別にビックリするほどの豹変ぶりではない。 EUROPEは今までも常に変化していた。 かなりのヘビーローテーションで聴いているが、聴けば聴くほど 体に馴染んでいくアルバムである。 日本での評価はさておき、この『START FROM THE DARK』が EUROPE第2のヒット作になるのは間違いないだろう。
私はこのアルバムを非常に気に入りました。BURRN!等のレビュー、なんであんなに評価が低いのでしょうか?HEROなんてメロディーもいいですが、Philip Lynott のことを歌った歌詞がすごくいいです。EUROPEの歌詞の中でこれが一番最高だと思います。あとJohnのギターもソウルフルで相変わらず最高です。OUT OF THIS WORLD、PRISONERS IN PARADISEと批判されてきたアルバムも私は大好きです。 日本公演楽しみです!
10年以上の時を経てついに再結成されたEUROPEが'04年に放った6th。 プロデューサーは名盤「THE FINAL COUNTDOWN」を手がけたケヴィン・エルソン。 本作は過去のどの作品とも違うダーク&ヘヴィな作風で、オルタナティブ・ロック全盛期に多くのバンドが時代に寄り添ったかのようなサウンドに方向転換をしたことで落胆させられた気持ちを彷彿させるような内容である。 ジョン・ノーラムのギターもこの曲調では本来の魅力を発揮できていない気がする。 それでも「START FROM THE DARK」はBON JOVIにとっての「IT'S MY LIFE」のように、バンドの未来への指針となるような曲であるし、エッジのきいたギター・リフがかっこいい「FLAMES」や「WAKE UP CALL」、ほのぼのとした雰囲気がかつての曲調を彷彿させる「HERO」、ギター・ソロが絶品の「REASON」、愁いを含んだメロディが美しいバラード「ROLL WITH YOU」、パンチのきいたサビが印象的な「SUCKER」、本作において比較的アップ・テンポな「AMERICA」などは悪くはない。 次作もこの水準の出来ならばともかく、今はバンドが戻ってきてアルバムを発表してくれた喜びがアルバムの不満を大きく上回る。
自分の車には10連奏CDチェンジャーが付いているのだが、先日、CDが切り替わり、「アレ?これって何のCDだっけ?」 と悩むこと5分余り。「DOKKENの新譜だっけかなぁ、でもちょっと違う気もするし、新人バンドにしては 老練な感じもするし・・・」車に積んであるCD全部チェックし直してから、ようやくEUROPEの新譜だと気が付きました。(汗 それほどに、「らしくない」アルバムなんですよね。勿論、今更EUROPEに北欧様式美なんてモノは求めたりしてませんが、 OUT OF THIS WORLDみたいなハードポップ路線のほうが、まだ受け入れられたんじゃないかなぁ。 これを言うのは反則ですが、彼らだと思わなければそれなりに良いアルバムじゃないか、と。
2000年以降、再結成にオリジナルメンバー復活など、多くのバンドが昔の看板を掲げ再起を果たすといブームみたいなものがあり、やや食傷気味に飛び込んできたのが彼らの再結成でした。所謂「THE FINAL COUNTDOWN」のメンバーでの復活ですからねCarrieやThe Final Countdownを期待するのでしょうが、コマーシャル性が高まり、ジョン・ノーラムが抜けた作風に戻る事は考えられず、また2000年に昔の名前で出ていますなアルバムを作る事も考えづらく、個人的にはある程度予想されていた作風かと思います。ミック・ミカエリがここまで目立たないと可哀そうに感じますが、全編に包まれるズッシリとした重さ、ダークにしつらえた新生ヨーロッパサウンドが放つ新機軸の打ち出し方の清さに再結成の意義を大いに見出しました。随所に顔を出すメロディックなジョーイ節は健在、結局ヨーロッパはジョーイ節があれば彼らなんだなと強く認識させられましたね。基本、僕は80年代のCDを多く聴きます、特に2000年以降は海外の弱小レーベルから幻の一品が再発され興味は尽きません。ほぼ主食はその時代の作品に触れる事で新しいサウンドに幾度興味も惹かれないし、意識していないのであまり耳に飛び込んできません。ですが常に新しい事を受け入れる器量とセンスは失いたくないものです、老害にはなりたくありませんからね。80年代らしくない作風ですが2004年の再結成ですからね。ジョーイ・テンペストは一流のメロディメイカーでした。この歌メロあってこそでしょうと納得させられる一品です。 なにより、アメリカで売れたが為に彼らの本質がぼやけているのが問題だ。甘美でクラシカルなオーロラサウンドを展開した2枚目の路線を継承することが北欧なら、今作は随分と違った形になるが、実はこのバンド、90年代に幻のデモを録音している。そこでは、ヘヴィでファットな音像で作り上げた作風が既にあった事実を考えると、この作風は突然変異でも何でも無い。そういう情報を知っているかで味は変わるでしょうね。 少なくとも3枚目のアルバムは、アメリカの市場を開拓したアルバムであって、このバンドの本質ではない。4枚なんて産業主義だし、5枚目も難産でしょう。そういう意味では今作は実にらしいと言える。 変に売れて色が付きすぎると苦労しますよねぇ。