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Frost and Fire

最新作『DARK PARADE』がけっこう人気(?)っぽいので、全く知らないバンドだったのですがチェックしてジャケを見てみたら、「エルリックじゃん!?」と驚き、バンドに興味を抱きました。
マイクル・ムアコックのエルリック・サーガの表紙を描いたマイケル・ウィーランの絵を、この1st以降全てのアルバムのジャケで使ってるんですね(私が読んだエルリック・サーガは天野喜孝のイラストですが)。
イタリアのDOMINEのジャケもエルリックが多いですが、本家本元の絵の使用許諾が出てるって、CIRITH UNGOLすげーな(フランク・フラゼッタの「バーサーカー」がモリー・ハチェットに先に使われたから、ウィーランに「ストームブリンガー」使用をお願いすることになったのがきっかけのようですね)。
マイケル・ウィーランはMEAT LOAF、SEPULTURA、OBITUARY等のアートワークも手掛けているので、ロックやメタルに理解があるのかな。
さて肝心の音楽について。
前評判が賛否両論だったので覚悟して聴いたのですが、あれ? 全然悪くないぞ。リマスターされてるせい?
時代を感じさせるのは、'71年から活動しているHM/HRバンドであることを考えれば許容範囲。アメリカの元祖パワーメタルの一つ。
歌も演奏も十分魅力的です。何より味があり、フレーズが印象的です。
このベース、好きだなー。
Wikioediaによれば、ロック・ハード誌の「史上最も偉大なロック & メタル アルバム 500 枚(2005年)」で 362 位にランクインしたらしいです。ドイツでは歴史的名盤という評価?
ほの暗いファンタジックな世界を、ちょっと垢抜けないながらもシリアスに重々しく描く様は、失恋船長さんも指摘されてますが、初期JPっぽく感じます(JUDAS PRIESTの1stや2ndはもちろん、エキセントリックさはJAG PANZERの1stにも通じるかも)。
NWOBHMのバンド群にも似た妖しい雰囲気が魅力で、古臭いHM/HRが平気なメタルマニアにはおすすめできます。

うにぶ ★★ (2023-11-23 20:10:56)


Dark Parade

このバンドに心酔しちゃうとカルト集団に入信してしまうのでは?
コレを聴いてしまうと、洗脳されてしまうのでは?
なんてことは99.9%無いと思うので予防線を張る必要もないと思うよ。
ただ、ボクはカルトバンドにしか見えないw

まーたKamikoがマニアックな変なコト書いてる・・と健全なリスナーにバッシングされるかもだが(汗)。
まあ、作品鑑賞のスタンスや見方、思想の持ち方こそ自由ですので
健全なリスナーは「変な人」の戯言と思ってスルーして下さい。

昨今、神秘化された魔法や悪魔的要素を含む、音楽・映画・ゲームが随分幅をきかせていることに気持ち悪さを
ボクは感じている。こういうネタは、健全なサブカルチャーが多い中で、隠れて楽しむモノであるべきで、昔はそうだった。
昔はそのテのサブカルチャーは一部のマニアにウケて、稀に、まさに「カルト化」した人気を博すワケです。
ただ、近年はそういう一部のマニア向けということはなくなり、悪魔崇拝といった悪習が大衆化しているなと。
その筆頭は、トールキンの『指輪物語』の焼き直し『ロードオブザリング』だなぁと思っている。
トールキンの死後、この指輪物語から、映画や小説『ロードオブザリング』ブームが巻き起こるワケですが
ワリと「魔法」と「悪魔」にクローズアップされた描き方がされているというのがボクの感想で
更に、後期作品は徐々に「陰鬱」な雰囲気が全面に出てきたな、と思っている。
悪魔を祓うという正義の物語であっても、その演出から、悪魔崇拝に神秘性を感じ魅了された人は多いワケです。
まず、この現象をどう思うか、コレをサブカルチャーによる洗脳・扇動だと思うか思わないか、です。
また、現実に悪魔崇拝というカルトが存在して、暗躍しているということを信じるか、信じないか、です。
実際にロードオブザリングに対しては、宗教論争や批判が起こっている。

このバンドと全く関係ない、と思われるかもしれないが、Cirith Ungolが描く世界観は、トールキンの作品からの
引用が多い。また、このバンド名は、トールキンの小説に出てくるキリス・ウンゴル峠から貰っている。
恐らくバンドメンバーたちは純粋にトールキンのファンであって、そのファンタジーを題材にしているんでしょうが
トールキン死後、そのSFファンタジーが悪魔崇拝文化普及に改編されて広められた感をボクは感じている以上
この題材だと、カルト臭を感じてしまうワケです。

また、普段ダークサイド音楽を蒐集している立場から言わせてもらうと、「ロック音楽という視点」に限れば
悪魔崇拝の発信拠点ルーツは英国であり、第2に米国(ワシントン)
次いでフィンランド以北、スラブ地域のような寒冷地、ある時期から突然増えたオーストラリアetc・・・。
ジャケフェチの立場から書かせてもらえば、初期作品から今作までデザインを手掛けるアーティストの
出身と「受賞歴」なんかを知っていると、(この人自身が悪いと言っているのではない)
このバンドの背後の人間関係には、そういう悪魔崇拝信者がいるのかも、という疑惑は拭えない。
ここらへんの屁理屈は、どうにも一口では言い表せない。

