Yngwie Malmsteenのライブには欠かさずに入っている名曲が2曲も入っていて、アルバムの大半の曲がインストのアルバムだ。1曲目から2曲目に流れていく様はまさに様式美。インスト嫌いにはとても聞くことは出来ないアルバムだ。このアルバムを一言で評価することは出来ないがもしするとするならまさに『究極の美』であろう。なお、このころにすでにRising Forceのラインナップは確立されていて、VocalはJeff Scott SotoでKeyboardはJens Johanssonだ。Jeffの歌声の入っている曲は3曲目のNow Your Ships Are Burnedと6曲目のAs Above, So Belowであり、これがデビュー作にも関わらずYngwie Malmsteenのハイブリッドなギタープレイのも負けず劣らず歌い上げていて見事なものだ。なお、4曲目には教則ビデオの速弾き編の1曲目に選ばれているEvil Eyeだ。この曲のイントロはクラシックギターを何本も重ね美しさをよりいっそう引き立てている。曲の随所には滝が流れ落ちるような速弾きフィルインフレーズを聞くことができ、聞いているうちにその邪悪なる目に見せられたかの様に心を奪われてしまう。しかし、次のIcarus' Dream Suite Op.4でまるで涅槃の極地に魂を引きずり込まれていくような安らぎをおぼえる。そして次の曲はギタードラムとの掛けあいが随所に見られ、これが後にライブで見ることの出来るギターとキーボードのバトルの原点であろう。曲の中盤はクラシカルな展開を用い曲後半との繋がりを上手く繋いでいる。曲後半ではギターの独り舞台が見られその後はギターはキーボードを引き立てるためにバッキングにまわる。そして、最後はBlack Starのイントロを少しアレンジした曲で締めくくっている。マイクヴァーニーに認められて、ソロプロジェクトとしてこのアルバムを出したがまだ売れ路線を狙っていない、純粋な音楽を聞くことが出来て、Yngwie Malmsteenの本質を探ることが出来る。美しさを最大限に引き出したこのアルバムを是非とも聞いて欲しいように思うーBR>Home Page http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/7901/
4. パパゲーノ ★★ (2000-05-20 22:33:00)
すごいアルバムです。ロックギタリストのインストゥルメンタルアルバムは途中で聴くのを投げ出すものが多いが、これは最後まで感心しながら聴いてました。やはりメロディの充実が鍵ですね。Icarus' Dream Suite Opus 4ではアルビノーニのアダージョが引用されており、自己の音楽の何たるかを強烈にアピールしています。しかし、彼の後継者は出てこないなあ。天才は模倣の対象にはならないということかな。
1stソロ。名盤。 8曲中2曲を除いてインスト・ナンバーであるこのアルバムは、ギタリストとしてのイングヴェイ・マルムスティーンの素晴らしさを如実に顕す名盤だと言い切れる。 Jeff Scott SotoのVoが悪いという意味で言っているのではないので、その点は誤解のないように汲み取っていただきたいのだが、もしもアルバム「RISING FORCE」が全曲インストで構成されていたならば、ギター・インスト・アルバムの歴史的名盤であるJeff Beckの「BLOW BY BLOW」にも匹敵するような、更なる大変な評価を得ていたかもしれません。 そこまでは流石に褒めすぎかもしれないが、少なくとも「WIRED」には勝るとも劣らないくらいのできだと思います。 イングヴェイがライヴで演る定番曲も少なからず収録されているので、ファンならば絶対に避けて通ることのできないアルバムであると思います。 最近「THE SEVENTH SIGN」以降の曲から選りすぐったインスト・ベストがリリースされましたが、あれを買うくらいならば、今作を買うことを強くオススメします。
俺は基本的に「俺様」な人間が嫌いで、この人は特にその要素が出まくっている為、それだけの理由でなかなかアルバム購入にいたりませんでした。 しかしふとODYSSEYを購入し「あ、カッケー」と思い、「でもこれだけでも十分かな?」と思いそれからも買わずにいました。 んでもってこのアルバムが中古で転がっていたもんで、「買ってみっか」と軽いノリで買ってみたんですが... 感想としては、どんだけ豪快な性格でもこんな作品作られりゃ惚れるわなぁ、って感じです、後悔しました、性格嫌いというだけで買わなかった自分が馬鹿っぽい。 FAR BEYOND THE SUN、EVIL EYEが素晴らしいです。
1st。 アルバムの大半がインストなのでこれが苦手な人はちょっとオススメできないかも。 このころの王者は割と控えめ?な感じで弾いてる印象でした。 とはいえ彼のクラシカルなフレーズはかっこいいよね。 Black Star、For Beyond The Sunは超有名曲だし、このころのイングヴェイのギタープレイは神がかり的な感じで当時は誰も真似できなかったと思う。 イングヴェイのギターを堪能したいならこれがオススメ!
アルカトラス脱退後、初のソロアルバムである本作には、 Black Star、Far Beyond The Sun、Icarus' Dream Suite Opus 4という、 文句無しの名曲が収録されております。 この3曲はぜひ聴いて欲しいです。 MTVなどを通して、ロックやメタルが一般にも深く浸透し始めた80年中盤。 これほどまでに演奏者自らを反映したアルバムがあったでしょうか? 音質や演奏は流石に時代を感じさせますが、若き日のイングヴェイ・マルムスティーン、そしてネオ・クラシカルの原点がここにある。
イングヴェイのアルバムで一番好きなのがこの1st。実際、初期のアルバムはどれも甲乙つけがたいのですが。 お薦めするメタルアルバムとしては、ややマニアックな感がありますが(そこが魅力のひとつでもある) 音楽性、奏法共に沢山の方達に影響を及ぼし、ひとつのジョンルを築いた記念すべきアルバムだと思います。 そして華麗なる「NOW YOUR SHIPS ARE BURNED」が好きすぎてスミマセン。
イングヴェイ・マルムスティーンが1枚看板を背負って、HR/HMシーンに打って出た記念すべき作品なれど、インスト物はあまり嗜まない身ゆえ、彼のカタログの中では比較的手が伸びる率は低め。 正確にはジェフ・スコット・ソートが歌う楽曲も2曲ほど収められてはいるのですが、どちらもイングヴェイなら片手間に書けちゃいそうな小粒な楽曲の上、今でこそ実力派シンガーとして鳴らすソートの歌声もこの頃はかなり青臭い感じで、それが印象の残らなさに拍車を掛けています。尤も、もしこのレベルの楽曲がポッと出の北欧メタル・バンドのデビュー作に収録されていたら、「期待の大型新人登場!」と大騒ぎしたに違いありませんが。 歌入りナンバーの影が薄い理由は他にもあって、その最たるものが、美旋律とネオクラシカルなドラマに彩られたインスト曲のインパクトのデカさ。現在でもライブの重要なレパートリーである“BLACK STAR”や“FAR BEYOND THE SUN”、ARCATLAZZ時代に既に披露されていた“EVIL EYE”、そしてイングヴェイが単なる速弾ギタリストではなく、立派な「アーティスト」であることを証明する“ICARUS DREAM SUITE OPUS 4”・・・細部まで徹底的に練り込まれた、これら強力無比なインストの名曲を前にすれば、そりゃ並の歌入りナンバーじゃ存在感を掻き消されちまうわな、と。 イングヴェイがインスト曲主体のアルバムを作ったのは本作が最初で最後ですが(企画盤とオーケストラとの共演は除く)、ここまでやり切っていればそれも納得です。