1985年、イングランドのオックスフォードで結成されたロックバンド。
イギリスのオックスフォードで前身バンドOn a Fridayを結成、1991年にEMI傘下のParlophoneとメジャー契約し、バンド名をRadioheadに変更する。1992年にメジャーデビュー。以降外部ミュージシャンの起用は多いものの、同じパーマネント・メンバーで活動し、メンバーの単独活動も多い。本人たちのルーツであるポスト・パンクやオルタナティヴ・ロックの大枠にポストロック・電子音楽・ジャズ・クラシック・現代音楽などを混交した多彩な音楽性や、アルバムごとの急進的な変化について評価を受けている。
Radioheadのメンバーは、Joy DivisionやMagazine、The Smiths、Talking Heads、The Fall、Japanといったポストパンクや、PixiesやR.E.M.やSonic Youthといったオルタナティブ・ロックに早くから影響を受けてきた。また、Tomは小学生の頃にはQueenなどを好み、Elvis Costelloなども聞いていた。1990年代半ばにはMassive AttackやDJ Shadowなどのエレクトロヒップホップからの影響をうかがわせ、それらは『OK COMPUTER』に顕著である。他に『OK COMPUTER』にはMiles Davis 、Ennio Morriconeなどや、The BeatlesやThe Beach Boys、Pink Floydなどからの参照が見受けれ、メンバーもそれを公言している。
『KID A』で、メンバーはグリッジやアンビエントなどのエレクトロニカの手法に関心を見せ、Warp RecordsのAutechreやAphex Twinといったアーティストの音楽性に接近していった。またそれ以降、現代ジャズのAlice ColtraneやMiles Davis、Charles Mingus、Art Blakeyなども好んで参照し、NEU!やCan、Kraftwerkなどのクラウト・ロックの影響も顕著である。特にジョニーはいわゆる現代音楽や、Olivier Messiaen、Krzysztof Pendereckiなどの独特の方法論を持った音楽家からの影響も大きい。
Radioheadの楽曲は、基本的に作詞/作曲のクレジットがメンバー全員(Radiohead)となっている。これは、曲の大枠やデモの多くを作るのはTomだが、そこからさらに議論を重ねてそこに肉付けしたり、逆に削ったりすることで楽曲の元を作っているからである。録音についてもパート別に順ぐり録音したりするのではなく、メンバー全員とプロデューサーでアレンジを議論し、個々がパートにとらわれずに音楽を作っている。パートごとの演奏者もまちまちで、あまり問題とされない。ストリングスやブラスバンド主体の曲などでは、楽隊を呼んで録音するため、そもそもメンバーが譜面やアレンジを指示するだけで演奏しないこともあり得る。歌詞については、基本的にほぼ全てがTomによって作詞・推敲される。
プロデューサーのNigel Godrichと、アートワークのStanley Donwoodは『The Bends』以降バンドの活動に欠かせない存在であり、しばしば第六・第七のメンバーと称される。
2011年の時点で、アルバムの世界総売上は3,000万枚以上。
Current members (リーダーはThom Yorke)
Colin Greenwood – bass guitar, keyboards, percussion (1985–present)
Jonny Greenwood – guitar, keyboards, ondes Martenot, analogue synthesisers, drums (1985–present)
Ed O'Brien – guitar, percussion, backing vocals, drums (1985–present)
Philip Selway – drums, percussion, backing vocals (1985–present)
Thom Yorke – lead vocals, guitar, keyboards, piano, bass guitar (1985–present)
Additional live members
Clive Deamer – drums, percussion, backing vocals (2011–present)