88年発表の彼らの4th。マックス・ノーマンのプロデュース。 国内盤は廃盤、輸入盤でもお目にかかった事無いです。 私は、レンタルCDショップの閉店処分セールで奇跡的に発見。 前作までのマイナー臭は大分薄れ、曲・アレンジ・音質全てが格段にレベルUP。北欧らしい哀メロや美しいコーラスもありつつ、程よくアメリカナイズされてます(マックスの仕事)。 ハードな曲におけるツインGのリフワークも見事だし、感動的な“Love Is All You Need"、ほのぼのとした“Still In Love"という名バラードが入ってます。 TREAT、GLORY等に触手が伸びる方、是非聴いてみては?(再発して!)
僕はTHE HARDER THEY COMEとEYE TO EYEが特に好きですよ。 自分は関西の人間ですがたまたま東京に行ったとき、たまたま中古ショップで見つけました。 大阪&神戸の中古ショップ知っている限り回りましたがありませんでした。見つけた時はうれしかったです。でも何故か地元とその時通ってた大学の近所のレンタル屋には置いてたんですよ。 謎です。みんな知らないのがもったいないです。わかり難いバンド名が悪かったのかな? 消えてゆくのももったいないです。
このアルバムがリリースされた直後、僕は直ぐには手を出さなかったんです。ジャケットがタイトルそのまんまの「目」だけで引いてしまったのと(その後、ジャケットはBon JoviのNew Jargyアルバムっぽいデザインに変更になったと思いました、確か)、前作Mind Over Matterがあまりにも個人的に「ハズレ」(音質がクリアすぎて軽すぎたのと、Metal然とした曲が楽しめなかった)だったので。 所が、何かの拍子に掴んだこのアルバムは、僕の琴線を引っ掻き捲ったのです。前作で無理にHeavinessに拘った力みが、完全に本作では消えていました。美しくて耳に残る判りやすいメロディーを、彼らの自然体で、適度なエッジともの悲しさと共に、ギュッとアルバムに詰め込んでいた、そんな感じがしました。 1曲目'Harder They Come'から、その良いメロディーはあふれ出して、Eye To Eyeはもう口ずさまずに入られない。そしてメロディーの煌めきが悲しくて眩しい'Love Is All You Need'。僕の手元にはLPしか無いです。いつかCDで買い直したいですね。
長らくコレクターズアイテムとして語り継がれていた、にひゃくにじゅうぼるとの名作「EYE TO EYE」を、何の苦労もなく手に入れてしまった。そう、リマスター再発されたのです。輸入盤ですが、これを機会に是非購入することをお勧めします。 「EYE TO EYE」は万人受けするロックの名盤で、これが嫌いな人は「オレの親父はにひゃくにじゅうぼるとの連中に殺された」みたいに因縁がある人か、よっぽどのひねくれ者くらいでしょう。 一点の曇りのないガラスのように透き通った美しいメロディー。TNTの「INTUITION」の面白さには敵わないですが、それはあのアルバムが凄すぎるだけであって、「EYE TO EYE」はそれに次ぐ北欧の名作と言っても過言じゃないでしょう。 5月の昼時、これを聴きながら外をぼけ~っと眺められたら、相当幸せだろうと思います。 にしてもこの再発のジャケットは何だろう(笑)「にひゃくにじゅうぼるとと書かれた盾を持ったヒゲ親父が、後ろから蛇女に矢で狙撃される瞬間をとらえた」という感じのアートで、かなりマヌケ。それより何より、そのさらに後ろの方で「聞いてないよ~」って感じに灰色になってるアホ面の2人に脱力です。おもしろジャケット特別賞受賞。
前作までのパワー・メタル路線とはうってかわり、透明感のあるポップなハード・ロックといった趣きの'88年発表の4th。 プロデューサーは、これまでにOZZY OSBOURNE、LIZZY BORDENらを手がけたマックス・ノーマン。 格段にレベル・アップしたヴォーカリストの表現力&バンドの演奏力、魅力的な楽曲群、洗練されたサウンド・プロダクションと、これまでの作品で感じられた青臭さが嘘のような変貌を遂げている。 明らかにEUROPEの「THE FINAL COUNTDOWN」の成功を意識しており、レコード会社に魂を売ったと陰口をたたく者もいるかもしれないが、この完成度の前では愚行だ。 キャッチーなオープニング曲「THE HARDER THEY COME」、ギター・リフがトリッキーな「I'M ON FIRE」、透明感あるメロディのリーダー・トラック「BEAT OF A HEART」、哀愁に満ちたコーラス・ワークの「EYE TO EYE」、物悲しいメロディが胸を締め付ける名バラード「LOVE IS ALL YOU NEED」、軽快なノリの「LIVE IT UP」、ブリッジにおけるコーラス・ワークが美しい「MONEY TALKS」、力強いバック・コーラスの「DANGEROUS」、ポップな甘いバラード「STILL IN LOVE」、疾走感あるメタリックな「DOG EAT DOG」、バック・コーラスとの絡みがいかしたボーナス・トラック「ON THE OTHER SIDE」と、捨て曲なしの好盤。
マックス・ノーマンのプロデュースによる垢抜けたサウンド・メイクと、持ち前の北欧的流麗メロディ・センス & 美麗コーラスとが相俟って何ともゴージャスな音楽性に「化けた」印象の、220VOLT渾身の勝負作(4th)。 正に「高品質」の一言で、一つの作品として改善の余地の見当たらない「会心」の出来映えと言える内容だと思います。 ダイナミズム且つキャッチーさ溢れるアップテンポ・ナンバーも在れば、シットリした哀愁と透明感に満ちたポップ若しくはバラード・ナンバーも在ったりと、楽曲のバラエティも多彩。 特に「Love Is All You Need」の促す高揚感は特筆モノで、個人的にも涙がチョチョ切れるほどにウットリ聴き惚れてしまう珠玉の名曲です。 80年代北欧メタルの名作の一枚。