この歌のイントロは「オーイーッオッ!ヨーオッ!」という変てこな呪文を6回繰り返してからスタートする。 この繰り返しが実に気味悪く、リスナーに不快感をもよおさせる。 歌詞の内容は自分が精神分裂病に陥っていく過程の恐怖感だ。 The Frayed Ends of Sanity (Hetfield,Ulrich,hammett) Never Hunger Never Prosper I Have Fallen Prey to Failure Struggle Within Triggered Again Now the Candle Burns at Both Ends Twisting under Schizophrenia Falling Deep into Dementia メシを食う気もしない 金なんか欲しくない 無気力のドツボに落ちこんじゃったよ。 もがいたり 意気込んだり 両側から燃えてるローソクみたいだな 精神分裂病だとさ とうとう気が狂っちゃたよ Schizophrenia と Dementia はいずれも精神病理学の専門用語で精神分裂病を意味する。 頭がおかしいという意味で、クレージーとかマッドという言葉はさまざまなロックミュージックで使われてきた。 しかし、スキゾフレニーとディメンティアの単語を使った曲はこのThe Frayed Ends of Sanity が空前絶後となるだろう。 そしてラストは Frayed Ends of Sanity (もう正気の限界だ) Hear Them Calling (ヤツらの叫びを聞け!) Hear Them Calling Me (ヤツらは俺を呼んでいる) で終わる。 トドメはジェームスが Calling Me と絶叫したあとに「ケラケラケラ」と笑い出す気味の悪いエンド。 イントロで「オーイーッオッ!ヨーオッ!」と唱和していたグループに、いよいよ俺も仲間入りするというメッセージなのだろう。 メタリカ、渾身の狂気の歌。