まあ、大衆化した映画のような威力があるとは思えないので、別に普通に楽しめばいい盤です。

kamiko! ★★★ (2023-11-07 00:03:34)


Dark Parade

カルトメタルの筆頭格、カルト・・・ってのは決して褒め言葉では無いし、
僕も真っ当な作品を聴きたいなと思って聴いてみました。サブスクだし、
失う物も無いからね・・・ものすごーく予防線を張ってますが・・・

アレ、普通に楽しめますね。ヒステリックなヴォーカルが彼らである事を
主張してますが、起伏がちゃんとあって実に劇的。すごーく胡散臭い音だけど
ちゃんと整理されてる。これはライブで観てみたいかもしんない。

cri0841 ★★★ (2023-11-05 21:08:43)


Dark Parade

2020年に復活のフルアルバムをリリースした伝説のバンド。アメリカ産でありながらも叙情的なメロディとエピカルな世界観を紡ぐ高尚なる精神性が高く評価され熱狂的なマニアを生んだバンド。まぁ日本では、雑誌の低評価など、逆にマイナスが付加価値を付け、俺はこんなマイナーなバンドを知っているみたいな、変な人たちが賞賛する傾向があり、ちょっとヤバいのですが、そういう妙なマニア気質とは一切関わりと持たないのが信条のワタクシとしては、外野の偏見に左右されず音そのもので評価して欲しいバンドですね。
世界中から伊達にカルトメタル番長と持ち上げられた分けではありません。

オープニングナンバーから勢いのある楽曲の登場に面を喰らっていたら、その勢いは最後まで衰えることなく、このバンドのもつドラマ性を十分に発揮してラストまで完走。2023年の時代を生きる古典メタルの矜恃、その枯渇しないアイデアと失われることのないアイデンティティ、サウンドミックスも分離が良く各パートの持ち味を生かしている。
ヴィンテージ臭漂うリフワーク。エコーの掛かったドラムは這いずるように叩き出され、この魑魅魍魎がうごめくバンドサウンドを決めている。実に古くさい音を今風に作り上げた。
NIGHT DEMONのベースであり、このバンドのベースでもある、復活後のプロデューサーを務めるジャービス・レザービーのバンド愛に対する建設的な姿勢も評価されるべきでしょうね。

このバンドの欠点はチープさにあった、その嘘くささが愛されポイントではあったが一段上に行くには、こうあるべきと言うスタイルにビルドアップ。前作を凌ぐ内容となっていますね。4枚目のアルバムを順当に引き継ぎ、自らのアイデンティティ研磨した揺るぎなき精神性。過去をなぞるだけのノスタルジックバンドではない現役感。アルバムを通して聴くことに価値があるドラマ性を大切にした楽曲と曲順、全8曲で44分というランニングタイムも聴きやすさを誘発しており、この独自性の高い世界観に没頭できるだろう。
濃密に絡み合うツインギターも前作以上にメリハリを付け粘土の高いプレイも飛び出し魅了。これぞ現代のCIRITH UNGOLだろう。

失恋船長 ★★★ (2023-11-05 10:55:35)


Dark Parade

米産カルトメタル2023年作
MetalBlade作品は、全体的な作品クオリティを大きく底上げする録音である反面、素材に様々な加工を加え本来持っていた無骨さに潜む魅力を
削いでしまいがち、というところを常々感じるので、あまり好んでゲットしない。
また、米国産というのは、必要以上に過激さを上乗せしたり、いかにも商業的に成功しそうな完成度に加工されている感から
個々の作品だけを見ればハイクオリティと感じても、似たようなハイクオリティバンドが横並びで乱立している感が否めない上
本来バンド自身が志向しているサウンドなんだろうか・・と思うこともしばしば。こういうサウンドは意外に早めに飽きがくる。
このバンドも前作からMetalBlade録音になった米国産ということで、危機感を持ちつつも、突出した個性とコンポジション能力の高さから
追い続けている。初期作品の衝撃的ポンコツサウンドが話題になりがちだが、他にはない無骨な金切声ヴォーカルスタイルと楽曲の素晴らしさが
ウリなのであって、恐らく今の時代に敢えてこの盤をチョイスする年配メタラーは、そこに魅力を感じているハズだ。
無骨なシケシケギターの魅力は、残念ながらMetalBlade録音による最適化で、その面影を若干残しつつ、消滅しかけてはいる。
個性的なヴォーカルは、これまたMetalBlade録音により最適な残響エフェクトが施され全体的な音楽に馴染むように加工されているね。
そういう大衆向けに敷居を下げるレーベル側の努力が散見されるものの、このヴォーカルの個性はアクが強すぎて、毒気は消えることなく残っているね。
前作Forever Black(2020年)は、元来持っていた毒気やバタバタ感とMetalBlade録音が融合した完成度の高さで一押しではあるものの
一方で過去作品から維持してきた楽曲の素晴らしさという点では、若干一本調子な印象を持ったのも確かだ。本作ではそこが解消されている
というのがボクの一聴した感想である。ミドルテンポのドゥーミーなキザミで聴かせる箇所がボクのツボに入る、というのもあるだろうが。
大剣を抱きつつ片膝をつくバリウム飲み過ぎのような肌の白い戦士が描かれるジャケも、エピックファンタジーを感じさせてグッドだ。

kamiko! ★★★ (2023-11-02 21:09:46)