思った、“TORBO"は何だったの?失敗作って認めるってこと?そう思わせたところにこの作品も癇に障る結果となってしまったのである。だから旧来のファンが支持しない。 偉大なバンドは大変なのです、ファンが厳しいから・・・
"傑作!!" "Ram It Down"のドライブ感!、早弾きイントロ・ロブのサビが物語っているこれぞメタル"Heavy Metal"、 鋼鉄の"Hard As Iron"、ドラマティックな"Blood Red Skies"、ヴァン・ヘイレンの"You Really Got Me"同様に 原曲を凌いでJPメタルに変貌した"Johnny B. Goode"。 やっぱり"傑作"でなく"名盤"だね~。
問題作ってか、駄作扱いされてるのが全くもって不当なアルバム。すげーいい出来じゃないですか。そりゃあプリースト=PAINKILLERかSCREAMING FOR VENGEANCEってイメージがどうしても先行しちゃうのはわかるけど、内容は外側のイメージとはべっこだって。確かに作風が他と違う路線だけど、曲はプリーストのアイデンティティが眩いばかりに凝縮されてる。Ram it Downはプリースト史上最高の曲のひとつだし、HeavyMetalもHard As Ironも非常にグルーヴィー。COME AND GET ITはまたノリノリでLiving After Midnightみたいに楽しめるナンバーときた。あとなんといってもJohnny B.Goode。完全にプリーストの曲になってるね・・・。前編をとおして脱帽の出来栄え。PAINKILLERやDEFENDERS OF THE FAITHみたいな攻撃的な作風、SCREAMING FOR VENGEANCEやSTAINED CLASSみたいな様式美ブリティッシュな作風のアルバムをつくれることに加え、このRam It Downのポップで実験的なアルバムを作れるからこそ、プリーストはメタルゴッドであって、メタルの可能性を開拓し続けることができたのだとおもう。
このアルバムは僕が中学時代に出会い、その後の人生を変えたアルバム。 ジャケットが地球をぶん殴っているが、これまでであったことのない感覚に自分の頭がハンマーで殴られたような衝撃があったことを今でも鮮明に覚えている。 [RAM IT DOWN][HEAVY METAL][HARD AS IRON]のようなその後の[PAINKILLER]に続くスピードメタルの名曲や、個人的にとてつもなく深い味わいを得ることができる超名曲[BLO OD RED SKIES]は、まさにこのとてつもなく重い雰囲気を味わいたいで、プリーストでしか聞けない音楽であり、理解してもらえない人には一生わからないものだと思います。
42. Vポッキン ★★ (2006-02-22 01:43:00)
「BLOOD RED SKIES」は確かに超名曲。恥ずかしながら『TURBO』と2枚組で出される予定だったということを今、知りました。当時の両作の低評価に憤っていた俺は、約20年ぶりに興奮しています。2枚組で出して、その後での『PRIEST LIVE』だったらなあ。タマンネー。でも、この順番だったら『PAIN KILLER』はなかったかもしれない。仮想日本史みたいな話で恐縮ですが。
文句なしの超名盤。 超絶疾走ソング①「ram it down」で、まずはKO。 メタリックなギターイントロに導き出されるその名も②「heavy metal」はシンプルではあるが意外にノレル。 いわゆるA面ラストを熱く締め括る、これまたその名も⑤「hard as iron」はメタルアンセムといった趣。 ⑥「blood red sky」には、いかにもブリティッシュヘヴィメタルともいうべき"重さ"が満ちており、一転して⑧「johnny b. goode」は見事なメタルロックンロールと仕上げられている。 そして、どうだ、この荘重さは。もちろん⑩「monsters of rock」のことだ。まさしく「ロックのモンスター」を音に化けさせしめたような素晴らしい楽曲だ。 全体的にストレートにヘヴィメタルの魅力が凝縮されている。サウンドや楽曲、歌詞などにその傾向は顕著だ。 これまた超名盤である「DEFENDERS OF THE FAITH」アルバムとはある意味反対の一極に存在し、しかし、いずれのアルバムも同じように究極のヘヴィメタルだ。 ヘヴィメタル・マニアを自負するなら是非とも一度は聴いて欲しい、そんなアルバムだ。 今なら、新品買っても、たったの1800円弱だ。 良い時代だなぁ~。
