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Prentice Wood / Trying to Burn the Sun
このアルバム。いやELF全曲の中で、一番好きな曲。
ロニーは、オールマンと表現したが、ELF流 "Free Bird" だと思っている。
でも、南部のバンドとはちょっと違う。プロデューサーがロジャーだからだ。
ノリの良いロック調のリズムの途中で、唐突に鳥のさえずりとストリングスパートが入る。
これは、サザンロックバンドには思いつかない発想だ!!
ELFの個性が判る1曲。

後半には、サザン定番のギターソロがあり、わざわざツインギター風に作られている。
Molly Hatchetのあの曲に進行が似ているが(汗)・・・、
それを隠すかのように、あっという間にフェイドアウト。
「もう少しギターソロが長ければ良かったのに・・・」と思ってしまう。

ひょうすべ ★★★ (2023-06-06 06:54:23)


Trying to Burn the Sun

あんなに話題になったアルバムなのに誰も書いてない・・・・。
個人的にはELFの最高傑作だと思っている。
だから、少しでも興味を持ってもらえるよう、当時のレコードの帯を紹介

~~~~~~~~~~

レインボー・リード・ヴォーカル・ロニー・ディオ 炎の熱唱を聴け!

リッチー・ブラックモアが参加したと言われる伝説のセッション。
ー とすると、これは第1期リッチー・ブラックモアズ・レインボーだ。

~~~~~~~~~~

実際に、2ndを買った時、友人から
「買うんだったら3rdだろ?。リッチーが参加してるから。」と言われた。

後のインタビューで、B!誌の広瀬氏が直接聞いたところ、ロニーはリッチーの参加を完全否定している。
しかし、現在もリッチーが参加している説が根強く残っていることも事実。
ロニーの完全否定に関しては、 “ロニーの記憶違い“ であるとの主張もある(ロニーは結構記憶違いが多いみたい)
リッチーが参加していると言われる曲も様々で、総合すると①⑤⑥⑦⑧が候補曲だ。

どう? 興味ワクワクでしょう?(←え?リッチー頼み??)

確かにリッチーが参加していたと思って聴けば、リッチーっぽい所は感じるものの、
リッチーが弾いていようが、いまいが、そもそもの楽曲の趣が全く違う。

何度も書くが、

ELFの目標は、HUMBLE PIE。

そして・・・

ロニーは頑固。

という事を忘れてはいけない(笑)。

さて、このアルバム。発売時にはELFは存在していなかった。という作品。
プロデュースは今作もロジャー。
個人的な印象は「やりたい放題」
ロニーの自伝には、この当時の英国の音楽事情が記載されていた。
クイーン、リトルフィート、ジェネシス、レナード・スキナード、ELO、イーグルスが流行っていたそうだ。

それらの要素と、ともに行動したDEEP PURPLEの要素を全部詰め込んじゃった。
それに、ミッキーのホンキートンクなピアノとロジャー得意のストリングスが炸裂!しちゃったのがこのアルバム。

なので、なんと言って良いのか例えようのない雰囲気のアルバムになっている。(良いか悪いかは別)
ちょいちょいクイーン的要素が入っているのは、ロニーなのかロジャーなのか?はたまたミッキーか?(リッチーかもよ / 笑)

かなりバラエティーに富んでいる(拡散しすぎ)のは、邪推すると

「俺は、これからRAINBOWなのか? 俺にはもっと可能性があるのではないか?」
「このままいっちゃうと、あのリッチーと組むとはいえ、こんな低賃金では・・・。もっと稼げる先はあるのでは?」

といった 「最後のアピールの場」 であり 「あがき」 だったのなのかもしれない。

ひょうすべ ★★★ (2023-06-02 07:19:49)


Carolina County Ball

国内盤及び米国盤名「L.A./59」
ひょうすべがELFと出会った最初のアルバムで1,500円で購入。

ところで、皆さんは、ライヴが終った後、何を聴きながら帰路につきますか?
やっぱり、観に行ったアーティストのアルバムを聴いて、余韻に浸りますよね?
そう。家を出てから、家に着くまでがライヴですからね(笑)。

友人4人と観に行ったDIOのライヴ。
その帰りの車の中で友人がかけたのが、このアルバム。
「なんでこれなんだよ!」ツッコミがあったものの、車内は爆笑大盛り上がりだった。
だって、数十分前には、ドラゴンと戦っていたロニーが、車内では「ブギウギ ふらいで~ナイト」って歌ってんだよ。

さて、このアルバム、クライヴ・デイビス個人にごたごたがあった為、EPICを離れ、完全にPURPLE RECORDSとの契約となった。
PURPLE RECORDSはアメリカに販路がないので、MGMがアメリカ販売を請け負う形だ。
力関係は明らかに MGM >>>> PR 。欧州と米国(日本含む)では、アルバムタイトル及びジャケットが異なる。

