例えばPUMPの「YOUNG LUST」、 GET A GRIPの「EAT THE RICH」、 ROCKSの「RUTS IN THE CELLAR」・・・ 確かにこれらの最高にかっこいい部類に入る曲たちが収録されていない。 しかし、この作品の収録曲を見て下さい。 「BACK IN THE SADDLE」「WALK THIS WAY」「LOVE IN AN ELEVATOR」・・・ そうなんです。このベスト盤だけでも、十分過ぎるほど世界をひれ伏させた名曲だらけなのです。 エアロ30年の歴史を手っ取り早く知ることが出来るベスト盤。 僕が最初に聴いた洋楽はこれです。入門者に本当にぴったりだと思います。 それはシングルヒット曲のみ収録だというのにエアロの凄さを十分に感じる曲ばかりだということ、 そして収録されていない名曲が山のようにあるわけですから、 オリジナルアルバムを聴いた時の楽しみも約束されているということ。 エアロのシングルカット、ベスト盤作りは本当に上手いと思います。
バランスの良さ、という点では前作Permanent~や次作Get a gripより勝っている気がします。 前作はポップ過ぎた。次作は詰め込みすぎな感があるので。 Love in an elevatorにおけるジョー・ペリーのギターワークは、バッキング・ソロ含め、 エアロ史上最高レベルのクオリティではなかろうか。
ギターなど音が薄くなっていて、インパクトが少ないのは事実ですが、 その分アンドレ・マトスの美しいボーカルが目立っており、聴かせるアルバムとなっています。 民族音楽のパーカッションやメロディを多分に取り入れ、効果的に消化しています。 1stだけでは示せなかった、アングラの幅の広さ、懐の深さを見せつけた作品。 ちなみにボーナストラック「Queen of the night」も名曲ですよ!