現時点で書き込み数が「PAINKILLER」の約3割のようですが、書き込み数ほどの差を僕は決して感じません。個人的には「RAM IT DOWN」も「PAINKILLER」と同じくらいの大傑作、名盤だと思っています。曲名や歌詞にもヘヴィーメタルバンドとしての誇りや自信が感じられる作品。大好きなアルバムです。
当時、 Stock Aitken Watermanと3曲レコーディングしたとか、 Johnny.B.Goodeのカヴァーがあるとか、 出る前はすごーく心配してました。 聴いたら真っ当な内容だったので、とにかくよかったなぁ・・・と。 プリーストにしてはヒネリが足りないとか批判されてましたけど、 当時はスピード&スラッシュの時代だったので、年寄り扱いされかけてましたし、 だからまあ、批判ではなくてイチャモンのようなものでしたね。 Hard As Iron なんかは今時のメロスピでは到底追い付かないレベルだと思います。
1988年発表の11th Album。 This is Real Hard Core!!の叩き文句が印象的なスラッシュ寄りの作品。 「Turbo」と「Painkiller」を結ぶのにはこれ以上の作品はないでしょう。 「Turbo」に比べてだるい曲が減ったと思います。 両作品の個性が絶妙のレヴェルでハイブリッドされています。 全然問題作じゃない、ドラムの音がちょっと気になるが、この熱いリフ!これぞヘヴィメタルです。 ポップなのあり、ヘヴィなのあり、原曲破壊型カバーもありとまさにプリースト印。 オススメは①、②、⑤、⑥、⑧です。
TURBOの後というのがいけなかったのか。個人的にはDEFENDERSとPAINKILLERの中間のサウンドの凄いやつを作って欲しかったですが、残念ながらそれが果たされなかった作品という印象。RAM IT DOWN, HARD AS IRON, BLOOD RED SKIESではそれが実践されていると思いますが、全体的には中途半端な内容と言わざる得ません。 しかしもう少しで名作になったと思うと味わい深いですし、良い作品であることは間違いないです。 実際上記の曲だけでももの凄いので、買って損はありません。 厳しい事を書きましたが、純粋にいちメタル作品として評価すれば満点ですねこれは。
5. Boogie ★★ (2002-05-05 04:13:00)
ヘヴィでありながらキャッチーでメッセージもストレートに伝えているこのアルバムはもっと評価されていい、メタル外の人たちからは特に。
80年代でこのアルバムをJUDASが作ってるんだから、ナイン・インチ・ネイルズとか衝撃には思わないよな。
6. 真・マツソガソ ★★ (2002-08-22 17:53:00)
9. m.c.A.K. ★★ (2002-11-29 11:44:00)
ちゃんと聴いているのかね?せっかくPRIESTを知ったのに、このアルバム素通りしちゃ勿体無いよ。とても当時解散を視野に入れていたバンドとは思えないから。
当時MAIDENの「SEVENTH SON OF~」(←これまた評価低かった)と並んで愛聴してました。今思うとベテランHMバンドにとっては不遇の時代だったのかも。
11. ライキチ ★★ (2003-01-12 19:15:00)
ロブの歌唱も張り切りすぎな位で、かっこ良すぎ!グレン、kkのギターも前作より更に上手くなっているし、音もメタリックでロブとの相性もバッチリ!
はっきり言って悪い所が見つからない。これが不評なの?それはおかしい!なにかの間違えだよ!
