評判いいみたいなので天の邪鬼な意見も・・・ キャッチーなのはいいことだが勢いが感じられない。FIRE YOUR GUNSだけは勢いもありキャッチーさもある良い曲だと思うが、その他の曲はゆったりしていてエキサイトメントが感じられない。でも大ヒットしたしたぶんこれで良いんでしょうね。音から貫禄みたいなものは伝わってきます。
DENGEROUSE GAMEとTEARS IN THE DARKはとても良い曲だと思った。そのほかは流行りのグランジの悪い面がでてしまったと思う。でもカル・スワンは好きなVOだった。声に特徴があるだけなんて言う輩もいるが、はまった時はもの凄い説得力があった。今は音楽業界からは足を洗ったとか・・・ ダグはWHITESNAKEに入りある程度脚光を浴びたがカルは過小評価のまま終わってしまった。D.PURPLEのオーディションに受かっていればまた違う人生もあったかもしれない。
SLIPPERY WHEN WET・NEW JERSEYの次に聴いたので、当時はショボく感じた。でも冷静に1STと聴き比べてみると、順当に成長しているのがわかる。哀愁が減りアメリカのバンドらしい元気さ・明るさといった要素が強くなった気がする。捨て曲らしい捨て曲もないし(あえて言えばTOKYO ROAD)、再評価してもらいたいアルバム。
メイデンとは違う方向性のBALLS TO PICASSO、そしてSKUNKWORKSがセールス的に失敗したから、本作のようなメイデン路線の作品を作ったんだと思う。ブルースとしては必ずしもやりたい音楽ではなかったとおもう。そもそもメイデンとは違う音楽をやりたくて脱退したわけだし。でもファンとしては彼に望むのはメイデンタイプの正統派HMだ。いくつか捨て曲もあるがこういうのを待っていたとファンは歓迎するだろう。さらに本作を聴いていつかメイデンに戻るということも、ファンは感じただろう。
メロスピっぽさがなくなりブリティッシュっぽくなった事にまず一安心。前作で彼らのファンになった人には物足りないだろうけど。本作はヴォーカルにものすごい力を入れているのがわかる。とてもメロディアス、かつ完成度が高い。前作では喉の手術のためやや不安定だったマットのヴォーカルも完全復活している。「THE POISON」には4WORDS・TEARS DON'T FALL・SUFFOCATING UNDER WORDS OF SORROW・HIT THE FLOOR という名曲4連発があったので「THE POISON」と比べてどちらが上か悩むところだが、全体的な完成度では本作の方が上ではないだろうか?僕もBFMVこそこれからのHR/HMシーンを牽引していくバンドだとおもいます。アメリカには次代を担うバンドはDISTURBED・BUCKCHERRY・PAPA ROACH・GODSMACK・TRIVIUM・HINDER 等々いるが、イギリスにはBFMVしかいない。いるのかもしれないが彼らの実力がずば抜けている。NWOBHMの時代にIRON MAIDENがその他大勢と比べてずば抜けていたように。