欧州盤「Carolina County Ball」

米国盤「L.A./59」(日本もこちら)

なんで冒頭で書いて、いちいちここでも書くかというと・・・・

知らずに買ってしまったからだ(笑)。

今作は、ロジャー・グロヴァーが単独でプロデュースしている。
時期的には、ロジャーは既にDPを脱退しており、PURPLE RECORDSのスタッフとなっていた。
前作では、ベース兼任だったロニーもここからは、ボーカル専任。
新たなベーシストとして、グレイク・グルーバーが加入し、後のRAINBOWの母体ができあがった。

こうやってまた書くから、誤解されてしまうが、RAINBOWとは全く違うサウンド。
ELFの目標は、HUMBLE PIEということを忘れてはいけない。
ロニー自らも、このアルバムを “勢いの良いFACES” と評している。
(⑦"Rainbow"なんて曲があるけど、期待しちゃだめだよ。)

曲名を見ていただければ判るが、このアルバム。地名が多い。
1st発表の後、DEEP PURPLEと全米を巡ったが、DPはチャーター機に対し、彼らは自前のワゴン車だったそうで、メンバーは、そのワゴン車で寝泊まりをしていたらしい。
つまり、ELF流のロードアルバムなんだろう。

元々ELFに南部臭はない。
1作目は、南部臭をつけるために、わざわざ南部でレコーディングしたが、結局南部臭がつかなかった。
今作は1作目に比べ、土着感が楽曲に出ているにも関わらず、英国でのレコーディングだ。
同期のEAGLESのフォーマットを導入したのか? それとも ロジャーがめんどくさくなったのか?
前者であれば、根本が違う。そもそもグリン・ジョーンズは、EAGLESを「ロックバンドとは見ていなかった」ことだ。

なんというか・・・・
凄く“ちぐはぐ”なのだ。
ニューヨーカーが作ったアメリカ南部に影響を受けたロードソングに、
ロジャーがストリングスを導入しちゃったという “ちぐはぐ”。

でも、これが唯一無二のサウンドとなり、病みつきになってしまう(人をかなり選ぶけど・・・)
これは、ロニーが歌が上手いのは勿論、バックの演奏も相当上手いのが良かったと思う。

さて、先に書いたドラゴンとの戦い。
一緒にまわったアリス・クーパーのステージが、絞首刑から電気椅子へと変更になった頃だったそうで、このパフォーマンスがロニーにはかなり衝撃だったようだ。
なので、主になったDIOで再現したのね。

ひょうすべ ★★★ (2023-06-01 07:43:48)


Elf

1972年発売の1stアルバム。

ん?72年??

イーグルスがデビューした年だ。つまり、イーグルスとエルフは同期だ。
Lynyrd Skynyrdデビューの1年前。
エルビスは、まだ生きていた(今もきっと生きてるはずだけど/笑)

彼らを見出したDEEP PURPLEは第2期。
「Machine Head」を発表し、後のライヴアルバムとなる日本公演を行った年でもある。

ELFとDEEP PURPLEの出会いは偶然が重なって実現された。
DEEP PURPLEの全米公演中、イアン・ギランが肝炎を患い入院してしまう。
全米公演が中止となり、メンバーが英国に帰ることとなるが、
新興レーベルPURPLE RECORDSのスタッフでもあるロジャーとペイスは、この空いた時間を利用し、新人探しをしていた。

なんて勤勉な2人なんだ!(ギランはしょうがないけど、後の2人は???)、

有望なアーティストがいると聞きつけ、ELFのライヴを観て、気に入った様だったが、
そのライヴには、あのクライヴ・デイヴィスも観ており、こちらも気に入った為、制作はパープルレコード。販売はEPICとなったらしい。

ELFの目標はHUMBLE PIE。
ロジャーとペイスの目標はアメリカ南部の音だった。
なので、レコーディングをアメリカ南部(ジョージア)で行っている。
南部のロックはギタリストが中心の音楽なのだが、ELFはピアノが中心。
それがホンキートンクに展開される。

あのディオがご機嫌なテンポでっせ。
1曲目からフーチークなんだから・・・。

唯一、ギリギリの様式美系タイプが③"Never More"だが、
これも、ほんのちょっとドラマティックぽい感じで、アルバム内で浮いている感じ。
ちなみにタイトルからロニーの“ネヴァ”を期待したらダメだよ。