他のバンドとは比べ物にならない位パワフルで強烈な作品だと思うね。ロック魂を感じずにはいられない。
14. うにぶ ★★ (2003-05-04 22:07:00)
JUDAS PRIEST風メタルの最大公約数みたいなアルバム。だからかえってJUDAS PRIESTらしくない。そういう点でなんとなくHALFORDの1stに通じるような感じも。個人的には薄味すぎてあまり面白味を感じられません…。ある意味最大の問題作かも。
1曲目「RAM IT DOWN」はスピード・メタル、ハイトーン・ヴォーカル、ツイン・リード・ギターのお手本のような曲。これが入ってるだけで必聴盤かな。
(2)「HEAVY METAL」は、ちょっとタイトル負けしています。悪くはないんですけどね。(10)「MONSTERS OF ROCK」もなんか外しちゃってる印象。
(5)「HARD AS IRON」はヘヴィな曲…と言いたいところですが、このアルバム、やけにクリアな音づくりがされていまして、音が滑らかすぎて迫力がないんですよね。ヴォーカルもギターもいやにクリーンで、そのため曲の魅力が半減してしまっている印象。ヘヴィな音楽においては音が良いのも考えものです。
(6)「BLOOD RED SKIES」は激泣きの曲ですが、やはりイントロが「THE HELLION」っぽいのがちょっと…。前作もですが、過去の曲と類似のフレーズが入ると気になります。そういうのが少ないバンドだけに。
(8)「JOHNNY B. GOODE」は、笑えますね~。このバンドがチャック・ベリー演るなんて。まあおまけみたいなものですけど。
文句ばかり言っちゃいましたが、無論このアルバムもハイ・クオリティのメタル・アルバムではあります。
ただリマスター盤のオフィシャル・コメントにある「ジューダスのアルバム中、最もハードでヘヴィー」という言葉は信じないで下さいね(笑)。次作以降の方がずっと激しいです。
リマスター盤ボーナスは「NIGHT COMES DOWN」(LIVE)と「BLOODSTONE」(LIVE)ですが、前者はロブの声がボロボロで厳しい出来。おまけにしても、もうちょっと……。
16. 柴が2匹(会社から) ★★ (2003-12-27 22:37:00)
一部の口の悪い方には迷盤扱いされている作品ですね。
でも、私も個人的には皆さんの仰るとおり良く出来たアルバムだと思います。
スピーディーでいかにも湿っぽい英国的なところも健在だし、なにより楽曲も幅があって聴いていてあきがきませんよ。
18. STORMBRINGER ★★ (2004-01-08 15:18:00)
特に俺のお気に入りは「RAM IT DOWN」「HEAVY METAL」で、「JOHNY B.GOODE」のカヴァーも光ってます。
絶対これはお薦めですよ。
19. 工場長 ★★ (2004-01-24 16:52:00)
もんだいなんてあるのでしょうか?
STORMBRINGER さんに同感。
この世は問題作だらけ?
21. 地獄葬戦士 ★★ (2004-03-08 23:38:00)
確かに焦点の定まっていない気はするし、はっきりいってつならない曲(JUDASにしては)もある。
しかし!タイトル曲である「RAM IT DOWN」の存在により、このアルバムを駄作と呼ぶことはできないはずだ!
のっけからのロブのハイ・トーン・シャウト、K.Kとグレンのギターの掛け合いも強烈で、スピード、パワー、メロディといったメタルの三要素を全て兼ね備えたこの名曲は、現時点における私のベスト・メタル・ソングである。
イントロのギター・ソロがかっこいい、ヘヴィな「HEAVY METAL」、ロブの透きとおった声が魅力的でややキャッチーな「LOVE ZONE」、ギター・ソロ前のロブのシャウトが素晴らしく、リフもかっこいい「COME AND GET IT」、明るさと激烈さを兼ね備えた名曲「HARD AS IRON」、デジタルな音作りが気になるものの、壮大で美しい「BLOOD RED SKIES」、ブリティッシュな「I'M A ROCKER」、ロックのスタンダード・ナンバーを破天荒にカヴァーした「JOHNNY B.GOODE」、ヘヴィで力強い「LOVE YOU TO DEATH」、ダークで引きずるような重さの「MONSTERS OF ROCK」といった他の収録曲も、アルバム後半がやや弱い気もするが平均点は軽くクリアしている。
23. 康介 ★★ (2004-05-31 17:41:00)
すごく聴き易いし演奏パフォーマンス、曲のクオリティ
共に申し分ないと思う。ドラムを除けば。
Ram It Down,Heavy Metal,Johny B Goodのような
一発で強烈なインパクトを残す曲もあるし聴き込むほどに味の出る曲もある。
エネルギーが漲る名作です!!
24. HIGASHI ★★ (2004-06-13 22:38:00)
JUDASの刻んだ時代の流れを気にせず、これだけをスポット的に聴けば、なんでこれが批判させているのだろう?と思うのは素直な感想だと思う。
楽曲は全体を通してハイクオリティだし、“Hard As Iron"や“Blood Red Skies"等今でも印象に残っている名曲も収録されている。中身は充実している。
が、しかしこれって前作が“TORBO"であるため、モダン化に対する批判に対し、簡単に元に戻してファンのご機嫌取りをしたような印象を当時受けた為、精神的に弱気に映ってしまったところに悲劇がある。
誰もが思った、“TORBO"は何だったの?失敗作って認めるってこと?そう思わせたところにこの作品も癇に障る結果となってしまったのである。だから旧来のファンが支持しない。
偉大なバンドは大変なのです、ファンが厳しいから・・・