初期の大傑作です。1970年発表。 全体的にとてつもなく陰鬱で、狂気的な雰囲気が漂っています。 精神病院に入院した兄のテリー氏のことが相当衝撃的だったのでしょう。 どの曲も狂気をテーマにしたようなものが多く、ハードロック的な手法を使っている点でも、異色作と言えます。 ライブの定番曲で8分を超えるハードロックナンバー①WIDTH OF A CIRCLE、ポップなメロディに狂気的なサウンドが乗り、最後に轟音ギターが炸裂する②ALL THE MADMAN、倦怠感丸出しでドラッギーな④AFTER ALL、NIRVANAもカヴァーした表題曲⑧、壮大な⑨THE SUPERMENなどなど、名曲満載。 このギリギリの精神状態が反映されたような凶悪な音は、いかなる爆音アルバムよりもヘヴィです。メタルファンにもオススメします。