とはいえ・・・・

1stから圧倒的な歌唱力である。
正直、メタルじゃなくても十分に通用する歌声だ。
クライヴ・デイヴィスが気に入るもの判る。

んん? ちょっと気になったので調べてみた。

1970年 エルトン・ジョン "Your Song(僕の歌は君の歌)"がアメリカで大ヒット。
1971年 ビリー・ジョエル、ソロデビュー
→レコード会社がテープの回転数を間違えてレコード化し、全く売れず。

1972年 ELF「ELF」発売

1973年 ビリー・ジョエル。クライヴ・デイヴィズの元「PIANO MAN」発売。

クライヴ・デイヴィスのターゲットはピアノロックだったのかもしれない。

もしかして・・・・

DEEP PURPLEに出会わなかったとしたら、
ビリー・ジョエルの1stが正確なピッチで販売されていたのであれば、

その後のビリー・ジョエルの位置にELFがいたかもしれない・・・・。

な~んて思いながら聴きましょう(笑)。
(でも、ビリーとも音はちがうけどね)

ひょうすべ ★★★ (2022-12-26 21:56:00)


Carolina County Ball

ロックンロール

しょちゅ飲んごろ ★★★ (2019-06-28 09:06:07)


Elf

最高ですねコレダ(*^-^*)(*^-^*)

しょちゅ飲んごろ ★★★ (2019-06-28 09:04:25)


Never More / Elf
「明」の雰囲気を纏った本編において
この曲が湛える「暗」の雰囲気は一際異彩を放っています。
既に実力派シンガーとしての貫禄十分のロニーのVo、
全編を抒情的且つ流麗に彩るミッキー・リー・ソウルのピアノ、
時に切っ先鋭く、時に濃厚な泣きを湛えて切り込んでくる
デヴィッド・フェインシュテインのGが一丸となって演出する
クライマックスの盛り上がりっぷりに胸が震えます。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-09-26 23:19:57)


Elf

エルフといえば「絶世の美男美女」というこっちの既成概念を完膚なきまでに叩き潰してくれる、ディオ校長が扮した白塗り&ひげ面のコワモテのドワーフ…いやコボルド…ゲフンゲフン、エルフがアートワークを飾る、NY出身の4人組が'72年に発表した1stアルバム。
ロニー・J・ディオ(本作では本名のロナルド・パダヴォナでクレジット)や、その従弟でTHE RODSを結成するデヴィッド・フェインステインが在籍し、後にDEEP PURPLEを脱退したリッチー・ブラックモアにバンドごと乗っ取られてRAINBOWの母体になったことでも有名な彼ら。バンド名はファンタジックですし、ツアーを共にして気に入られたことが縁で、アルバムのプロデュースをDEEP PURPLEのロジャー・グローヴァーとイアン・ペイスが共同で手掛けていますが、サウンドの方に虹紫テイストはほぼ皆無。ここで聴かれるのはFACES辺りに通じるアーシーでブルージーなロックンロールであり、様式美風味を期待するとまず間違いなくスカされますんで注意が必要です。
それでも、50年代からキャリアを積み上げていたロニーは既に「ロニー・J・ディオ」として個性盤石な歌唱を披露してくれていますし、ピアノ好きの身としては、全編に亘ってミッキー・リー・ソウルが軽快に躍らせるホンキー・トンク調のピアノにも耳奪われます。特に抒情的に始まり、デヴィッドが奏でる泣きのGと哀愁のメロディを背負い盛り上がっていく曲展開にグッとくる③は本編屈指の名曲。また乾いた哀感を纏いつつ軽やかに駆け抜ける⑥も思わず惹き込まれてしまう逸品ですよ。
「RAINBOWのオマケ」とスルーしてしまうのは勿体なさ過ぎる70年代HRの名盤かと。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-09-26 01:19:11)


Never More / Elf
この曲、音楽専門的にやっている友達に紹介したところ、以下コメントありました。

「これはなかなか良いね。8回ほど聴いてみました。

専門的な現地からいうと、典型的な初期のハードロックないしメタルらしい仕上がりだと思います。

喜怒哀楽の怒り、哀しみを表現するのがハードロック・メタルだと思うけど、そういった感情がストレートに表現されていて、はまってしまうね(付け加えると、ハードロックは80年代から成熟期に入ってしまい、洗練されすぎた音になってしまう。今回味わえたような原始的なエネルギーを失ってしまう)

ご紹介ありがとう*\(^o^)/*」

名無し ★★★ (2017-10-04 00:17:41)


Never More / Elf
これ、RAINBOWにもまけないくらいすごく良い曲ですね。
これ1曲だけELFじゃないみたいだ。

かのん ★★★ (2006-01-08 00:49:39)


Never More / Elf
この曲がバラードに入るかどうかは分かりませんが少々ダークな哀愁が凄くイイ!!
起伏に富んだ曲展開もドラマティックで最高です。

すりっぷのっと ★★★ (2004-09-22 00:00:51)